ペット保険で通院補償は必要?通院に特化したペット保険も紹介!
2023年9月13日
アメリカン・コッカー・スパニエル, キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル, シーズー, ダックスフンド, トイプードル, パグ, フレンチブルドッグ, ポメラニアン, ヨークシャーテリア, ラブラドール・レトリーバー, 柴犬
この記事では
・通院特化型のペット保険のメリットやデメリットについて。
・ペット保険の必要な理由。
・通院特化型の保険とフルカバー型の保険の比較。
通院特化型のペット保険とは
文字通り通院のみを補償するペット保険です。通院だけの補償なので、保険料を抑えることができ、通院治療に手厚い補償がなされます。
通院のみに特化したペット保険について徹底解説!
ペット保険も保険会社によってさまざまなプランが出ています。皆さんは「通院に特化したペット保険」の存在をご存じですか?
ペット保険の必要性を感じていても、毎月保険料を払うのも負担が大きいと感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
そこで登場するのが「通院治療」のみを補償する保険です。
一般的に、ペットの保険は大きく2つの種類に分けられます。
・フルカバー型
「通院・入院・手術」を補償する
⇒補償範囲は広いが、保険料も高い
・特化型
「入院・手術・通院」のいずれか、もしくは複数に特化した補償
⇒補償範囲は狭いが、保険料が安い。
今回は通院特化型の保険についてご説明したいと思います。
フルカバー型であれば安心なのかも知れませんが、保険料が高くなるといったデメリットもあります。
通院特化型のペット保険は「保険料を少しでも抑えて、手厚い通院補償」を希望する方におすすめのプランです。
それが犬と猫の保険「日本ペット少額短気保険株式会社」のゴールドプランです。
・補償内容:通院のみ
・選べるプラン:50%・70%・90%
・免責・回数・一日あたりの金額制限なし
・健康なペットにうれしい割引制度 など
通院に特化したペット保険のメリット・デメリットとは?
では、通院に特化したペット保険のメリット・デメリットを解説していきます。
通院に特化したペット保険のメリット
メリット① 保険料が安い。
メリット② 通院に特化しているので、補償も手厚い。
それぞれ解説していきます。
メリット①保険料が安い
何かと入用な家計のやりくりの中で、ペットの保険料を考えると負担に感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
通院に特化したペット保険はフルカバー型の保険と比較すると保険料が安いのが特長です。
フルカバー型(50%補償) | 通院特化型(50%補償) | |
保険料(月額) | 3270円 | 1520円 |
※トイプードル 0歳の場合
犬と猫、犬種や年齢によって保険料は変わりますが通院特化にすることで2倍以上保険料に差が出ています。
またペット保険は、年齢ととともに保険料も値上がりしていきますが、通院のみに特化したペット保険は値上がり幅も少なく設定されています。
そのため、高齢になっても継続しやすいといった特徴があります。
メリット②通院に特化しているので補償も手厚い
通院に特化ということは、当然ながら手術や入院に対する補償がありません。
その分、保険料を安くすることができ、補償も手厚くなります。
例えば通院のみに特化した「ゴールドプラン(補償割合50%)」では年間最大補償金額は50万円です。
他社のフルカバー型のペット保険の通院の最大補償金額は20~30万円程度が多いです。また通院・入院・手術すべての合計で50万円というところが多いです。
通院に特化したペット保険のデメリット
次に通院に特化した保険のデメリットは下記のとおりです。
デメリット①手術や入院の補償はない。
デメリット②窓口清算ができず、保険会社に直接請求する必要がある。
デメリット③請求から還付まで時間がかかる。
それぞれ解説していきます。
デメリット①手術や入院の補償はない。
万一、手術や入院になった場合は、実費で支払わねばなりません。
比較的高額になりやすい入院・手術が補償されないため、自己負担も高額になりやすいリスクがあります。
手術を行った場合の治療費に関しては後程ご紹介します。
いざという時のために、普段から多少の準備をしておくことは必要になってくるでしょう。
デメリット②窓口清算ができず、保険会社に直接請求する必要がある。
通院のみに特化したペット保険の保険金請求は窓口精算に対応していません。
そのため一度治療費を全額支払い、保険金請求の手続きをする必要があります。
- 窓口精算とは?
- 保険会社に保険金を請求する方法のうちのひとつになります。
動物病院の窓口で支払う際、あらかじめ補償金額を差し引いた精算ができます。
その際「保険証」の提示が必要になることがあります。
そのため
・都度都度保険会社に請求手続きを行わなければならない
といったデメリットがあります。
補足:通院に特化したペット保険の保険金請求について
アプリで保険金請求が可能
いぬとねこの保険「ゴールドプラン」では、2021年からアニコスアプリ(スマホアプリ)で請求できるようになり、請求がぐんと手軽になってきました。
注意事項として、書類での請求とは異なり、受診ごとの請求が必要になります。
と言っても、スマホ作業なので、最初に登録しておけば面倒くさい作業ではありません。
※アプリの入手・請求方法は「アプリで保険金請求」を参考にして下さい。
郵送でも保険金請求は可能
アプリのみではなく郵送で保険金請求をすることも可能です。
郵送の場合は完備された書類が到着してから原則30日以内に保険金が振り込まれます。
※請求の仕方については「保険金ご請求のしおり」をご覧ください。
一度にまとめて請求も可能
書面による請求は、治療が長引く場合は途中での請求も可能です。
また、複数の病院を受診した場合もまとめて請求も可能です。請求は発症から3年以内に行いましょう。
※詳しくは「保険金請求についてよくある質問」をご覧ください。
補足:フルカバー型や入院・手術特化型のペット保険もある?
最初にお伝えしたとおり、ペット保険には
・フルカバー型
・特化型(入院・手術特化型 通院特化型)
の2種類があります。
ここでは通院特化以外の2つのペット保険のメリット・デメリットについて簡単に紹介します。
通院特化型のペット保険は上記2つのペット保険のデメリットを補完する形で存在しています。
フルカバー型(通院・入院・手術)
多くの飼い主さんはフルカバー型を選ばれています。
もちろん補償内容の範囲が広いことがメリットですが、その分保険料が高いといったデメリットがあります。
またペット保険はペットの年齢とともに支払う保険料も値上がります。加入した時は安くとも高齢時には保険料が2倍程度になっていたということはよくある話です。
しかも、フルカバー型は全体的な補償をするという性質上、一番欲しい通院の補償が日数制限があったり、上限金額が低い場合も少ないというデメリットがあります。
手術・入院特化型
文字通り、入院・手術に特化しており、通院については補償の対象外です。
フルカバー型より保険料を安くすることができ、フルカバー型が月々数千円以上の保険料がかかるのに対して、月々500円程度からスタートすることができます。
保険料を安く、治療費が高額になりがちな入院・手術に備えられるのがメリットで、頻度が多い通院には備えられないのがデメリットです
詳しくは下記の記事でも詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。
通院に特化したペット保険はどんな方におすすめ?
では通院に特化したペット保険はどんな方におすすめなのか解説します
・他のペット保険より通院に対して補償を手厚くしたい方
・通院の治療がメインになる病気にかかりやすいペットを飼っている方
「保険料を安くしたい人」におすすめの理由
通院に特化しているペット保険の保険料はフルカバー型より安いのが特徴です。そのため保険料が気になる方にはおすすめです。
「通院補償だけで大丈夫?」と思われるかもしれませんが、ペット保険の請求件数は圧倒的に通院の件数が多いと言われています。
とあるペット保険会社の統計では、保険金請求の85%が通院、というデータもあり、手術や入院より頻度は圧倒的に高いです。
「他のペット保険より通院に対して補償を手厚くしたい人」におすすめの理由
保険会社によって異なりますが、フルカバー型の保険では通院の補償が年間20日~30日、一日あたり1万~1.5万円の設定になっていることが多いです。
これ以上の通院補償を求める人には通院に特化したペット保険がおすすめです。
特に「通院回数・一回の治療費の上限額・免責金額の設定されていない保険」が希望の方には最適な保険といえます。
健康でも皮膚炎や外耳炎にはかかります。これらの皮膚疾患は通院期間も長引き、繰り返すことも多いのが特徴です。
「頻繁に通院していると、回数オーバーで、後は保険に入っているにも関わらず実費負担」
そういう例も珍しくありません。
「通院の治療がメインになる病気にかかりやすいペットを飼っている人」におすすめの理由
高齢の猫の大半は腎臓病にかかっていると言われており、腎臓病は長期間の通院治療が必要な病気です。
またパグやブルドッグなどの犬種も皮膚炎や外耳炎などの何回も通院が必要な病気にかかりやすい犬種です。
このような何回も通院回数を必要とする病気にかかりやすいペットを飼っている方には「通院に特化したペット保険」がおすすめできます。
通院の治療がメインになる病気にかかりやすいペットの代表例
ラブラドール系
スパニエル系
ミニチュアダックスフンド
シーズー
プードル
パグやブルドッグ系
皮膚疾患は全般的にどの犬種にも見られます。
特にアトピー(柴犬) 真菌症(ヨークシャテリア) 脱毛症(ポメラニアン)に多いともいわれています。
補足:ペット保険を複数掛け持ちして補償を手厚くすることも可能
ペット保険は複数加入することも可能です。
細かい制限はありますが、ここではおススメのペット保険のかけ持ちを紹介します。
詳しくは下記の下記の記事でも解説していますので参考にしてください。
複数加入の例①「補償割合50%の保険」+「補償割合50%の保険」
保険料は高くなりますが、治療費を100%補償できます。
当然保険料は高くなるので、治療費のバランスを考えて判断しましょう。
フルカバー型のペット保険では通院補償が手厚くはありません。
そのため「通院型特化のペット保険」と組み合わせることがおすすめです。
上記のような補償割合50%同士を組み合わせることをおすすめします。
複数加入の例③「手術・入院特化」+「通院特化」
この組み合わせでは結果的に「通院・入院・手術を補償する」フルカバー型と同じ補償内容になります。
組み合わせによってはフルカバー型のペット保険よりも補償を手厚くできますが、総合的な保険料は高くなるでしょう。
ペット保険はどうして必要なの?ペットの治療費用を詳しく紹介!
ここではそもそもペット保険がなぜ必要か解説します。
犬・猫に多い病気や怪我と、その治療費用を紹介!
まず、犬・猫に多い病気や怪我にはどんなものがあるか見てみましょう。
1位 皮膚炎
2位 外耳炎
3位 胃腸炎
4位 下痢
5位 腫瘍
6位 異物誤飲
7位 心臓病
8位 歯周病
9位 骨折
10位 嘔吐
1位 下痢
2位 皮膚炎
3位 腎臓病
4位 膀胱炎
5位 異物誤飲
6位 胃腸炎
7位 心臓病
8位 結膜炎
9位 嘔吐
10位 尿結石
参考:PRTIMES:ペットの保険金請求が多い傷病のランキング2020
こうしてみると、下痢や嘔吐などの消化器症状や胃腸炎は犬・猫ともに共通してみられます。症状が目に見えて分かりやすいということでしょう。
完治するまでには継続して通院を重ねる必要があります。費用は傷病・動物病院によっても異なりますが一回の通院で3000円~150000円くらいはかかります。
特に外耳炎や皮膚炎、結膜炎は再発するケースも多く、ペット保険に加入していた場合は大幅に治療費を減らすことができるでしょう。
貯金ではなく、ペット保険に加入して備えることが重要!
ここで考えてみましょう。
ペット保険に加入して備えるのはもちろん大切なことですが、健康体で病気をすることもない場合「もったいない」と考えてしまいませんか?
支払う保険料分「貯金」して、蓄えておくという考え方もあります。
保険料を「貯金」するのは、時間がかかります。
「いざというとき」がいつ来るかはわかりません。
病気になるのは年を取ってからとはかぎりません。今多額の治療費が必要になるかもしれません。
ペット保険は「今できる」「いざというときに備える」最善の手段です。
「いずれ保険にはいれば」「若いうちは必要ない」という考え方は危険性をもっています。
ペット保険もヒトの保険と同様に「年齢制限」があったり、既往症があると告知義務があって不利になり最悪加入を断られるケースもあります。
また経済的にはもちろん、心理的にも治療に対して安心できます。
結果的に「異常に気づいたときに、治療費の心配をしないで早めに受診する」いう行動に移せます。
さらには「早期発見や早期治療」ができペットに辛い思いをさせないで済む確率は上がります。
「安心できるだけの貯金があり」「保険と同じ感覚で受診できる」という自信のある方は保険に加入する必要もないのかもしれません。
あくまで目安ですが躊躇なく使えるお金が150万円程度用意できていればそこまで心配する必要もないかもしれません。
通院に特化したペット保険とフルカバー型の保険を徹底比較
ここではいぬとねこの保険のゴールドプラン(通院のみ)と他社のフルカバー型(通院・手術・入院)の補償内容を比較していきます。
通院に特化したペット保険の補償内容を徹底解説!
いぬとねこの保険「ゴールドプラン」 | |||
補償割合 | 90%補償 | 70%補償 | 50%補償 |
補償内容 | 通院のみ | 通院のみ | 通院のみ |
上限日数/年 一日当たりの上限金額 |
制限なし | 制限なし | 制限なし |
年間補償限度額 | 90万円 | 70万円 | 50万円 |
上記の表でお分かりのように、日数額制限がないため、長期の治療が必要な慢性疾患等には最適な保険ですね。
また、プランもシンプルでわかりやすいのも特徴です。
通院に特化したペット保険とフルカバー型の保険を比較!
※0歳トイプードルの場合
A社 | I社 | ゴールドプラン | |
補償内容 | 通院・入院・手術 | 通院・入院・手術 | 通院のみ |
保険料(月額) | 3270 | 3090 | 2120 |
補償割合 | 70% | 70% | 70% |
上限日数/年 一日当たりの上限金額 |
20日 14000円 |
22日 12000円 |
制限なし |
年間補償限度額(※通院のみ) | 28万円 | 26万4千円 | 70万円 |
上記の表のように、通院に特化した「ゴールドプラン」はフルカバー型に比べて、保険料も抑えることができ、日数制限もなく、通院補償金額の上限もかなり高いです。
慢性化しやすい病気や繰り返す皮膚病や外耳炎で通院する場合、上限日数が年間20日くらいではカバーできない可能性もあるので、そういった不安がある方には「通院特化のペット保険」がおすすめです。
よくある質問
ゴールドプランは保険料をさらに抑えるプランはありますか?
免責金額とは何ですか、またゴールドプランの「免責額適用特約」の免責額はいくらですか?
ゴールドプランでは、通院1日につき2500円まではお客様にご負担いただく金額となります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【通院のみに特化したペット保険】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・通院のみに特化したペット保険のメリットやデメリットについて
・ペットの治療費の実際とペット保険の必要性
・フルカバー型の保険と特化型の保険の比較