ペット保険は必要?いらない人や不要な人についても解説!
2024年8月2日
この記事では
・ペット保険の必要性を犬猫別で統計データから検証
・ペット保険が必要ない人
ペット保険はもったいない?必要性を解説
ヒトには「国民健康皆保険制度」があるので、医療費は3割で済んでいます。しかしペットには公の保険制度が無いので医療費は100%自己負担です。
手術を含んだ高額な治療費の場合、数十万万~最大100万程度かかる場合もあります。
「ペット治療費は高くないからペット保険もいらない」と考えるのは大きな誤解です。
人と違いペットは自分から語ってはくれません。些細なことやちょっとした変化でも動物病院に行くことが予防や早期治療につながりますし、そういった機会も多いでしょう。
結果、思っていたよりもペットの治療費は高くなっていしまいがちです。
高額な治療費を支払えずに「適切な治療を受けさせてあげれなかった」ということが無いようにペット保険は存在しているといっても過言ではありません。
一時的に降りかかる経済的な負担を、保険が緩和してくれることでその後のペットの生活も豊かにしてくれるでしょう。
今回ペット保険比較アドバイザーでは、「ペット保険の必要性」について、具体的なデータを用いながら検証していきます。
そもそもペット保険はどんなもの?
ペット保険は人間でいう、「国民健康皆保険」のペット版のようなものです。
ただし、人間と異なり公的な保険ではなく民間の保険ですので、何点か異なる点があります。
・請求方法が「窓口精算」「後日精算型」で2種類を選べる、窓口精算は人間と同じ方法
・「予防目的の検査や健康診断」は補償の対象外、全ての治療が補償の対象となるわけではない
保険会社やプランによっても異なりますが、ペット保険は「通院・手術・入院にかかる治療費」の何割かを負担してくれます。
負担の割合、つまり補償割合は50~100%で選べるようになっていますが、70%が一番人気です。ヒトの国民健康皆保険と同じく自己負担が3割とわかりやすいのも理由のひとつでしょう。
支払う保険料に関しては、犬猫、また犬種や体重・年齢で異なりますが月々1000円~1万円ほどです。
請求方法が「窓口精算」「後日精算型」で2種類を選べる、窓口精算は人間と同じ方法
保険金の請求方法は「窓口精算」が主流・人気となっており、ヒトと同じく、事前に保険金分の治療費が差し引かれた金額だけ支払う請求方法です。
一見便利ですが、人と違い全ての動物病院が窓口精算に対応しているわけではありませんので注意が必要です。
一方、一旦治療費を全額支払った後に保険金を受け取る「後日精算型」のペット保険も増えてきており、こちらは全ての動物病院で利用できるのがメリットです。
「予防目的の検査や健康診断」は補償の対象外、全ての治療が補償の対象となるわけではない
ヒトの国民健康皆保険制度と違う点は「予防目的の検査や健康診断」は補償の対象外であり、保険会社によって補償の対象となる病気やケガが異なっている点です。
全ての治療に対して保険が適用されるわけではないので重要思考説明書や保険約款をよく確認する必要があります。
・初診
・再診
・治療
・手術
・薬
・麻酔
ペット保険で補償されないもの
・歯石除去等の予防目的の歯科治療
・去勢
・妊娠や出産に関する費用
・ワクチン接種
・ワクチンや予防接種で予防できる病気
・代替医療(漢方薬などの中国医学等)
・予防目的の検査や健康診断
・自然災害による傷病の治療費
・保険契約者または被保険者の故意または重大な過失によって被った傷病
ペット保険のイメージはつかめたでしょうか?ここからは実際に「ペット保険の必要性」について、実際の治療費の統計データを引用しながら解説していきます。
ペット保険の必要性を検証:犬の場合
現在犬の治療費はどれくらいかかるのでしょうか。
【犬の大きさ別】1か月で動物病院にかかる費用
超小型犬 | 小型犬 | 中型犬 | 大型犬 |
7435円 | 8217円 | 8183円 | 9281円 |
犬の場合は大きさが大きくなればなるほど、治療費も上がるのが特徴です。一番費用がかかる大型犬で月々9281円かかります。
犬全体の年間で考えると8万円~12万円ほどは動物病院にかかる費用として必要ということです。
もちろん平均値であるので、必ずこれくらいの治療費がかかるというわけではありません。しかし、備えとしては最低限これくらいの金額は用意できなければ犬を飼う資格はありません。
続いて年齢別の治療費を確認していきます。
【犬の年齢別】1か月で動物病院にかかる平均費用
犬0-6歳 | 犬7-12歳 | 犬13歳以上 |
7136円 | 7800円 | 9801円 |
出典:日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査(平成27年度)」
高齢になればなるほど治療費もあがるのは人と同じです。
特に13歳を超えると治療費は急激にあがりはじめます。13歳と言えば人間でいう70代相当ですので当然病気にもかかりやすくなってしまうのです。
13歳以上であれば、月々1万円ほどの治療費がかかり、年間で12万円は必要と考えていいでしょう。
犬全体の平均としては月々8279円、動物病院の治療費としてかかっている計算になります。
ではこれをもとに犬の生涯で動物病院にかかる費用を計算します。現在、犬の平均寿命は15歳ほどなので
犬の生涯で動物病院にかかる費用
月々8279円×12か月×15年=149万220円
つまり、0-15歳の治療費の総額としては150万円ほどは平均でかかるということです。
またこれらの金額は、ずっと継続的に慢性的に、穏やかにかかる費用ではありません。
事故などで、急な手術が必要になった場合、数十万円(またはそれ以上)の金額も急に必要になる可能性は十分にあります。
続いて1つの病気の治療費の最大額をみていきましょう。つまり、病気が完治するまでの費用ということになります。
【犬の大きさ別】病気が完治するまでの平均費用
超小型犬 | 小型犬 | 中型犬 | 大型犬 |
58046円 | 66533円 | 59386円 | 74839円 |
こちらでも犬の大きさが大きくなるほど平均治療費があがります。
また年齢別で見ると
1万円満未満 | 2-5万円未満 | 5-10万円未満 | 10-20万円未満 | 20-30万円未満 | 30-40万円未満 | 一度も病気にかかっていない | |
犬0-6歳 | 21.0% | 28.4% | 10.7% | 4.0% | 2.0% | 2.9% | 21.8% |
犬7-12歳 | 17.5% | 27.1% | 12.6% | 10.1% | 2.5% | 5.8% | 11.4% |
犬13歳以上 | 13.3% | 22.4% | 14.4% | 12..0% | 5.8% | 6.1% | 9.6% |
13歳以上であれば、10万円以上の治療費がかかった割合が23.9%、つまり4~5人のうち1人は、一回もしくは短い期間で10万円以上の治療費が必要になる機会があるということです。
【犬の請求理由トップ5】
続いてアイペットが算出している、犬の保険金請求が多い傷病ランキング(総合)トップ10と保険金請求が多い傷病ランキング(手術)及びその(参考)治療費を見ていきます。
保険金請求が多い傷病ランキング(総合)
順位 | 傷病名 |
1位 | 皮膚炎 |
2位 | 外耳炎 |
3位 | 胃腸炎 |
4位 | 下痢 |
5位 | 腫瘍 |
6位 | 異物誤飲 |
7位 | 心臓病 |
8位 | 歯周病 |
9位 | 骨折 |
10位 | 嘔吐 |
順位 | 傷病名 | (参考)診療費 |
1位 | 腫瘍 | 90400円 |
2位 | 歯周病 | 97300円 |
3位 | 骨折 | 308700円 |
4位 | 異物誤飲 | 77760円 |
5位 | 膝蓋骨脱臼 | 254000円 |
こちらのデータで着目してほしいのは2点です。
・手術を含んだ(参考)診療費は低くて7万円台、高くて30万円超
つまり、犬の場合は手術頻度も高く、治療費も20万円台や30万円台と、高額になってしまうことも多いということです。
また、手術に加えて通院や入院の費用がかさむと、これ以上の金額が必要になってしまうこともあり、50~100万円もの治療費がかかるケースもあります。
ペット保険の必要性【犬の場合】をまとめると
・犬の生涯にかかる医療費用は150万円程度
・13歳から治療費は一気に高額になる。4~5人に1人は一度に10万円以上の治療費が必要になっている。
・手術を含む高額な治療費(7~30万円)は頻度も多く、更に費用がかさめば50~100万円かかる可能性もある
ペット保険に加入していれば、高額な治療費でも何割かは負担してくれます。
このような医療費の実態を見ると、ペット保険の必要性に対する疑問や懐疑心についても解消されたのではないでしょうか。
また詳しくは割愛しますが、ペット全体の治療費は年々あがっています。理由としては「ペットの家族化」で大事にされる飼い主が増えたこと、「ペット医療の高度化、高額化」があげられます。
治療の選択肢を増やす、また諦めないという観点でもペット保険に加入して備えておくことは必要ではないでしょうか。
ペット保険の必要性を検証2.猫の場合
続いて猫のペット保険の治療費はどれくらいかかるのでしょうか。
猫の1ヶ月で動物病院にかける費用は平均6991円です。
猫の場合は年間で8万円程度は動物病院にかかる費用として必要ということです。
もちろん平均値であるので、必ずこれくらいの治療費がかかるというわけではありません。しかし、備えとしては最低限これくらいの金額は用意できなければ猫を飼う資格はありません。
続いて年齢別の治療費を確認していきます。
【猫の年齢別】1か月で動物病院にかかる平均費用
猫0-6歳 | 猫7-12歳 | 猫13歳以上 |
6779円 | 6467円 | 7991円 |
出典:日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査(平成27年度)」
猫の場合、7-12歳にかけては一旦治療費が低くなりますが、13歳以上になると犬同様、治療費が高くなります。
13歳以上であれば、月々8千円ほどの治療費がかかり、年間で10万円程度は必要と考えていいでしょう。
続いて猫の生涯で動物病院にかかる費用を計算します。現在、猫の平均寿命は16歳ほどなので
犬の生涯で動物病院にかかる費用
月々6991円×12か月×16年=134万2272円
つまり、0-16歳の治療費の総額としては130万円ほどは平均でかかるということです。
猫の場合は、腎不全など慢性疾患にかかりやすく、長期の治療が必要になりやすいです。
事故などで、急な手術が必要になった場合、数十万円(またはそれ以上)の金額も急に必要になる可能性もあります。
続いて1つの病気の治療費の最大額をみていきましょう。つまり、病気が完治するまでの費用ということになります。
年齢別で見ると
1万円満未満 | 2-5万円未満 | 5-10万円未満 | 10-20万円未満 | 20-30万円未満 | 30-40万円未満 | 一度も病気にかかっていない | |
猫0-6歳 | 23.3% | 21.2% | 10.5% | 4.1% | 0.9% | 3.7% | 24.9% |
猫7-12歳 | 22.8% | 22.6% | 10.6% | 8.8% | 1.6% | 3.6% | 15.6% |
猫13歳以上 | 17.1% | 27.0% | 10.8% | 10..0% | 2.3% | 5.1% | 10.8% |
13歳以上であれば、10万円以上の治療費がかかった割合が17.4%、つまり約6人のうち1人は、一回もしくは短い期間で10万円以上の治療費が必要になる機会があるということです。
【猫の請求理由トップ5】
続いてアイペットが算出している、猫の「保険金請求が多い傷病ランキング(総合)トップ10」と「保険金請求が多い傷病ランキング(手術)及びその(参考)治療費」を見ていきます。
保険金請求が多い傷病ランキング(総合)
順位 | 傷病名 |
1位 | 下痢 |
2位 | 皮膚炎 |
3位 | 腎臓病 |
4位 | 膀胱炎 |
5位 | 異物誤飲 |
6位 | 胃腸炎 |
7位 | 心臓病 |
8位 | 結膜炎 |
9位 | 嘔吐 |
10位 | 尿石症 |
保険金請求が多い傷病ランキング(手術)
順位 | 傷病名 | (参考)診療費 |
1位 | 異物誤飲 | 220800円 |
2位 | 腫瘍 | 90400円 |
3位 | 歯周病 | 97300円 |
4位 | 尿石症 | 127800円 |
5位 | 骨折 | 308700円 |
猫の場合は治療費が高額になる病気、頻度が高い病気は犬ほどは一致していません。
しかし犬ほどではないにしても、異物誤飲が原因で手術等が必要になった場合は20万円以上の費用が必要であったりと、高額になってしまうこともあります。
犬の場合も猫の場合もペット保険の必要性は同じといえます。
ペット保険の必要性【猫の場合】をまとめると
・猫の生涯にかかる医療費用は130万円程度
・13歳から治療費は高額になり、約6人に1人は一度に10万円以上の治療費が必要になっている。
・手術を含む高額な治療費(7~30万円)がかかることもある
になります。
ペット保険に入るメリット
ここではペット保険に加入することのメリットを説明していきます。
メリット①:自己負担額を抑えられる
ペット保険は治療費の50~100%を肩代わりしてくれます。
補償割合が70%であれば、20万円の治療費でも自己負担額は6万円ほどになります。
経済的な負担が減ることで、治療が必要なペットに適切な処理も受けさせやすくなるでしょう。
メリット②:高度な治療や手術の選択をしやすくなる
手術や入院を含んだ治療となると、どうしても治療費は高くなってしまいます。検査や麻酔等の薬も必要になるので、どうしても高額になってしまうのです。
ペット保険に加入しておけば、ある程度の範囲の経済的負担を減らせます。
経済的負担が減るということは、本来は受けれなかったであろう高額医療も選択肢に入るということです。
もちろん、入院を伸ばしてもらったり、もっと細目に様子を見てもらう等、そういった選択をしやすくなることもペット保険に加入するメリットと言えるでしょう。
メリット③:損害補償や獣医師相談サービス等の付帯サービスが利用できる
ペット保険の大きな目的は、自己負担額の緩和であることに違いはありません。しかし、ペット保険の中には加入することで受けれるサービスも数多くあります。
例えば「ペット保険賠償責任特約」です。
これは任意で付帯させることになりますが、ペットが他人を噛んでしまった際の損害賠償や、弁護士費用を300万~1000万円ほどを負担してくれます。
月々50円~300円ほどで付帯できます。付帯させておけば安心して散歩等も行えるでしょう。
もうひとつご紹介させていただくのが「獣医師相談サービス」です。最近では多くのペット保険が採用しており、ほとんどが「24時間対応」「無料」です。
獣医師にいつでも気軽に相談できるので、動物病院がやっていないや夜間や緊急時でも適切な対応が可能です。また病気や健康のことだけでなく、しつけや健康の相談もできます。
ペット保険に加入することで、緊急時はもちろん、日常的なメリットを享受することができます。
ペット保険のデメリット
ペット保険に加入するメリットもありますが、もちろんデメリットもあります。
デメリット①:毎月の保険料がかかる
ペット保険に加入すると毎月、もしくは年払いで保険料を支払わなければなりません。
保険会社や犬猫、犬種、年齢によっても異なりますが毎月1000円~数千円の保険料が必要になります。
またペット保険はほとんどが掛け捨てで、保険を使わなかったからと言って支払った保険料が戻ってくることはありません。
本来かかるはず医療費よりも、結果多くを支払ってしまうことにもなるかもしれませんが、それは局所的な経済的負担を緩和していると割り切れないと無駄に感じてしまうでしょう。
デメリット②:ペットの年齢とともに保険料は値上がりする
ほとんどのペット保険が年齢とともに支払う保険料も値上がりします。
上げ幅は保険会社やプランによっても変わりますが、毎年更新が基本で保険料も毎年あがります。
加入した時は安くても、高齢時には支払えない保険料になっているかもしれないので注意しましょう。
デメリット③:健康状態や新規加入年齢によっては加入できない
ペット保険の加入するための条件としては2点あります。
・新規加入年齢制限をクリアする
ペット保険は人の生命保険と同じように、保険に加入するタイミングで過去にかかった既往症や過去3か月以内に動物病院にかかっていないか告知する義務があります。
人がタバコを吸っていると生命保険に加入できないように、ペットの既往症や健康状態等、告知の内容によっては加入できない可能性があります。
また、多くのペット保険プラン毎に新規加入年齢制限を設けています。8~12歳で設定している場合が多いですが、中には7歳までとしているペット保険もあります。
つまり、ペット保険に加入するにはケガや病気になっていない若いうちに加入する必要があることも覚えておきましょう。
治療の選択肢を広げるという意味でもペット保険に加入すべき
※記事モデル:えひめイヌ・ネコの会
中にはペット保険は別にいらないと考える人もいるでしょう。
その中で主な論争となるのが「貯金」と「ペット保険」どちらで備えるべきか。という論争です。
ペット保険に加入しない理由としても「貯金で備えられるから」というのはよく聞きます。
たしかに貯金で備えることができるのであればそれに越したことはありませんし、その場合ペット保険は不要です。しかし、貯金には期間が必要ということは忘れてはいけません。
現在ペットのために使えるお金が150万円以上あって、躊躇なく治療費に使えるという家庭はペット保険に入る必要はないでしょう。
しかしそうでないならばペット保険は、【「今できる」いざという時に備える手段】として優れています。
貯金がたまっていない状態で「いざ」が起きてしまったとき、ペットの命と今後かかるであろう医療費を選択しなければならない事態が起きてしまうかもしれません。
そういった状態、つまり命とお金を天秤にかけることが無いようにもペット保険に加入しておく必要があるとは思いませんか。
また将来、更に医療が高度化し高額になってもそれを選択できるようになるかもしれません。
ペット保険に加入しておくことは、ペットの生活の「安心」を買うことでもあることは忘れてはいけません。
若いうちはペット保険は必要ないという誤解
ペット保険に関して、「ペットが若いうちはペット保険は必要ない」という声もよく聞きます。
理由としては、「ペットが健康だから保険を使用する機会がなく無駄になるから」というものです。
しかしそれは大きな誤解です。理由は上記でも述べましたが「原則健康体でないと加入できない」「新規加入年齢制限がある」からです。
過去にかかっていた病気によっては加入できなかったり、新規加入年齢制限に引っかかって加入ができない可能性があります。
シニア向けプランであったり、例え加入できるペット保険があったとしても選べる数は限られます。また補償内容に制限がかかることがほとんどです。
「自分にあったペット保険が選べる」という意味でも、若いうちからペット保険に加入しておく必要があります。
避妊や予防接種は対象外‥それでもペット保険に加入する必要は本当にあるの?
ペット保険で注意しなければならないのは、「予防目的の検査や健康診断」は保険の適用外ということです。
この他にもワクチン接種や、避妊、去勢手術といった費用は保険の適用外になります。
人間でも健康保険が適用されるのは治療目的の行為のみです。ペット保険も人間の健康保険と同様と考えておきましょう。
よくある質問
しかし、目安として130~150万円程度の躊躇なく使える貯金がある人には不要かもしれません。
理由としては、どのペットも数十万~100万円以上の治療費がかかる病気になる可能性があるからです。
備えがあるのであればペット保険は必要ないかもしれません。
ペット保険に加入しておけば、月々数千円の保険料を支払う必要はありますが、そういった局所的な経済的負担を0~5割まで軽減することができます。
また、経済的負担を軽減することで、より高度な治療を受けさせる選択肢が広がります。
そういった意味でもペット保険の加入は必要といえるでしょう。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患や既に発症している病気や疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
まとめ:ペット保険の必要性
・病気になった場合、数十万~100万円を超える治療費もかかる可能性がある
・高齢になると加入できないケースもある、ペット保険を選ぶためにも若いうちから加入するのがおすすめ
・150万円程度躊躇なく使える貯金があれば、ペット保険は必要なし
になります。
上記のデータ等をみれば、ペット保険の必要性に関しての疑問点や、懐疑心は解消できたのではないでしょうか。
お金がないからといって治療の選択肢が狭まってしまったり、最悪命とお金を天秤にかけなければならない事態になってしまうのはペットにとっても飼い主にとっても不幸なことです。
本当の意味で家族になっているペットだからこそ、保険未加入の状態でいいのか一度考えてみませんか。