お家のワンちゃんのイタズラに頭を悩ませてはいませんか?
子犬だから仕方ないとか、可愛いからと大目にみていませんか?
この記事では
・理由がわかれば対処方法も理解できる。
・犬のイタズラをやめさせるためのしつけの注意点。
【犬のイタズラ】原因は?
あなたのご家庭のワンちゃんはゴミ箱をひっくり返して、中の物を散らかしていませんか?散らかすだけならまだしも、もしゴミ箱の中のナイロン袋などを食べてしまったら大変です。
なぜ犬がイタズラをするのか考えてみましょう。そこにはちゃんとした理由があります。
【イタズラの主な原因】
・好奇心で取った行動が結果としてイタズラになる
・欲求不満でイタズラをしてしまう
・寂しさや不安から気を紛らわすためにイタズラをしてしまう
・口の中に違和感があって物を噛む
好奇心がイタズラになる場合
子犬時代はやんちゃ盛り、見るものすべてに興味津々です。犬は物を確認するときに臭いを嗅いだり、引っ掻いたり、噛んで確かめようとします。
ゴミ箱は犬にとって宝の山、いろいろな物が入っており、更に食べ物の臭いがすれば気になります。
特においしそうな臭いが付いているナイロン袋やラップ、焼き鳥の竹串などを食べてしまうと危険です。
欲求不満でイタズラをしてしまう
遊びたい・運動したい・噛んでみたい、そういう欲求は当然のこと。
これらが満たされていないと、何とかしてその欲求を満たそうとワンちゃんなりに工夫した結果が「イタズラ」になってしまいます。
座布団やソファなど、穴を掘るように引っ掻いているのを見たことはありませんか?「これだ!」と見つけた遊びには一心不乱に没頭します。
寂しさや不安から気を紛らわすためのイタズラ
お留守番や構ってもらえないストレスが犬にもあります。「退屈だなぁ」「いつになったら構ってくれるのだろう」、そんな不安を紛らわすために何かしら適当なものを見つけて「一人遊び」をして自分の気持ちを紛らわせているのです。
口の中の違和感から噛む等のイタズラ
犬も乳歯から永久歯に歯が生え変わります(生後4か月から8か月)。
人間の子供が歯が生えるときに物を噛んだりお母さんを噛んだりするのはよく知られていますが、それと同様に歯茎がむず痒かったり違和感を感じて家具などを噛むという行動にでます。
犬のイタズラ、対処法は?
子犬のときには実にいろいろなイタズラをします。思わず笑ってしまうようなものから、飼い主さんが絶句するようなものまで。
「ごみ箱をあさる」「コードをかじる」「家具をかじる」等という行動は危険性が高いので特に注意が必要です。
犬のイタズラは飼い主さんが困るだけではなく、犬にとっても危険と隣り合わせなのです。
【イタズラの対処方法】
・犬とのコミュニケーションをとる
・寂しさや欲求不満の解消におもちゃを与える
・危険な場所には犬の嫌いな臭いや味をスプレーしておく
物を片付ける!イタズラさせない環境づくり
好奇心や本能に従ったイタズラはやめさせることはなかなか難しいと思います。しかし、危険を伴うようなイタズラは阻止しなければなりません
犬にとって危険なものは取り除き、安心して暮らせる環境を作りましょう。
「こんなものは食べないだろう」という安易な発想は危険です。例えばご家族の内服薬。錠剤のPTPシートから一錠ずつ爪と歯を使って上手に取り出し食べてしまいます。薬の成分によっては大変危険です。
ゴミ箱をひっくり返し、中の物を散らかして食べるのも同じように危険です。おいしい臭いのついたナイロン袋やラップを食べると消化管に詰まってしまうこともあります。
また、竹串や爪楊枝などは消化管を傷つけたり、刺さったままになる危険性もあります。
犬は嗅覚には優れていますが味には敏感ではなく、臭いにつられて食べてしまうので、うまく排泄できない場合は内視鏡を使用して取り出したり、場合によっては開腹手術の必要性も出てきます。
電気製品のコードをかじると感電や漏電の危険性も懸念されます。
家具類をかじり、破片を飲み込んでしまうと消化されなくて、内臓を傷つける場合もあります。
愛犬とコミュニケーションをとる
遊びたい気持ちを満たすためには飼い主さんに構ってもらうのが一番。
ストレスを解消するためには適度な運動は必須です。しっかり遊び相手をしたり、散歩に出かけるのもよいでしょう。
オモチャを与える!好奇心や欲求不満を解消!
飼い主さんが困る犬のイタズラに「トイレ」があると思います。トイレシートをぐちゃぐちゃ、ボロボロにしてしまうことがありませんか?
それならトイレシートよりももっと楽しくて興味が持てるオモチャがあればどうでしょうか?きっとそのおもちゃに夢中になってくれると思います。トイレはメッシュ式のものに変えておきましょう。
イタズラ対策として興味を持つオモチャを与えるのは効果的な方法です。オモチャ選びは、安全性はもちろん、犬の年齢や大きさ、素材、フードを中にいれるかどうかを考えて選ぶとよいでしょう。
犬は体を動かすことは好きですが、考えることも大好きです。中におやつやフードをいれ、工夫しながら取り出せるタイプのオモチャは熱中して遊べる物の一つです。
犬の嫌いなにおいや味をつける
「酢」の匂いは犬全般的に嫌いな臭いです。酢を薄めたものをスプレーしたり、舐めると苦い「ビターアップル」というような商品も販売されています。
「どうしてもイタズラされては困るもの・危険なもの」に対するイタズラ防止対策としてはこのような方法もあります。
犬のイタズラ防止におすすめの商品1:コングコング
犬のイタズラ防止におすすめの商品2:デンタルボーン
犬がイタズラをした時に確認することは?
誤飲していないかの確認
【誤飲に注意をしたい物】
・プラスチック製品・ナイロン
・人間の薬
・チョコレート
・布製品
・爪楊枝や竹串などとがった物
・観葉植物・肥料 等
イタズラの状況を見て、誤飲している可能性のある場合動物病院に連れていきましょう。
何をどの程度誤飲しているか、嘔吐していないか(嘔吐している場合は内容物を確認)などを確認しましょう。
誤飲したものの一部分が残っていれば持参してください。場合によっては内視鏡や開腹をして取り出さなければならないこともあるので、保管には注意を払いましょう。
噛んだ部分の確認
コンセントや電気コードを噛んだ場合、感電や漏電の危険性があるのできちんと処置しておきましょう。また危険な行為なので、何らかの対策が必要です。
子犬のイタズラ、しつけで直せる?
しつけは子犬の時からきちんと行い「良いこと」「悪いこと」を根気よく教えていくことが大切です。
大型犬と小型犬では年齢に対する成熟度が少し異なるのですが、小型犬は1歳半を過ぎるまでは心身ともに子どもで2歳くらいで成犬になります。
大型犬が成犬になるのは3歳くらいです。イタズラも成犬になれば減少してくるでしょう。
しかし、子犬の時からきちんとしつければ1歳半くらいでイタズラは止まるはずです。
イタズラをなかなかやめない、なおらないということもあると思いますが、根気よく続けていきましょう。
しつけはイタズラ対策のみならず、犬が安全にストレスなく暮らしていくためには必要不可欠なのです。
子犬のイタズラをしつけるときの注意点は?
イタズラした直後に叱ること
犬は叱られているということは理解できますが、話をしても言葉の内容を理解することはできません。叱るときはリアルタイムで。2秒以内が効果的と言われています。
また、犬の記憶は短期記憶(10秒程度)なので、繰り返し教えていき定着させる必要があります。イタズラした(しそうな)瞬間にいつもより大きな声で一言「ダメ!」など、短い言葉で注意します。
その言葉に反応してイタズラをやめたならしっかり誉めてあげましょう。
また、犬は大きな音が苦手なので叱る代わりに大きな音をたてるという方法もあります。手軽な方法としては、袋にアルミ缶をいくつか入れておいて「ガシャン」と大きな音をたてるのも効果的。
犬が「これをするとイヤな音がする」という経験を積み重ねて「良いこと」「悪いこと」を学習していきます。
大きな音ほど効果的ではありますが、犬が恐怖心を覚える場合もあるので注意しましょう。
構いすぎないこと
大きな声を出して追い掛け回したりするのは逆効果です。構ってもらっていると勘違いする可能性があります。
もし、目の前でゴミ箱をひっくり返したら、叱った後黙って片づけ部屋を出ましょう。徹底的に無視(体には触れない・目を合わせない・言葉を掛けない)することです。
叱る言葉を統一すること
叱る言葉は何でも構いません。「ダメ」「いけない」「ノー」など。叱る言葉を決めたなら周囲の人を含めて同じ言葉を使用するように徹底しましょう。
愛犬の気持ちになってみましょう!
飼い主さんにとってはイタズラに見える行動も犬にとってはそれなりの理由があります。
遊びたい・構ってほしい・噛みたいなどの欲求がイタズラと言われる行動を引き起こします。欲求が満たされないとイタズラも治らないかもしれません。犬の欲求を感じ取って関わってあげましょう。
一方でストレス耐性を強くすることも大切です。
子犬の時になるべく多くの経験を積ませ、様々な環境や人、他の犬などに接触させ慣らしていきます。心身の発達を促し、社会性を身に付けることでストレスによるイタズラは減ってきます。
よくある質問
生後6か月のチワワが、今までよく言うことを聞いていたのに突然ひどいイタズラをするようになってきました。特に環境の変化などはありません。
帰宅すると留守番をしていた愛犬がゴミ箱をひっくり返して散らかしていました。注意すると申し訳なさそうにしています。反省しているのでしょうか?
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に入ることをおススメします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【犬のいたずら】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・犬のイタズラ防止のためにはオモチャも有効。
・犬のイタズラはしつけによって減らすことができる。
・犬のイタズラは危険と隣り合わせ。いざという時のためにペット保険には加入しておこう。