シェットランドシープドッグのかかりやすい病気は?治療費も解説!
この記事では
・シェルティの気を付けたい病気
・シェルティにおすすめのペット保険
シェットランドシープドッグの特徴
まず、シェットランドシープドッグがどのような犬種なのか簡単に説明します。
シェットランドシープドッグの特徴
もともとイギリスの北部にあるシェットランド諸島で牧羊犬として人々と密接な関係をもっていた犬種なので運動能力も抜群です。
体重にばらつきのあるのがこの犬種の特徴ですが平均的には10㎏前後です。
賢くて物覚えもよいのでしつけも簡単でしょう。
シェットランドシープドッグの性格
性格はシャイで温厚。飼い主に忠実です。反面知らない人には懐きやすくはありません。繊細でストレスをためやすいのでしっかりとコミュニケーションをとりましょう。
シェットランドシープドッグの平均寿命
平均寿命は12~13歳と言われており、人間年齢に換算すると70歳前後と言うことになります。日ごろから丁寧に観察をして病気の早期発見に努めればもっと長生きすることも望めます。
シェットランドシープドッグの飼い方のコツとポイント
次に、特にシェルティの注意すべき飼い方のポイントをご紹介します。
肥満にならないよう気を付ける
豊かな被毛で覆われ見ただけでは肥満かどうか分かりにくいので、しっかりと体を触って確認をしたり、定期的に体重測定をして体重管理を行いましょう。
シェットランドシープドッグは関節に関する疾患の多いので、肥満には気をつけましょう。
ストレスを発散させる
繊細な感情を持つシェットランドシープドッグはとかくストレスをためがちです。一番のストレスは運動不足です。
一日2回、30分から1時間程度の散歩は欠かせません。広い場所でボールやフリスビーを使った遊びができれば尚よいでしょう。
お手入れをしっかり行う
シェットランドシープドッグは豊かな被毛が特徴ですが、見た目の優雅さを保つためにもお手入れは欠かせません。毎日のブラッシングはもちろん、月1回程度はシャンプーも行いましょう。
春秋の換毛期には、一日何回ものブラッシングが必要になります。皮膚疾患にもかかりやすいので、手入れをしながら皮膚や耳の状態を確認しましょう。
シェットランドシープドッグがなりやすい病気
ここではシェルティがかかりやすい病気について症状等についても解説します。
コリー眼異常(コリーアイ症候群)
コリー犬種やシェットランドシープドッグに多い眼疾患です。
【原因】遺伝性疾患
【症状】視力の低下 重症例では失明
【病気の成り立ち】
眼球は内側から網膜・脈絡膜・強膜という3種類の膜で覆われているのですが、コリーアイは脈絡膜が欠損したり薄い部分が生じる病気です。
脈絡膜は毛細血管に富んでいて網膜に栄養を送るなどの働きをしています。両眼に同じレベルで発症することは少なく生活に支障なく経過する場合もあります。
【治療法】コリー眼異常に対する治療法はありません。続発性疾患として発症する緑内障や網膜剥離に対しては対症療法を行います。
てんかん
【原因】脳波異常が発作を引き起こす病気です。
【症状】発作は「顔面をぴくぴくさせる」「一点を見つめボーッとしている」「涎を流す」「痙攣」等
【発作時の注意点】様子がおかしいと感じたら、心配になって体を触りがちですが、発作中に体を触って刺激することは厳禁です。
【治療】治療法としては原因(脳腫瘍など)がある場合は手術が必要(費用は50~100万程度)です。
原因が判明しない場合は抗痙攣剤の内服で発作を抑えます。てんかんは完治することはないので、内服薬は調整しながら生涯服用が必要となります。
アニコム損保の統計によると内科的治療の場合、年間の治療費は平均は99,684円(中央値52,542円)になります。
股関節形成不全
【原因】遺伝性の要因70%、環境因子30%と言われています。(参考:JAHD(日本動物遺伝病ネットワーク)
【病気の成り立ち】
関節の軟骨が損傷または変性して骨盤と大腿骨がこすれて炎症を起こし、痛みを生じる疾患です。生まれたときの関節は正常ですが、生後数か月で発症する場合もあります。骨の成長期である1歳すぎまでの期間の肥満は特に足腰に大きな負担をかけることになるので要注意です。
【症状】
跛行 散歩の途中で座り込む ジャンプや階段の昇降を嫌がる 座り方がおかしい 等
【治療】
内科的治療 体重管理 運動制限 薬物投与(痛み止め・ステロイド・抗炎症剤等)
外科的治療 手術になると治療費は約40万程度となります。
シェットランドシープドッグは股関節形成不全も含め関節に異常をきたしやすい犬種です。
疾患名 | 平均治療費
(単位:円) |
中央値
(単位:円) |
最頻値年齢 |
変形性関節症・退行性関節症 | 25,093 | 15,587 | 12歳 |
関節炎 | 41,316 | 16,984 | 10歳 |
歩行異常(跛行・四肢の痛み) | 22,860 | 9,900 | 7歳 |
シェットランドシープドッグにおすすめの保険は?
ここではシェットランドシープドッグに合ったおすすめのペット保険、比較・選び方について解説します。
全てのペット保険で補償の対象外である去勢の費用等の項目は除き、あくまで保険会社・プランで差別化になるポイントに絞って解説します。
他サイトのようなランキング形式ではなく、あくまでシェットランドシープドッグ目線で解説していきます。
シェットランドシープドッグのペット保険加入の選び方のポイント
・てんかん
・股関節形成不全
②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも手術は他社と比較しても手厚いか
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
①シェットランドシープドッグのなりやすい病気が補償されるか確認
ペット保険は保険会社によって補償する病気や、補償の対象外となる項目が異なります。
中にはシェットランドシープドッグがなりやすく、高額治療が必要なてんかんや股関節形成不全を補償の対象外としているペット保険も存在します。例えば「プリズムコール」や「日本ペット少額短期保険:いぬとねこの保険」ではてんかんも股関節形成不全も補償の対象外です。
特に下記の傷病・疾患は保険会社によって補償されるかが異なりますので、必ず保険約款や重要事項説明書を確認することをおすすめします。
また、公式HPでも「保険金のお支払いできない事例」の中に記載されていることがほとんどですので必ず確認しましょう。
シェットランドシープドッグがなりやすい病気で補償の対象外か確認すべき病気
・股関節形成不全
②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか
シェットランドシープドッグがなりやすい、「コリーアイ症候群」「てんかん」「股関節形成不全」は先天性、遺伝性の要素も大きい疾患です。
全てのペット保険で加入前に発症している先天性、遺伝性疾患は基本的には補償の対象外となってしまいますが、加入後に発症した先天性、遺伝性疾患を補償するかどうかは保険会社によって異なります。
こちらも併せて公式HP内の「保険金をお支払いできない事例」や保険約款・重要事項説明書を確認しましょう。
せっかく保険に加入するのであれば、シェットランドシープドッグのためにもてんかんや股関節形成不全にも備えができるようにしましょう。
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも手術補償の手厚さを重視するのがおすすめ
シェットランドシープドッグがなりやすい病気である「てんかん」は長期もしくは複数回の治療が必要になる疾患です。また「股関節形成不全」は外科手術を伴う高額治療が必要になる傷病です。
そのため、シェットランドシープドッグには「通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険」に加入することがおすすめです。
股関節形成不全は手術になると約40万円程度と大変高額な治療費が必要になることが多いことから、シェットランドシープドッグにはフルカバー型の中でも手術補償が他社より手厚いペット保険に加入することをおすすめします。
また、
・日額制限が無いタイプのフルカバー型ペット保険
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
ほとんどのペット保険が一年契約となっており、契約を毎年更新していくことで終身の補償となっています。
つまり、ペット保険に加入すると毎年契約更新の審査があります。
中には「前年度にかかった傷病や慢性疾患」等の、特に治る見込みが少ない、再発の可能性が高い慢性疾患を、更新の際に「来年度から補償の対象外とします。」と条件を付け加えてくる保険会社があります。
もちろん中には「更新の際に条件を付け加えることはありません」といった記載をしているペット保険もあります。
シェットランドシープドッグがなりやすい「コリーアイ症候群」「てんかん」はかかってしまったら一生の付き合いが必要な病気です。
加入を検討しているペット保険会社の「更新時の対応」についても必ず確認することをおすすめします。
また、ペット保険比較アドバイザーではそういった情報も一つの記事内でまとめていますのでぜひ一度ご確認ください。
シェットランドシープドッグにおすすめのペット保険をご紹介!
最後に、今回ペット保険比較アドバイザーではシェットランドシープドッグにおすすめのペット保険を2社ご紹介します。
おすすめの理由としては上記で説明したシェットランドシープドッグのペット保険の選び方、ポイントや条件をすべて満たしているからです。
一部PS保険は手術の補償金額が1回あたり最大10万円だったり不安な点はありますが、先天性疾患や更新時の対応が他社より優れています。
ただし、細かい補償内容や金額についてはもちろん違いがありますので必ず重要事項説明書や保険約款、パンフレットや公式HPを確認してください。
あくまで参考ですが、保険料重視であればPS保険補償内容重視であれば楽天ペット保険に加入することをおすすめします。
メリット | デメリット | |
・複数回通院にも強い ・手術は一回当たり最大15万円まで補償(補償割合70%プラン) |
保険料が高い | |
保険料が安い | ・1つの病気に対しての限度額・回数があり (更新時にリセットされない) ・手術は一回当たり最大10万円まで |
更新時に条件を付けることはありません。
お申込時の条件で継続いただけます。
更新後は更新時におけるペットの満年齢の保険料が適用になります。
商品改定等により保険料、補償内容等が変更となる場合があります。その際は更新前にご案内いたします。
引用:よくある質問
補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。しかし保険料も高くなり、補償内容のグレードも普通のプランより下がってしまいます。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
よくある質問
シェルティは高脂血症が多いと聞きますが、動脈硬化や脳梗塞を起こしやすいのでしょうか?
シェルティの肥満の基準を教えてください。
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に入ることをおススメします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【シェットランドシープドッグのかかりやすい病気は?治療費も解説!】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・シェルティの気を付けたい病気
・シェルティにおすすめのペット保険