犬はなぜ無駄吠えするの?その原因・理由とやめさせる方法も解説!
2024年8月1日
犬が無駄吠えするのは必ず原因があります。犬が吠えないようにするためには、その原因にあった対策方法をとることが重要です。ここでは犬が吠える理由と対策方法について解説しています。
この記事では
・犬の無駄吠えをやめさせる方法
犬の無駄吠えの事例と理由
元々犬は吠えることで獲物を追い詰めたり侵入者を追い払うなどして人の役に立ってきました。犬は感じたことを人や他の犬に伝えるため、吠えるという行動をとります。
犬が吠えるのにはさまざまな理由があります。その理由に適したしつけをすることがとても大切です。
チャイムや来客に対する吠え
玄関のチャイムやインターホンがなると吠えてしまうという犬は多いのではないでしょうか。来客者は犬にとって「不審者」です。
不審者の訪れるチャイムの音は犬にとって警戒するべき音と認識します。そのため、犬は警戒して吠えるのです。
宅配業者などは用事が終わったらすぐに帰りますが、犬にとっては自分が吠えたからいなくなった、と勘違いします。
すると犬は次にチャイムが鳴った時にまた警戒して吠えます。
この場合はチャイムが鳴ってもなにも起こらない、と思わせることが重要です。そして誰もこないこともある、ということを教えてあげてください。
逆に家にお客様が来ることが嬉しくて吠えてしまう子もいます。その場合は落ち着いて人に接するようにしつけることが重要です。
家の中から外を通る人や車に対する吠え
犬は窓から外を眺めるのが大好きです。犬が外を見て吠える理由には目に見えるものだけでなく、人の話し声や車の音、鳥の鳴き声などさまざまな音に反応していることもあります。
犬がそれらに対して吠えるのは、好奇心から来るものと警戒しているものの2つが考えられます。
この場合はできるだけ犬が外の様子に気づきにくくすることが一番簡単です。
散歩中、ほかの人や犬に対する吠え
散歩中にほかの人や犬に吠えるのは以下のような理由が考えられます。
・警戒心
・相手と遊びたくて気を引いている
家族に対する要求吠え
おやつが欲しい、散歩に行きたい、などで家族に対して要求するために吠えることがあります。
この場合は「吠えても要求が通らない」と認識させることが大切です。吠えたら反応せずに部屋を出て、吠えなくなるまで待ちます。声がしなくなったら部屋に戻り、褒めてあげて下さい。
また、散歩やご飯の時間が決まっている場合は、その時間をずらすのも効果的です。
家族の動きに反応する吠え
家族が外出から帰ってきたときなどに興奮して吠えてしまう子も多いです。
この場合は落ち着くまで放っておきましょう。吠えている状態でかまってしまうと「吠えたらかまってもらえる」と勘違いしてしまいます。
吠えるのをやめ、おちついた状態になってから撫でてあげてください。
また、リードを持つと散歩だと思って吠えてしまう場合は、リードを持っても散歩ではない、と思わせるようにしつけてあげるとよいでしょう。
不安を原因とする吠え
家族が外出する用意をしていると吠えてしまう場合は、「分離不安症」かもしれません。
分離不安症とは、家族と離れて過ごすことに不安やさみしさを感じて問題行動を起こすことを言います。
飼い主さんがいなくなることに不安を覚えて吠えるだけでなく、中には留守中にいたずらをする子もいます。
この場合はかまわずに無視してください。飼い主さんの気を引けると感じてしまうと、何度も同じことを繰り返してしまいます。
分離不安症の症状がひどい場合は動物病院で診察を受け、精神安定剤などの薬物療法や行動療法をすることをおすすめします。
しかし、症状が軽い場合は飼い主さんのケアで症状を軽減させることが可能です。
認知機能低下を理由とする吠え
人間同様に犬も加齢により認知症を発症することがあります。認知症を発症すると認知機能が低下してしまい、昼夜が逆転してしまうことがあります。
そうすると不安感が大きくなり、夜中に吠えることがあります。
夜吠えるのをなくすためには病院で睡眠導入剤をもらう、という方法もありますが、一番良いのは昼寝をしないようにすることです。
老犬ホームに預けるなど、昼寝をさせずに済む方法を考えてみてください。
犬の無駄吠えの防止と対策!無駄吠えをやめさせるには?
上記に解説したように犬が吠える理由はさまざまあります。犬が無駄吠えをしないようにするためにはその原因に合わせた対策が必要ですが、まずは犬が落ち着ける環境を作ってあげることが重要です。
社会化を促す・刺激に慣れさせる
散歩などで犬が知らない犬や人、車やバイクなどのエンジン音などに吠えるのは、家族以外の人や犬に慣れていないからです。
外のものや人が怖いものではないと教えるためにも社会化を促すことはとても重要です。
犬の生後4週~12週ごろの子犬の時期を「社会化期」といいます。この時期に家族以外の人間や犬と触れ合うことで、外にあるものや刺激に慣れさせるのです。
しかし、成犬であっても社会化を形成するのは遅くありません。ゆっくり時間をかければ克服できることもあります。飼い主さんがゆっくりあせらず挑戦していくとよいでしょう。
吠えるきっかけとなる刺激を減らす
犬が吠えることが習慣化してしまっているのであれば、その吠える原因となっているものから離してしまうことがいいでしょう。
犬を吠えさせないようにする子も大事です。
窓の外のものに向かって吠えるのであれば、外を見えないように工夫してください。散歩中にほかの人や犬に対して吠えるのであれば、すれ違わないように時間やルートを変えるようにするとよいでしょう。
ハウストレーニング
ハウストレーニングとは部屋の中にあるクレートやケージなどに「ハウス」と声をかけることでその中に入るようにするしつけです。
そしてそのクレートやケージの中を安心できる場所であると犬に理解させてください。
吠える前に愛犬がハウスしていれば、そこで落ち着いて過ごすことができ、無駄吠えをすることがなくなります。
ハウストレーニングは簡単にできるものではありません。飼い主さんが気長にしつけを行ってください。
要求には応えない
犬が吠えているときに「どうしたの?」などと声をかけてしまうと、「吠えれば飼い主さんがかまってくれる」と間違って覚えてしまいます。
ですから、犬が吠えた場合は無視をしてください。犬が「吠えても何もおこらない」と理解することが大切です。部屋から一度出てしまうのもいいでしょう。
吠えるのが終わったら十分にかまってあげてください。
サプリメント・薬物療法
吠えてしまう原因が大きな不安を感じてしまうことや、認知症である場合は、サプリメントや薬物療法なども効果的です。
どちらの方法も獣医師の適切な診断が必要になります。
犬の無駄吠えに対し、してはいけない飼い主さんのNG行動
叱って止めようとするのは逆効果!?
犬が吠えたときに「ダメ!」と叱ってしまう飼い主さんはとても多いです。しかし、叱っても犬が吠えるのをやめなかった、という方も多いのではないでしょうか。
叱っても犬が吠えるのをやめないのであれば、いくら叱ったところで効果はありません。なぜ犬が吠えているのかその原因を突き止め、それにあった対策をすることがとても重要です。
よくある質問
飼い主が食事中に吠える場合はどのように対策すればいいですか?
引っ越しをしたら吠えるようになってしまいました。どうすればよいですか?
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患や既に発症している病気や疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。しかし保険料も高くなり、補償内容のグレードも普通のプランより下がってしまいます。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
【犬はなぜ無駄吠えするの?その原因とやめさせる方法を解説!】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・犬が無駄吠えしないようにするための防止策