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アビシニアンがなりやすい病気とは?寿命や遺伝性の病気も解説!

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アビシニアンがなりやすい病気としてピルビン酸キナーゼ欠損症や肥大型心筋症が挙げられます。アビシニアンは遺伝的にかかりやすい病気が比較的多く、その分平均寿命も少し短めです。
アビニシアンはエジプトの壁画に描かれている猫に似ているとされている猫種です。
アビニシアンと一緒に生活していくうえで、どのような病気にかかりやすいかを知っておくことはとても重要です。

この記事では

・アビニシアンの特徴
・アビニシアンのなりやすい病気

について解説します。

最後までお読みいただければ、アビニシアンのかかりやすい病気についてわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。


目次

アビニシアンとは

アビニシアンは細くて引き締まった体が特徴的な猫種です。

体型は猫種の中でも中型にあたり、成猫で3~5㎏程度になります。

性格はどちらかというと犬に近く、甘えん坊で社交的です。

また、好奇心旺盛で活発、運動量の多い猫種でもあります。

窓やドアの開け閉めやいたずらには十分に注意するようにしましょう。

 

アビニシアンの寿命は?

アビニシアンの平均寿命は10~14歳とされています。

猫の絵平均寿命は15歳なので、アビニシアンの寿命は平均的か少し短めです。

しかし、生活環境などで長生きすることも十分可能なので、細かな体調の変化に気づくように十分注意しましょう。

 

アビシニアンがなりやすい病気①ピルビン酸キナーゼ欠損症

ピルビン酸キナーゼ欠乏症は、赤血球の機能を保つピルビンキナーゼという酵素が遺伝的に欠乏している血液疾患です。

赤血球の機能が正常に機能しないと、慢性的な貧血を起こすようになります。

猫がピルビン酸キナーゼを発症する場合は、生後2~3ヶ月であることが多いです。

しかし、貧血を繰り返すとそれに体が慣れてしまい、症状が表面化しないこともあり、歳を重ねてから発症することもあります。

純血種が発症しやすいとされていますが、雑種でも発症する可能性のある病気です。

 

症状

ピルビン酸キナーゼの症状には以下のようなものがあります。

・疲れやすい
・食欲が無い
・口の粘膜が白っぽい
・体重が減る
・呼吸や脈が早い
・赤茶色の尿が出る 等

症状が軽度の場合は、運動の制限をして安静に過ごすことで十分に普通の生活を送ることが可能です。

ピルビン酸キナーゼ欠乏症かどうかは、血液検査で遺伝子検査を行うことで診断されます。

特に繁殖を考えている場合は、遺伝子検査をあらかじめ受けてみると良いでしょう。

 

予防と治療法

ピルビン酸キナーゼ欠乏症は遺伝性の病気なので、予防することはできません

また、治療法も特にありません。症状が軽症の場合は対処療法である輸血や酸素化などが行われます。

重度の場合は脾臓を摘出することで赤血球の減少を押さえる処置をすることがあります。

 

アビシニアンがなりやすい病気②細菌性膀胱炎

細菌性膀胱炎とは、膀胱が細菌に感染して炎症を起こすことで発症する病気です。

特に女の子は尿道が短く太いので、男の子と比べて発症しやすいとされています。

 

症状

細菌性膀胱炎の症状には以下のようなものがあります。

・頻尿
・血尿
・尿が白く濁る
・トイレを失敗する
・食欲が無くなる
・元気がない 等
また、膀胱炎になるとポリープや結石ができやすいので注意が必要です。

予防と治療法

細菌による炎症を防ぐため、抗生物質を2~3週間ほど投与する治療を行います

細菌性膀胱炎は再度発症することもあるので、しっかり薬を飲ませるようにしましょう。

細菌性膀胱炎にならないためには、細菌が膀胱に入らないようにすることが重要です。

そのために、以下の事柄に気を付けるようにしましょう。

・陰部を清潔にする
・トイレを清潔にする
・水を飲みやすくするために、水飲み場を増やす
・水分を摂れるようにウエットフードにする
・トイレの数を増やす 等
細菌性膀胱炎を防ぐためには、水分を十分に摂れるようにすることや、トイレの清潔さを保つことが重要です。

アビシニアンがなりやすい病気③肥大型心筋症

肥大型心筋症とは心臓の筋肉が薄くなることで心臓の収縮力が低下する病気です。

猫の心臓病の中で最も多い病気が心筋症です。

心筋症には肥大型以外にも2つの種類があります。

・心臓の筋肉が分厚くなる肥大型
・心臓の筋肉が固くなる拘束型

肥大型心筋症はアミノ酸の一種であるタウリンが欠乏することで発症するとされています。

しかし、現在では猫の主食であるキャットフードにタウリンが十分量配合しています。

そのため、現在の肥大型心筋症の原因は不明であることが多いです。

 

症状

肥大型心筋症の症状には以下のようなものがあります。

・呼吸が荒い
・後ろ足が麻痺して動きにくくなる
・食欲が落ちる
・口を開けて呼吸する
・失神 等

肥大型心筋症の初期症状は無症状であることが多いです。

そのため、症状が出たときにはすでに病状が進行しており、緊急性が高い可能性があります。

場合によっては不整脈や血栓症などを起こし、最悪死亡してしまうことも考えられます。

もし上記のような症状が見られたら、早めに動物病院で治療を受けるようにしましょう。

 

予防と治療法

肥大型心筋症には具体的な予防法や完治するための治療法は特にありません

治療は対症療法となり、強心薬、血管拡張薬、抗血栓薬などが投薬されます。

アビシニアンがなりやすい病気④猫伝染性腹膜炎(FIP)

猫伝染性腹膜炎はネココロナウイルスの変異型ウイルス(FIPウイルス)が原因で発症する病気です。

ネココロナウイルスは元々多くの猫の腸内にあるものです。

しかし、ウイルスが猫の体内で突然変異を起こすことで猫伝染性腹膜炎を発症します。

発症するとほぼ100%死亡してしまう恐ろしい病気であり、進行もとても早い病気です。

 

症状

猫伝染性腹膜炎は1歳未満の子猫が発症することが多いです。

症状にはウエットタイプとドライタイプの2種類があります。

・胸膜炎や腹膜炎、血管炎を発症することで腹水や胸水などが貯留します。そのため呼吸がしにくくなるのが特徴です。進行が早いのも特徴で、2週間~1ヶ月ほどで亡くなることが多いです。
・さまざまな臓器に肉芽腫を作り、内臓の機能を低下させたり、炎症を起こすことが特徴です。

ドライタイプは外見の症状が見られないため、発見が遅れることがあります。

上記のような症状が見られたら、一刻も早く動物病院で治療を受けるようにしましょう。

 

予防と治療法

猫伝染性腹膜炎は猫の免疫力が低下すると発症しやすいとされています。

猫がストレスを感じないようにすることが発症を抑えることができる可能性があります。

確実な治療法は特にありません。炎症を抑えたり、炎症を抑制する対症療法が行われます。

対症療法により延命や症状の緩和などの効果がありますが、病気を完治させることはできません

アビシニアンがなりやすい病気⑤進行性網膜萎縮症

進行性網膜萎縮症とは、目の奥にある網膜に異常が起きることで正常に機能しなくなる病気です。

網膜は光や映像をとらえる機能があります。

進行性網膜萎縮症になると徐々に進行していくことで視力が落ち、最終的に失明します。

進行性網膜萎縮症は猫が発症しにくい病気ではありますが、遺伝で発症するとされています。

 

症状

進行性網膜萎縮症の症状は以下のようなものがあります。

・暗い場所で動かなくなる
・高いところに上がらなくなる
・階段でつまずく 等

最初は夕方から夜になり、あたりが暗くなることで目が目にくくなる「夜盲」という症状が最初に起こります。

病状が進行するにつれ、日中も目が見えなくなってしまうので、注意が必要です。

進行性網膜萎縮症になるのは生後2~3ヶ月の早期発症タイプと、生後1歳~2歳頃に発症する晩期発症タイプがあります

 

予防と治療法

進行性網膜萎縮症には予防法はありません

また、網膜は元に戻すことができないので、完治させる治療法も存在していません。

目が見えなくても安心して生活できるように、生活環境をできるだけ変化させないようにしてあげましょう。

 

アビシニアンがなりやすい病気⑥過敏性皮膚炎(アトピー性皮膚炎)

猫の過敏性皮膚炎(アトピー性皮膚炎)は、環境中のアレルゲンに触れることで、皮膚に強い痒みや炎症を起こす病気です。

遺伝で発症することが多い病気で、特にアビニシアンは発症しやすいとされています。

完治させることが難しく、アレルギーの原因を取り除くことも困難のため、長く付き合うことになる病気です。

 

症状

アトピー性皮膚炎には以下のような症状が見られます。

・赤い湿疹がある
・脱毛がある
・かゆみで舐め壊ししたりかきむしった傷がある 等
多くの場合は3歳以下の年齢でアトピー性皮膚炎が発症することが多いです。

予防と治療法

アトピー性皮膚炎は花粉やホコリ、カビなどの環境中のアレルゲンが原因で発症します。

部屋の掃除やこまめな換気、エアコンのフィルターの掃除などを行いましょう空気清浄機を使うのも1つの方法です。

アトピー性皮膚炎は完治させることが難しいので、対症療法が行われます。

アトピー性皮膚炎の対症療法には以下のようなものがあります。

・シャンプー療法
・保湿剤
・内服薬
・外用薬 等

上記の方法で病気の症状を抑える治療が行われます。

 

アビシニアンがなりやすい病気⑦アミロイドーシス

アミロイドとは繊維状のたんぱく質で、体内の炎症や感染症などが原因で発生します。

このアミロイドが臓器の細胞と細胞の間に沈着することで機能障害を起こす病気がアミロイドージスです。

猫でよくみられるアミロイドーシスは腎臓や肝臓に沈着するものです。

特にアビニシアンは、遺伝的にアミロイドの構造に変異があるため、アミロイドーシスを発症しやすいとされています。

 

症状

アミロイドーシスには以下のような症状が見られます。

・食欲がない
・多飲多尿
・元気がない
・体重が減る 等
猫がアミロイドーシスを発症する場合、7歳以降のシニアであることが多いです。
しかし、アビニシアンは遺伝が原因であることが多いため、1歳未満で発症することがあります

予防と治療法

遺伝であれば予防法は特にありません。

しかし、何かの病気が原因で発症した場合は、根本の病気を治療することが最善の予防になります。

治療も原因の病気を改善させるためのものが行われます。

 

アビシニアンがなりやすい病気⑧重症筋無力症

重症筋無力症とは、神経から筋肉への信号が上手く伝わらないため、筋肉をうまく動かすことができなくなる病気です。

重症筋無力症は信号を受け取る筋肉側の受容体に異常が起きることで発症します。

この病気は生まれつき受容体が少ない先天性のものと、後天的に受容体を攻撃してしまう抗体ができたものの2種類があります。

アビニシアンは先天的に発症しやすいとされているので注意が必要です。

 

症状

重症筋無力症には以下のような症状が見られます。

・うまく歩くことができない
・歩かずにうずくまることが多い
・飲み込みができなくなる
・声がかすれる 等

重症筋無力症は多くの場合、3歳以降に発症します。

 

予防と治療法

重症筋無力症には確実な予防法はありません

治療は神経と筋肉の伝達機能を上げる投薬が行われます。

また、腫瘍など他の病気が原因で発症することもあるため、その場合は原因の病気の治療が行われます。

 

アビシニアンがなりやすい病気⑨動脈血栓塞栓症(FATE)

動脈血栓塞栓症とは、血管内に血栓が血管をふさいでしまうことで発症する病気です。

心筋症の合併症として発症する可能性が高く、特に左心房に血栓ができることが多いです。

症状

動脈血栓塞栓症には以下のような症状があります。

・激しい痛み
・足が動かない
・呼吸困難になる 等
痛みは悲鳴を上げるほどの強い痛みが生じます。その場合は早急に動物病院へ連れて行きましょう。

予防と治療法

動脈血栓塞栓症には特に予防法はありません。

治療は血栓の状態によって、血栓溶かすための投薬や手術が行われます。

また、傷みが激しい病気でもあるため、鎮痛剤も投薬されます。

猫の状態や獣医師の治療方針を確認し、今後の治療方針を決めていきましょう

 

よくある質問

かかりつけの動物病院はどのように探せばよいですか?

近所で猫を飼っている人からの情報や、インターネットの口コミを参考にしてみましょう。予防注射などで何度か通い、自分や猫にあっているか判断することが重要です。また、かかりつけとは別に、夜間や休日など緊急時に対応してくれる動物病院を見つけておくことも大切です。

動物病院に行く目安は何ですか?

普段と違っておかしいところがあれば、すぐに動物病院に行くようにしましょう猫の具合が悪いように感じたときには、すでに何かの病気が進行している可能性があります。判断に迷う場合は、動物病院に猫の症状を伝えて、診察の判断を問い合わせをしてみることをおすすめします。

ペット保険は必要?

ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。

もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

【アビシニアンのなりやすい病気とは?病気の特徴や予防法をご紹介!】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・アビニシアンは犬のような性格の猫種
・アビニシアンのかかりやすい病気一覧
について解説してきました。
アビニシアンにはいつまでも元気でいてほしいものです。
そのためにも、日々の体調の変化を見逃さないように注意し、何かあればすぐに動物病院で診察を受けましょう。
また、定期的に猫ドッグなどの健康診断を受けるのも有効です。
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。

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