犬のブラッシングはどのくらいの頻度が理想?必要性やコツも解説!
2023年9月21日
犬のブラッシングの頻度は毎日することが理想です。毎日5~10分程度だけでも継続することが大切で、ブラッシングの効果として皮膚病の予防になるほか、愛犬の異常にも気づきやすくなります
この記事では
・ブラッシングをやる理由
・ブラッシングに使うブラシの種類
犬のブラッシングの頻度は毎日!
犬のブラッシングは被毛の長さに関係なく、毎日行ってください。しかし、ブラッシングが苦手な飼い主さんや、ブラッシングを嫌がる犬も多くいるのではないでしょうか?
犬のブラッシングは毎日完璧に行う必要はありません。毎日5~10分程度、一部分だけでもかまわないのです。今日できなかった部分は明日やってあげましょう。
ポイントをおさえた短時間ブラッシングでキレイを維持
ブラッシングは犬の被毛についた汚れを取り除いたり、毛玉にならないようにするために行うものです。
短時間で犬のブラッシングを終えるためにも、汚れが付きやすく毛玉ができやすいところを意識して行うことが大切です。
毛玉ができやすいポイントは以下のところです。
・耳の後ろ
・首回り
・胸
・内股
犬のブラッシングをしないと?ブラッシングの必要性を解説
うちの犬は短毛だし、毎日行う必要はないのでは?と思われている飼い主さんもいるかもしれません。
しかしブラッシングというケアにはさまざまな理由があるので、毎日やることはとても大切です。
①ブラッシング本来の目的を達成するため
ブラッシングは被毛を美しくすることと皮膚の健康を保つために必要なことです。
ブラッシングをしなければ毛玉やほつれができます。お散歩などでついた汚れがついたままになります。それらが原因で病気になることもあります。
また、ブラッシングには犬と飼い主さんがコミュニケーションをとる時間でもあります。犬の体を触って普段と変わったところがないかチェックすることもとても需要です。
そのため、ブラッシングはお互いにとって楽しい時間にするようにしてください。
ブラッシングをしたら褒める、おやつをあげるを繰り返していれば、そのうち犬もブラッシングが好きになってくれることでしょう。
②毎日することでブラッシングを受け入れやすくなるから
犬がブラッシングを嫌がるから毎日行うのは気が引ける、という方もいることでしょう。
しかし、ブラッシングを嫌がっているからと時間を空けてしまい、1日に長時間ブラッシングをするほうが犬にとって苦痛に感じてしまいます。
ブラッシングを毎日の習慣としておけば、1回のブラッシングは短時間でもかまいません。できない場所は次の日にやればいいのです。
何よりも毎日犬が嫌がることなくブラッシングをすることが大切です。犬が嫌がったらすぐにやめて構わないので、毎日ブラッシングをするようにしてください。
③毎日のブラッシングがお部屋の抜け毛対策にもなるから
犬の被毛にはダブルコートとシングルコートの2種類があります。シングルコートの犬種の被毛はあまり抜けませんが、ダブルコートの被毛の犬種は毛が抜け落ちます。
事実、家の中に犬の被毛がよく散らばっているのではないでしょうか。被毛が短くても長くても、抜け毛の片づけはとても大変です。
ブラッシングは前もって抜け毛を取り除くことで部屋に散らばることを防げます。
生活環境を清潔に保つことは人だけでなく犬にとってもとても大切なことです。
「ブラッシングは散歩のあと」その3つの理由とは?
犬が毎日のブラッシングを受け入れやすくするためにも、ブラッシングを行うタイミングを決めておくのはとても重要です。
特におすすめなのはお散歩のあとにブラッシングを行うようにルーティン化することです。
①【重要!】犬が快く受け入れやすいから!!
犬が機嫌よくブラッシングを受け入れてもらういためにも、犬が心身ともに満足しているタイミングにすることはとても重要です。
散歩の後であれば、体がほどよく疲れて満足しているあとなので、ブラッシングを受け入れてくれる可能性はとても高いです。
このときに、知育玩具やガムなど食べるのに時間がかかり、かつ体をあまり動かさないような食べ物を与えるのもよいでしょう。
おやつに夢中になっている間にブラッシングを行えば、嫌がることなく無難にブラッシングを済ませることができます。
②毎日行う散歩とセットにすることでルーティン化しやすいから
現在では犬を家の中で飼育されている方も多いので、散歩のあとに足を拭いている方も多いのではないでしょうか。これが毎日のルーティン化です。
足拭きと同じように散歩のあとにやること、としておけば飼い主さんがケアを忘れることもありませんし、犬も受け入れやすくなります。
また、ブラッシングと一緒に歯磨きなど毎日行うケアを取り入れるのもおすすめです。
③散歩中につく虫やケガを発見したり、汚れをきれいにするため
お散歩は外を歩くので、飼い主さんが気づかないうちに虫や汚れが付くことがよくあります。また、肉球や爪に傷をつくってしまうこともあるかもしれません。
犬は話すことができないので、体の小さな異変にいち早く気づくのも飼い主さんの大事な役目です。
犬の体をチェックするためにもお散歩のあとにブラッシングを取り入れるのはとても効率がよいのです。
犬がブラッシングをもっと受け入れやすくなるコツ3選
ブラッシングが苦手な犬はたくさんいます。嫌がるのがわかっているのにブラッシングをやるのは飼い主さんも大変です。
ブラッシングを犬が気持ちよく受け入れてもらえるようにするためにも、飼い主さんは以下のようなことを心がけてみてください。
①体を触られることが苦手なら、体を触ることから練習
まずは飼い主さんが犬の体のどの部分でも触れるように訓練をしましょう。
犬に食べるのに時間がかかる知育玩具やおやつをあげて、それを食べている間に犬の体の色々な部分を撫でてください。
これを繰り返すことで、飼い主さんに触られることは嫌なことではない、と犬が認識するようになります。
もしも食べている最中でも嫌がるようであればすぐにやめて、撫でても大丈夫なところを触ってから終わるようにしてください。
体中を触れるようになることで、しこりや痛みのある場所を知ることができます。そのため飼い主にとってとても重要なことです。
②愛犬の「苦手」「もういや」のサインに敏感になる
犬がもうやめてほしい、と感じたときは、もぞもぞ動く様子やブラッシングをしている手に甘噛みしたりします。
できれば犬が嫌がる仕草をする前にブラッシングを終わりにしてください。ブラッシングがまだ途中でもブラッシングができたことをほめてあげるのを忘れないようにしましょう。
③ガンコな毛玉が出来た場合はプロに相談を
毎日ブラッシングをしていても毛玉ができてしまうことがあります。どうしても毛玉が取れない場合は、トリマーさんや獣医さんなどプロに頼んで取り除いてもらいましょう。
毛玉を取り除こうと飼い主さんが無理にブラッシングをすると、ブラッシング自体を嫌がるようになることがあります。
被毛の長さに合わせたブラシを選ぼう
犬のブラシにはさまざまな種類があります。それぞれ特徴があるので、犬の被毛の長さに合わせて選んであげてください。
スリッカー
スリッカーは細い針金が密集しているブラシです。毛のもつれや毛玉、抜け毛の除去などオールラウンダーに使えます。特に長毛種の中型犬と大型犬におすすめです。
ピン先が細いため、短毛種や長毛種でも小型犬だと皮膚を傷めたり、犬が痛がることがあります。使用する場合はあまり力を入れすぎないように注意しましょう。
ラバーブラシ
ラバーブラシはシリコンやゴムで作られたやわらかいブラシです。抜け毛を取り除くだけでなく、マッサージ効果もあります。
シングルコートの短毛種や、スムースコートなどの犬種におすすめです。
コーム
いわゆる「くし」の形状のものです。顔回りなどの細かい場所や毛のもつれを取り除いたり、全体の毛を整える役割があります。
基本的に長毛種で使われますが、一般の飼い主さんだと多少使いずらく感じてしまうかもしれません。
ピンブラシ
ピン同士の感覚が広くとられていて、ピンの先が丸くなっているブラシです。そのため、スリッカーのように皮膚を傷つける心配はありません。被毛を簡単に整えることができます。
特に長毛種におすすめです。
獣毛ブラシ
獣毛ブラシは「豚」や「いのしし」などの毛でできているブラシです。「豚毛」はしなやかでやわらかい作りで、「いのししの毛」は硬めでコシがあります。
静電気が起きにくく被毛の艶を出すことができるブラシで、特に短毛種におすすめです。
グローブ型ブラシ
手袋の表面に凹凸のついたブラシで、ブラッシングを嫌がる子やブラッシングに慣れない子におすすめです。
ブラッシングの注意点
ブラッシングは犬が嫌がらないようにすることが重要です。そのためにも以下のことに注意するようにしましょう。
力を入れすぎない
犬の皮膚は人よりも薄くて繊細です。ブラシが通りにくいから、と、力任せにブラシをすると犬の皮膚を傷つけたり、痛がらせてしまうことがあります。
ブラッシングを始める前に、自分の手の甲にブラシを当ててみてください。痛くない、と思える程度の力加減でブラッシングをするようにしましょう。
犬がブラッシングを嫌がらないようにするためにも優しくブラッシングをするようにしましょう。
長毛種は毛を捲ってブラッシングする
長毛種の場合、外側だけブラッシングをしても内側の毛までブラシが通らず毛玉になってしまうことがあります。
中の毛までブラシが通るようにするためにも、毛を捲りながらブラッシングをするようにしましょう。
ゆっくり逆毛を立てるようになでながらブラッシングをすることで、犬も落ち着いてブラッシングをしてくれるようになることもあります。
ブラッシングスプレーは使った方がよい?
ブラッシングスプレーはブラッシング時に起きる静電気や摩擦を防ぐ役割があります。今ではUVカットや虫よけ効果、被毛への栄養補給などさまざまな種類のものが販売されています。
ブラッシングスプレーを使用することで被毛の艶を出すことができますので、使ってあげるとよいでしょう。
使用する場合は体の数10㎝上から霧状にかかるようにしてください。
よくある質問
換毛期のブラッシングのコツはありますか?
ダブルコートの犬種や、特に柴犬など日本系の犬種は春と秋に換毛期に入ります。この時期に1か月ほどかけて季節に適した被毛に生え変わるのですが、抜け毛が大量に出るので困っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。換毛期は抜け毛が浮き出てくるので手で引き抜きたくなりますが、できるだけブラシを使うようにしましょう。
ブラッシングをやる順番はありますか?
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患や既に発症している病気や疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。しかし保険料も高くなり、補償内容のグレードも普通のプランより下がってしまいます。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
【犬のブラッシングはどのくらいの頻度?ブラッシングのコツも解説!】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・犬のブラッシングは散歩の後がおすすめ
・被毛の長さに合わせたブラシを選ぶ