この記事では
・猫を飼うために必要なもの
・猫を飼うための費用
猫を飼う前に必要な心構えとは
猫を飼う準備の前に猫のことを知っておく必要があります。
・生活リズム
・飼育費用
・猫の快適な環境
・猫飼いのトラブル
それを踏まえて心構えをしておくことが重要です。
・肉食で長寿
猫は昔から魚を食べるイメージが強くあります。
猫は穀物や野菜を食べることができるため雑食といわれることが多いのですが、魚だけでなく鳥や虫も食べる完全肉食です。
穀物や野菜の消化は非常に苦手なため、フードは肉中心のものを選ばなければいけません。
また猫は思っている以上に長生きです。15歳以上のご長寿の猫さんはたくさんいます。
もちろん環境や食べ物などの条件によって変わってきますが、責任を持った終生飼育と命を預かる覚悟が必要です。
・生活リズムが変わる
猫を飼育するということは生活リズムが変わることを意味します。
・部屋やトイレの掃除の時間
・コミュニケーションをとる時間
この3つの時間は作らなければいけません。
加えて猫はもともと夜行性なため、夜中や朝方に急な運動会が始まり睡眠を邪魔されるといったこともあります。
性格や個性に応じて生活リズムが変わっていくでしょう。
・飼育費用
猫は犬で必要な「フィラリア予防」「狂犬病ワクチン」がないため、その分飼育費用は安くなります。
(どちらも猫が感染する病気です。猫のフィラリア罹患率は低く狂犬病ワクチンも義務化はされていませんが、予防のためにワクチンを受けることは可能です。)
ただし
・急な病気やけがで入院・手術
・ペットホテルやペットシッター
の費用は想定しておきましょう。
感染症予防ワクチンは1年に1回行います。
病気やけがは急なケースもあり、入院や手術となると高額な費用が発生することが考えられます。
旅行などで長期に外泊するのであればペットホテルやペットシッターに頼ると安心です。
これらの費用を考えてペット保険や猫貯金をしておくことをおすすめします。
・猫にとって快適な環境を整える
猫にとっての適温は
冬の室温:約20~23度
です。
砂漠で暮らしていたリビアヤマネコを祖先に持つ猫は暑さには強いほうです。
エアコンでキンキンに冷やす必要はありませんが、せめて室温が30℃を切るように調節しておきましょう。
冬の猫は日向ぼっこをします。
温かい場所が大好きな猫は、日が差し込む場所を設けておけば好きな時に日向ぼっこをして温まります。
そのため室温は23度前後と少し低めでも大丈夫です。
夏も冬も一日の温度変化が大きいと猫の体に負担がかかってしまいます。
温度差が大きい季節にはエアコンをつけっぱなしにしておく必要があることを覚えておかなければいけません。
・猫を飼うとこんなトラブルもある!
猫に限らず、生き物を飼うと何かしらのトラブルはつきものです。
猫のトラブルで代表的なものを5つご紹介します。
1.トイレの粗相
猫を飼っていて一番多いトラブルが、トイレ以外でおしっこやうんちをしてしまう粗相です。
理由は主に
・発情期
・においが付いているから
があげられます。
家族旅行などで外泊して猫が留守番している間にわざと粗相をすることがあります。
そのような場合には家族の洋服やマットの上などが多くみられます。
また発情期のにおい付けのためトイレ以外でおしっこをするケースがあります。
発情期のにおいは強く、洗ってもにおいは残ってしまいます。
そのため、避妊や去勢を行った後でも残ったにおいに反応して同じところにおしっこをしてしまう場合があります。
2.物を壊された
猫は高いところに飛び乗ります。
その際植木鉢や花瓶など、上に乗っていたものを誤って落としてしまう事故は多々あります。
さらに猫は1日の中でテンションが上がる瞬間が数回訪れます。
何かのスイッチが入り部屋中を走り回ったとき、ものを蹴ったり落としたりして壊されます。
3.盗み食い
猫を部屋中どこにでも行けるようフリーの状態にしている場合、盗み食いには注意しなければいけません。
特に台所でテーブルに置いた料理を盗み食いしてしまい、中毒症状を起こす事故があります。
玉ねぎやネギ類などは猫にとって有毒です。
そのままでは猫が口にすることはありませんが、グラタンやツナ入りのポテトサラダのような猫が好む味付けだと盗み食いされる危険があります。
もしこれらの中に玉ねぎが入っていると有毒成分を口にしてしまい、中毒症状を起こす可能性があるのです。
4.脱走
脱走の事故で多いのが網戸を開けるパターンです。
網戸は爪が引っかかりやすく猫が開けやすいため、網戸を開けて脱走したという事故が多くみられます。
ペットの脱走事故防止用の網戸ロックなどのアイテムを使う必要があります。
また飼い主さんが帰宅で玄関を開けた隙間をぬって脱走するケースも多く耳にします。
5.誤飲
犬でよく起こる誤飲ですが猫でもあります。
猫はひものような長くて細いものが大好きです。遊んでいるうちに口の中に入れてしまいます。
ほかにも
・首輪の鈴やネームタグ
の誤飲事故は増えています。
一人暮らしでも猫は飼える?
もちろん一人暮らしでも猫は飼えます。飼う前に
・もしもの時にサポートしてくれる人や場所があるか
をチェックしておきましょう。ペット可能な物件であることは当然です。
「もしもの時」というのは
・何らかの理由で自宅に帰れなくなってしまったとき
などがあげられます。
急に自宅に帰れなくなってしまった際に猫を任せられる友人がいるというのは重要です。
飼い主が外泊をしても1~2泊程度なら猫一人でも大丈夫ですが、長期になるとトイレや食事の問題が出てきます。
事前に数日家を空けることががわかっている場合にはペットホテルが便利です。
怖がりな子だと場所が変わることでストレスになるため、ペットシッターの方が良いケースもあります。
慣らしが必要
ペットシッターや友人にサポートしてもらう際、初対面だと知らない人間になるため猫は驚いてしまいます。
そのためペットシッターや友人と猫の顔合わせをしておきましょう。
ペットホテルに預ける際もいきなり長期はおすすめできません。
場所が変わったストレスでご飯を食べなかったりおしっこをしないことがあります。
猫はストレスで尿路系統に問題がおきることが多くあるためホテルの慣らしは行っておきましょう。
方法としては
・一泊のホテルから徐々に伸ばしていく
ことでスムーズに長期の宿泊ができるようになります。
猫は留守番できる?
一人暮らしで猫を飼う際気になることといえば「留守番できるか」です。
結論から言えば猫は
です。
もともと猫は単独で生きてきました。そのため犬よりも一人を満喫することができます。
「犬は人につき、猫は家に付く」という言葉にもあるように、家は飼い猫にとって自分のテリトリーです。
さらに1日の半分以上を寝て過ごすため、飼い主がずっと一緒にいなくても問題はないと考えられています。
ただしそれは成猫の場合です。
子猫だとミルクやフードを与える回数が成猫よりも多いため、飼い主さんは丸一日家を空けることが難しくなります。
一人暮らしで猫を飼うのであれば、ドライフードを食べ始める4ヶ月以降の猫をお迎えすることをおすすめします。
保護猫を迎えるのに一人暮らしは不可?
猫をお迎えする方法の一つに保護猫の里親になるというものがあります。譲渡センターや譲渡会で保護猫を引き取るという形です。
保護猫を引き取るためには条件があります。
・60歳以上のみの世帯へは譲渡しない
・継続した収入源のない家庭へは譲渡しない
・単身者の場合は血縁者の後見人(保証人)が必要
譲渡センターや譲渡団体によって違いがありますが、上記の3つは必ずといっていいほど付けられる条件です。
厳しいところになると、この条件に一つでも当てはまる人は譲渡会に参加不可なこともあります。
保護猫の里親は条件を満たしていることが必須ですが、先方と連絡を取り合っておくことで関係性を築き、保護猫を任せられる信頼が生まれます。
そのうえで猫を飼育する際のリスクを取り除き安心してもらえれば、一人暮らしでも猫の里親としてお迎えできるケースがあります。
一人暮らしは特に保証人が必要
一人暮らしの場合、譲渡する側は次のようなことを懸念します。
・猫が体調を崩した際にすぐ対応できない
・飼い主が入院・死亡した際の世話
・結婚や引っ越しなど、再度猫を手放す可能性がある
・同居人の変化によりストレスを抱える
・経済的リスク
・虐待目的
・譲渡詐欺
一人暮らしでは、入院など飼い主に何かあったとき猫が放置される恐れがあることから保証人が重要視されます。
保証人は猫に抵抗がなく信頼できる人が適任です。団体によっては友人でも家族でも構わないというところもあります。
保証人については
・その人に飼育経験があるか
・猫に抵抗はないか
・万が一飼育できなくなったとき、保証人が引き取ることができるか
が質問されます。
自分にもしものことがあっても猫の生活が不便しないよう考えておかなければ、里親になる資格はないということでしょう。
命を軽く扱ってはいけないということです。
なぜここまで条件が厳しいのか
譲渡条件というのは
です。
「猫を飼いたい」と思っている今は、仕事もあり、健康でしょう。ただしそれが続く保証はありません。
これらの条件は漠然と決まったのではなく、動物を飼育放棄する人から放棄した理由を聞き取り、その理由で上位にあがったものが選ばれているのです。
年齢制限があるのは動物も長生きをするからです。
収入に関しても、病気になったときに病院に連れていくことができるだけの収入は必須です。
猫を飼育するにあたり最低限必要な事項が決められています。
もし里親を断られても「譲渡してもらえないからペットショップで購入」と安易に考えてはいけません。
動物を飼うのに適したタイミングなのか慎重になるべきです。
譲渡の条件に当てはまらないということは猫を飼う環境が整っていないと理解する必要があります。
猫を家に迎える方法を知ろう
猫をお迎えする方法としては3つあげられます。
・ブリーダー
・保護猫
ペットショップで買う
ペットショップで猫を購入するメリットは猫種が血統証で証明されていることです。
・将来かかりやすい病気
がわかるため、好みの性格の猫種のお迎えや病気の予防をすることができます。
また初めて猫を飼育するという猫飼い初心者さんにとっては、必要なものや飼育方法を教えてもらえるため心強いでしょう。
ブリーダー直販
ペットショップを通さずブリーダーから直接の買い方です。
流通ルートがブリーダーから直接なため中間業者の費用がかかることなく、猫自体の純粋な金額で買うことができます。
当然ブリーダー直販でも血統書が発行されており優れた血統が管理されています。
またブリーダーによっては親や兄弟猫を見せてもらうことができます。
そのことで
・親や兄弟猫の毛色
・成長した時の大まかなサイズ感
などが確認できるのもブリーダー直販のメリットです。
保護猫の里親
譲渡センターや譲渡会などで保護された保護猫の里親になる方法です。
元野良猫ということから、問題行動やトラウマなど心の問題、持病を抱えていることもあるので可能な範囲で事前に確認できると安心です。
加えて保護猫をお迎えする条件にあたってはペットショップやブリーダーよりも厳しくなります。
猫を飼育する環境を整えてからでないとお迎えすることはできないため注意しましょう。
ちなみに保護猫は0円で引き取れると考えている人が一定数います。
しかし猫をお迎えする際には約1万5000円~5万円準備する必要があります。
実はこの金額は
・去勢・避妊手術代
・お世話代
です。猫にかかった金額で猫自身の金額ではないことを理解しておかなければいけません。
猫を飼うために必要なものと初期費用の目安
猫用品は種類も金額も豊富です。そのため実用性と金額を考慮しながら選びましょう。
何を準備するかによって金額は異なりますがおよそ
を目安に考えます。
キャリーバッグ
動物病院や災害時に役立ちます。一緒にお出かけする時にも必要なものです。
キャリーバックには大きさやデザイン、素材など種類が様々です。
【キャリーバックの種類とメリット】
種類 | メリット |
プラスチック製 | 形が安定しているため猫は安心 |
布製 | デザイン性に富んでいて短時間の移動におすすめ |
リュック型 | 両肩で支えられて重心が安定するため猫に負担がかかりにくい |
キャリーのサイズは猫が成長したときの大きさを考えて選びましょう。
あまり大きすぎるものは猫が中で安定しないので、大きければいいというものでもありません。
猫が中でちょうど方向転換できるくらいの大きさが最適と言われています。
成長したサイズが小型の猫なら一辺が40cm前後、大型の猫なら50cm前後が目安です。
トイレ・猫砂
猫のトイレは「一般的なトイレ」と「システムトイレ」に分けられます。
- システムトイレとは
- 2層式になった形状が特徴で、猫がおしっこをすると砂とすのこを通過して下の層に落ち、シートなどで吸収するしくみのトイレのこと。
一般的なトイレと比べてにおいが抑えられるのが特徴。
トイレの形も3種類あります。
・箱型のトイレのヘリに壁が付いている形のハーフタイプ
・底が浅い箱型の形をしており、左右や上が開いているオープン
また猫砂にも鉱物・紙・木・おからなど種類があります。
飼い主さんのライフスタイルや猫の好みがあるため、いろいろ試してみてください。
猫砂を変更する際は、前に使っていた猫砂を新しい猫砂に少量混ぜるとスムーズに行うことができます。
トイレや猫砂の変更のタイミングは猫が家に慣れてきたころです。
猫は環境の変化によるストレスに弱いため、お迎え当初は購入先や譲渡先で使用しているものを分けてもらいます。
自分のにおいが付いた猫砂を入れておくことで、安心してトイレを使うことができるでしょう。
爪とぎ・爪切り
猫が爪をとぐのは
・自分の匂いをつけるマーキングのため
・自分を落ち着けるため
などの理由があります。
家の壁や家具での爪とぎ防止にも、爪とぎは必須アイテムです。
爪とぎの形も
・壁に貼り付けるタイプ
・床置きタイプ
などさまざまです。また、素材も麻や段ボールなど多くの種類があるため好みのものを探りましょう。
猫の爪とぎは爪を短くするのではなく、とがらせるために行います。
そのため爪は必ず切らなければいけません。爪切りの購入も忘れないようにしましょう。
爪切りを嫌がる猫は多いため、子猫のうちから手先を触られることに慣れさせておきます。
そうすることで怒らず爪を切らせてくれるようになるでしょう。
キャットタワーや安心できるスペース
猫は高さのある暖かい場所や狭い場所を好みます。キャットタワーはインドアで暮らす猫にとって運動不足の解消にもつながります。
日光浴ができる風通しのいい窓際など配置しましょう。
キャットタワーには
・床と天井で突っ張らせる「突っ張りタイプ」
があります。
ケガにつながらないよう子猫やシニア猫の場合は活動レベルに合わせた高さのものを選びましょう。
キャットタワーの設置が難しいのであれば段ボールの箱やドーム型のクッションなどで安心して過ごせるスペースを確保してあげてください。
猫がリラックスできる場所を作ってあげることが重要です。
キャットフード・猫用食器
キャットフードは購入先や譲渡先で食べていたフードと同じものを選ぶと安心です。
お迎えしたばかりの猫は環境の変化でストレスがかかっています。そのうえフードまで変わってしまうと食べないことがあります。
子猫を飼う場合は猫用のミルク(生後3~4週間まで)やウェットフード、ふやかしたドライフードなどライフステージに合ったものを選びましょう。
猫の食器は素材に種類がありますが陶器がおすすめです。
陶器はある程度の重さがあり安定感がよく、食べ物の匂いがうつりにくいためこだわりのある猫向けです。
おもちゃ
室内飼いの猫にとっておもちゃを使って本能的な動きをすることはストレス解消になります。
また、飼い主さんと猫にとっておもちゃはコミュニケーションツールとして欠かせません。
誤飲しないような大きさや素材のおもちゃを数種類用意して、好きなおもちゃのタイプを探しましょう。
そのほかにあると良いもの
そのほかには
・ブラッシング用のブラシ
などの準備があると役に立ちます。
猫用ゲージ
猫用ゲージは
・多頭飼いの場合には猫を分けることで喧嘩防止
することができます。
また、ゲージは猫にとって安心できる場所になることもあります。
猫には高さが必要なため、2段や3段のものを準備するといいでしょう。
ブラッシング用のブラシ
抜け毛や毛玉対策にはスリッカーブラシが役に立ちます。
特に長毛種だと毛玉ができやすくなるため、こまめなブラッシングが必要です。
・足の付け根
・耳の後ろ
など特に毛玉ができやすいので丁寧にブラッシングしてあげましょう。
短毛種にはラバーブラシやコーム、ピンブラシで抜け毛を取ってあげると、皮膚と被毛の健康を保つことができます。
猫におすすめのペット保険は?
ここでは猫に合ったおすすめのペット保険、比較・選び方について解説します。
全てのペット保険で補償の対象外である去勢の費用等の項目は除き、あくまで保険会社・プランで差別化になるポイントに絞って解説します。
他サイトのようなランキング形式ではなく、あくまで猫目線で解説していきます。
猫のペット保険加入の選び方のポイント
・歯科治療(歯周病等)②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも通院は他社と比較しても手厚いか
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
①猫のなりやすい病気が補償されるか確認
ペット保険は保険会社によって補償する病気や、補償の対象外となる項目が異なります。
中には猫がなりやすい、歯周病を含む一切の歯科治療を補償の対象外としているペット保険も存在します。例えば「プリズムコール」では一切の歯科治療が補償の対象外です。
また、「日本ペット少額短期保険:いぬとねこの保険」では「歯肉に触れる治療は補償されるが、歯に触れる治療は補償の対象外」といった細かい制限があります。
特に歯科治療は保険会社によって補償されるかが異なりますので、必ず保険約款や重要事項説明書を確認することをおすすめします。
また公式HPでも「保険金のお支払いできない事例」の中に記載されていることがほとんどですので必ず確認しましょう。
補足になりますが、予防目的の歯石除去等は全てのペット保険で補償の対象外なので注意しましょう。
猫がなりやすい病気で補償の対象外か確認すべき病気
②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか
全てのペット保険で加入前に発症している先天性、遺伝性疾患は基本的には補償の対象外となってしまいますが、加入後に発症した先天性、遺伝性疾患を補償するかどうかは保険会社によって異なります。
猫種によっては、なりやすい遺伝性疾患があります。例えばスコティッシュフォールドでは 骨軟骨異形成症という遺伝性疾患が存在します。
こちらも併せて公式HP内の「保険金をお支払いできない事例」や保険約款・重要事項説明書を確認し、加入後に発症した先天性疾患が補償されるかしっかり確認しましょう。
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも通院補償の手厚さを重視するのがおすすめ
猫がなりやすい病気である「腎臓病」や「膀胱炎」は長期もしくは複数回の治療が必要になる疾患です。また「尿結石」は症状が重い場合、外科手術を伴う高額治療が必要になる傷病です。
そのため、猫には「通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険」に加入することがおすすめです。
しかし、猫は腎臓病等の慢性疾患になりやすいのに対し、そこまで手術の可能性は高くありません。そのため猫にはフルカバー型の中でも通院補償が他社より手厚いペット保険に加入することをおすすめします。
【通院治療費】
・年間平均診療費 : 272,598円
・平均診療単価 : 9,329円
・年間平均通院回数 : 15.2回
参考:アニコム損保「家庭どうぶつ白書2019」
参考:猫との暮らしとお金「猫が慢性腎臓病になったときにかかる費用はどれくらい?」
(あくまでも統計による平均なので一つの参考資料として見てください)
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
ほとんどのペット保険が一年契約となっており、契約を毎年更新していくことで終身の補償となっています。
つまり、ペット保険に加入すると毎年契約更新の審査があります。
中には「前年度にかかった傷病や慢性疾患」等の、特に治る見込みが少ない、再発の可能性が高い慢性疾患を、更新の際に「来年度から補償の対象外とします。」と条件を付け加えてくる保険会社があります。
もちろん中には「更新の際に条件を付け加えることはありません」といった記載をしているペット保険もあります。
猫がなりやすい「腎臓病」や「泌尿器間疾患」は慢性疾患のためかかってしまったら一生の付き合いが必要な病気です。
加入を検討しているペット保険会社の「更新時の対応」についても必ず確認することをおすすめします。
また、ペット保険比較アドバイザーではそういった情報も一つの記事内でまとめていますのでぜひ一度ご確認ください。
猫におすすめのペット保険をご紹介!
最後に、今回ペット保険比較アドバイザーでは猫におすすめのペット保険をご紹介します。
おすすめの理由としては上記で説明した猫及びサイベリアンのペット保険の選び方、ポイントや条件をすべて満たしているからです。
アニコムでは保険金請求回数に応じた保険料割増制度ありますが、「腸内フローラ測定」を年一で行えるため、猫の死因ランキング1位である腎不全の予防までできる他、外出しずらい猫には有効な健康チェックです。
ただし、細かい補償内容や金額についてはもちろん違いがありますので必ず重要事項説明書や保険約款、パンフレットや公式HPを確認してください。
あくまで参考ですが、そもそも病気にさせたくないと考える飼い主様にはアニコムがおすすめです。
ちなみに、気になる保険料を条件が近いプラン同士で比較すると、保険料が高い順に①アニコム、となります。※0~15歳までの保険料の総額
メリット | デメリット | |
・歯科治療も補償 ・「腸内フローラ測定」等の予防型サービスも付帯 ・通院は一日当たり14,000円×年20日まで補償(補償割合70%プラン) |
保険料が高い 保険金請求回数に応じた保険料割増制度あり |
弊社の商品の保険期間は1年間ですが、ご契約には「継続契約特約」を適用して引受をさせていただいておりますので、解約等のお申し出がない限り満期後は、原則ご契約は自動的に継続となり、終身ご継続いただけます。
※ご注意
・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
・自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、補償内容などが変更となる場合があります。
引用:重要事項説明書
補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。しかし保険料も高くなり、補償内容のグレードも普通のプランより下がってしまいます。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
よくある質問
お金がかからない方法で猫を飼いたいです。
保護猫を引き取って猫の価格がペットショップなどより安かったとしても、注意点としてエサ代・ワクチン代・治療費など飼育費用が必要です。
猫を飼育するための大まかな費用を換算して、収入に余裕があるようなら猫を飼い始めることを検討しましょう。
前の猫を亡くしたから猫を飼いたいけど、いくら寂しいとはいえそのような理由で猫を飼うのは不謹慎でしょうか?
飼い主が悲しんでいたり、ペットロス症候群となり体を壊してしまっては亡くなったペットが悲しみます。
ペットショップや譲渡会などで運命を感じる猫と出会ったら、お迎えすることを検討してもいいでしょう。
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【保護猫を飼いたい!初心者でもわかる必要な準備と費用を解説】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・猫を飼うために必要なもの
・猫を飼うための費用