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犬が誤食・誤飲してしまったら?対処法や対策についても解説!

2023年9月21日

犬の保険

 
犬が誤食・誤飲してしまったら?対処法や対策についても解説!サムネイル
犬が誤飲・誤食した場合、モノによっては症状として中毒になるケースや腸閉塞等になってしまうケースもあるので吐かせる等、自分で対処しようとせず動物病院に行くことをおすすめします。
犬を飼育しているときに気をつけるべき点は誤食・誤飲です。
誤食とは食べることができないものを誤って飲み込んでしまうことで胃や腸に詰まってしまうと手術が必要になることもあります。
ここでは犬が誤食したときの対処法や症状・治療費・予防法について解説します。
誤食は子犬に多く見られますが成犬でも起こる可能性はあります。
万が一誤食したときに対応できるようにしておくことがおすすめです。

この記事では

・犬の誤食について
・犬の誤食のチェック項目や症状
・動物病院での治療費
について解説します。
最後までお読みいただければ、犬の誤食の症状や治療費」「犬の誤食を防ぐためのポイントについてわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。


犬が誤食をしたときはすぐに動物病院を受診することが望ましいです。

食べたものによっては胃や腸に詰まるだけでなく中毒症状がみられるケースもあります。

まず動物病院に連絡し治療を受けましょう。

 

誤食しているところをみた場合

・食べた日時
・なにを食べたか
・どれくらい食べたか、大きさなど
・商品の原材料などがわかるもの

などを確認し動物病院で伝えましょう。

食べたものにより対処法が異なることもあるため商品の原材料などがわかるものも一緒に持っていきます。

 

誤食したところをみていない場合

・なにを誤食したか現場を見て推測
・どれくらい食べたか確認する
・商品の原材料などがわかるもの
などをみてみましょう。
全くわからない場合もあるため「犬の様子を確認」しましょう。
誤飲・誤食したかわからない場合は様子を見るケースもあるでしょう。
誤飲・誤食したときには犬の便を割り箸などで中まで確認しモノがうんちに出るまで観察することが望ましいです。
食べてしまったモノがうんちで出るのであれば問題なく済むこともあります。
しかし、食べたモノによってはうんちから出ても一部は胃や腸に詰まっているケースもあります。
さらに時間が経ってから症状が見られることもあり注意が必要です。
室内だけでなく散歩中の拾い食い小石などを飲むこむことがないように注意しましょう。
誤飲・誤食したかもしれない場合は自身で判断せずに必ず動物病院を受診することをおすすめします

誤飲・誤食の疑いがある際に確認すべきチェック項目

誤飲や誤食をしている現場をみたのであればなにを食べたのかはすぐにわかります。

しかし、不在の時に食べてしまっている場合は「なにを食べた」「どれくらい食べた」など確認することが大切です。

ここでは誤飲・誤食の疑いがある際に確認すべきチェック項目について解説します。

 

誤飲・誤食の症状を確認

まず誤飲や誤食の症状を確認しましょう。

 

誤飲や誤食をしてしまうと

・元気がなくなる
・食欲がない
・嘔吐(吐く)
・吐き気
・喉に詰まったような咳
・よだれの量が増える
・ペロペロと口周りを舐める

・下痢
・腹痛
・血便
・呼吸が荒い
・ゲップが多くなる
・震える
などの症状・反応がみられます。
中毒症状がみられると「貧血」「けいれん」などの症状が現れる場合もあるためできるだけ早く動物病院を受診することが望ましいです。
中毒症状がみられた場合そのまま急死してしまう可能性もあります。

 

誤飲・誤食したものを確認する

誤飲・誤食ではなにを食べたのか知ることがとても大切です。

室内を確認しなくなっているものがないかみていきましょう。

小さいお子様がいるご家庭ではおもちゃなどを誤食してしまうことが多いため注意しましょう。

誤飲したモノが出てくる場合でも、食道等を傷つけている可能性があります、様子見をするという意味でも動物病院には必ず行きましょう。

 

特に食べやすいもの

・子供のおもちゃ(スーパーボールやビー玉、ぬいぐるみなど)
・衣服(布、紐、糸など)
・ビニール袋など
・トイレシート
・竹串、アイスの棒、骨など
・内服薬
・たばこ
・玉ねぎ・チョコレート
・農薬
・殺虫剤
・ボタン電池
・観葉植物
・人間用の牛乳
・洗剤
・食品についている乾燥剤など
・ペン
・木
・小石や砂
などは特に注意が必要です。
子犬の頃は特に色んなものを口にするため犬が自由に動き回る場所には不要なものはすべて片付けるようにしましょう。
他にもタオルや新聞紙などをビリビリにしなんでも飲み込んでしまうケースもあります。
留守番をさせるときや「タオル」「ペットシーツ」「新聞紙」などにも注意しましょう。
プラスチック製品は胃酸で溶けるという事はありません。大きさによっては通常1~2日でうんちに出てくることもあります。

 

誤飲・誤食したモノによっては喉に詰まってしまい窒息してしまう可能性もあります。

息をすることが苦しく吐きそうなのに吐けない状態になりパニック状態に陥り噛むこともあります

 

誤飲・誤食が疑われる場合は、すぐ動物病院へ

誤飲や誤食が疑われる場合はすぐに動物病院を受診しましょう。

動物病院では食べたものにより吐かせる処置を行うケースもありますが、誤飲したものが出ないからといって自分で行うと大変危険なので勝手な判断して行うのはやめましょう

また、吐かせ方としてオキシドール(過酸化水素水)を用いた方法もありますが、こちらも個人の判断で行うと胃潰瘍等を引き起こすケースがありますので、何よりも早く動物病院に行って下さい。

うんちで一緒に出てくれば、とりあえずは安心ですが一週間程度は注意深く観察してください。

 

犬の誤飲・誤食で心配なのは消化器障害と中毒

犬が誤飲や誤食をしてしまうといろんな症状がみられることがあります。

その中でも気をつけたいのが消化器障害と中毒症状です。

初期の段階でしっかり対処する必要があり処置が遅れると死ぬ可能性もあります。

ここでは犬の誤飲・誤食で心配なのは消化器障害・中毒について解説します。

 

食道、胃、腸の閉塞とは?

誤飲・誤食をすると食道や胃、腸などの部位で閉塞を起こす可能性があります。

閉塞を起こしたときの症状はその部位により異なります。

食道閉塞

食道は口から胃までの部位で、閉塞を起こすと犬は落ち着かなくなります。

症状として「よだれがたくさんでる」「吐こうとしても吐けない」「呼吸が荒くなる」「ソワソワする」などの症状がみられます。

ボールやおもちゃ、鳥の骨などを飲み込んだときに引き起こしやすいです。

胃閉塞

食べたものによっては胃に詰まらずに症状がみられず無症状なこともあります

時間が経ってから症状がでることもあるため見た目で判断することは難しいです。

胃から腸の部位に詰まってしまう場合は「腹痛」「吐く」「下痢」などの症状がみられます。

最悪ショック状態になり「循環器障害」を引き起こす可能性あります。

 

また、尖っているものを誤って飲み込んでしまった場合胃を傷つけ穴を開けてしまう可能性もあります

その場合「激しい腹痛」「嘔吐」などの症状がみられ、最悪「腹膜炎」を引き起こすケースもあります。

さらに「肝臓」や「肺」を傷つけてしまうこともあるため早めに動物病院で治療を受けることが望ましいです。

腸閉塞

腸の閉塞は誤飲や誤食してから時間が経ってからみられることが多いです。

腸は細いため詰まりやすく、腸閉塞を起こすと「嘔吐」「腹痛」「元気や食欲がなくなる」などの症状がみられ、最悪のケースとして死亡してしまう例もあります。

時間が経ってしまうと腸が壊死し「腹膜炎」を引き起こします。

 

腸閉塞も放置するとショック症状を引き起こし循環器障害が見られるケースもあります。

できるだけ早く動物病院で治療を受けましょう。

 

誤飲・誤食で起こる中毒とは?

中毒症状は「チョコレート」「玉ねぎ」「タバコ」「薬物」「農薬」などを誤飲・誤食したことでみられることがあります。

また、人間用の食べ物は基本的に犬にとって塩分過多になります。

 

中毒症状として

・激しい嘔吐
・腹痛
・下痢
・たくさんよだれが出る
・けいれん
・貧血
・泡をふく
・意識障害

などの症状が引き起こされます。

飲み込んだものによってはそのまま命に関わる症状に陥る可能性もあるためすぐに動物病院を受診しましょう。

 

動物病院での処置と治療費用

なにかを誤飲・誤食したときはどんな症状がみられるかわからないためすぐに動物病院で治療を受けることが望ましいです。

では動物病院ではどんな処置が行われるのでしょうか。

ここでは動物病院での治療と治療費用について解説します。

 

主な診断法と処置方法

動物病院を受診した後はまずなにがどこに詰まっているのか調べるために検査が行われます。

診断法

・問診
・触診
・レントゲン検査
・超音波検査
・バリウム検査
・内視鏡検査
・血液検査

などを行います。

飲み飲んだものによっては検査でしっかり確認することができず断定できないケースもあります

犬の状態や検査結果によりだいたいの診断が行われるため獣医師としっかり相談し今後の治療方針を決めていくこともあります。

 

治療法

胃にある場合
・催吐処置
・内視鏡での異物除去
・開腹手術など腸にある場合
・開腹手術など中毒症状が出ている場合
・点滴
・投薬処置
・中毒症状の原因となる成分を排泄させるための処置など

が行われます。

犬の状態や飲み込んだのもにより処置内容が変わることがあります。

かかりつけの獣医師の話を聞き今後の治療法についてしっかり確認しておきましょう。

 

誤飲・誤食の治療費用、手術代

誤飲・誤食では手術や入院が必要になるケースがあり治療費が高額になることも多いです。

 

手術診療費

1 回あたりの診療費
中央値
1 回あたりの診療費
平均値
105,009 円 128,024

※参考:アニコム損保「家庭どうぶつ白書2019

アニコム損保の手術理由としてNo.3に入るほど誤飲・誤食が原因で手術になることが多いです。

手術費用として1回の治療費10万円を超えることが多いです。

手術の難易度により費用も変わるため手術にどれくらいかかるか確認しておきましょう。

 

入院診療費

1回あたりの
平均入院日数
1 回あたりの診療費
中央値
1 回あたりの診療費
平均値
3.3日 81,870 105,632

アニコム損保「家庭どうぶつ白書2019

入院日数は平均3.3日ですが犬の状態により1週間ほど長くなることもあります

入院中は犬の状態により点滴や注射処置も行われるため費用も高額になることが多いです。

入院費用も見積もりをもらうこともできるためかかりつけの動物病院で相談してみましょう。

 

犬の誤食・誤飲を未然に防ぐためにできること

誤飲や誤食は病気ではなく飼い主さんが気をつけることで防ぐことができるものです。

ここでは犬の誤飲や誤食を未然に防ぐためにできることについて解説します。

 

【犬の誤食・誤飲】対策①犬の住環境の整備

犬が飲み込む可能性のあるものや犬がいたずらをしてしまう可能性のあるものは片付けるようにしましょう。

特に子犬の頃は何でも口にしてしまうこともあり誤飲・誤食だけでなくコードを噛んで感電してしまうこともあります。

犬が動き回る場所には犬のおもちゃ以外は置かないようにしましょう

留守番をさせるときはケージの中に入れるなどして犬が誤って飲み込まないような環境を整えてあげましょう。

また、生ごみが入った袋を餌と勘違いしてしまい、紙等も誤食するケースもあります。

 

【犬の誤食・誤飲】対策②正しいしつけ

誤飲や誤食を防ぐためには「正しいしつけ」をすることが大切です。

・ケージでのお留守番
・トイレシートにいたずらをしない
・基本のトレーニング
などをしつけておきましょう。
飼い主不在のときはケージでお留守番ができるようにしつけましょう。
外を自由に動き回るようにしてしまうといたずらをしてしまう可能性が高く危険です。
トイレシートにいたずらをしてしまう場合はメッシュ付きのトイレトレーを選ぶことがおすすめです。
トイレシートがずれることもなくなるためトイレ掃除も楽になります。
誤飲や誤食には関係ないように思うかもしれませんが基本トレーニングをしておくことが大切です。

犬をしつけておくことでいたずらをしているときに静止させることもできます。

犬を落ち着かせるときにも有効ですので犬を迎え入れてから早めにしつけることをおすすめします。

 

【犬の誤食・誤飲】対策③ストレスのない生活

誤飲や誤食を防ぐため「ストレスのない生活」を送ることが大切です。

ストレスが溜まってしまうと攻撃的になり物を壊すことが多いです。

クッションや家具などに噛みつき壊し誤飲や誤食の原因となることがあります

最近気性が荒くなったなと感じるときはもしかしたらストレスが溜まってしまっているかもしれません。

ストレス解消法としては

・十分な運動量
・犬とのスキンシップ
・規則正しい生活
・十分な睡眠
・衛生的な生活環境

などがあげられます。

運動量が十分な場合は生活環境を見直していきましょう。

 

補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう

ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患や既に発症している病気や疾患は補償の対象外となります。

そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。

また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。

また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。

「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。

補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。

高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。

よくある質問

犬が誤食後、何の症状もないけれど様子を見ても大丈夫?

誤食したことが確実なのであれば動物病院を受診することをおすすめします。今は無症状でも何時間後・何日後に症状がみられるケースもあります。うんちで出る時間は犬の状態や食べたモノにより異なります。「以前はうんちから出たから大丈夫」と様子を見ている間に病状が悪化するケースもあるため注意が必要です。

犬が誤食する可能性の高いものは?

「テープ」「ぬいぐるみの綿」「プラスチックの破片」「風船」「輪ゴム」「爪楊枝」「絆創膏」「ティッシュ」「ピアス」「ストッキング」「割り箸」「オムツ」「コットン」「マスク」「タバコ」「ナプキン」「靴下」「イヤホン」「サランラップ」「ヘアゴム」「綿棒」「トイレシーツ」「湿布」「入れ歯」なども誤食する可能性が高いため注意が必要です。ゴミ箱をあさってしまうこともあるため犬がいたずらしないように片付けるようにしましょう。

ペット保険は必要?

ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。

もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

 

 

【犬が誤食してしまったらどうする?対処法や治療費】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・犬の誤食について
・犬の誤食のチェック項目や症状
・動物病院での治療費
について解説してきました。
犬が誤食してしまうと飲み込んでしまったものにより中毒症状がみられるケースもあります。
場合によっては命に関わる状態に陥る可能性もあります
犬の誤食は未然に防ぐことができるものですのでしっかり対策し誤食や誤飲を防ぐようにしましょう
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。