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スコティッシュフォールドの平均寿命は?長生きのコツや立ち耳も解説

スコティッシュフォールドの平均寿命は?長生きのコツや立ち耳も解説サムネイル
撮影ご協力:ごま君(スコティッシュ・フォールド:10ヶ月)
スコティッシュフォールドの平均寿命は10~13歳と猫の中では比較的短めです。折れ耳は骨軟骨異形形成症という遺伝性の病気であり、その他にも先天性疾患があるため短いと考えられています
スコティッシュフォールドは折れ耳と丸い大きな目、丸いフォルムがかわいらしい人気の猫です。「スコ座り」と呼ばれる、どこか休日の疲れたおじさんを思わせる独特な座り方も特徴的。
しかし、折れ耳の子は遺伝的な病気のリスクがあります。

この記事では

・スコティッシュフォールドの寿命
・スコティッシュフォールドがかかりやすい病気
・スコティッシュフォールドを長生きさせるコツ
について解説します。
最後までお読みいただければ、「スコティッシュフォールドの寿命や病気、長生きのコツ」がわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。


目次

スコティッシュフォールドとは

「折れ耳」と「スコ座り」と呼ばれる人間のような独特な座り方が特徴の、スコットランド原産の猫です。

突然変異で生まれた折れた耳の猫を元に交配してできた品種で、折れ耳同士だと75%以上、折れ耳と立ち耳でも50%の確率で折れ耳の子が生まれます。

折れ耳の子はほぼ100%、遺伝による病気のリスクがあります。

現在では遺伝による病気のリスクがある交配は禁止されています。

そのため折れ耳同士の交配はせず、立ち耳との交配かアメリカンショートヘアやブリティッシュショートヘアとの異種交配が原則です。

被毛は短毛と長毛がいて、毛色もさまざま。身体は全体的に丸みを帯びており、しっぽは短めです。

比較的運動量が少ないため、おとなしい猫だといわれます。性格は穏やかで人懐っこく、甘えるのが好きな猫です。

 

スコティッシュフォールドの平均寿命と最高寿命は?

スコティッシュフォールドはどれくらいの寿命なのでしょうか?

以下では平均寿命と最高寿命を解説します。

 

スコティッシュフォールドの平均寿命は10~13歳

スコティッシュフォールドの平均寿命は10~13歳です。完全室内飼いの猫の平均寿命が16歳程度ですので、寿命がやや短い印象です。

遺伝的な病気にかかりやすく、予防が難しいため寿命が短くなるようです。

参考:【令和3年
全国犬猫飼育実態調査/一般社団法人ペットフード協会】

 

スコティッシュフォールドの最高齢記録は何歳?

スコティッシュフォールドの最高齢は、確認されている限りでは日本に住んでいた17歳とされています。

 

【人間だと何歳?】スコティッシュフォールドの年齢換算表!

スコティッシュフォールドの年齢を人間に例えるとどれくらいでしょうか?

以下の表を参考にしてください。

スコティッシュフォールドの年齢 人間に例えた年齢
1ヶ月 1最
2ヶ月 3歳
3ヶ月 5歳
6ヶ月 9歳
9ヶ月 13歳
1歳 17歳
2歳 23歳
3歳 28歳
4歳 32歳
5歳 36歳
6歳 40歳
7歳 44歳
8歳 48歳
9歳 52歳
9歳 52歳
10歳 56歳
11歳 60歳
12歳 64歳
13歳 68歳
14歳 72歳
15歳 76歳
16歳 80歳
17歳 84歳
18歳 88歳
19歳 92歳
20歳 96歳

3歳を過ぎると1年で4歳ずつ年を取っていきます。7歳でシニア期を迎え、段々と活動量が減り寝てばかりいるようになります。

参考:獣医師広報板-犬・猫と人間の年齢換算表 (vets.ne.jp)

 

スコティッシュフォールドのかかりやすい病気や治療費は?

スコティッシュフォールドは骨軟骨異形形成症ありきの交配を続けてきたため、遺伝性の病気にかかりやすいです。 以下ではスコティッシュフォールドがかかりやすい病気や治療法について解説します。

 

スコティッシュフォールドの病気と治療法①:骨軟骨異形形成症(こつなんこついけいけいせいしょう)

骨軟骨異形形成症は、骨が成長するときに軟骨に形成異常を起こす病気です。

骨軟骨異形形成症がみられる主な品種は

  • ・鼻ぺちゃ
    ・折れ耳
    ・短い足

などがあげられます。

ペルシャ・エキゾチックショートヘアー・ヒマラヤンなどは鼻の軟骨の形成異常のため、鼻がぺちゃんこです。

またスコティッシュフォールドやアメリカンカール、マンチカンは耳や足の軟骨の形成異常によって折れ耳や短足になります。

骨軟骨異形形成症は進行性の病気で、年齢を重ねるごとに手足の先端が変形して膨れ上がり「骨瘤(こつりゅう)」と呼ばれる骨の塊(コブ)が形成されていきます。

痛みを伴うため「スコ座り」は変形してしまった関節の痛みをやわらげようと、足首などに負担のかからない楽な姿勢をとっていると言われています。

 

【原因】

親から受け継ぐ顕性遺伝(優性遺伝)によるものです。

【症状】

主な症状は以下のとおりです。

  • ・動きたがらない
    ・歩き方がおかしい
    ・高い場所にジャンプできない
    ・高い場所から降りられない
    ・関節を伸ばすと痛がる
    関節が硬く膨らむ
    ・しっぽの付け根が硬直する

 

【治療法】

痛みと炎症の緩和が主な治療

根本的な治療法はなく、痛みと炎症を緩和させるための投薬による対症療法がメインです。

【治療費】

月に1万円ほどです。

 

スコティッシュフォールドの病気と治療法②:肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)

心臓の筋肉が分厚くなって、心臓の機能が低下する病気です。

心臓の筋肉が肥大して心臓の内側が狭くなってしまうため新しい血液をうまく取り込めず、送りだす血液が不十分になります。血液の流れが悪くなるので全身の他の臓器にも影響したり、血栓ができやすくなったりします

血栓ができると「動脈血栓塞栓症」をひきおこす可能性があります。動脈血栓塞栓症は猫の場合後ろ足の分かれ目にある大動脈に血栓が詰まるため、足腰が立たなくなります。

 

【原因】

遺伝によるものです。

【症状】

初期はほとんど無症状ですが、やがて以下のような症状が出てきます。

  • ・運動を嫌がる
    ・動きたがらない
    ・呼吸数が増える
    ・口を開けて呼吸する
    ・咳をする
    ・呼吸困難に陥る
    ・後ろ足がマヒする

 

【治療法】

投薬治療がメインです。

  • ・βブロッカー(心拍や収縮力を抑えて心臓を休ませる薬)
    ・抗血栓薬(血栓をできにくくする薬)
    ・ACE阻害薬(血圧を抑える薬)

これらの薬を使いながら経過を見ます。

【治療費】

1回の処置で1万~2万円ほどです。

 

スコティッシュフォールドの病気と治療法③:多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)

腎臓に嚢胞という(中に液体が入った)袋状のものができて、腎臓の働きが徐々に低下していく病気です。正常な細胞の代わりに嚢胞が増えていくため、腎臓が機能不全に陥ります

 

【原因】

遺伝によるものです。

【症状】

多発性嚢胞腎では腎臓がうまく機能しないため

  • ・飲水量や尿量が増える(多飲多尿)
    ・食欲不振
    ・元気がない
    ・動きたがらない
    ・嘔吐
    ・脱水

などの症状が見られます。

腎臓が機能低下をおこすと尿をうまく作れないため、尿と一緒に排出されるはずの毒素が体に溜まります。病気が進行すると、最終的には死の危険性もある尿毒症を発症します。

 

【治療法】

慢性腎不全への対応と同じ治療になります。

腎臓は一度失われた機能が戻らないため、腎臓を治すのではなく残された腎臓への負担を減らすことが目的になります。

腎臓病の療法食がメインです。

同時に皮下輸液と呼ばれる栄養と水分の補充や老廃物を除去する活性炭の使用、高血圧や貧血の薬などが使われます。

【治療費】

月に1万~2万円ほどです。

 

スコティッシュフォールドの病気と治療法④:外耳炎

猫の三角の耳の内側は外耳と呼ばれ、外耳に様々な原因によって炎症が起こる病気です。

 

【原因】

猫が外耳炎になる原因は

  • ・細菌や真菌(カビ)などの繁殖
    ・耳ダニなどの寄生虫
    ・アトピーやアレルギーなどの過敏症
    ・異物混入
    ・腫瘍(しゅよう)

などがあります。特にスコティッシュフォールドは外耳が垂れ下がって通気が悪いため、細菌や真菌(カビ)などが繁殖しやすいです。また異物が入り込んだ場合も出口がふさがれているため、出にくい構造です。

【症状】

外耳炎の症状は以下のものがあげられます。

  • ・やたらと耳をかく
    ・耳が臭い
    ・耳垢が溜まっている
    ・耳を触ると痛がる
    ・炎症やむくみがある

やたらと耳をかいたり頭をふる仕草が目立つようなら、外耳炎の可能性を疑いましょう。

 

【治療法】

投薬治療がメインになります。

耳をよく洗浄して溜まった耳垢や細菌などを取り除き、抗生剤や抗真菌剤などの点耳薬で炎症を抑えます。

【治療費】

1回の処置で5千円~1万円ほどです。

 

スコティッシュフォールドの病気と治療法⑤:尿路結石症

腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結晶や結石ができる病気です。結晶や結石が膀胱や尿道を傷つけたり、尿道に詰まったりします。

【原因】

尿路結石症の原因ですが

  • ・細菌感染

    ・食事の内容

    ・ 水分不足
    ・体質 
    ・遺伝によるもの

があげられます。スコティッシュフォールドは尿路結石症のリスクが標準に対して2.3倍高く、シュウ酸カルシウム結石を発症する確率は標準の6.1倍に達すると報告されています。このことからスコティッシュフォールドがこの病気になる原因は遺伝によるものと言えます。

参考:日獣会誌68, 761~764(2015)
参考:猫におけるシュウ酸カルシウムおよびリン酸マグネシウムアンモニウム尿石症の患者関連因子とリスクとの関連:米国獣医師会誌第217巻第4号()
(avma.org)

【症状】

尿路結石症になると以下の症状が見られます。

  • ・頻繁にトイレに行く
    ・おしっこの回数が多い
    ・トイレへ行っても排尿しない
    ・排尿までに時間がかかる
    ・落ち着きがない
    ・排尿時に痛がる
    ・おしっこに血が混じる

結晶や結石により膀胱炎を発症したり、結石が大きいと急性腎不全 になったりします。腎不全はその後尿毒症を発症します。尿毒症は腎臓の機能低下により毒素が溜まる病気で、最悪死に至ります。

 

【治療法】

治療は結石の除去と食事療法がメインです。

食事により結晶や結石が出来にくい体質に改善しながら、投薬治療や外科手術により結晶や結石を小さくしたり除去したりします。

【治療費】

療法食:月5千円ほど
手術:10万~20万円ほどです。

スコティッシュフォールドに長生きしてもらうための飼い方

スコティッシュフォールドは遺伝性の病気にかかりやすいです。しかし飼い主による日々の観察や定期的な検査、遺伝子検査などを行うことで、病気の早期発見や猫の健康維持につながります。

以下ではスコティッシュフォールドを長生きさせるコツを解説します。

 

スコティッシュフォールドの長寿のコツ①:定期的な健康診断

スコティッシュフォールドに長生きしてもらうため、定期的な獣医師による健康診断を受けましょう。飼い主が気づかない疾患を早期発見できることもあります。

信頼できる良いかかりつけ医を見付けるのも、スコティッシュフォールド長寿のコツの一つです。一般的に、成猫は年に1回が目安ですが、シニア猫や持病のある猫は半年に1回以上がおすすめです。

【費用】

費用は5千~1万円ほどです。

 

スコティッシュフォールドの長寿のコツ②:食事による健康管理

スコティッシュフォールドを長生きさせるためには健康的な食事が欠かせません。

基本は高たんぱく質で低カロリーな食事を心がけましょう。

【普段の食事】

キャットフードを選ぶときは

  • ・グルコサミン、コンドロイチンが配合していること
    ・栄養価の高いたんぱく質が含まれていること
    ・着色料、保存料が入っていないこと
    ・低炭水化物食であること

を確認して選んでください。

一般的なキャットフードであれば、総合栄養食のものを選べば猫に必要な栄養素がバランスよく入っています。

またスコティッシュフォールドは関節に問題がある品種でもあるため、グルコサミン、コンドロイチンを配合しているものを選ぶとよいでしょう。

グルコサミン、コンドロイチンは関節を滑らかに動かす軟骨をサポートしてくれます。

食事を与えるときは量や回数をコントロールして体重管理を行い、肥満を防ぐようにしましょう。

以下は1日に必要なカロリーと1日にあげる食事の回数の目安になります。

年齢 1日に必要なカロリー 1日にあげる食事の回数
1歳未満 猫の体重×100~200kcal 1日3~5回
1歳~6歳 猫の体重×80kcal 1日2回
7歳~ 猫の体重×60~70kcal 1日2~4回

※シニア期の猫には硬い食べ物は避け、できるだけ消化の良い食事を与えるようにしましょう。

 

【病気になったら】

病気になったら療法食に切り替えることで、食事により猫の健康管理を行うことができます。

療法食は治療や症状の改善を目的に、それぞれの病気にあわせて臓器に負担がかからないよう栄養バランスが調整された食事です。

一般的にはパックで売られているドライタイプと缶で売られているウェットタイプがあり、獣医師の指示のもと与えます。

 

スコティッシュフォールドの長寿のコツ③:完全室内飼い

スコティッシュフォールドを長生きさせるためには、完全室内飼いをお勧めします。

外飼いの猫の平均寿命は13.75歳で、室内飼いの16.22歳と比べると約2.5年の差があります。

参考:【令和3年
全国犬猫飼育実態調査/一般社団法人ペットフード協会】

この差は室内環境と外の環境の厳しさの差とも言えます。なぜなら家の外に猫を出してしまうと、様々なリスクが高まるからです。

具体的には

  • ・感染症にかかる
    ・何を食べているかわからず健康管理ができない
    ・縄張り争いなど喧嘩に巻き込まれてケガをする
    ・交通事故にあう
    ・望まない繁殖が増える

などがあげられます。

また獲物をとろうと自分の家の猫が他の動物に危害を加えたり、子猫の場合カラスに襲われたりと、他の動物とのトラブルにもなります。

家に閉じ込めて生活させるのは可哀そうな気がします。しかし雨風をしのげて気温の寒暖差がなく、ご飯が確実にもらえる室内環境のほうが外で暮らすよりも幸せです。

猫が玄関のドアを開けた瞬間外に飛び出さないよう、脱走防止の対策をして外に出さないようにしましょう。

 

スコティッシュフォールドの長寿のコツ④:避妊・去勢手術

繁殖期になったスコティッシュフォールドには多大なストレスが掛かります。避妊去勢手術を行うことで、問題行動が減ったり病気が防げたりするメリットがあります。

多少のデメリットあるものの、スコティッシュフォールドの去勢・避妊手術は繁殖期のストレスが減ること、病気の予防ができることで長生きにつながります。

【避妊去勢手術のメリット】

オス

  • ・望まない繁殖の防止
    ・マーキング行為の減少

メス

  • ・望まない繁殖の防止
    ・発情期の鳴き声の防止
    ・子宮蓄膿症や乳腺腫瘍など生殖器の病気の予防

【避妊去勢手術のデメリット】

オス、メスともに全身麻酔で行うため、どうしても麻酔のリスクがあります。またホルモンバランスが崩れ、太りやすくなります。特に運動量が少ないスコティッシュフォールドは肥満に注意が必要です。

【費用】

費用は1万5千~3万円ほどです。

スコティッシュフォールドの長寿のコツ⑤:遺伝子検査

遺伝子検査をすることで、遺伝性の病気そのものや発症リスクがないか確認できます。遺伝性の病気は予防できませんが、早期発見により早めから治療できるなど対策が取れます。将来の発症リスクに備えた経済的な準備も必要でしょう。

遺伝子検査をすることで病気の発症リスクに備え

  • ・痛みや苦痛はないか、日々の猫の行動の観察
    ・定期的な健康診断や獣医師の診察による疾病の早期発見
    ・肥満にならないよう体重管理
    ・踏み台を設置や柔らかい敷物を敷く等の環境改善

など腰や足に負担をかけない生活をすることで、寿命を長くできます。

 

【費用】

費用は5千~1万4千円ほどです。

スコティッシュフォールドにおすすめのペット保険は?

ここでは猫及びスコティッシュフォールドに合ったおすすめのペット保険、比較・選び方について解説します。

全てのペット保険で補償の対象外である去勢の費用等の項目は除き、あくまで保険会社・プランで差別化になるポイントに絞って解説します。

他サイトのようなランキング形式ではなく、あくまで目線で解説していきます。

 

スコティッシュフォールドのペット保険加入の選び方のポイント

①猫のなりやすい病気が補償されるか確認
・歯科治療(歯周病等)

②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも通院は他社と比較しても手厚いか
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか

 

①猫のなりやすい病気が補償されるか確認

ペット保険は保険会社によって補償する病気や、補償の対象外となる項目が異なります。

中には猫がなりやすい、歯周病を含む一切の歯科治療を補償の対象外としているペット保も存在します。例えば「プリズムコール」では一切の歯科治療が補償の対象外です。

また、「日本ペット少額短期保険:いぬとねこの保険」では「歯肉に触れる治療は補償されるが、歯に触れる治療は補償の対象外」といった細かい制限があります。

 

特に歯科治療は保険会社によって補償されるかが異なりますので、必ず保険約款や重要事項説明書を確認することをおすすめします。

また公式HPでも「保険金のお支払いできない事例」の中に記載されていることがほとんどですので必ず確認しましょう。

補足になりますが、予防目的の歯石除去等は全てのペット保険で補償の対象外なので注意しましょう。

 

猫がなりやすい病気で補償の対象外か確認すべき病気

・歯科治療(歯周病等)

②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか

全てのペット保険で加入前に発症している先天性、遺伝性疾患は基本的には補償の対象外となってしまいますが、加入後に発症した先天性、遺伝性疾患を補償するかどうかは保険会社によって異なります。

猫種によっては、なりやすい遺伝性疾患があります。スコティッシュフォールドでは 骨軟骨異形成症という遺伝性疾患が存在します。

こちらも併せて公式HP内の「保険金をお支払いできない事例」や保険約款・重要事項説明書を確認し、加入後に発症した先天性疾患が補償されるかしっかり確認しましょう。

 

③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも通院補償の手厚さを重視するのがおすすめ

猫がなりやすい病気である「腎臓病」や「膀胱炎」は長期もしくは複数回の治療が必要になる疾患です。また「尿結石」は症状が重い場合、外科手術を伴う高額治療が必要になる傷病です。

そのため、には「通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険」に加入することがおすすめです。

 

しかし、猫は腎臓病等の慢性疾患になりやすいのに対し、そこまで手術の可能性は高くありません。そのためにはフルカバー型の中でも通院補償が他社より手厚いペット保険に加入することをおすすめします。

例えば、腎不全であれば通院だけでも下記の治療費がかかります。

【通院治療費】

・年間平均診療費 : 272,598円
・平均診療単価 : 9,329円
・年間平均通院回数 : 15.2回

参考:アニコム損保「家庭どうぶつ白書2019
参考:猫との暮らしとお金「猫が慢性腎臓病になったときにかかる費用はどれくらい?
(あくまでも統計による平均なので一つの参考資料として見てください)

ペット保険の中で一番人気である補償割合70%:通院・手術・入院を補償するフルカバー型の保険では、通院補償が「年間20~22日:1日あたり10,000~14,000円:年間最大20万~30万円」で設定されていることが多いです。
ちなみにフルカバー型のペット保険(補償割合70%)の中で年間の最大通院補償金額が高いのは楽天ペット保険の、「年間22日まで:一日あたり15,000円まで:年間最大33万円まで」です。

更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか

ほとんどのペット保険が一年契約となっており、契約を毎年更新していくことで終身の補償となっています。

つまり、ペット保険に加入すると毎年契約更新の審査があります。

中には「前年度にかかった傷病や慢性疾患」等の、特に治る見込みが少ない、再発の可能性が高い慢性疾患を、更新の際に「来年度から補償の対象外とします。」と条件を付け加えてくる保険会社があります

もちろん中には「更新の際に条件を付け加えることはありません」といった記載をしているペット保険もあります。

 

猫がなりやすい「腎臓病」や「泌尿器間疾患」は慢性疾患のため、かかってしまったら一生の付き合いが必要な病気です。

加入を検討しているペット保険会社の「更新時の対応」についても必ず確認することをおすすめします。

しかも、「更新時の対応」については、どのペット保険であっても公式HPや保険約款の目立たないところにあったりするので結構見落とします。
公式HPの「よくある質問:更新について」「保険金をお支払いできない事例」等のページで記載されていることが多いので、必ず一度は確認することをおすすめします。

また、ペット保険比較アドバイザーではそういった情報も一つの記事内でまとめていますのでぜひ一度ご確認ください。

スコティッシュフォールドにおすすめのペット保険をご紹介!

最後に、今回ペット保険比較アドバイザーではスコティッシュフォールドにおすすめのペット保険をご紹介します。

おすすめの理由としては上記で説明した猫及びサイベリアンのペット保険の選び方、ポイントや条件をすべて満たしているからです。

アニコムでは保険金請求回数に応じた保険料割増制度ありますが、「腸内フローラ測定」を年一で行えるため、猫の死因ランキング1位である腎不全の予防までできる他、外出しずらい猫には有効な健康チェックです

ただし、細かい補償内容や金額についてはもちろん違いがありますので必ず重要事項説明書や保険約款、パンフレットや公式HPを確認してください。

あくまで参考ですが、そもそも病気にさせたくないと考える飼い主様にはアニコムがおすすめです。

ちなみに、気になる保険料を条件が近いプラン同士で比較すると、保険料が高い順に①アニコム、となります。※0~15歳までの保険料の総額

 

メリット デメリット
・歯科治療も補償
・「腸内フローラ測定」等の予防型サービスも付帯
・通院は一日当たり14,000円×年20日まで補償(補償割合70%プラン)
保険料が高い
保険金請求回数に応じた保険料割増制度あり
アニコム(ふぁみりぃ)
2年目以降のご契約継続について
弊社の商品の保険期間は1年間ですが、ご契約には「継続契約特約」を適用して引受をさせていただいておりますので、解約等のお申し出がない限り満期後は、原則ご契約は自動的に継続となり、終身ご継続いただけます。
※ご注意
・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
・自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、補償内容などが変更となる場合があります。
※補償内容や保険料について必ず重要事項説明書保険約款もご確認ください
補償内容やそれぞれのデメリット等がより気になる場合は下記の記事を参考にしてください。

補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう

ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患は補償の対象外となります。

そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。

また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。

また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。

「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。

補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。しかし保険料も高くなり補償内容のグレードも普通のプランより下がってしまいます。

高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。

よくある質問

スコティッシュフォールドはどこで購入したらよいですか?

信頼できるブリーダーから購入しましょう。その際以下のことを注意してください。
・スコティッシュフォールドについての知識をしっかり持っている
・親猫の遺伝子検査をしているか。
・母猫と子猫の管理はしっかりされているか。
・猫舎が綺麗か、きちんとスペースがあるか。
・猫がストレスなく過ごせて、感染症に対する予防はできているか。
これらが満たされていれば、安心できるブリーダーでしょう。

スコティッシュフォールドを飼うことはいけないことですか?

悪質な交配が悪いのであって、スコティッシュフォールドの遺伝性の病気への理解と飼育に関する知識があれば飼っても問題ないと思います。猫はしゃべられないため痛くても「痛い」とは言いません。
飼い主が日ごろからよく観察し、万が一病気になっても生涯その子をケアしながら大切にしてあげましょう。

ペット保険は必要?

ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。

もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

【スコティッシュフォールドの寿命は何歳?寿命を延ばすコツを解説】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

  • ・スコティッシュフォールドの寿命
    ・スコティッシュフォールドがかかりやすい病気
    ・スコティッシュフォールドを長生きさせるコツ
について解説してきました。
スコティッシュフォールドを飼ううえで、遺伝性の病気のリスクは避けられません。病気の発症を防ぐことはできませんが、遺伝子検査を行い、病気に備えたり病気であっても早く治療に取り掛かれたりと対策が取れます。
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。

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