この記事では
・認知症や痴呆に対する介護
・介護に利用できる便利な商品
老犬に介護は必要?いつから準備が必要?
犬は7歳からシニア期と呼ばれており、お年寄りの仲間入りということになるでしょう。このころから老化現象が少しずつ進んでいきます。若い時には気づかなかった病気やそれに伴う麻痺が出てくるかもしれません。
次第に筋肉が落ち、体力が低下します。目が白く濁ってきて見えにくくなることもあるでしょう。
今まで当たり前にできていた「食べること」「排泄すること」も自分で上手にできなくなってくと介護が必要になってきます。
介護が必要になる時期はワンちゃんによってまちまちです。もちろん15歳を過ぎても元気に走っているワンちゃんもいます。
【老犬の介護】生活シーンごとの介護のポイント
では、実際のどのような場面で介護が必要になるのでしょうか。
犬の食事の介護
食事は生きていくために最も大切なことです。
年を取ると、嚥下機能や消化機能が落ちてきます。
食事場面で気をつけることは「頭を高くして食べること」です。飲み込む力が落ちているワンちゃんは横になって食べると喉につまってしまう危険性があります。
・伏せの姿勢ができるなら、器に傾斜をつけるなどして食べやすくする
・寝たきりならば、体の下にクッションなどを置き頭の位置を持ち上げる、抱っこして頭を上げる
食べ物は柔らかくて消化の良い物を与えましょう。ペットフードをぬるま湯でふやかして与える方法もあります。
食べる量が少ないなら、回数を増やしたり、子犬用のカロリーの高いものの使用する方法もあります。自分で全く食べれないなら流動食をシリンジで少しずつ与えてみましょう。身近なものでは蜂蜜の容器で代用できます。
また水飲みも哺乳瓶のようなものや注入器でサポートする必要があります。
寝たきりのワンちゃんは、食後はしばらくそのままの姿勢で様子をみましょう。飼い主さんと一緒にゆっくりとした時間を過ごせる時間ではないでしょうか。
犬の排尿や排泄の介護
排泄時に足を踏ん張っていられない場合、腰のあたりを支えておく必要があります。タオルなど身近なものをお腹の下に通し、適当な位置で支えてあげましょう。
中には外で排泄習慣があり、室内ではしないワンちゃんもいます。タイミングを見計らって外に連れ出し、必要ならば体を支えてあげましょう。
おもらしが始まったら犬用のおむつもありますが、人の赤ちゃん用のものを代用することもできます。
介護中のシャンプー
介護生活も長引いてくるとシャンプーも必要になります。とはいえ、体力の落ちているワンちゃんのシャンプーは手際よく行う必要がありまあす。ほとんど寝たきりになると、シャンプーも難しくなってくるので蒸しタオルやドライシャンプーを利用しましょう。
また、トリマーさんに事情を話して、簡単に済ませてもらうのがよいかもしれません。
なかなかシャンプーまでは、という状況になっても下半身は汚れることが多くなります。そんな時には少し傾斜のある台(例えばすのこなどを斜めに置く)に犬を寝かせて部分的なシャンプーをすると、上半身が濡れなくて済みます。
やり方は実際に行いながらワンちゃんに合った方法を探しましょう。
犬の歩行の介護
体力が弱っても歩くことができるのなら外に出ることも必要でしょう。筋肉の維持のためにも大切です。いつもの散歩道を歩いてみると、気分転換にもなりストレス解消にもつながります。
足腰が弱っているワンちゃんには、介護用のハーネスや歩行ベルト等の立ち上がり補助グッズ等も便利です。
床ずれの介護
寝たきりになると心配なのが「床ずれ」の問題です。ずっと寝ていると、体重のかかりやすい部分が血行障害をおこします。最初は赤くなる程度ですが、悪化するとその部分が壊死してしまいます。
栄養状態も悪くなっている場合が多く一度なるとなかなか治りません。またその部分が感染を起こすと大変です。
床ずれを起こさないためには同じ姿勢で同じ場所を圧迫しないように気をつけることです。寝返りをさせたり、マッサージをしましょう。
とはいえ、一日中ご家庭の中にいてワンちゃんにかかりっきりになれない場合もあります。介護用マットなどの使用がおすすめです。
認知症・痴呆による夜泣き・徘徊・昼夜逆転の介護
犬も認知症や痴呆になることがあります。老犬の介護は人間の介護と同じです。
夜鳴き
夜鳴きは昼夜逆転によるものが多いようです。その他にもさみしがったり、お腹がすいた、トイレなど、理由はたくさんあるでしょう。しかし夜鳴きが続くと、ご家族がゆっくりと休むことができません。場合によってはご近所さんに迷惑をかけることも・・・。
夜泣対策としては昼間にしっかりと構ってあげましょう。散歩に出られる状態なら、外に出てみましょう。
散歩にでられないなら、気分転換にベランダに出して外の空気を吸わせてあげることもいいかもしれまん。しっかりと安全を確かめることもお忘れなく。
介護の必要な状況になると、痩せてしまっている場合が多いので、ベランダの柵の間から下に落ちることもあります。元気なころのイメージで判断しないようにしましょう。
徘徊
徘徊が始まると、特に目が見えにくくなっている場合には周囲の環境に注意が必要です。ふらふらと歩いていて家具の間に挟まり抜けられなくなったり、あちこちに体をぶつける場合もあります。家具の間の隙間を埋めたり、家具の角を覆う対処も必要です。
また動く範囲を段ボールや発泡スチロールなどで仕切ってその中を移動するようにすると安全です。
異常な食欲
食べたことを忘れる、人の介護場面でもよく見られる光景です。実際にお腹がすいているわけではないでしょう。
満足感を与えるためには少量ずつ回数を増やして与えたり、ローカロリーのおやつを用意しておくことをおすすめします。
犬の介護を全て自分でやるのは大変。介護用品を使おう
今までずっと一緒に暮らしてきた愛犬の介護は全部自分でやろう。そう決めている飼い主さんも多いかと思います。
しかし、老後のケアを一人で行うのは大変なので利用できるものは利用して、毎日を明るく過ごすことがワンちゃんやご家族の方も安心なのではないでしょうか?
最近では犬の介護用品も実にさまざまな商品が出回っています。上手に使って手抜きできるところは手抜きしましょう。そして余裕ができた分、ワンちゃんの傍で過ごしてあげましょう。
マットタオル付き床ずれ予防ベッド
マットタオル付き床ずれ予防ベッド
ワンちゃんの介護において床ずれ防止は大切なポイントです。人と同じように一定時間ごとに体位変換が必要になります。
そんな煩わしさを解消してくれるのが介護マットです。
多くは低反発素材を使用しており、体圧を分散することで特定の場所に圧がかかることを予防します。座って過ごす時間が長くなったり寝たきりになったワンちゃんに適しています。
さまざまな商品がありますが、選ぶポイントとしては、カバーがかけられるもの、蒸れにくいものを選びましょう。また、寝返りをさせやすいようにある程度の広さのある物がよいでしょう。また、持ち手がついていると寝返りや移動に便利です。
介護用スロープ
介護用スロープとは高い場所に上り下りするときの補助ステップやスロープです。足や腰に負担をかけやすい犬種や子犬、老犬におススメです。ステップタイプのものは目が見えにくい老犬には危険な場合があるので、スロープタイプのものが安全です。
スロープタイプのものは場所をとるというデメリットはありますが、角度調節もできるのでワンちゃんに合わせて調節することが可能です。いつもの定位置であるソファーへうまく上がれなくなった、そんな時に安全に利用できる商品です。
よくある質問
トイレを外で済ませる習慣があるのですが、最近自分で歩けないので困っています。よい方法はありませんか?
犬の介護におけるコツはありますか?
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【犬の介護はかかえこまずに楽しく!補助グッズも上手に利用しよう!】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・認知症や痴呆に対する介護
・介護に利用できる便利な商品