猫が口をくちゃくちゃさせるのはストレス?原因や疑わしい病気を解説
この記事では
・猫が口をくちゃくちゃした時に考えられる病気
・猫がくちゃくちゃした時の対処法
「猫のくちゃくちゃ」とは
猫が急に口をくちゃくちゃさせるのは、口の中にトラブルを抱えているからかもしれません。
猫の口の中のトラブルには、口内炎や歯周病などがあります。猫はストレスに弱い動物のため、口内炎ができやすいのが特徴です。
猫が口をくちゃくちゃさせる原因
猫が口をくちゃくちゃさせる原因として考えられるのは主に3つです。
中には見過ごせない原因もあるので注意しましょう。
猫のくちゃくちゃ原因①口内に炎症、痛みなどがある
猫は口の中にトラブルを抱えやすい動物です。
猫は、ストレスに弱く、そのせいで口内炎にかかりやすいともされています。
口の中に炎症や痛みがある場合は、違和感から舌を動かして違和感を解消しようとし、その際にくちゃくちゃと音がなっているのかもしれません。
また、口の中が痒い場合は口をくちゃくちゃしたり、むにゃむにゃしたり、手を口元に持っていく仕草をすることもあります。
いずれにせよ、猫のくちゃくちゃが口内トラブルから来ている場合は、不快感を解消してあげるためにも病院へ連れていき適切な対処をする必要があります。
口内トラブルは日頃のデンタルケアで予防できる部分も多いので、定期的に歯を磨いてあげましょう。
猫のくちゃくちゃ原因②歯に何かが挟まっている
歯と歯の間や歯茎になにか挟まっている場合、それを取り除こうと口をくちゃくちゃしているのかもしれません。
歯に挟まりやすいものといえば、キャットフードのかけらやおもちゃの繊維などです。
ご飯の後やおもちゃで遊んだ後に口をくちゃくちゃさせていたら、歯に何かが挟まっている可能性があります。
まずは猫の口の中を確認し、取れるようだったら飼い主が取り除いてあげましょう。
ただし、口の中を触られることに慣れていない猫の場合、口を触られるのを嫌がって見せてくれなかったり、誤って飼い主を噛んでしまったりする可能性もあります。
猫が口に触られるのを嫌がるようなら、動物病院で取り除いてもらうのがおすすめです。
猫のくちゃくちゃ原因③病気の可能性
口内トラブルもなく、歯の間に何も挟まっているわけでもないのに猫が口をくちゃくちゃするなら病気を疑いましょう。
猫は腎臓の病気にかかりやすい動物です。
猫が腎臓病にかかると、薄いおしっこを頻繁にするようになります。
そのため、体は常に水分不足の状態となり、口をくちゃくちゃする、多飲多尿などの症状が見られるようになります。
また、食道の病気にかかった時も、症状の1つに「口をくちゃをもごもごさせる」というのがあるため要注意です。
猫が口をくちゃくちゃした時に考えられる病気
ここでは、猫が口をくちゃくちゃする時に考えられる病気と、それぞれの症状、治療法を紹介していきます。
どの病気も早期発見・対処が必要なので、猫が口をくちゃくちゃさせていたら注意しましょう。
ここで紹介する病気が疑われる場合は、すぐに動物病院で見てもらうのがおすすめです。
猫のくちゃくちゃした際の病気①口内炎
先程も紹介したように、猫はストレスからくる口内炎になりやすい動物です。
私たち人間もよく口内炎になるため、「時間が経てばすぐ治る病気」というイメージが強いですよね。
しかし、猫の口内炎は下記の症状があり、どれも口の中の腫瘍や歯周病でも起こりうる症状のため、自分で口内炎かどうかを判断するのが難しいのです。
・口をくちゃくちゃさせる
・食欲不振
・ネバネバするヨダレを出す
・ヨダレに血が混ざる
・口を気にする
猫が口内炎になった場合、炎症を抑える薬を投薬する、全身麻酔をかけて歯石を除去するなどの方法があります。
投薬で炎症を抑えても、その場限り対処となってしまうケースがほとんどです。
投薬などの内科的治療で口内炎が改善しない場合は、歯石除去や抜歯などの外科的治療を行うのが一般的とされています。
猫のくちゃくちゃした際の病気②歯周病
猫が歯周病になると、下記の症状が見られます。
・口をくちゃくちゃさせる
・口臭
・歯茎が腫れる
・歯茎から血が出る
・ヨダレが増える
・歯がグラグラする、抜ける
猫の口は小さいので、飼い主が歯周病に気づいた時には症状がかなり進んでいるということもあります。
歯周病になった場合は、全身麻酔で歯石除去をしたり、抜歯したりします。
歯周病は予防できる病気なので、日頃からデンタルケアをしっかりしてあげましょう。
猫のくちゃくちゃした際の病気③食道炎
食道炎とは、口から胃までをつなぐ食道に炎症が起きた状態を言います。
猫が食道炎になる原因はさまざまですが、異物を飲み込む、嘔吐、ウイルス感染などです。
猫が食道炎になると下記の症状が見られます。
・口をくちゃくちゃさせる
・食べ物を食べてもすぐ吐く、吐こうとする
・食欲不振
・首周りを触ると嫌がる
・大きな声で鳴く
食道炎になると、痛みからご飯を食べない、大きな声で泣くなどのが特徴です。
治療法は原因によって異なり、外傷の場合は抗炎症剤や抗生物質の投与、腫瘍がある場合は手術による切除を行います。
食道炎は、誤飲する恐れのあるものを片付ける、魚の骨を取り除く、熱いご飯は冷ましてからあげるなどして予防可能です。
猫のくちゃくちゃした際の病気④急性腎臓病・慢性腎不全
腎臓病は、「急性腎臓病」と「慢性腎臓病」に分類されます。
急性腎臓病は、数時間から数日で急速に腎機能が低下し、慢性腎臓病は3ヵ月以上にわたって徐々に腎機能が低下する病気です。
猫が腎臓病になった場合の症状を下記にまとめました。
・下痢・嘔吐を繰り返す
・呼吸が荒くなる
・おしっこが出ない
・ぐったりしている【猫の慢性腎臓病の症状】
・口をくちゃくちゃさせる
・多飲多尿
・食欲不振
・体温低下
・貧血
腎臓病は一度発症すると完治は難しい病気です。
病状をこれ以上進行させないために、投薬や食事療法、輸血などを継続的に行います。
猫の腎臓病は原因がまだわかっていないため、これといった予防法がないのも特徴です。
しかし、バランスのいい食事やこまめな水分補給、適度な運動を心がけるなど、健康的な生活をさせることで腎臓病を予防できる可能性があります。
猫が口をくちゃくちゃした時の対処法
猫のくちゃくちゃには、様子見でOKのものや今すぐ病院へ連れて行くべきものまでさまざまです。
ここでは、猫が口をくちゃくちゃした時の対処法を紹介していきます。
病院へ連れて行くべき猫のくちゃくちゃ
早めに動物病院で診てもらったほうがいい猫のくちゃくちゃは、下記の通りです。
・くちゃくちゃの時間が長い
・くちゃくちゃ意外にも気になる症状がある
今まで普通に過ごしていた猫が突然口をくちゃくちゃするようになったり、またその時間が長い場合は口の中か体内で問題が起こっている可能性もあるので、念のため動物病院で診てもらいましょう。
口のくちゃくちゃのほかに、ヨダレや出血などの症状が見られる場合は、病気を発症している可能性があります。
様子見でOKな猫のくちゃくちゃ
下記は、気にしなくてもOKなねこのくちゃくちゃです。
・食べる時のくちゃくちゃ
・癖のくちゃくちゃ
猫の中には、寝る前や睡眠中などに口をくちゃくちゃさせる子がいます。
睡眠中に大好きなおやつを食べている夢でもみているのかもしれません。
起きている時にその他の気になる症状がなければ、様子を見てOKでしょう。
猫におすすめの保険は?
ここでは猫に合ったおすすめのペット保険、比較・選び方について解説します。
全てのペット保険で補償の対象外である去勢の費用等の項目は除き、あくまで保険会社・プランで差別化になるポイントに絞って解説します。
他サイトのようなランキング形式ではなく、あくまで猫目線で解説していきます。
猫のペット保険加入の選び方のポイント
・歯科治療(歯周病等)
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも通院は他社と比較しても手厚いか
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
①猫のなりやすい病気が補償されるか確認
ペット保険は保険会社によって補償する病気や、補償の対象外となる項目が異なります。
中には猫がなりやすい、歯周病を含む一切の歯科治療を補償の対象外としているペット保険も存在します。例えば「プリズムコール」では一切の歯科治療が補償の対象外です。
また、「日本ペット少額短期保険:いぬとねこの保険」では「歯肉に触れる治療は補償されるが、歯に触れる治療は補償の対象外」といった細かい制限があります。
特に歯科治療は保険会社によって補償されるかが異なりますので、必ず保険約款や重要事項説明書を確認することをおすすめします。
また公式HPでも「保険金のお支払いできない事例」の中に記載されていることがほとんどですので必ず確認しましょう。
補足になりますが、予防目的の歯石除去等は全てのペット保険で補償の対象外なので注意しましょう。
猫がなりやすい病気で補償の対象外か確認すべき病気
②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか
全てのペット保険で加入前に発症している先天性、遺伝性疾患は基本的には補償の対象外となってしまいますが、加入後に発症した先天性、遺伝性疾患を補償するかどうかは保険会社によって異なります。
猫種によっては、なりやすい遺伝性疾患があります。例えばスコティッシュフォールドでは 骨軟骨異形成症という遺伝性疾患が存在します。
こちらも併せて公式HP内の「保険金をお支払いできない事例」や保険約款・重要事項説明書を確認し、加入後に発症した先天性疾患が補償されるかしっかり確認しましょう。
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも通院補償の手厚さを重視するのがおすすめ
猫がなりやすい病気である「腎臓病」や「膀胱炎」は長期もしくは複数回の治療が必要になる疾患です。また「尿結石」は症状が重い場合、外科手術を伴う高額治療が必要になる傷病です。
そのため、猫には「通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険」に加入することがおすすめです。
しかし、猫は腎臓病等の慢性疾患になりやすいのに対し、そこまで手術の可能性は高くありません。そのため猫にはフルカバー型の中でも通院補償が他社より手厚いペット保険に加入することをおすすめします。
【通院治療費】
・年間平均診療費 : 272,598円
・平均診療単価 : 9,329円
・年間平均通院回数 : 15.2回
参考:アニコム損保「家庭どうぶつ白書2019」
参考:猫との暮らしとお金「猫が慢性腎臓病になったときにかかる費用はどれくらい?」
(あくまでも統計による平均なので一つの参考資料として見てください)
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
ほとんどのペット保険が一年契約となっており、契約を毎年更新していくことで終身の補償となっています。
つまり、ペット保険に加入すると毎年契約更新の審査があります。
中には「前年度にかかった傷病や慢性疾患」等の、特に治る見込みが少ない、再発の可能性が高い慢性疾患を、更新の際に「来年度から補償の対象外とします。」と条件を付け加えてくる保険会社があります。
もちろん中には「更新の際に条件を付け加えることはありません」といった記載をしているペット保険もあります。
猫がなりやすい「腎臓病」は慢性疾患のためかかってしまったら一生の付き合いが必要な病気です。
加入を検討しているペット保険会社の「更新時の対応」についても必ず確認することをおすすめします。
また、ペット保険比較アドバイザーではそういった情報も一つの記事内でまとめていますのでぜひ一度ご確認ください。
猫におすすめのペット保険をご紹介!
最後に、今回ペット保険比較アドバイザーでは猫におすすめのペット保険をご紹介します。
おすすめの理由としては上記で説明した猫及びサイベリアンのペット保険の選び方、ポイントや条件をすべて満たしているからです。
アニコムでは保険金請求回数に応じた保険料割増制度ありますが、「腸内フローラ測定」を年一で行えるため、猫の死因ランキング1位である腎不全の予防までできる他、外出しずらい猫には有効な健康チェックです。
ただし、細かい補償内容や金額についてはもちろん違いがありますので必ず重要事項説明書や保険約款、パンフレットや公式HPを確認してください。
あくまで参考ですが、そもそも病気にさせたくないと考える飼い主様にはアニコムがおすすめです。
ちなみに、気になる保険料を条件が近いプラン同士で比較すると、保険料が高い順に①アニコム、となります。※0~15歳までの保険料の総額
メリット | デメリット | |
・歯科治療も補償 ・「腸内フローラ測定」等の予防型サービスも付帯 ・通院は一日当たり14,000円×年20日まで補償(補償割合70%プラン) |
保険料が高い 保険金請求回数に応じた保険料割増制度あり |
弊社の商品の保険期間は1年間ですが、ご契約には「継続契約特約」を適用して引受をさせていただいておりますので、解約等のお申し出がない限り満期後は、原則ご契約は自動的に継続となり、終身ご継続いただけます。
※ご注意
・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
・自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、補償内容などが変更となる場合があります。
引用:重要事項説明書
補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。しかし保険料も高くなり、補償内容のグレードも普通のプランより下がってしまいます。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
腎不全の予防や早期発見に!毎年受けられる「腸内フローラ測定」
アニコム損保:腸内フローラの結果表示のサンプルページ
ペット保険であるアニコム損保に加入すると「腸内フローラ測定」が毎年無料で受けられます。有料でも検査キットを販売していますが、8,800円(税込)かかります。
ペットの腸内を検査し、腸内に存在する菌の状態や環境を測定することで健康状態の確認ができるという優れものです。
猫の場合は「腎臓チェック」等ができます。特に猫の場合は腎不全の予防に備えることができ、自宅で出来る簡易的な健康診断という点で外出しづらい猫には非常に有効な健康チェック手段です。
そして、こちらの腸内フローラ測定の検査結果が悪かった場合、アニコム損保指定の動物病院で、無料の健康診断(血液検査)を受けることができます。
※腸内フローラ測定は「どうぶつ健保ふぁみりぃ」「どうぶつ健保しにあ」のみになります。
よくある質問
うちの猫は甘えている時に口をくちゃくちゃと鳴らします。放っておいても大丈夫でしょうか?
猫が口をくちゃくちゃさせているので口の中を確かめようとしましたが、怒って見せてくれません。どうじたらいいでしょうか。
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
ペット保険比較アドバイザーでは公式LINEでの「ペット保険の適正診断」「保険相談サービス」を開始いたしました。
従来の比較表だけではわかりづらいペット保険の補償内容の範囲や充実度を踏まえたうえで、保険の募集人資格 を持った、ペット保険のプロが提案させていただきます。
【猫のくちゃくちゃ】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・猫が口をくちゃくちゃした時に考えられる病気
・猫がくちゃくちゃした時の対処法