この記事では
・犬の不整脈の治療法
・犬の不整脈の予防法
犬の不整脈とは?
犬の不整脈とは「心臓の動き(拍動)に異常がみられる状態」のことです。
犬の心拍数は犬種により異なります。
60~80回/分
・大型犬(安静時)
40~60回/分
心拍は犬がリラックスし落ち着いているときに測定します。
安静時に測定しても数値に異常がみられる場合は動物病院を受診しましょう。
犬の不整脈の症状
犬の不整脈は自宅で気がつくことが難しい病気です。ここでは「犬の不整脈の症状」についてご紹介します。
不整脈の初期症状としては
です。
見た目ではわからないため早期発見が難しいです。
重症になると
・体を動かすことを嫌がる
・ふらつき
・呼吸困難
・失神
・突然死
などの症状がみられることがあります。
初期症状がほとんど無症状なため気がつくことが遅れることが多いです。
犬の異常に気がつくためには「犬の様子がいつもと比べてどうなのか」を確認することが望ましいです。
・歩き方
・排泄の状態
などを確認し犬の健康状態に気を配りましょう。
こんな症状が見られたらすぐに動物病院を受診
犬の不整脈では
・失神
・呼吸困難
・痙攣(けいれん)
などの症状がみられたときはすぐに動物病院を受診しましょう。これらの症状はすぐに対処が必要なケースが多いです。
対処が遅れると命に関わる状態に陥ることも考えられるためすぐにかかりつけの動物病院に連絡しましょう。
犬の不整脈の原因
犬の不整脈は命に関わる状態を引き起こす可能性もあるため不整脈にならないようにすることが大切です。
しかし原因がわからなかれば対処することも難しいですよね。
ここでは「犬の不整脈の原因」について解説します。
犬の不整脈の原因としては
・ストレス
・他の病気
などがあげられます。
不整脈は心臓の異常からみられるため心臓に原因があることが多いですが他の病気から引き起こされることもあります。
犬の場合は病気が原因で不整脈が起こることが多いです。
そのため何らかの病気を患っている場合は定期的に動物病院を受診し心臓の状態などを診てもらうことがおすすめです。
中には生まれつき心疾患があり不整脈を起こしていることもあります。子犬の場合でも何か気になることがあれば動物病院を受診することをおすすめします。
不整脈を引き起こす可能性のある病気
不整脈を引き起こす可能性のある病気として
・心疾患(僧帽弁閉鎖不全症、拡張型心筋症、心臓腫瘍、不整脈源性右室心筋症(ボクサー心筋症))
・肺高血圧症
・甲状腺機能低下症
・胃拡張・胃捻転症候群
・膵炎(すいえん)
・脾腫
・敗血症
・DIC(播種性血管内凝固)
などの病気があげられます。
他にも
・薬の副作用
・貧血
などの症状から引き起こされることもあります。不整脈はいろんな病気が原因で引き起こされます。
そのため原因となる病気を調べることが必要となります。
不整脈になりやすい犬の特徴
不整脈になりやすい犬の特徴として
・基礎疾患がある犬
・心臓が悪い
・免疫力が低い
などがあげられます。
不整脈は病気が原因となることが多いためシニア期は特に注意しましょう。
引き起こしやすい犬種としては
・ウエスト・ハイランド・ホワイトテリア
・ミニチュア・ダックスフンド
・コッカー・スパニエル
・ミニチュアシュナウザー
・パグ
・ラブラドールレトリーバー
・トイプードル
・チワワ
などがあげられます。
他にも心疾患を引き起こしやすい犬種も気をつけることをおすすめします。
犬の不整脈の治療法
不整脈は重症化してしまうと命に関わる状態に陥る可能性が高く、もちろん寿命にも直結する病気です。
そのため動物病院で検査や治療を受けることが望ましいです。
ここでは「犬の不整脈の検査内容や治療法」について解説します。
検査内容
犬の不整脈の検査内容として
・血液検査
・X線検査
・心電図
・超音波検査
などが行われます。
犬の症状に応じて検査内容も異なります。
他にも疑われる病気がある場合は上記以外の検査も行うことがあります。
場合によっては日帰り入院にて検査を行うこともあります。
検査にかかる費用は高額になることもあるため注意しましょう。
治療法
犬の不整脈の治療法として
・他の病気の治療
などが行われます。
まずは不整脈に対する治療を行いながら原因となっている疾患の治療もすすめていきます。
病状によってはペースメーカーが必要なケースもあります。
しかしペースメーカーをつける手術を行える病気は数少なく専門医を紹介されることが多いです。
犬の不整脈の予防法
犬の不整脈を予防する方法はありません。
ただ病気を引き起こすきっかけとして
・ストレス
・栄養失調
・免疫力の低下
などがあげられます。
病気を完全に予防することはできません。
しかし毎日の食べ物や運動量などに気をつけることで病気になりにくい体を作ることはできます。
犬が病気になることは仕方ないことです。病気になったときにできるだけ早く気づき治療をすすめていくことが望ましいです。
病気の早期発見には定期的な健康診断が有効です。一度かかりつけの獣医師さんに相談してみることをおすすめします。
普段から犬の様子を観察し犬からの病気のサインに気がつけるようにしましょう。
よくある質問
犬の不整脈は治る?
不整脈を起こしている場合、余命はどれくらい?
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
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また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【犬の不整脈とは?気を付けることや症状・寿命等についても解説!】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・犬の不整脈の治療法
・犬の不整脈の予防法