ペットショップの保険の強制加入は違法です。必要なければ断ることができます。一方で安心が欲しいのであれば加入するのも手でしょう。待期期間もなくすぐに補償が受けられます。利点と欠点を理解して検討するのが重要です。
この記事では
・ペットショップの保険料が高額な理由
「ペットショップの保険」とは
「ペットショップの保険」とは、ペットをお迎えする際に勧められるペットショップ限定のペット保険です。
このペットショップ限定ペット保険は
・月々の保険料が高い
などが特徴です。
1年目は100%補償など、かなり充実した補償内容になっています。
また、ネットのプランでは「先天性疾患が補償の対象外」となっていてもペットショップのプランでは「先天性疾患も補償」という場合もあります。
一方で月に支払う保険料が高く、飼い主さんにとっては負担になる場合があります。
ペットショップで言われるまま加入するのではなく、しっかり考えて検討することが重要です。
ペットショップの保険は強制加入ではないので入らなくてOK
ペットショップでペットを購入すると、必ずといっていいほどペットショップの保険をすすめられます。
実はペットショップの保険は強制加入ではないため、入らなくてもいいのです。
法律でも
になります。(独占禁止法第19条)
悪質なペットショップだと
- 「加入しないとお迎えができない」
- 「セットになっているので、加入は義務」
といった方法で勧誘するケースもあります。そう言われると加入を断れませんよね。
そのような場合には
です。いらないのに加入させられたと感じるようなら解約ができるので安心です。
ペットショップの保険は子犬、子猫であれば検討の価値アリ
そうはいっても、ペットショップの保険は魅力的なのも事実です。必要だと感じる人もいます。
ペットショップの保険がおすすめなのは
・窓口精算タイプの保険に魅力を感じる場合
です。それぞれ解説していきます。
子犬・子猫向けの特別なプランが用意されている
ペットショップの保険には子犬・子猫向けのプランが用意されています。
子犬・子猫向けのプランのメリットは
窓口清算に魅力を感じている
ペットショップと提携しているペット保険として一番多いのがアニコム損保とアイペット損保です。2023年7月現在販売されているペット保険の中でこの2社だけが窓口精算が可能です。
- 窓口精算とは
- 保険会社に保険金を請求する方法のうちのひとつになります。
動物病院の窓口で支払う際、あらかじめ補償金額を差し引いた精算ができます。
その際「保険証」の提示が必要になることがあります。
一方デメリットは
ことです。
これらを考えて、保険を乗り換えるべき人、乗り換えないほうが良い人は下記のとおりです。
乗り換えたほうが良い人 | ・一度も動物病院のお世話にならなかった ・月々の請求が家計の負担になっている ・行きつけの動物病院が窓口清算に対応していない |
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乗り換えないほうが良い人 | ・動物病院に通う回数が多い ・アニコムやアイペットが良い |
現在のペット保険で、窓口請求は
- アニコム損保
- アイペット
のどちらかしかありません。
ショップによりますがペットショップの保険も主にこの2社を取り扱っているケースが多く、ショップで加入しているのであればどちらかだと考えられます。
窓口清算のメリットとデメリットを考えて、乗り換えを検討しましょう。
初年度だけペットショップの保険に入って、1年後に乗り換えるのもアリ
0~1歳までは体調を崩しやすく、空白期間が無いペットショップの保険の方が利便性は高いでしょう。補償も手厚いため、抵抗力が弱い子犬期・子猫期には心強い味方です。
ただしペット保険は1年更新です。そのため、
ということになります。
つまり期限とメリットを活用するのであれば、初年度だけペットショップで保険に加入し、1年後は好きな保険に乗り換えるという方法が効果的でしょう。
一方で乗り換えないほうが良い場合もあります。
・加入後1年間で大きな病気にかかった
・窓口清算のペット保険が良い
加入後1年以内に大きな病気になった場合、乗り換えができない可能性が高くなります。そのケースに当てはまるようなら、加入中の保険の解約はしないでください。
・一度かかった病気以外を補償する条件での契約(不担保特約)
・加入お断り
のどちらかになる可能性があります。病気が重いほど、加入お断りとなってしまうケースが多くみられます。
ペットショップの保険の保険料はなぜ高いのか
ペットショップの保険料は、ネットで加入できるペット保険と比べて高額です。
その理由は
・そもそも高い保険が販売されているから
です。
保険料が高い分、子犬や子猫に特化して充実しているのは事実です。補償内容は良いものですが、保険料と必要性を比べてみましょう。
理由①:ペットショップ用の保険が販売されている
保険料が高い理由のひとつ目として、ペットショップ用の保険が販売されていることがあげられます。
ペットショップ用の保険の特徴として
・子犬猫特有の病気に対応している
・最初の1ヶ月の補償が手厚い
などがあります。
ペットショップが販売しているのは抵抗力が弱い子犬や子猫です。発症してすぐ急変するケースも多いため、加入してすぐに補償してもらえるようなペット保険だと利便性が高くなります。
他にも
- お迎えして最初の1ヶ月は100%補償
- 通院、手術、入院ともに最初の1ヶ月は補償が手厚い
などのサポートが付く保険もあり、その補償の手厚さから保険料が高いのが分かります。
理由②:そもそも高い保険が販売されている
もう一つの理由は、もともと保険料が高い保険が販売されていることです。
ショップによるもののペットショップ保険の取り扱いの多くは「アニコム損保」か「アイペット」で、この2社は
保険料が高くて損だと思う人は、乗り換えを検討する方が良いといえるでしょう。
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よくある質問
ペットショップの「生命保障」は、ペットの生命保険と違うのですか?
大手ペットショップ「クーアンドリク」でも行っている「生命保障」とは、購入したペットが病気や死亡した場合に保障が受けられる制度です。
一方ペット保険は、病気やケガの治療費を補償してくれるものです。
どちらも加入するか否かは選択することができます。メリットやデメリットを考慮して検討しましょう。
ペットショップの「安心パック」とは何ですか?
例えば「ワクチン代金」「健康診断代金」「マイクロチップ装着代金」「寄生虫の駆除代金」などがあげられます。
ショップによって呼び名が違うこともあり、ペットを購入した際には安心パック代が追加になります。
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【ペットショップの保険は強制?】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・ペットショップの保険料が高額な理由