犬がおむつをつけっぱなしはダメ?おむつの注意点やメリット・デメリットを解説!
2023年8月31日
犬のおむつのつけっぱなしは、皮膚炎を引き起こす原因となるため、こまめに取り替えましょう。犬のおむつは、適切なサイズ選びと、清潔に保つことがとても重要です。
最近はお店のペットコーナーには、必ず犬用おむつが並べられていて、おむつをしている犬を見ることも珍しくなくなりました。
愛犬におむつを履かせるかどうか迷っている飼い主さんも多いでしょう。
この記事では
・犬におむつを履かせる時の注意点
・犬のおむつを選ぶポイント
犬のおむつはいつから履かせる?粗相が増えたらおむつの出番
愛犬におむつを履かせるタイミングは、決められた場所以外で排泄をしてしまうことが増えてきた時です。
特に高齢になると、泌尿器系周辺の筋肉が緩んだり、歩くスピードが遅くなるなど、身体的な衰えによってトイレに間に合わなくなって失敗することが多くなります。
また、腎臓病や認知症、腰の神経機能の低下、視力の低下、ホルモン性の病気が理由となっていることもあるので、トイレの失敗が目立つようになったら、まずは動物病院で診断してもらうことが大切です。
おむつのメリットとデメリットとは
犬におむつを履かせることが本当に必要なのか、疑問に思う人もいるでしょう。
ここでは、犬のおむつのメリット・デメリットについて解説します。
おむつのメリット
犬のおむつの一番のメリットは、室内や愛犬の身体が汚れてしまうことを防げることです。
排泄の失敗の度に、汚れた床や愛犬の身体をきれいにするのは、飼い主さんにとっても犬にとっても負担がかかります。
特に寝たきりで歩けないメス犬は、おしっこをした時に陰部からの尿で足やお尻が濡れてしまいます。
最近の市販の犬用おむつは、品質が向上していて、吸収性や通気性が良くなっているものが多くなっているので、オムツをつけていれば、尿を吸収して体につかずに衛生的です。
おむつのデメリット
おむつのデメリットは、こまめに取り替えてあげないと、蒸れたり汚れが皮膚について炎症を起こしてしまう恐れがあることです。
特にオムツをつけて排便した時は、すぐに処理しないと便がずっと付きっぱなしの状態となり、不衛生になってしまいます。
排便するタイミングに飼い主さんが気が付けば、オムツを取って排便させるといいでしょう。
また、おむつは費用がかさむこともデメリットのひとつです。
犬におむつを履かせるときの注意点
犬のおむつは、正しく選んで正しく使うことが重要です。
ここから、犬におむつを履かせるときの注意点について解説します。
適切なサイズを選ぶこと
おむつは愛犬の体型に合った適切なサイズを選ぶことが大切です。
おむつが体に対して大きいと、排泄物が漏れてしまい、小さければ、血行不良を引き起こしてしまいます。
おむつを履いた時に、お腹周りと足周りがきつくないかをチェックしてください。
皮膚とおむつが当たっている部分に、指2本分が入るくらいの余裕があるものが理想的なサイズです。
おなかの部分がテープになっているタイプのものなら腹回りの大きさが調整ができます。
犬の体型が変わることもあるので、サイズが合っているか日頃からチェックしておきましょう。
清潔に保つこと
犬のおむつはこまめに替えて清潔を保つことが大切です。
特に老犬の皮膚は、蒸れや汚れに敏感で、長時間おむつを着けっぱなしにしていると、皮膚がかぶれたり、汚れから皮膚疾患や膀胱炎などの病気になるリスクが高くなります。
おむつの交換の頻度は、1回の排泄ごとに取り替えるのが望ましいです。
そのためには愛犬の排泄する時間を把握しておくようにしましょう。
おむつの交換の際には、すぐに新しいものをつけずに、空気に触れさせる時間を取って、おむつが当たっている箇所が赤くなっていないかなどをよくチェックしてください。
また、おむつを着けるようになったら、排泄器官の周りの毛を剃って清潔に保つことも大切です。
女の子は内股のあたりや肛門周りの毛を剃り、男の子は肋骨の手前まで剃ることもあります。
尿で濡れる範囲を洗いやすくなるように、必要範囲で剃ってあげると、お手入れも楽になります。
お尻周りが汚れたら、低刺激のペット用または赤ちゃん用のおしり拭きなどで拭いてあげます。
1日に1回程度は、股の付け根や、男の子は腹部も、ぬるま湯で軽く洗い流してあげるといいでしょう。
ゴシゴシ拭くより、軽く洗い流した方が皮膚に優しいです。
皮膚が乾いたら、ワセリンを薄く塗っておくと、おしっこをはじいてくれるので、かぶれ予防になります。
皮膚炎になってしまったら
皮膚炎になると、皮膚が赤くなったり、ただれたり、ポツポツと湿疹が出たりなど、さまざまな症状があります。
皮膚炎は痒みを伴うため、放っておくと舐めたり搔きむしったりして、さらに悪化してしまう恐れがあります。
皮膚に異常が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう。
犬のおむつを選ぶポイント
初めて犬のおむつを購入する時、どの商品がいいのか分からない飼い主さんも多いでしょう。
ここでは、犬のおむつを選ぶポイントを解説します。
犬用と人間用のどちらを使うか?
実は人間用のおむつにしっぽを通す穴をつくれば、犬用のおむつとして使うことができます。
人間用のおむつは、犬用おむつより価格が安く手に入ることがメリットです。
犬用おむつが1枚あたり約60円程度なのに対し、人間用おむつは約20円程で購入できます。
また、人間用のおむつは開口部がゆるいゴムでつくられていることが多く、犬用よりもサッと履かせやすいです。
ただしその反面、ずれやすいというデメリットがあります。
よく動き回る犬は、特におむつがずれやすくなるので犬用のおむつの方が合っているでしょう。
また、人間用のおむつは、足周りがきつめになっていて、股ずれを起こしやすい傾向があります。
サイズを合わせやすいのは、やはり犬用おむつと言えるでしょう。
サイズの選び方は?
サイズ選びは、愛犬の腰回りと足周り、体重を測って、市販されているおむつのパッケージに書かれたサイズを参考にします。
最初はまとめ買いせずに、少量のものを購入して愛犬の体型に合っているか試してみるといいでしょう。
愛犬に合ったサイズが見つからない場合、ずれ防止用の商おむつカバーも販売されています。
おむつカバーは、パンツタイプ、サスペンダータイプ、服(オールオーバー)タイプなどがあるので、愛犬の体型に合ったものを選ぶといいでしょう。
パンツタイプはおむつの上から重ねて履くもので、着脱が楽ですが、ズレやすいことがデメリットです。
ズレにくいものを探すなら、サスペンダーや服タイプのものがおすすめです。
人間用おむつを使う場合のしっぽ穴の開け方
人間用おむつは、犬用おむつよりも安価でコストを抑えられますが、犬用のしっぽの穴を自分であける必要があります。
ここでは、人間用おむつを使う場合のしっぽの開け方について紹介します。
穴をあける場所
おむつの穴をあける側は、お尻の方でおむつのテープがない側にあけると外れにくく使いやすいです。
ただし、後ろ足の付け根の上部におむつの擦れによる股ずれがある場合は、テープがある側に穴をつくります。
用意するもの
・サインペン
・ハサミ
・サージカルテープ
1、しっぽ穴の位置を決める
しっぽ用の穴を開けるには、一度おむつを履かせてみると、正確な尻尾の位置が分かりやすいです。
お腹と尻尾の位置を合わせて、尻尾の穴を開ける位置にサインペンなどで印をつけます。
2、しっぽ穴をハサミで切る
印をつけたところを、縦半分に折って愛犬のしっぽに合うように三角形や半円形などの形にハサミで切ります。
きついと痛みや圧迫を感じてしまうことがあるので、しっぽ穴に指先が入るくらい少し余裕を持たせておきます。
排便をおむつの外でさせたい場合は、しっぽ穴を肛門部分まで大きめに開けるようにしてください。
3、切り口にテープを貼る
ハサミで切ると、ポリマーが出てくるので、切り口にテープなどを貼って塞ぎます。
テープは、医療用のサージカルテープが指にべたつくことなく扱いやすいのでおすすめです。
4、実際に履かせてみる
出来上がったら実際に愛犬に履かせてみて、しっぽが出ていれば完成です。
いくつか作り置きして、清潔な場所に保管しておくといいでしょう。
よくある質問
子犬におむつを履かせても大丈夫ですか?
犬で漏れないおむつの付け方のコツはありますか?
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【犬がおむつをつけっぱなしにしているとどうなる?おむつのメリット・デメリット】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・犬におむつを履かせる時の注意点
・犬のおむつを選ぶポイント