チワプーは純血種のチワワとプードルのミックス犬です。賢い性格なのでしつけがしやすく比較的飼育しやすい犬種とされています。チワプーの平均寿命は14~16歳で、小型犬の中でも平均的な寿命です。
この記事では
・チワプーの飼い方
・チワプーの寿命やかかりやすい病気
「チワプー」とはどんな犬?
チワプーはチワワとプードルの純血種同士を掛け合わせたミックス犬です。
プーチーと呼ばれることもあります。
多くの場合プードルはトイプードルですが、タイニープードルやティーカッププードルであるケースも場合もあります。
チワプーの特徴
チワプーのようなミックス犬はチワワとプードルのどちらの特徴を大きく受け取っているかによって見た目や性格などに個体差が出ます。
ミックス犬は成長するにつれ変化が見られる、その個体が唯一無二であるところが大きな魅力です。
逆に言えば、成長してみないとどうなるのかが想像がつかないところが面白いところでもあります。
チワプーの大きさ
チワプはチワワを一回り大きくしたようなサイズ感であることが一般的です。
一般的に平均体高が20~30㎝前後、平均体重が2.5~4㎏程度であることが多いです。
チワプーの性格
性格や被毛はチワワとプードルのどちらを大きく受け継いでいるかによって違いがあります。
また、両方の性格を受け継ぐので、チワワとプードルの性格の両方を受け継いでいることもありますし、一方の性格の弱点をカバーすることもあります。
・家族に対して忠誠心が高い
・好奇心が高い
・活発
・警戒心が強い
・怖がり
・神経質 等
・フレンドリー
・活発
・興奮しやすい
・神経質
・気が強い 等
チワプーの被毛
チワプーの毛色はブラウンやアプリコットなど単色であったり、ブラックタンなどの混色であるなどさまざまです。
被毛の特徴はチワワとトイプードルのどちらの影響が強いかによって変わってきます。
また成犬になる成長過程において、被毛の特徴が変化していくこともあります。
・親がダブルコートであれば抜け毛が多く、シングルコートだと抜け毛が少ない
・シングルコートなので抜け毛は少ない
チワプーの飼い方
チワプーは体が小さいので比較的飼育しやすい犬種です。
しかし、飼う前にしっかりとポイントを確認することが重要です。
以下の事柄を十分に確認したうえで飼育をするようにしましょう。
チワプーのしつけ方
チワプーは賢い子が多いですが、きちんとしつけなければわがままな子になってしまうので育て方には注意が必要です。
可愛いからと甘やかすことなく、きちんとしつけを行うようにしましょう。
しつけは怒るのではなく、できたらおやつをあげたりほめてあげることが基本です。
ほめることでそれはやるとよいことだと学習します。
犬のしつけは人と犬が仲良く過ごすために必要なことですので、飼い主さんが責任をもって取り組むようにしてください。
ここでは基本となるしつけについて解説します。
アイコンタクト
犬が飼い主を見て意識を向けている状態をアイコンタクトと言います。
アイコンタクトはしつけの基礎になるので、確実にできるようになりましょう。
アイコンタクトは愛犬の名前を呼んで目があったらおやつなどをあげてください。
ご褒美を持った手をあごの下に持ってきて名前を呼ぶのがポイントです。
トイレトレーニング
チワプーは基本的に室内で飼育をするため、トイレトレーニングは必須です。
トイレトレーニングをすることで決められたトイレの場所でペットシーツの上に排泄するようになります。
トイレトレーニングは家にお迎えしたその日から始めます。
最初はケージの中にトイレを置いてトイレトレーニングを始めるのがおすすめです。
犬は排泄したいと思ったら床の臭いをかいだりくるくる回るなどの行動をとり始めるので、このような行動を見たらトイレに連れて行きましょう。
排泄ができたらほめてケージからだしてあげます。
失敗して怒ってしまうと、逆に排泄をしなくなってしまう恐れがあるので、気長にトレーニングしてください。
ボディコントロール
ボディコントロールとは人に触られることに抵抗しないようにすることです。
飼い主さんはもちろんのこと、他の人に触られても噛みついたりしないようにします。
撫でやすいあごの下や首のあたりから始め、嫌がりやすい足先や口回り、お腹、耳、お尻、しっぽなどさまざまなところに触れられるようにします。
嫌がる時は無理をせず、そっとしておき、根気よく行うようにしましょう。
子犬のころから飼い主さんが体を触りながらコミュニケーションをとるようにしたり、お客さんにおやつを持つながらそっと触れてもらうとよいでしょう。
コマンド
コマンドとは以下のようなものを指します。
・お手
・伏せ
・待て
・よし
・おいで
・ハウス
・だめ 等
これらはおやつなどをうまく受かってその状態に誘導し、うまくできたらほめることを繰り返します。
コマンドを覚えると犬が興奮した時などに行動を抑えることにもつながります。
根気よく飼い主の出したコマンドを理解するようにしつけていってください。
チワプーの散歩
小型犬にも運動不足やストレス解消のために散歩は必須です。
1日20分前後を目安に散歩に連れていてあげましょう。
あまり激しく動きすぎると関節に負担がかかることもあるので、飼い主さんが様子を見ながら調節してあげてください。
チワプーのお手入れ
チワプーや飼い主さんが気持ちよく一緒に暮らすためにお手入れをしてあげる必要があります。
ブラッシングや歯磨きは毎日、トリミングなどお手入れは定期的に行ってあげてください。
ブラッシング
チワプーの被毛はもつれやすく絡まりやすいです。
被毛のもつれや絡まりは皮膚の健康を損ないます。
毛質にあるブラシを選び、毎日ブラッシングをしてきれいな被毛を維持してください。
歯磨き
犬は自分で歯磨きができないため、飼い主さんが行ってあげる必要があります。
歯磨きガムなども販売されていますが、できれば飼い主さんが直接歯のお手入れをしてあげてください。
歯磨き粉や歯磨きシートなどを使い、歯と歯茎のあいだを磨いてあげます。
歯垢は3日たつと固まってしまい虫歯の原因になってしまうので、毎日歯磨きをしてあげてください。
トリミング
チワワの血が強く、ダブルコートであれば定期的なトリミングの必要はありませんが、シングルコートの場合は1~2か月おきにトリミングが必要です。
トリミングは外見を可愛くするだけでなく、日々のお手入れを楽にすることもできます。
トリマーさんとよく話し合い、さまざまなカットの中から、その子にあったトリミングをしてあげましょう。
爪切り
犬の爪は伸びたままにするとチワプーや飼い主さんがケガをしてしまう危険性があります。
少なくとも1か月に1回は爪の長さをチェックするようにしましょう。
飼い主さんが爪切りを使ってお手入れすることもできますが、黒い爪であったり爪切りがうまくできない場合はトリマーさんや獣医師に頼むとよいでしょう。
シャンプー
シャンプーは1か月に1回が目安です。
シャンプーのし過ぎは必要な皮脂を洗い流し、皮膚病の原因になるので控えるようにしましょう。
シャンプー前にブラッシングをして毛のもつれをとり、十分に濡らした後泡立てたシャンプーを使って洗ってあげてください。
チワプーの寿命
チワプーの平均寿命は14~16歳です。
小型犬の平均寿命は14~15歳なので、平均的な寿命になります。
チワプーがかかりやすい病気
チワプーなどのミックス犬は純血種に比べると病気にかかりにくく丈夫だとされていますが、病気を発症しないわけではありません。
特に以下の病気には十分に気を付けるようにしましょう。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)は通称パテラとも呼ばれる関節疾患です。
膝蓋骨とは膝にあるお皿のような骨のことを指します。
膝蓋骨脱臼とはその膝蓋骨が正常な位置から外側や内側に外れてしまう症状のことです。
膝蓋骨脱臼は小型犬では先天的な異常で発症することが多いですが、事故やケガなど後天的な事柄が原因で発症することもあります。
症状があまりない場合は保存療法になりますが、痛みや歩行異常がある場合は外科手術を行うことが多いです。
僧帽弁閉鎖不全症
僧房弁は心臓の左心房と左心室を仕切っている弁のことで、左心房と左心室は全身に血液を送る役割をしています。
僧房弁が正常に動かなくなると左心室から左心房へ血液が逆流し、僧房弁閉鎖不全症となります。
僧房弁閉鎖不全症は小型犬のシニア犬の中で発症しやすい心臓病の1つです。
初期症状は散歩の途中で座り込んだり寝ている時間が長くなる程度で飼い主さんでも気づかないことが多いです。
症状が重くなると咳をするようになったりあまり動かなくなるなどします。
突然倒れこんだり呼吸困難を起こし。最悪死に至る場合もあります。
一度発症すると完治は難しく、早期発見をして投薬などを使い、病気の症状を抑えたり進行を防ぐしか予防法がないのが現状です。
白内障
目の中の水晶体の一部や全体が白く濁ってしまう症状を白内障と言います。
白内障を発症する原因は以下のようにさまざまな事柄があります。
・糖尿病
・目の疾患によるもの
・加齢 等
白内障にはこれといった予防法はなく、早期発見をし進行を遅らせることしかできません。
外科手術をして視力を回復させることもできますが、現状犬の目の手術を行える動物病院が少ないため、手術を受けること自体が難しいのが現状です。
流涙症
流涙症とは目から過剰な涙が出る症状のことです。
犬の多くが発症する症状で、そのまま放置すると涙が酸化したり細菌繁殖することで涙の色が褐色に変化します。
流涙症は鼻涙管閉塞が最も多い原因にあげられます。
しかし、鼻涙管閉塞の治療は全身麻酔による外科手術での処置になり、手術しても再発することがあるため、軽度であれば治療が行われないこともあります。
症状がひどくなければ目の周りをこまめに拭くなどして、皮膚炎などを発症しないようにしてあげてください。
チワプーが健康で元気に過ごせるようにするために気を付けることとは
チワプーが健康で元気に長生きできるようにするためには、飼い主さんが日頃の生活やお世話に気を配り、環境を整えてあげることが重要です。
そのために以下の事柄に注意するようにしましょう。
毎日の運動
チワプーは小型犬なのでそれほど多くの運動量を必要としません。
しかし、運動をしなければ筋肉が弱り関節に負担がかかりやすくなったり、肥満により健康被害が起こることがあります。
毎日の散歩や、散歩に行けないときは室内でおもちゃなどを使って遊んであげましょう。
ただし、高いところからの飛び降りや滑りやすい床はケガの原因になることもあるので、室内の環境には十分気を配るようにしてください。
食事の管理
チワプーは体が小さいため、食べ過ぎには十分に注意してください。
フードの裏に記載された量を守ってご飯をあげてください。
おやつを上げる際は、その分フードの量を少なくすることも忘れてはいけません。
おやつはカロリーが多いため、上げすぎには注意してください。
犬のフードはさまざまな種類が販売されていますが、化学合成物質や粗悪な原料が使われていない、良質なものを選んであげるようにしましょう。
定期的な健康診断
犬の病気は発症した時にはすでに処置が難しいものや、初期症状が出にくく飼い主さんが気づきにくいものが数多くあります。
元気に長生きしてもらうためにも、定期的な健康診断は欠かせません。
現在では多くの動物病院がワンドッグという定期検診を行っています。
年に1回は必ず受けるようにしましょう。
特にシニアに入った月齢の犬は健康面に十分に気を配るようにしましょう。
よくある質問
チワプーがおやつばかりでご飯を食べてくれません。
チワプーを飼うときに事前に準備したほうがよいものはありますか?
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【チワプーはどんな犬?飼い方や寿命、かかりやすい病気等について解説】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・チワプーの特徴はチワワとプードルのどちらの影響を大きく受け継ぐかによる
・チワプーの寿命は14~16歳