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ペット保険は猫の多頭飼いでも使える?多頭飼いの注意点やトラブルも紹介

2024年2月22日

猫の保険

 
ペット保険は猫の多頭飼いでも使える?多頭飼いの注意点やトラブルも紹介サムネイル
ペット保険に加入している人の中には、猫を多頭飼いしている家庭もあるでしょう。多頭飼育では、単頭で飼育する以上に様々なことに備えておかなければいけません。多頭飼いをする前に、病気や災害、多頭飼育でのトラブルにも対応できるか検討したうえでお迎えしましょう。

ペットの多頭飼いは憧れますよね。犬を複数や猫を複数だけでなく、犬と猫も楽しそうです。

ただし多頭飼育では単頭飼いにないトラブルや注意点があります。

多頭飼いを検討しているのであれば、気を付けるべきことを知っておきましょう。

この記事では

・多頭飼いの注意点
・かかりやすい病気やケガ・治療費用
・実際にあった多頭飼育でのトラブル

について解説します。

最後までお読みいただければ、「犬と猫の年齢別の注意点」がわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。

 



 

 

多頭飼いに最適なペット保険はどう選ぶ?3つのポイントを解説!

ここでは多頭飼いの方向けのペット保険の選び方のポイントを解説します。

ペット保険の選び方については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。

補償内容は充実しているか。特にかかりやすい病気が補償されるかには注意。

初めてペット保険に加入する場合、とにかく保険料に目がいきがちですが、補償内容をしっかりと確認することがもっと大切です。

ペットの種類によってかかりやすい病気や怪我が異なってきます。

特に猫や、同じ犬種を多頭飼いしている飼い主さんは同種のペットが同じリスクを持っていることを覚えておきましょう。

と言うのは、そのペットがかかりやすい病気が保険の補償対象から外されていることが多いです。一例を紹介します。

【犬の例】
パテラ(膝蓋骨脱臼):トイプードルやチワワなどの小型犬が引き起こす症状です。高い所から飛び降りたり、階段を走って下りたりしたときに膝のお皿(膝蓋骨)がずれてしまうことがあります。症状がひどければ手術が必要になります。

多くのペット保険でパテラが補償対象から外されている理由は「先天的要素が強い」というのですが、加入した保険でこの治療が補償されないということになると保険に加入している意味がなくなってしまいます。

手術すると(程度や動物病院によって異なりますが)20~30万円程度の治療費がかかってしまいます。

これらの犬種を飼っている飼い主さんは「パテラ」が補償される保険を選択することがとても大切です。

【猫の例】
腎不全・慢性腎炎:猫は腎臓病にかかりやすく、高齢の猫の大半は腎臓病に罹っていると言われています。腎不全は完治することはありません。悪化を防ぐために治療を続けることが必要になってきます。

近年、慢性腎炎における腎機能低下に効果のある薬ができていますが、この薬の単価が1錠100円から200円(同じ薬でも価格は動物病院によって異なる)、これを一日2回服用すると薬代だけで月6000円から1万円が必要になります。

慢性腎炎は完治することなく、対処しなければ症状は悪化していきます。

この治療を何年も続けるとなると飼い主さんにとっては大きな負担になってきますが、ペット保険に加入しておけば、治療費が最小限に抑えられます。

猫を飼う人は、慢性腎炎が補償対象外になっていない保険に加入することが大切です。

ペット保険に加入する時には、自分の飼っているペットの罹りやすい病気や怪我を調べて、それらの疾患が補償される保険選びをするのは必須です。

 

請求方法が簡単かどうか

多頭飼いをしていると、動物病院にかかる回数も増えてきます。ペット保険では保険証がどこの動物病院でも使えるわけではありません。

【ペット保険の保険証が使える?】

・保険を取り扱っている動物病院でも、取り扱っている保険が異なる。
・全く保険の取り扱いをしていない動物病院もある。

加入しているペット保険を取り扱っている動物病院では、ヒトの健康保険と同様に保険で補償された金額を差し引いた自己負担分を窓口で支払えばよいことになります。

窓口清算はシンプルで手間がかからな最も便利な方法です。窓口清算ができない場合は、別途保険会社に請求することが必要になります。

自分のペットを連れていく可能性のある動物病院でどの保険を取り扱っているか事前に調査しておくと後々の手間を省くことができます。

 

【ペット保険が窓口で使えなかったら?】※各保険会社やプランによって請求方法が異なります。

別途請求手続きが必要になります(保険会社に直接請求)

① 書類を郵送 ⇒ 書類を保険会社より取り寄せ(またはネットでダウンロード)必要事項を記入し指定されている書類を郵送

② オンラインで請求(Web・アプリ・LINE) ⇒ 診療明細書や診断書の画像を添付して請求

 

【治療費を支払うのは何が便利?】

・ペット保険が窓口で使える窓口清算が一番便利です。請求の必要もなく、その場で治療費の自己負担分を支払えばよいのです。

LINE・アプリなど(すべての保険会社が取り入れているわけではありません)はスマホで簡単に請求できるので便利です。

受診の都度請求しなければなりませんが、一度登録しておくと診療明細書の画像などを送るだけで簡単に対処できます。最近ではLINE・アプリによる請求方法を採用する保険会社が増えてきています。

特に多頭飼いの場合、保険金請求をする機会が必然的に多くなるので、請求方法が手軽な方が何かと便利です。

 

保険料は自分に見合っているか、高齢時の保険料にも注意

ペット保険はその内容が充実しているほど安心ですが、補償内容にばかり目を向けていると保険料が高額になってしまいます。

ペット保険に加入すると毎月、もしくは年払いで保険料を支払わなければなりません。保険会社や犬猫、犬種、年齢によっても異なりますが毎月1000円~数千円の保険料が必要になります。

そして、ペット保険は毎年更新が基本で保険料も毎年あがり、結果として高齢になるとその保険料が最初の契約時の倍になっているケースもあります。保険に加入する際には高齢になった場合の保険金も確認しときましょう。

加入した時は安くても、高齢時には支払えない保険料になっているかもしれないので注意しましょう。

 

補足:多頭割引がある保険もある

多頭飼をしている飼い主さんにとってはお得な「多頭割引」のある商品もあります。

お得ではあるのですが、大体「2頭目の契約以降に対してのみ、3~5%」の割引や、年間1000円程度の割引というものです。

自分の希望する保険に多頭割引があればベストなのですが、保険を選ぶ際には多頭割引があるかどうかに注目するのではなく、そもそもの保険料が安いか、自分に合っているかで考えましょう。

 

多頭割引がある保険会社を紹介!割引額や割引率も解説

それでは多頭割引がある保険会社やプランをいくつかご紹介します。多頭割引は保険会社によっては全部に適用されているわけではなく、プラン毎に設定してあるので注意が必要です。

 

アニコム

アニコム損保の「どうぶつ健保ふぁみりぃ」「どうぶつ健保しにあ」では2頭目以降の契約に対して年間600円の割引があります。

1. 多頭(たとう)割引
多頭割引は、以下の条件を満たす契約に対し、割引を適用します。
(1)「どうぶつ健保ふぁみりぃ」「どうぶつ健保しにあ」の2 頭(羽)目以降のご契約であること
(2)「契約者名、住所、電話番号」が全て同一であること
アニコム(ふぁみりぃ)
2年目以降のご契約継続について
弊社の商品の保険期間は1年間ですが、ご契約には「継続契約特約」を適用して引受をさせていただいておりますので、解約等のお申し出がない限り満期後は、原則ご契約は自動的に継続となり、終身ご継続いただけます。
※ご注意
・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
・自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、補償内容などが変更となる場合があります。
※補償内容や保険料について必ず重要事項説明書保険約款もご確認ください

アイペット

アイペットでは2,3契約で2%割引、4契約以上で3%の割引制度があります。

同一のご契約者さまが複数の当社保険商品にご契約いただくと、契約数に応じて保険料が割引になる、お得な割引制度です。

2、3契約で2%割引、4契約以上で3%割引となります。

多頭割引は契約者の氏名、生年月日、住所、電話番号が一致している場合に適用となります。

引用:よくる質問

アイペット損保

当社保険は保険金のお支払いを理由として、契約の継続をお断りすることはございません。終身でご継続いただけます。

引用:アイペットHP よくある質問「保険金が支払われた場合に、契約が継続ができないことはありますか?」

※補償内容や保険料について必ず重要事項説明書保険約款もご確認ください

SBIプリズム少額短期保険会社

SBIプリズム少額短期保険会社では犬・猫のみ多頭割引を実施しています。2~5頭で5%、4頭以上で8%が割り引かれます。

1.多頭割引(犬・猫プランのみ)
2~3頭ご契約で5%割引適用・4頭以上で8%割引が適用されます。

※すべての契約の契約者さま氏名、支払方法(年払い・月払い)、決済方法(クレジットカード・口座)を統一していただく必要がございます

引用:よくあるご質問

 

日本ペット少額短期保険会社

「ゴールドプラン」「プラチナプラン」にのみ多頭割引が適用されます(1頭につき年間900円の割引)。

※3 インターネット割引と多頭割引は併用できません。割引額の大きいインターネット割引が優先して適用されます。

インターネット割引は初年度のみなので、次年度からは多頭割引の適用となります。

同一のご契約者様が複数のペットを弊社にご契約いただいている場合、それぞれの契約に適用される割引です。新しくご加入いただく契約は初年度より、すでにご加入いただいている契約は次回更新時より、割引が適用されます。同時にご加入される場合は初年度よりそれぞれ割引が適用されます。

引用:重要事項説明書

いぬとねこの保険
※補償内容や保険料について必ず重要事項説明書もご確認ください

多頭飼いの方がペット保険に加入する際に注意すべきこと

ここではペット保険を選ぶうえでの注意点を解説します。

 

ペット賠償責任特約の重複

【ペット賠償責任特約とは】
被保険者さまが管理している犬または猫が他人にケガをさせたり、 他人の物を壊したりして 損害を与えたことにより、法律上の損害賠償責任を負った場合に、定められた範囲内で保険金で補償されるもの。1契約に付帯することで、同じ被保険者が飼育している他のペット(犬または猫)も補償の対象になります。

年間1000円から1500円の保険金で限度額(500万から1000万円程度)内での補償が受けられます。

保険金が支払われる例をあげると、

・散歩中に通りすがりの人が犬の頭をなでようとしたところ、反射的に噛みついて怪我を負わせた。
・宅配業者に犬が飛び掛かり怪我を負わせた。
・散歩中に犬が道に飛び出し自転車で通りがかった人が転倒して怪我をしてしまった。
・他の犬と喧嘩をして相手にけがをさせてしまった。

ここで注意したいのは、飼い主や家族には適用されません(飼い主や家族は他人ではない)。また人に預けている場合・他人から借りているものを壊したときなどには補償されません。

実はこのような事例は「個人賠償責任特約」として自動車保険や火災保険などで支払い対象になっています。

【個人賠償責任特約とは】
ヒトが日常生活の中で「他人の物を壊したり」「けがをさせてしまった」等、法律上の責任が問われる事項に対して補償してくれるもの

この中に「犬が他人の犬や他人に噛み付きケガをさせた場合」も含まれています。そして補償の限度額がペット損害補償特約よりも手厚いのが特徴です。

重複加入は「保険料」の無駄遣いになります。重複加入していても重複して請求できるわけではありません。

実際にかかった費用を上限としています。ペット保険に加入する際には是非自分の保険にこの特約がついているかどうか確認しましょう。

また、多頭飼いで複数のペット保険に加入する際には1契約のみで同じ飼い主さんの飼っているペット全部に適用されます。

 

保険料だけでは絶対に決めない!補償内容も重視しよう

ペット保険に加入する時、補償もさることながら保険金に目が行ってしまいがちです。確かに保険料が安いのは魅力です。

特に、多頭飼いをしている飼い主さんは複数の保険に加入しなければなりません。となると、保険料は大きな負担です。

一般的なペット保険の保険料は、犬猫、また犬種や体重・年齢で異なりますが月々1000円~1万円ほどです。

もっと安価な保険料で加入できるペット保険もありますが「安ければ安い理由」があります。保険料は安かったが必要なときに使えないのでは意味がありません

保険は商品なので、デメリットを前面に出して販売はしていません。賢い保険選びのために確認しておいて欲しいことがいくつかあります。

 

【加入の際に確認しておくこと】

・対象:入院・手術・通院のどれを補償するものか

・補償割合:利用費の何割を補償する保険か

・補償対象とならない疾患:<保険金をお支払いできない例> 重要事項説明書を読む

・補償金額や回数の制限 免責金額が設定されているかどうか

・更新時の条件:慢性疾患などになったときそのまま更新できるか・条件付きで更新できるか・更新できないか

・保険料:加入時の保険料と高齢になったときの保険料を確認

これらのことをしっかりと確認して保険を選びましょう。補償は手厚いほど安心ですが、保険料と照らし合わせて自分に合った保険を選ぶことも大切です。

多頭飼いの場合、保険料もかさんでくるので、何に重点をおいて選ぶかを決めることも重要になってきます。

保険料に着目して保険選びをすると、受けた治療が保険で補償されないということにもなりかねません。

いざという時に使えないペット保険ほど意味のないものはないです。

「多頭飼い」の注意点とは?

多頭飼いで注意すべき点は、主に3つあります。

  • 飼育環境
  • 相性
  • 病気や災害時などの備え

多頭飼いのメリットとしては、遊び相手がいることでしょう。運動不足解消になり、留守番中の寂しさがまぎれます。

一方デメリットは環境の変化です。ペットの中には環境の変化が苦手な子も存在し、大きなストレスの場合があるため注意が必要です。

多頭飼いをする場合には、ペットの性格などを考慮しましょう。

そのうえで多頭飼いをする場合、注意が必要な3つをそれぞれ解説していきます。

 

飼育環境

飼育環境で重要視すべきなのは

衛生面とくつろげるスペース
です。特に猫は単独で過ごせる空間が必要で、猫の飼育頭数の上限は「自由に出入りできる部屋の数-1」が目安だといわれています。
(猫が自由にできる部屋の数が4部屋なら、猫の上限は3頭。)
部屋の数や広さが十分でないと先住猫のテリトリーを侵略することになってしまい、トラブルの原因にもなりかねません。部屋の数と広さを考えて頭数を決めましょう。
ちなみに猫のトイレの数は「頭数+1」が基本です。犬も猫も、トイレと給水ボウルを設置したうえで動き回れる部屋の広さが理想です。
また、飼い主さんがペットと部屋の管理ができるかもポイントです。
ペットの管理には
  • ブラッシングやトリミング
  • 健康管理
などがあり、必要であれば動物病院に連れて行かなければいけません。
さらにトイレやケージ、部屋の掃除も大切です。衛生管理をきちんとしておかないと、病気になってしまいます。
飼育頭数が増えると飼い主さんの負担が増えるため、これらのことができるかどうかを考慮して多頭飼育をしましょう。
無理な多頭飼育で手が回らず、ペットの健康を脅かしてしまうことを「多頭飼育崩壊」と呼び社会問題となっています。
当初は繁殖・販売業者の多頭飼育が問題視されていました。しかし現在では一般家庭でも発生しており、それも氷山の一角だといわれています。

 

相性

多頭飼育をするにあたって、先住ペットとの相性は大切です。

ある程度過ごしてみないとわからないところはありますが、万が一の時には生活空間を分けられるようにしておく必要があります。

中でも猫だと、先住猫との相性が悪く「生涯別々に暮らさなければいけなかった」というケースがあるため注意しましょう。

 

病気や災害時などの備え

病気や災害時には、一匹一匹の対処が必要です。特に災害時には自分の命とペットの命両方を守れるか、しっかりと考えておかなければいけません。

病気や災害時にはキャリーに入らなければいけないため、犬も猫もキャリートレーニングはしっかり行っておきましょう。

普段から目につくところにキャリーを置いておくだけでも効果はあります。おもちゃやおやつを使って遊びながらキャリーに出入りさせるとなお良しです。

キャリーが嫌なものにならずすんなり入るようになるので、ぜひ試してみてください。

 

かかりやすい病気・ケガ・治療費用

多頭飼育には、単体で飼育するよりもかかりやすい病気やケガなどがあります。それらを知って対応できるようにしましょう。

ここからは、犬と猫に分けて主な症状と費用の一例をそれぞれ解説しています。

費用に関しては動物病院によって異なるため、目安として参考にしてください。

 

犬のかかりやすい病気やケガ

ケンネルコフ 犬疥癬 ノミ 下痢(ストレス性大腸炎)
主な症状 ・咳
・鼻水
・熱
・食欲不振
・脱毛
・発疹
・強いかゆみ
・湿疹
・赤み
・痒み
・食欲不振
・腹痛
・下痢(血便)
・嘔吐
費用一例 ・レントゲン検査:約5,000円
・血液検査:約5,000円
・点滴代:約5,000円
・注射代:約3,000円
・飲み薬代:約2,000円
駆虫薬:1,500円~3,000円(体重による) 駆虫薬:1,200円~2,300円(体重による) ・検便:1,000円~2,000円
・皮下注射(下痢止め等):2,000円~
・皮下点滴:1,500円~3,000円
・抗生剤・消炎剤投薬(7日分): 内服薬1,500円~3,000円

ケンネルコフは、子犬や老犬など抵抗力が低下しているとかかりやすくなります。犬の風邪のようなもので、重症化すると死に至るケースがあるため甘く見てはいけません。

疥癬は「ヒゼンダニ」が皮膚表面に寄生して発症します。強いかゆみが特徴で、掻きむしってしまうケースが多くみられます。

また疥癬は人にもうつる「人獣共通感染症」です。愛犬に現れたら家族に蔓延しないよう、対策が必要です。

ノミは散歩などで草むらから犬に寄生します。駆虫もせずに放置すると、家の中で繁殖して大変なことになります。

人も噛まれると強いかゆみを伴うため、普段から愛犬にはノミの予防をしておきましょう。

多頭飼育での原因不明の下痢は、ストレスによるケースが多くみられます。

例えば

  • お迎えして慣れるまでの数日間
  • のんびりしたいシニア犬が、遊び盛りの子犬にペースを乱される

などが原因です。

子犬は下痢によって低血糖を起こす場合があるため、様子を見ずに獣医師に相談しましょう。

 

猫のかかりやすい病気やケガ

猫ウイルス性呼吸器感染症 猫パルボウイルス感染症(FPV) 猫免疫不全症(猫エイズ) 猫白血病ウイルス感染症 猫伝染性腹膜炎(FIP) クラミジア感染症 内部寄生虫(猫回虫、猫鉤虫、条虫類、コクシジウム) ノミ 皮膚糸状菌
主な症状 ・くしゃみ、鼻水
・発熱
・食欲不振
・涙や目やに
・発熱
・嘔吐
・元気、食欲不振
・下痢、血便
・口内炎
・下痢
・発熱
・発熱
・くしゃみ
・食欲不振
・貧血
・発熱
・元気、食欲不振
・下痢、嘔吐
・体重低下
・目の充血、腫れ
・くしゃみ、鼻水
・下痢、嘔吐
・体重低下
・栄養不良
・貧血、血便
・元気、食欲不振
・湿疹、脱毛
・貧血
・下痢、嘔吐
・脱毛
・皮膚の赤み
・かゆみ
費用一例 ・目薬:1,000~2,000円
・点滴:5,000〜1万円
・薬代:5,000〜1万円(1週間分)
・点滴:5,000〜1万円
・輸血:10,000~30,000円(1回)
・検査キット:約6,000円
・インターフェロン:1,000~5,000円(1回)
・ステロイド注射:1,500~4,000円
・検査キット:約6,000円
・インターフェロン:1,000~5,000円(1回)
・点滴:5,000〜1万円
・FIP検査:40,000円
・治療薬;50,000円(1回)
抗生剤:5,000~8,000円 ・検便:1,000円~
・駆虫薬:2,000円~4,000円
駆虫薬:1,000~1,500円 検査(ライト、顕微鏡):約6,000円(薬代含む)

猫の多頭飼いで蔓延しやすい病気は犬よりも多くみられます。その理由として、保護猫をお迎えするケースがあるからです。

猫がかかりやすい病気には母子感染でうつるものが多く、屋外で生活している際に様々な病気にかかっている可能性があります。

一方、猫がかかりやすい病気の多くはワクチンで予防できます。猫のワクチンは主に3種5種があり、どちらがどの病気を予防できるかそれぞれ異なります。

下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

新しい猫との間で病気の感染を防ぐためにも、保護猫をお迎えする際、先住猫はワクチンを受けておきましょう。

もちろん新しい猫にもワクチンは必要です。獣医師と相談しながら、ワクチンスケジュールを決めましょう。

 

実際にあった多頭飼育でのトラブル

多頭飼育でのトラブルは主に「相性」の良し悪しです。多頭飼いに向いているとされる犬でさえ、犬同士の性格によっては問題が起こる場合があります。

犬と猫には「仲悪い」とされるサインがあるため見逃さないようにしましょう。

共通するサインは下記のとおりです。

  • 耳を後ろに倒す、尻尾を下げる
  • うなる、歯を見せるなどの威嚇行動
  • 相手を凝視する、避ける
  • 噛みつく、追いかけるなどの物理的行動

これらがみられたら、トラブルが起きないように対処が必要です。

「顔を合わせるときは必ず飼い主さんの監視下」「時間をかけてゆっくりと距離を縮める」などを行いましょう。

時には「目を離したすきに」「今まで仲が良かったのに」といったケースがあるため、気を抜かず観察しておくことが重要です。

ここからは実際にあった多頭飼育でのトラブルを紹介します。

 

事例その1

【チワワ同士の本気のケンカで死亡】

飼い主さんが目を離したすきに起きた事故です。

チワワを5頭多頭飼いしており、その日も庭に離して遊ばせていました。飼い主さんはその間に家事を済ませていたそうです。

もともと仲が悪いチワワ同士のケンカが始まり、他の犬にも伝染してみんな興奮状態

いつもなら飼い主さんが怒れば止まるケンカがその日は収まらず、最終的には一頭のチワワがショック症状で亡くなってしまいました。

どんなに小さなチワワでも、本気でケンカをすれば人の手で止めるのは難しいでしょう。それが集団となればなおさらです。

仲が悪かったのを知っていたのなら、一瞬でも目を離すべきではなかったと考えられます。

 

事例その2

【それまで仲が良かった兄弟猫が、急に威嚇を始めるようになった】

猫だと、一緒に寄り添って寝るほど仲が良かったのにいきなりケンカをしだすようになる場合があります。

きっかけは

  • 病院など、他の場所に連れて行った後
  • お気に入りのスペースやおもちゃを取られた

など様々ですが、当の本人(猫)以外わからないことがほとんどです。

もともと仲良しだったのであれば、適切な対処で多くは元通りになります。

今回の事例でも、

・基本的には別々の部屋で過ごさせる
・同じ部屋で過ごさせる時は飼い主さんの監視下
で落ち着きました。期間は2週間以上かかったそうです。
多頭飼育では、仲が良いからといって安心できるわけではないことを明らかにした事例だといえます。

 

事例その3

【子犬が猫砂を食べてしまう】

多頭飼育は動物の種類が1種類だけとは限らず、「犬」と「猫」など多種類になるケースがあります。

今回はそんな事例で、子犬が猫砂を食べてしまうトラブルです。子犬が猫砂を食べるのは異物誤食となり、腸で異物が詰まる可能性があります。

腸閉塞になると最悪死に至るため、甘く考えてはいけません。

対処法として

  • 猫砂を変える
  • 猫トイレを変える
ことで解決できます。猫砂は匂いがないものや、鉱物系のものに変えると良いでしょう。
また砂が飛び散らないような屋根付きのドームタイプのトイレに変更するのも方法の一つです。

子犬を飼育する場合には、特に口にすると危険なものには注意しましょう。

 

その他多頭飼育ならではのお悩み

その他には、多頭飼育での食事の違いでの悩みがあります。例えば「療法食を与えている場合」です。

猫の下部尿路結石の療法食の中には、食事で結石を溶かす作用のものがあります。そのため、対象の猫がきちんと療法食を食べることが重要です。

出来れば、食事はキャリーやサークルなどに分けて行いましょう。

難しい場合には、食事の際に飼い主さんが見守るようにしてください。療法食の猫がほかの猫のエサを食べないようにし、フードが残っていても置き餌をせず片付けるようにしましょう。

 

年齢別の注意点

犬と猫には年齢別に注意点があります。中でもかかりやすい病気には注意しましょう。

犬と猫のライフステージ別に気を付けたい病気などをまとめているので、参考にしてください。

 

幼犬期(0~1歳)

子犬は内臓が未発達でなんにでも興味を持ちます。そのため「低血糖」と「誤飲・誤食」の事故に注意が必要です。

 

<低血糖>

低血糖」とは

体のエネルギー源となるブドウ糖が極端に減ってしまい、体が正常に活動できなくなること
です。特に生後3~4ヶ月に多いといわれています。

低血糖の症状には

  • フラフラしている
  • 下痢や嘔吐
  • よだれがすごい
  • ぐったりしている
  • 震えたり、けいれんしている
  • 意識がなくなる

などがあげられます。

症状がみられたら早急に動物病院で治療を受けてください。低血糖と放置をして処置が遅れると、命の危険があります。

子犬が低血糖になる原因は、長時間十分な量の食事が摂れないことが主です。
中でも「小型犬で食が細い子」「下痢が続いている子」だとちょっと食べないだけでも低血糖を起こしやすくなるため、食事の量には気を付けましょう。
犬は血糖値を正常に保つため、筋肉や肝臓がブドウ糖をグリコーゲンという形で貯蔵し、必要な時に戻して補います。子犬だとその機能が十分に発達していないため、低血糖をおこしやすくなります。

 

<誤飲・誤食>

誤飲・誤食」は、子犬に多い事故の一つです。

子犬は好奇心旺盛で、なんでも口に入れます。おもちゃなどはもちろん、中毒症状を起こす玉ねぎやチョコレートなども飲み込んでしまいます。

量によっては死に至るケースがあるため、子犬が誤飲・誤食しそうなものは届かない場所にしっかり保管しておきましょう。

ユリなど犬にとって球根も毒になる植物は、花瓶の水を飲んでも中毒症状を起こします。
犬を飼っているのであれば、花瓶を置く場所にも配慮が必要です。

 

子猫期(0~1歳)

子猫期では、ウィルスによる疾患に注意しましょう。

重症化しやすく進行すると死亡するケースがあるため、早期発見、早期治療が重要です。

 

<上部気道感染症(猫風邪)>

人間の風邪のような症状を引き起こす「上部気道感染症(猫風邪)」は発症すると

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 発熱
  • 目やに

がみられます。

原因は「ヘルペスウイルス」「カリシウイルス」「クラミジア」などのウィルス感染で、ウイルスを保有している猫の唾液や鼻水などを介して感染します。

多くは屋外猫との接触で感染するため、室内飼育の徹底で予防できます。

また混合ワクチンも有効です。飼い主さんがウィルスを持ち込むケースがあるため、室内飼いでもワクチンを接種しておくと安心でしょう。

治療しても再発しやすい疾患なので、感染させないことが大切です。

 

<消化器疾患>

消化器疾患」とは食道や胃、腸などの消化器系の病気を指します。

子猫では主に

・下痢や嘔吐
・異物誤飲
です。

下痢や嘔吐」の原因として、ストレスや寄生虫の感染などが多くみられます。子猫は下痢や嘔吐が続くと低血糖をおこしやすいため、様子を見ずに動物病院で治療を受けましょう。

また「異物誤飲」は子猫によくみられる事故です。カーテンのほつれたひもやおもちゃのかけらなど、子猫が飲み込みそうなものはたくさんあります。

飲み込んだ異物が腸で詰まる「腸閉塞」の危険性があるため、いたずらされない環境が必要です。

留守番中はケージに入れるなど工夫しましょう。

 

<猫伝染性腹膜炎>

猫伝染性腹膜炎(FIP)」は効果的な治療法が分かっておらず、多くは1歳未満の子猫が発症します。発症すると亡くなる確率が非常に高い恐ろしい病気です。

主な症状として

  • 食欲元気の低下
  • 発熱
  • 体重減少

があげられます。

また猫伝染性腹膜炎(FIP)にはタイプが2つあり、それぞれに特徴と症状が異なります。

タイプ 特徴
ウェットタイプ ・腹水、胸水、心嚢水、陰嚢水が貯留する
・進行が早い
ドライタイプ ・ブドウ膜炎や神経症状を引き起こす
・腎臓や肝臓の機能低下

感染経路は、感染した猫の糞や尿、唾液などの分泌物をほかの猫がなめることによる「経口感染」です。

猫伝染性腹膜炎(FIP)の原因ウィルスである「猫コロナウィルス」自体は、日本の多くの猫が持っているウィルスであり、病原性は強くありません。

感染しても無症状で済むケースが多く、症状が出てもせいぜい下痢を引き起こす程度です。

しかし、何度か感染するうちに猫の体内で突然変異を起こし、強い毒性をもつ「猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPウイルス)」へと変遷することがあります。

なぜ突然変異を起こすのか、どのタイミングで変異するのかなど解明されていませんが、子猫や1~3才の若い猫が発症しやすいといわれています。

猫伝染性腹膜炎(FIP)にはワクチンもなく、確実に予防する方法がありません。一方で日本の猫の多くが持ってるウィルスなので、多頭飼育だと必ず感染します。
そのため
・ウィルスの拡大を防ぐためトイレを清潔に保つ
・免疫力を低下させないようストレスを感じさせない環境づくり
が大切です。

 

成犬期(1~7歳)

成犬期に入ると抵抗力が強くなり、子犬期と比べると病気の心配が少なくなります。

一方で、飼い主さんの管理と手入れが重要になる時期だといえるでしょう。

 

<肥満>

肥満は「高脂血症」や「糖尿病」「膵炎」「呼吸器疾患」などのリスクを高める要因になるため注意が必要です。

さらには関節や腰にも負担がかかり、近い将来歩けなくなる可能性があります。はっきり言って肥満で良いことは一つもありません。

特に太りやすい犬種や食いしん坊なワンちゃんには要注意。

太ってきたと思ったら

  • おやつを控える
  • おやつの分だけフードの量を減らす

など、適正体重を維持するための配慮が重要です。

「肥満は虐待」といわれるほど、ワンちゃんの体型は飼い主さんの管理にゆだねられています。
かわいいからといって要求のままにおやつや食事を与えるのではなく、愛犬のことを考えて心を鬼にすることも必要ですね。

 

<歯周病>

犬の歯周病は全身疾患のリスクがあるので放置は危険です。

歯周病にかかると、歯が抜けるだけではなく

・顎の骨が溶ける
・心疾患や腎・肝疾患
に進行します。歯周病菌は顎の骨を溶かし、血流に乗って心臓や腎臓など全身に影響を及ぼすのです。

歯周病の予防は歯磨きが効果的です。犬は自分で歯磨きができないため、飼い主さんのお手入れがカギとなるでしょう。

歯磨きの方法や頻度など、下記の記事で紹介しているので参考にしてください。

 

成猫期(1歳~7歳)

成猫期で特に注意しておきたいのが「下部尿路疾患」です。

気づかず進行してしまうと死亡するケースがあるため、症状がないか日々観察しておきましょう。

 

<下部尿路疾患>

下部尿路疾患(FLUTD)」とは膀胱から尿道にかけての「下部尿路」に生じる、炎症や結石などの病気の総称です。

主に

  • 突発性膀胱炎
  • 尿路結石(結石症)
  • 尿閉塞

などがあげられます。

【下部尿路疾患(FLUTD)の主な症状】
・頻尿
・血尿
・排尿困難
・トイレ以外の場所でオシッコをしてしまう など

猫の症例で最も多いのが「突発性膀胱炎」です。次いで「尿路結石」「尿閉塞」と続きます。

突発性膀胱炎」の原因として多いのがストレスです。猫の多頭飼いではそれぞれの猫がストレスに感じないような環境づくりに配慮しましょう。

また「尿路結石」には「ストルバイト結石」と「シュウ酸カルシウム結石」があり、成猫に多いのは「ストルバイト結石」です。

結石になる原因として

  • 膀胱内の水分量の減少
  • 尿のpHバランスが崩れる

があげられます。

尿閉塞」は結石が尿道で詰まった状態です。おしっこを出すことができないため尿毒症になり、最悪死に至るケースがあります。

下部尿路疾患は進行が早い病気です。症状がみられたら、早めに動物病院で処置をしてもらいましょう。

尿路結石の原因や予防法など、下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

 

<外耳炎>

「外耳」とは、猫の耳の中の目視できる部分です。毛でおおわれており、耳の中に虫や異物を入れさせないといった役割があります。

しかし様々な原因で炎症を起こす場合があり、その状態を「外耳炎」といいます。

外耳炎になる理由として下記のようなものがあげられます。

【外耳炎の主な原因】
・細菌や真菌の増殖
・耳ダニ
・アレルギーや異物混入

細菌や真菌の増殖」は、中でもアメリカン・カールやスコティッシュ・フォールドのような通気性が悪い折れ耳の猫種に多くみられます。折れ耳の猫ちゃんはこまめにチェックをしましょう。

耳ダニ」はミミヒゼンダニという寄生虫によって引き起こされます。かゆみが強く、黒っぽい耳垢が出るのが特徴です。

感染力が強いため、多頭飼育だと症状がみられなくてもすべての猫に治療を行う必要があります。

ほかにも耳に入った異物が炎症を起こして外耳炎になることがあり、愛猫が耳を気にするようであれば獣医師に診てもらいましょう。

外耳炎の症状には

  • 耳をかゆがる、痛がる
  • 赤みがある
  • 耳から悪臭がする
  • 耳垢が出る

があげられます。

ほかにも「頭をしきりに振る」「耳の付け根を掻く」「おでこや耳の付け根付近などに小さな擦り傷がある」など、かゆみのサインがみられる場合がありるため見逃さないようにしましょう。

 

犬のシニア期(7歳~)

犬がシニア期に入ると、様々な病気のリスクが高くなります。愛犬が7歳を超えたら、1年に1回~2回の健康診断で病気の早期発見を心がけましょう。

 

<内分泌疾患>

内分泌疾患」とは、ホルモンを作り出すシステムに不具合が生じて体に症状が現れる病気の総称です。

内分泌疾患で見られる病気と症状は次の通りです。

【犬の主な内分泌疾患】
・糖尿病
・クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
・甲状腺機能低下症

【糖尿病の症状】

  • おしっこの量や回数が多い
  • おしっこがベタつく
  • 水をよく飲む
  • よく食べるのに痩せる
  • 毛づやが悪くなる
  • 目が白くなる(白内障)
人間の糖尿病と違い、犬の糖尿病は突然死する恐ろしい病気です。肥満や生活習慣とは関係なく発症するので、症状がみられたらすぐにでも動物病院で治療を受けましょう。

 

【クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)の症状】

  • おしっこの量や回数が多い
  • おしっこが水のように薄い
  • 食欲がありすぎる
  • 毛が薄くなる
  • 下腹がぽっこりと出る
  • 疲れやすい
  • 息がハーハーと荒い
脳下垂体や副腎の腫瘍化などをきっかけに、副腎からホルモンが出すぎることが原因で発症する。

 

【甲状腺機能低下症の症状】

  • 元気がない
  • 運動をいやがる
  • 毛が薄い
  • 顔が無表情
  • 手指の間がベタつく
甲状腺が萎縮してホルモンを作れなくなることが原因で症状が現れる。

 

<心疾患>

シニア期の犬には心疾患が多くみられます。心疾患とは心臓疾患の総称で、犬で最も多いのは「僧帽弁閉鎖不全症」です。

僧帽弁閉鎖不全症とは
左心房と左心室の間にある僧帽弁という弁がしっかり閉じず、血液が逆流する病気。

初期は無症状ですが、徐々に

  • 頻呼吸、呼吸困難
  • チアノーゼ
  • 動きたがらない
  • 疲れやすい

などがみられるようになります。

さらに進行すると「腹水」「胸水」など、体内に水分が溜まってしまい、自然に抜けることはありません。

心疾患の治療は対症療法になるため、体内に水が溜まったら薬や針で抜くなど、状況に応じた処置となるでしょう。

 

<腫瘍>

腫瘍」は、シニア期になるとかかるリスクが上がります。

腫瘍には「良性」と「悪性」があり、悪性は「ガン」で知られています。全身のどこにでもできる可能性がある中で、犬に多いのは「乳腺ガン」と「皮膚ガン」です。

【乳腺ガン特徴】
・乳房周辺にしこりが出る
・転移が早い
・未避妊のメスに多い
【皮膚ガン特徴】
・主に「肥満細胞腫」と「メラノーマ」の2種類
・イボ状から皮膚炎まで様々
・爪の付け根や口腔内のイボは要注意

乳腺腫瘍と皮膚にできたイボについては下記の記事で詳しく紹介しています。治療方法や見分け方など参考にしてください。

 

猫のシニア期(7歳~)

猫のシニア期では、特に腎臓病に注意しておかなければいけません。

もともと給水量が少ない猫は腎臓に負担がかかりやすく、シニアの猫のほとんどは何かしらの腎臓障害を抱えているといわれています。

 

<慢性腎臓病>

慢性腎臓病の症状には下記のようなものがあげられます。

【慢性腎臓病の症状】
・多飲多尿
・食欲不振
・運動量低下
・体重減少

腎臓病では、症状がみられた時には機能の70%が失われています。また腎機能はゆっくりと低下することから症状も緩やかに現れます。

そのため、愛猫に少しでも異常を感じたら獣医師に相談しましょう。

壊れてしまった腎機能は元に戻らないので、早期発見・早期治療で進行を防ぐことが重要です。

 

<甲状腺機能亢進症>

甲状腺機能亢進症」とは体の代謝を活発にするホルモンを分泌している「甲状腺」の機能が「亢進」(活発化)してしまう状態です。

症状は

  • 食欲が旺盛
  • 食欲が旺盛なのに太らない
  • 鳴き声が大きくなる
  • 昼夜に関わらず良く鳴く
  • 目がギラギラしている

などがあります。ほかにも高血圧で脈が乱れるため、「心肥大」「呼吸困難」が現れる場合があります。

甲状腺機能亢進症の原因は甲状腺の腫瘍などが原因とされていますが、はっきりと解明されていません。

甲状腺機能亢進症は、内服薬でホルモンのバランスをコントロールできます。

他の疾患にかからないためにも、早めに治療を行いましょう。

甲状腺機能亢進症は血液検査で診断可能な疾患です。健康診断の検査項目に取り入れている動物病院も多いため、愛猫がシニア期に入ったら定期的な健康診断を行いましょう。

 

 

よくある質問

猫エイズのキャリア猫を同時に多頭飼いすると、猫は長生きできませんか?

猫エイズにかかっている猫とかかっていない猫を同時に飼っても、対策さえしっかりしていればどちらの猫も長生きできます
対策は「ワクチン接種」「ケンカをさせない」「ストレスを感じさせない」の3つです。
ワクチンは混合ワクチンとは別の単体ワクチンとなるので注意しましょう。
猫エイズはケンカなどによる咬傷で感染します。よほど仲が悪くなければ流血するほどのケンカはしませんが、留守番中はキャリア猫をケージに入れるなど、離しておくと安心です。またケンカを避けるためにも、避妊・去勢手術は必ず受けておきましょう。
さらに、猫エイズは感染していても発症しなければ長生きできます。ストレスをきっかけに発症する場合があるので、できるだけストレスを感じさせない環境に整えることが重要です。

うさぎと相性のいい犬種は何ですか?

うさぎと一緒に飼う際、相性が良いのは「コリー」「ピットブル」「コーギー」など、友好的な性格の犬種です。
一方相性が悪いとされるのは「テリア系」「ダックスフンド」「スパニエル」などです。狩猟犬の歴史を持つ犬種は、本能的にうさぎを追いかけまわすのでおすすめできません。
ただし相性が良い犬種でも、犬の性格によってはうさぎにとびかかる、追いかけまわすなど、成功しないケースもあります。
うさぎにケガをさせないためにも、「対面には時間をかける」「同じ部屋で過ごさせるのは飼い主さんの監視下」「お互いにストレスがない環境の配慮」などに注意して飼育しましょう。

ペット保険は必要?

ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。

もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

 

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

【ペット保険は猫の多頭飼いでも使える?多頭飼いの注意点やトラブルも紹介】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・多頭飼いの注意点
・かかりやすい病気やケガ・治療費用
・実際にあった多頭飼育でのトラブル
について解説してきました。
犬や猫の複数飼育は魅力ですね。ただしどんなに頭数が多くても、一頭一頭に責任をもって飼育しなければいけません。
もしもの時のためにも、ペット保険の加入を検討してください。
アニコムなど多頭割引のシステムがある保険だと安くなるので、加入しやすいのではないでしょうか。
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。