この記事では
・ヨークシャーテリアを長生きさせる秘訣
・ヨークシャーテリアがかかりやすい病気
「ヨークシャーテリア」とは
「ヨーキー」の愛称で知られるヨークシャーテリア。「動く宝石」と呼ばれるほど美しい絹のような被毛が特徴です。元々19世紀のイギリスで、ネズミを狩るために生まれた犬種であることから、好奇心旺盛で遊ぶことが大好きです。気が強く頑固な一面もあり、可愛いからといって甘やかしているとわがままになってしまうので注意しましょう。
ヨークシャーテリアの寿命は14~15歳
ヨークシャーテリアの平均寿命は14〜15歳です。
小型犬の平均寿命が14歳程度なので、比較的長生きする傾向があります。
ギネスへの記録はありませんが、ヨークシャーテリアの世界最高齢としてイギリスに住む26歳のジャック君が知られています。
ヨークシャーテリアの年齢換算表
ヨークシャーテリアの平均寿命である14〜15歳は、人間の年齢で言うと72〜76歳です。
諸説ありますが、ヨークシャーテリアの年齢を人間の年齢に換算すると以下のような表になります。
ヨークシャーテリアの年齢 | 人間の年齢 |
1歳 | 15歳 |
2歳 | 24歳 |
3歳 | 28歳 |
4歳 | 32歳 |
5歳 | 36歳 |
6歳 | 40歳 |
7歳 | 44歳 |
8歳 | 48歳 |
9歳 | 52歳 |
10歳 | 56歳 |
11歳 | 60歳 |
12歳 | 64歳 |
13歳 | 68歳 |
14歳 | 72歳 |
15歳 | 76歳 |
16歳 | 80歳 |
17歳 | 84歳 |
18歳 | 88歳 |
19歳 | 92歳 |
20歳 | 96歳 |
ヨークシャーテリアのような小型犬は、1歳で人間の15歳、2歳で24歳程度に相当すると考えられています。
その後は1年で4歳分ずつ歳を重ねていきます。
小型犬の年齢を人間の年齢に簡単に換算する計算式は、「24+(年齢‐2)×4」です。
犬の成長スピードは、あっという間ということが分かりますね。
ヨークシャーテリアの特徴
小柄でつぶらな黒い瞳が可愛らしいヨークシャーテリア。
活発で好奇心旺盛、遊ぶことが大好きで小さな体で元気に動き回ります。
また、テリア種らしく非常に勇敢で気が強く、自分よりも大きい犬に向かっていくことも。
そんなヨークシャーテリアの特徴を「起源」「サイズ」「毛色」に分けて詳しく解説します。
起源
ヨークシャーテリアは、19世紀のイギリス、ヨークシャーで倉庫や工場などの家屋に住みつくネズミを狩るために生み出されました。
当時、スコットランドにいるテリア犬を主体に、スカイ・テリア、マンチェスター・テリア、マルチーズなど、さまざまな犬が交配に用いられていたと言われています。
体の多きさは今より大きく、毛質も硬めで荒いワイヤー・ヘアで、現在の知られる姿とは違うものでした。
もともと、ネズミを追うためにつくられたため、労働階級の人々が飼っていることが多く、愛玩犬としての人気はそれほど高くありませんでした。
しかし、その後も交配を進めていき、滑らかな毛質の小型で美しい犬へと変化すると、次第に上流階級の人々にも目にとまるようになります。
19世紀中頃にイギリスのドッグショーに出場すると、「動く宝石」と呼ばれるほど人々を魅了。
1882年には、イギリスのケンネルクラブによって「ヨークシャー・テリア」として正式に公認されました。
その後さらに改良が行われ、より小さく、美しい被毛を持つヨークシャーテリアが誕生し、現在の姿に固定されました。
サイズ
ヨークシャーテリアは、JKC(ジャパンケネルクラブ)が公認する犬種の中で、チワワに次いで2番目に小さい犬種です。
体重は2〜3kgが標準で、JKCでは3.2kg以下とされています。
体高は、18〜23cmが標準です。
ただし、さまざまなテリア犬が掛け合わされた経緯から、標準よりも大きくなって5kg前後になることも。
逆に、体重が2kg以下になるくらい小さいサイズになることもあります。
毛色
ヨークシャーテリアの美しい絹のような被毛は「動く宝石」とも称されるほど。
生まれたばかりのヨークシャーテリアは、全身がほとんどが黒い毛で覆われています。
成長すると少しずつタン(褐色)の毛が増え、生後1〜2ヶ月くらいまで毛色がブラック&タンになります。
生後3ヶ月を過ぎると、黒い毛はシルバー、タンの部分はゴールドなど、毛色に変化が現れます。
ヨークシャーテリアの毛色は、生涯に7回ほど変化すると言われていて、仕組みは解明されておらず、専門のブリーダーでも予測不能です。
2歳頃になると、ヨークシャーテリアの正式な毛色である「ダークスチールブルー&タン」に落ち着きます。
スチールブルーとは、「青みがかった濃いグレー」を指し、ヨークシャーテリアの毛色はこの1色しか認められていません。
1色と言っても濃淡の違いがあり、明るめのスチールブルーは、「ライトスチールブルー」と呼ばれることもあります。
ヨークシャーテリアを長生きさせる秘訣
愛犬にはいつまでも長生きしてもらいたいですよね。
愛犬が長生きするために、飼い主さんにできることはどんなことがあるでしょう。
ここから、ヨークシャーテリアを長生きさせる秘訣について解説します。
ワクチンや健康診断を定期的に受ける
愛犬の健康維持のために、定期的なワクチン接種を受けることが大切です。
日本では狂犬病のワクチン接種が年1回と義務付けられています。
また、混合ワクチンの接種は義務化されていませんが、基本的に1年に1回接種することが推奨されています。
混合ワクチンは、犬同士の感染症を予防するものです。
犬は日常的にさまざまな感染症にかかる可能性があり、中には命に関わるものもあります。
混合ワクチンには、対応する感染症の数によって5種、6種などの種類があります。
ワクチン接種の頻度や種類は、犬の体調や生活環境にもよるので、かかりつけの獣医師と相談するようにしましょう。
また、定期的な健康診断を受けることも愛犬が長生きするための秘訣のひとつです。
定期検診は、愛犬の健康状態を把握し、身体のちょっとした変化にもいち早く気付けます。
病気の早期発見や予防につながるので、最低1年に1回、7歳を超えたら半年に一回は受けるようにしましょう。
体や口内を清潔にする
ヨークシャーテリアのような長くて細い毛は、毛が絡まりやすく、すぐに毛玉になってしまうので、毎日のブラッシングが欠かせません。
また、ヨークシャーテリアは、他の犬種に比べて皮脂の分泌が高い犬種なため、2〜3週間に1回程度を目安にシャンプーするのがおすすめです。
皮膚がベタついたり臭いが気になる場合は、シャンプーの頻度を増やすようにしてください。
ただし、過度なシャンプーは逆に皮膚トラブルを招くため、週1回より頻度を高めないようにしましょう。
体を清潔に保つと同時に、口の中のケアもヨークシャーテリアの健康を維持するために重要です。
ヨークシャーテリアは、とても顎が小さく歯が密集して生えているので、食べかすがつきやすく歯周病になりやすい犬種です。
歯周病が進行すると、ヨークシャーテリアのような小型犬は「下顎骨骨折(かがくこつこっせつ)」を引き起こすことがあります。
歯周病対策として最も効果的なのは、日々の歯磨きで口の中を清潔に保つことです。
突然、歯ブラシでゴシゴシ磨こうとすると嫌がるので、まずは口元を触っても嫌がられないようにすることから始め、少しずつ歯ブラシに慣れさせていきましょう。
十分な運動と良質な食事を与える
健康的に長く生きるためには、毎日の十分な運動と良質な食事が秘訣です。
ヨークシャーテリアは、1日2回10〜20分程度の散歩をするようにしましょう。
犬にとって散歩は運動だけでなく、気分転換やストレス発散にもなる大切な活動です。
ヨークシャーテリアは膝関節が弱く、歩きすぎは足腰に負担がかかるので長距離を歩く必要はありませんが、運動不足になると筋力が落ちて弱い体になってしまいます。
活発で飼い主さんと遊ぶことが大好きな犬種ので、散歩の他に室内でできる「引っ張りっこ」や「おやつ探しゲーム」のような遊びも取り入れてあげるといいでしょう。
また、適度な運動に加え、毎日の基本的な食事内容も健康維持のために大切なことです。
ヨークシャーテリアは食欲にムラがある個体も多く、食が細くて痩せ気味の場合は、高タンパク、高カロリーに調整されているフードを与えるのがおすすめです。
それぞれの年齢や体質に合った良質な食事を選び、適量を与えるようにしましょう。
ストレスを与えない
人間は、ストレスが原因で病気になったり怒りっぽくなったりしますよね。
犬も同じで、ストレスが過度にかかると問題行動を起こしたり病気になってしまうことがあります。
犬はとても繊細な動物で、思いもよらない小さなことがストレスの原因になるのです。
例えば、犬のストレスのよくある原因には、以下のようなことがあります。
・水分・食事不足
・環境の変化
・飼い主さんとのコミュニケーション不足 など
そのほかにも急な来客、工事や花火などの大きい音、家族内のケンカなど、さまざまなことがあげられます。
ストレス状態が長期的に続き、重度になると消化器系の体調不良や精神的な疾患を引き起こすことも考えられます。
できるだけストレスを与えないことが望ましいですが、全くゼロにすることは難しいでしょう。
犬はストレスを感じると、あくびをしたり自分の足を舐めるなど、なんらかのサインを出します。
まずは愛犬のストレスにいち早く気付いて、原因を突き止め、解消してあげることが重要です。
生活環境を整える
愛犬が過ごしやすい快適な生活環境を整えることは、健康で長生きすることにもつながります。
基本的なことでは、家の中、愛犬のハウス、寝床などを清潔に保ち、換気や室温に配慮し、いつでも新鮮な水が飲める環境にしておきましょう。
ヨークシャーテリアはとても活発で、家中を走り回ったり、高いところからも物怖じせずジャンプしてしまうことがあります。
フローリングのような滑りやすい床材は、足腰に負担がかかるので、必ず滑り止めになるマットやカーペットを敷くなどして対策をしてください。
また、飛び降りによる骨折が多い犬種でもあるので、柵などを使って高いところには登らせないようにすることが大切です。
ヨークシャーテリアが、安全で快適に過ごせる生活環境を整えてあげましょう。
必要に応じて避妊、去勢手術を受ける
愛犬に子供を産ませることを考えていなければ、避妊・去勢手術を受けることをおすすめします。
避妊・去勢手術を受けることで、望まない妊娠を防げるほか、オス・メス共に、生殖器やホルモン由来の病気の予防になります。
メス:子宮蓄膿症、子宮がん、卵巣がん、乳腺腫瘍など
また、メスは発情期のストレスから開放され、行動が安定し性格が穏やかになります。
オスもまた、発情によるストレスがなくなり、マーキングやマウンティングなどの行動も少なくなります。
ただし、去勢・避妊手術のデメリットとして、全身麻酔のリスクや太りやすくなるなどがあげられます。
メリットとデメリットをよく理解して、手術することに不安や心配があれば、信頼できる獣医師とよく相談して決めるようにしましょう。
ヨークシャーテリアがかかりやすい病気
飼い主さんがヨークシャーテリアのかかりやすい病気について知っておくことは、病気の予防や早期発見につながります。
ここから、ヨークシャーテリアがかかりやすい6つの病気について解説します。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
ヨークシャーテリアは、膝骸骨脱臼(パテラ)の好発犬種です。
膝骸骨脱臼(パテラ)とは、膝にあるお皿のような骨(膝骸骨)が脱臼してしまう病気です。
初期段階では症状を伴わないことも多く、見過ごしてしまうケースも少なくありません。
ヨークシャーテリアは、先天的な要素が強く関係していると言われています。
症状はグレード1から4に分かれます。
グレード2:膝骸骨は正常な位置にあり、膝を曲げると脱臼してしまい、指で押さないと戻らない。
グレード3:膝骸骨が脱臼したままの状態で、指で押すと一時的に戻る。足を引きずって歩く。
グレード4:膝骸骨が脱臼したままの状態で、指で押しても戻らない。うずくまるように歩く。
グレードが進むにつれ、症状が明らかになり、できるだけ早い段階で見つけることが進行の予防になります。
治療、グレードによっても異なりますが、症状が軽ければ体重管理や鎮痛剤や抗炎症剤などの投薬、レーザー治療などで症状を緩和します。
症状によっては、根本的な治療として外科手術が行われることもあります。
パテラの予防として、激しい運動を控え、適正体重を超えないよう体重管理をしてあげることが大切です。
また、前述したとおり、床材を滑りにくい素材にすることも大事な対策のひとつとなります。
尿石症
尿石症は、膀胱・腎臓・尿管・尿道のいずれかに結石ができる病気です。
症状には、頻尿になったり、血尿や濁った尿が出るなどがありますが、無症状のこともあり健康診断などで偶然見つかるケースもあります。
尿石症になると、尿道や尿管などの尿の通り道が結石で塞がれ、尿が出なくなり命に関わることも。
原因は、ミネラルバランスの悪い食事や、飲水量が少ないこと、またヨークシャーテリアは遺伝的な体質として、シュウ酸カルシウムや尿酸道という種類の結石ができやすい傾向があります。
治療には、食事療法や薬物投与などの内科治療で結石を溶かせる場合もありますが、溶かせない場合は外科手術で摘出するしかありません。
予防のためには太らせないように体重管理をし、ミネラルバランスのとれた食事を与えるよう心がけましょう。
日頃から尿の色や排尿の回数をチェックし、異変がないか観察することも病気の早期発見につながります。
気管虚脱
気管虚脱は、ホース状の形をした気管が押しつぶされた形になることで、呼吸が困難になってしまう病気です。
症状として、咳をしたり「ガーガー」というガチョウのような鳴き声になることがあります。
重症になると、呼吸困難や体温調整がうまくできず失神してしまうこともあり、注意が必要です。
詳しい原因は不明で、遺伝や肥満、老化などが関係しているのではないかと考えられています。
症状が軽い場合は、抗生物質や抗炎症剤の投与などの内科治療によって、症状を緩和させ進行を抑えます。
重症の場合は外科手術になることもあります。
肥満や激しい運動を避け、日頃から喉を圧迫しないように注意してください。
首輪は気管への負担となるので、ハーネスを使用するようにしましょう。
心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)
僧帽弁閉鎖不全症は、心臓の弁がうまく閉じなくなり、血液の一部が逆流してしまう病気です。
心臓病の中で最も発症率の高い病気で、ヨークシャーテリアなどの小型犬に多く見られます。
初期段階では症状がないため、健康診断などで心雑音が聞こえて、偶然気が付くことが多いです。
進行すると咳が出る、体力がなくなる、体重減少などが見られるようになり、重度になると肺水腫や呼吸困難、心不全などの症状を引き起こします。
治療方法は主に心臓の負担を減らし、咳などの症状の緩和、心臓の収縮力を高めるための投薬治療となります。
僧帽弁閉鎖不全症を完治させる方法は現在のところなく、悪化しないように投薬やケアでコントロールしながら病気と付き合っていくしかありません。
発症してしまったら処方された薬を飲ませ、激しい運動や興奮させることを控えながら、日常生活を穏やかに過ごすようにしましょう。
水頭症
水頭症は、「脳脊髄液(のうせきずいえき)」という液体が脳の内部に過剰にたまってしまい、脳を圧迫する病気です。
脳が圧迫されることによってぼんやりすることが多かったり、元気がなく疲れやすくなったりします。
また、嘔吐、痙攣、発作、行動異常などの意識障害の他に、斜視、視点が定まらない、視力障害、頭がドーム状に膨らむなど、さまざまな症状があります。
原因には、先天性のものと後天性のものがあり、後天性の場合は、脳の損傷、脳内出血、脳炎、脳腫瘍などが原因となって発症します。
ヨークシャーテリアは先天的に水頭症が起こりやすい犬種で、生後すぐから1歳くらいまでに発症します。
症状が軽い場合は、薬剤投与によって脳圧を下げる内科治療を行いますが、内科治療で症状が緩和されない場合や重症の場合は、外科的治療を行います。
水頭症を予防することは難しいので、日常生活の中で愛犬の様子が普段と違うと感じたら、すぐに動物病院を受診し、早期発見・早期治療につなげましょう。
門脈-体循環シャント
門脈-体循環シャントは、肝臓に流れるはずの「門脈」という血管を通る血液が、異常な血管(シャント)を通ることで、肝臓で解毒されず、毒素が全身に巡ってしまう病気です。
症状には食欲不振、下痢、嘔吐などの消化器症状が現れ、進行するとふらつき、沈鬱、痙攣などの神経症状が見られるようになります。
原因は、先天性のものと後天性のものがあり、ヨークシャーテリアの場合、多くが先天性の要因だと言われています。
先天性では、1〜2歳で発症するケースが多く、後天性の場合は肝炎や肝硬変などの病気が原因で二次的に発症します。
先天性の場合は予防方法がないため、定期検診を受けて早期発見に努めましょう。
ヨークシャーテリアが老化したときのサイン
犬も年齢を重ねると、人間と同じように見た目にも変化が現れます。
ここから、ヨークシャーテリアが老化したときのサインについて解説します。
被毛の変化
人間が歳をとると髪の毛が白くなるのと同じで、犬も老化すると毛の色に変化が見られます。
ヨークシャーテリアは、遺伝的要因で毛が退色しやすい犬種です。
また、老犬になって新陳代謝が衰えたり免疫力が落ちるなどさまざまな理由により、毛艶がなくなり被毛がパサつくようになります。
加齢によって毛質が変化することは仕方のないことですが、栄養不足や病気が隠れていることもあります。
被毛の変化に気が付いたら、念のため動物病院で診てもらいましょう。
皮膚の変化
犬は老化により、新陳代謝が衰えることで皮膚にイボができやすくなります。
老犬のイボの多くは良性ですが、中には悪性のものもあるので、自己判断せずに動物病院で検査してもらいましょう。
また、老犬の皮膚に「老人性色素斑」と呼ばれるシミができることもあります。
イボと同様に、老化現象のひとつで治療の必要はありませんが、悪性の腫瘍メラノーマ(悪性黒色腫)もシミのように見えることがあるので、動物病院で診てもらうと安心です。
目の変化
犬は老化が進むと、体内の老廃物が増えることで目やにが増えることがあります。
ヨークシャーテリアは長毛種のため、目やにが毛に絡まって固まってしまうこともあるので、こまめにチェックして拭き取ってあげましょう。
また、高齢犬の多くは「核硬化症」と言って、老化により目が白く濁ってきます。
核硬化症は、視力にとくに影響はなく治療の必要はないものです。
白内障との区別がつきにくいため、動物病院で目の検査をするようにしましょう。
白内障になると視力が低下していき、悪化して水晶体が真っ白になると視力を失ってしまいます。
食欲の変化
犬は老化によって、食が細くなり食べる量が減ってきます。
食欲が低下してきたら、少ない量でもカロリーを十分に摂取できるフードに変えるようにしましょう。
また、味覚や嗅覚が変化して食の好みが変わることも多いです。
フードを人肌程度に温めたり、好みのトッピングを加えてみることで、食べるようになることもあるので試してみてください。
活動時間・量の変化
犬は年齢を重ねるにつれ、睡眠時間が長くなり、活動時間・量が減ってきます。
今までより昼間に寝ている時間が増えているようなら、老化のサインと考えられます。
また、おもちゃに興味を示さなくなり、好奇心よりも休むことを優先するようになります。
散歩に行きたがらなくなるかもしれませんが、気分転換や脳への刺激になるので、短い時間でも無理のない範囲で外に連れ出してあげましょう。
筋肉量の低下により、動きもゆっくりになるので、愛犬のペースに合わせてあげてください。
寿命の長いヨークシャーテリアはペット保険に入っておくのがおすすめ
ヨークシャーテリアは、小型犬の中でも比較的長生きする傾向が高い犬種です。
寿命が長くなる分、病気やケガなどで動物病院を受診することも増えてくるので、ペット保険に入っておくと安心です。
かりやすい病気が補償対象かチェック
保険を検討する際は、ヨークシャーテリアのかかりやすい病気が補償対象かを確認しましょう。
ペット保険は全ての病気やケガを補償してくれるわけではありません。
一般的に、健康診断や予防目的の診療、加入前から治療中の病気やケガについては補償対象になりません。
また、先天性疾患については補償対象外になっている保険会社も多いです。
ヨークシャーテリアは、パテラや気管虚脱、水頭症、心臓病など、先天性によって起こる病気が多いのでとくに注意が必要です。
加入後に先天性疾患と診断されたケースでは補償対象と認められる保険もあるので、よく条件を確認してから決めるようにしましょう。
シニア時の保険料をチェック
ペット保険の多くは、犬の年齢が1歳ずつ上がるごとに、料金も上がるように設定されています。
そのため、保険に加入した時は安い保険料でも、7歳頃になると保険料が高額になっていたというケースがあります。
ペット保険を選ぶ際は、加入時の保険料だけでなく、更新ごとに保険料がどれくらい上がるのか、将来的にどれくらい保険料を負担することになるのかを確認することが大切です。
保険会社によっては年齢による値上がりが緩やかだったり、一定の年齢になると値上がりしない場合もあります。
よくある質問
ヨークシャーテリアで体重5kgは太り過ぎですか?
ヨークシャーテリアの毛色が変わらないこともありますか?
ペット保険は必要?
ペットには公的医療保険制度がありません。そのため診療費の自己負担額は100%です。
もしものときに、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【ヨークシャーテリアが長生きする秘訣は?犬種の特徴や病気について解説!】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・ヨークシャーテリアを長生きさせる秘訣
・ヨークシャーテリアがかかりやすい病気