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犬の多頭飼いは何部屋必要?仲良くなる組み合わせや散歩について解説

2024年5月27日

犬の保険

 
犬の多頭飼いは何部屋必要?仲良くなる組み合わせや散歩について解説サムネイル

「犬を1頭飼っていたけど、もう1頭飼いたい」と思う人は多いでしょう。

一方で、先住犬のストレスについても気になりますよね。

先住犬の性格にもよりますが、多頭飼いがうまくいくかは、新しい犬と先住犬の性別や年齢の組み合わせによっても大きく変わってきます。

この記事では

・犬を同じ部屋で多頭飼いする前に確認しておくこと
・犬を同じ部屋で多頭飼いする時の準備
・犬を同じ部屋で多頭飼いする時の注意点
について解説します。
最後までお読みいただければ、「犬同士の相性が悪い時の対策」もわかるようになっていますので、ぜひ参考にしてください。

性格にもよりますが、多頭飼いが合わない犬種には

・柴犬
・ミニチュアピンシャー
・ミニチュアシュナウザー
・ペキニーズ

などがあげられます。ほかにも「ピットブル」や「ボクサー」などの闘犬も避けたほうが良いでしょう。

柴犬やミニチュアピンシャーが多頭飼いに向かない理由は「頑固で警戒心が強い、神経質な一面がある」性格だからです。

ミニチュアシュナウザーは飼い主さんに従順である一方、頑固で縄張り意識が強い傾向があります。

ペキニーズは愛情深い犬種なのですが、独占欲にもつながります。さらにはマイペースなため、ペースを崩されるとストレスになるケースがあります。

代表的な性格をあげて多頭飼育に不向きな犬種を紹介しましたが、犬種に限らず、多頭飼いに向かないとされるのは次のような犬です。

・攻撃的
・警戒心が強い
・臆病
・甘えん坊
・吠え癖、咬み癖などがある

攻撃性が高いと、新入りの犬に危険が及ぶ可能性があります。

また警戒心が強かったり臆病な子だと慣れるまでに時間がかかるうえ、ストレスもたまりやすいでしょう。

甘えん坊な性格だと飼い主さんへの独占欲から、新入りの犬に対して攻撃的になるケースがあります。

さらに吠え癖や咬み癖があると、ストレスによってエスカレートする危険があります。

吠え癖や噛み癖は感情のコントロールができないために起こります。

興奮した際噛みついてしまうと、大きなケガに繋がったり、トラウマとなって関係の修復が難しくなる場合もあるでしょう。

犬種に関係なく、新しく犬をお迎えする前にはお互いの性格を見極める必要があります。

加えて、多頭飼いには先住犬の年齢も加味しなければいけません。

先住犬がシニアに入る前に新入りをお迎えするのが、最も成功しやすいタイミングだと考えられます。

犬の性格や先住権の年齢を考慮して、多頭飼育を検討することが重要です。

犬はどれくらいの部屋でなら多頭飼いできる?

犬1頭当たりの最低限の広さは

・小型犬…1畳
・中型犬…2畳
・大型犬…3畳

程度だといわれています。

人も一緒に生活すると考えると、リビングは10畳以上が理想です。

多頭飼いでも、小型犬や中型犬ならゆったりとできるでしょう。

一方、大型犬が2頭だと、10畳でも多少手狭に感じる可能性があります。

ただし、リビング以外の部屋でそれぞれのパーソナルスペースが十分に取れるのであれば問題はないと考えられます。

また、愛犬がくつろげる空間として、ケージを置くことをおすすめします。

愛犬のパーソナルスペースとなり、中には寝床とトイレ、給水場所を作ってあげると快適に過ごせるでしょう。

リビングでの設置場所のポイントは下記のとおりです。

・扉近くを避ける
・テレビから離す
・真ん中に置かない

出入りが激しい扉近くや、テレビのそばはNG。

安心して休めません。

部屋の真ん中も人通りが気になってしまいます。

レイアウトによりますが、人通りが少なくできるだけ静かな位置にケージを設置しましょう。

リビングにケージを設置すると、愛犬は飼い主さんが同じ部屋にいることで安心し、飼い主さんは愛犬の様子を見ることができます。

犬の多頭飼いに向いている部屋(家)の間取りは?

広さの他に犬の多頭飼育に向いている間取りは、

リビング以外にも部屋がある

ことです。

一人暮らしで犬の単体飼育ならワンルームでもお互いのスペースが取れますが、多頭飼いともなると手狭になってしまいます。

さらに頭数分のサークルを設置するとなると、ワンルームではかなりぎゅうぎゅうになるでしょう。

さらに新しく犬をお迎えしたばかりだと、慣れるまでは先住犬の姿が見えない別の部屋で過ごしてもらわなければいけません。

このことから、多頭飼いの間取りとしては少なくとも1LDKは必要でしょう。

先述した通り、リビングは10畳以上だと快適に過ごせると考えられます。

犬を同じ部屋で多頭飼いする場合ケージは必要?

犬を同じ部屋で多頭飼いする場合、ケージは必要です。

基本的には1頭に1つずつ準備しておく必要があり、留守番や災害時などに役立ちます。

「うちの子はお利口さんに留守番できるからケージは必要ない」という人は少なからずいるかもしれませんが、留守番中の異物誤飲やケンカなどで動物病院にかかるペットは多く存在します。

生き物に絶対はなく、同じ場所に置かれているものでも「昨日はいたずらしなかったのに今日はバラバラにされていた」なんてことは多々あります。

多頭飼いで部屋の中を自由にさせた状態での留守番では「寝ている時にしつこく遊びに誘われ、ケンカをした」といったケースも考えられ、必ずしも安全というわけではないのが分かります。

また、災害が起きた時、ペットも一緒に避難できる避難所が増えています。

多くの避難所でペットは「ケージやクレートで管理」されているので、普段からケージに慣れていないとストレスで病気にかかってしまうかもしれません。

急にペットホテルに預けるケースなどを考慮しても、ケージに慣れさせておくことに損はありません。

もしもの時に備えて、普段からケージをくつろげる場所にしておくことが重要です。

ケージの選び方

ケージ選びは、犬のサイズで選びましょう。

基本的には1頭につき1つのケージが必要です。

ケージ選びのポイントは3つあります。

1.歩き回れる
2.寝床とトイレを離して置ける
3.キャリーと連結させる方法も

犬が歩き回れるくらいの広さのケージを準備しましょう。

ケージが狭いとストレスとなり、ケンカの原因となります。

また、寝床とトイレを離せるくらい余裕があるのも大切です。

うんちを踏んでしまう可能性が高くなります。

これ以上大きなケージを準備できないようなら、キャリーと連結させるのも方法の一つです。

【ケージとキャリーの連結方法】
①ケージとキャリーの出入り口を撤去する
②それぞれの出入り口を結束バンドなどで固定する

キャリーに寝床を準備してケージにトイレを置けば、トイレと寝床が離れて歩き回れるくらい広くなります。

ただし接続部分に犬が挟まったり、結束バンドをかじったりしないよう注意が必要です。

ケージの置き方

同じ部屋で多頭飼いをする場合、お互いがまだ慣れていないようなら、近くにケージを並べないようにしてください。

ケージ同士をできるだけ離すか、別々の部屋にケージを設置するようにしましょう。

知らない犬が近くにいると、警戒したり威嚇する可能性があります。

ケージを離しても、さらにカーテンなどでお互いの姿が見えないようにすると安心です。

顔合わせは存在に慣れた後、飼い主さんの監修のもと時間を決めて行ってください。

ケージを並べるのは仲良くなってからにしましょう。

犬を同じ部屋で多頭飼いする前に確認しておくこと

犬を同じ部屋で多頭飼いする前には、次のことを確認しておきましょう。

・先住犬との相性
・犬の性別・年齢
・部屋の数
・賃貸の契約内容
・終生飼育する覚悟

上記の他にも、飼育費用とお世話の時間に余裕があるかを算出しておく必要があります。

新しく犬をお迎えするということは、金銭的やペットにかける時間が倍になることを意味します。

また、引っ越しや転勤などの予定がないかも考えておきましょう。

犬を2匹以上飼える物件は多くないため、確認不足で愛犬を手放すことがないよう、将来を見据えて多頭飼いを検討してください。

一生面倒を見る覚悟でお迎えすることが重要です。

ここからは、多頭飼育をする前に確認しておくことを一つずつ解説していきます。

先住犬との相性

新入り犬をお迎えする前に、先住犬との相性を確認しておきましょう。

相性が悪いと、生涯別々の部屋で過ごさせる措置が必要な場合もあります。

犬は集団で生活する生き物なので社会性は高く、多くは仲良くしてくれるでしょう。

ただし、先住犬がのんびり屋さんなのに対して新入り犬が活発なタイプだと、先住犬はストレスを感じてしまいます。

さらに、先住犬が甘えん坊さんだと焼きもちを焼くケースも。

飼い主さんがほかの子をかわいがるだけで嫉妬心を抱き、意地悪をしてしまうことも考えられます。

できればお迎えする前に顔合わせを行うようにしてください。

多頭飼育である旨を話すと、多くのペットショップやブリーダーでは先住犬との面会を許してもらえます。

難しいようなら、先住犬がほかの犬に対してどのような態度を取るかを覚えておきましょう。

ドッグランや散歩中などで、ほかの犬に会った時が観察のチャンスです。

【ほかの犬に会った時の観察ポイント】
・初対面の犬に対して友好的か
・飼い主さんがほかの犬をかわいがった時の反応

積極的にドッグランなどに連れていき、先住犬の観察をすると同時にほかの犬との接触にも慣れさせましょう。

「威嚇する」「攻撃的になる」など、新しく迎えるのは厳しいと感じたら多頭飼育は避けてください。

「飼い始めたら何とかなる」といったあいまいな判断は禁物です。

犬の性別・年齢

犬の性別と年齢によっては注意が必要な場合があります。

【注意が必要な組み合わせ】
・性別…オス同士
・年齢…近すぎたり離れすぎたりしている

よくある組み合わせですが、他にはないデメリットがあります。

多頭飼育をする際の参考にしてください。

オス同士の組み合わせ

オスには本能として闘争心があります。

オス同士が一緒になるとケンカをするケースが考えられ、オス同士で飼うのであれば年齢や体格に差がない方がケガなどのトラブルになりにくいでしょう。

とくに去勢をしていないオスは、性ホルモンの影響で攻撃性が高くなるといわれています。

本気でケンカをすれば小型犬でも大けがをする可能性があり、止めようとする飼い主さんも危険です。

そのためオス同士の組み合わせならば、去勢手術を受ける前提で飼いましょう。

年齢

年齢差は3〜5歳程度がベストだといわれています。

もし5歳以上といった年の差だと、多くはシニア犬と子犬の組み合わせでしょう。

子犬の有り余るエネルギーにシニア犬が付いていけないと考えられます。

シニア犬はゆっくり休めずストレスで体調を崩す場合があるため、この組み合わせで飼うのであれば、飼い主さんが子犬の遊び相手になってあげる必要があります。

一方、年の差が3歳未満だと、一見「一番いい組み合わせ」だと感じるでしょう。

しかし年齢が近すぎると、成犬期では序列競争でケンカに発展しやすくなります。

さらに問題なのはシニア期に入ってからです。

介護の時期が重なる可能性があり、お世話をする飼い主さんは大変になることが予想できます。

また、片方の犬が先に亡くなるともう片方が強く影響を受けるといったケースがあります。

部屋の数

多頭飼育するのであれば、部屋の数は必要です。

マイペースな性格の子だと、誰もいない部屋でゆっくりと過ごしたいときがあります。

さらに構ってほしくないとき、片方の犬から逃げるための部屋も必要です。

このように、「飼育頭数+1」の部屋数があると、パーソナルスペースがそれぞれ取れるでしょう。

加えて、もし犬同士の相性が悪かった場合には別々の部屋を設けなければいけません。

部屋の数や広さに見合った頭数で飼育することが重要です。

賃貸の契約内容

住んでいる賃貸の契約内容を再度確認しましょう。

「ペット可」の物件でも、飼育頭数が決められている場合があります。

さらに、新しくお迎えするのであれば届け出が必要です。

敷金の追加など料金が発生するケースがありますが、バレると強制退去になる可能性があります。

隠し通せても退去時にバレてしまい高額な現状復帰費用を請求されることもあるため、届け出はきちんと出しておきましょう。

終生飼育する覚悟

犬に限らず、ペットを飼うのであれば生涯育成する覚悟をもってください。

多頭飼育では、もしもの時を考えておかなければいけません。

先住犬と新入り犬の相性が悪くて同じ部屋で飼うのが難しいようなら、それぞれ別の部屋で生活させる必要があります。

相性が悪いと、散歩は2回に分けて行かなければいけないなど飼い主さんは大変なうえ、せっかくの多頭飼いも楽しくありません。

部屋が準備できないようなら多頭飼育はあきらめるほうが得策といえるでしょう。

先住犬が臆病で攻撃性が高い性格にもかかわらず、「飼ったら何とかなるだろう」という人がいます。

何とかなるケースもありますが、あくまで珍しいことです。多くは予想どうりになります。

そのため少しでも相性が合わない可能性が見られたら、新しい犬のお迎えは避けるべきです。

苦になると生涯飼育は厳しくなります。

愛犬も飼い主さんの笑顔が見れずに悲しくなります。

飼い主さんにとって負担にならないかどうかを考え、ペットの一生を楽しく面倒見ましょう。

犬を同じ部屋で多頭飼いする時の準備

新しくお迎えすることが決まってからの準備として、次の準備が必要になります。

・ワクチンを接種する
・ケージやサークルを用意する
・トイレや給水器を用意する
・去勢・避妊手術をする

それぞれ詳しく解説していきます。

ワクチンを接種する

ワクチン接種は病気の蔓延予防に重要です。

そのため、子犬のころからワクチンを受けておきましょう。

子犬期では、1歳になるまでに3回のワクチン接種が推奨されます。

母乳の抗体が切れる生後60日目から始まり、90日目120日目あたりでワクチン接種が行われるため予定に入れておきましょう。

ペットショップやブリーダーから購入したのであれば、対象の月齢になるとワクチン接種を済ませます。

何回打ったか、次回はいつ頃が良いかを確認しておいてください。

ケージやサークルを用意する

ケージやサークルは、パーソナルスペースを守ったり留守番させたりするのにとても役立ちます。

人間同様、犬も自分だけの場所と時間を持ちたいと考えます。

ゆっくり休みたいときなどにサークルがあると、新入り犬に邪魔されなくていいでしょう。

また、犬だけで留守番をさせる際にも安心です。

新入り犬が子犬の場合、家の中は危険でいっぱいです。

なんにでも興味を持ち、食べてはいけないものを誤飲・誤食する可能性があります。

そのような時には、ケージやサークルで留守番をさせましょう。

中に寝床とトイレを置いておくと、部屋の完成です。

先住犬と新入り犬が隣同士でも大丈夫なようであれば、多頭飼い用のサークルだとインテリアとしても見栄えがいいでしょう。

組み合わせができて出入り口も2つなので使い勝手も良いといえます。

ほかにも小型犬2頭であれば大型犬用の大きなサークルで一緒に留守番をするといった方法があります。

ただし、先住犬に対して新入り犬が活発すぎるようなら、部屋は別にすることをおすすめします。

ケージやサークルは大きさも使用も豊富に販売されているので、愛犬たちに合ったものを選びましょう。

トイレや給水器を用意する

トイレと給水器は共有もできますが、できれば別に用意しておく方が良いでしょう。

理由は

・トイレ…便の管理がしやすいから
・給水器…水が足りなくならないため
です。

トイレを別にしておけば便で健康状態が分かりやすいのですが、先住犬の排せつ物のにおいでトイレだと覚える場合があります。

トイレトレーニングの方法としても有効なため、トイレトレーはケースバイケースで用意しましょう。

トイレを先住犬と共有するのであれば、トイレトレーを大きくする必要があります。

新しいトレーには先住犬がおしっこをしたトイレシーツを敷くなどすると、スムーズに移行しやすいでしょう。

さらに、給水器はひとつずつあると便利です。

とくに留守番中にケージやサークルを使用する場合には、各1ヵ所ずつ設置しておいてください。

トイレと給水器に数の決まりはなく、多すぎても問題はありません。

愛犬に合った場所と数を準備することが重要です。

去勢・避妊手術をする

去勢や避妊手術は強制ではありませんが、受けておく方がメリットは多いと考えられます。

【手術を受けるメリット】
・望まない妊娠を防げる
・攻撃性が低くなる
・病気のリスクが下がる

オスメスの多頭飼いでも出産させる予定がなければ、去勢や避妊手術は受けさせておくべきです。

メスは生後6ヶ月前後に初めてのヒート(発情期)が始まり、出血を伴います。

メスのヒートに充てられてオスも発情するという仕組みです。

年に2回ヒートが来るたび、本能的にオスはメスを求めるでしょう。

ヒートが続く約3週間、離して生活させるのは大変だと考えられます。

また、発情期のオスはイライラして攻撃的になるケースが多くみられます。

普段温厚な犬でも攻撃性が高くなるため、「うちの犬はおっとりしているから大丈夫」と考えないようにしてください。

加えて、去勢や避妊手術を受けていないとかかりやすくなる病気があります。

【未去勢・未避妊でかかりやすくなる主な病気】
・オス…前立腺肥大、精巣腫瘍
・メス…子宮蓄膿、乳腺腫瘍

命に関わる病気がほとんどなため、よっぽどの理由がない限りは去勢や避妊手術を受けることをおすすめします。

先住犬で手術を受けていたとしても、新入り犬も去勢・避妊手術を受けておくことが推奨されます。
理由は上記の疾患予防の他にも、「基本的に去勢済のオスに対して未去勢のオスは攻撃性が高くなる」「未避妊のメスはよそのオス犬に妊娠させられる可能性がある」からです。

犬を同じ部屋で多頭飼いする時の注意点

犬を同じ部屋で多頭飼いするときには、次のことに注意しましょう。

・まずはお互いの存在に慣れさせる
・先住犬を優先する
・犬同士のケンカを仲裁しない
・散歩は別々で行く

中には予想しない事項もあるでしょう。

ケースバイケースなところもあるため、一つずつ解説します。

まずはお互いの存在に慣れさせる

いきなり対面させるのではなく、最初はお互いの存在に慣れさせるところから始めます。

それから対面という形が理想です。

【対面までの順序】
①別々の部屋で過ごさせる
②ケージ越しに対面
③ケージから出して直接対面

新入り犬を連れてきてから約1週間は、別々の部屋で過ごさせます。

新入り犬には、新しい家に慣れてもらうための一歩です。

先住犬には「なんとなく新しい犬が加わった」という雰囲気を察してもらいます。

飼い主さんについた新入り犬のにおいなどで理解できるでしょう。

1週間が過ぎたころ、ケージ越しの対面です。

その際、新入り犬がいる部屋に先住犬が入る形をとります。

逆だと「先住犬が自分のテリトリーを荒らされた」と勘違いする可能性があるため注意しましょう。

お互いにストレスがかかるため、最初は5分程度から徐々に延ばしていくことが大切です。

ケージ越しでも吠えることがなくなったり、お互いの存在を受け入れた様子が見られたら、ケージから出してあげましょう。

次の行動が見られたら安心だといえます。

【初対面での安心行動】
・相手のにおいを嗅ぎに行く
・自分のにおいを嗅がせる
・相手の顔を舐める

犬がにおいを嗅ぐのは「挨拶」とされています。

においを嗅ぎに行くのは挨拶をしに行っており、においを嗅がせるのは挨拶を受け入れている証拠です。

また、顔を舐めるのは愛情表現のひとつで、これらが見られれば仲良くなるのは近いでしょう。

安心行動が見られたからといっても、当分は飼い主さんの監視下で遊ばせてください。

お互いが疲れすぎないように時間を決めて対面し、それぞれの休憩時間を作って徐々に慣れさせることが大切です。

先住犬を優先する

先住犬を優先するようにしましょう。

例えば

・散歩
・餌
・コミュニケーション

など、「先住犬ファースト」は必須です。

犬は上下関係を重んじる生き物です。

自分が優先されていないと感じると、新入り犬をいじめる、飼い主さんの言うことを聞かなくなるなどの問題行動に発展する可能性があります。

新入り犬と触れ合いたい気持ちなのは分かりますが、まずは先住犬ファーストで、遊ぶ時間は平等にするなど公平な構い方をするようにしましょう。

犬同士のケンカを仲裁しない

「犬同士のケンカを仲裁しない」のは思いがけないことかもしれません。

もちろん、本気で喧嘩しそうな場合やエスカレートしそうな場合には仲裁する必要があります。

ケンカを仲裁しないケースとは「じゃれて遊んでいる」場合です。

犬にかみついたり揉み合っているのは、じゃれついて遊んでいるケースがあります。

歯をむき出して顔が怖くなっていますが、本気噛みじゃないのは見ていてわかるでしょう。

新しくお迎えしたのが子犬の場合、噛む力がエスカレートして痛くなると先住犬の指導が入ります。

そうやって犬同士の手加減を覚えて成長となるのです。

先住犬が構われたくないときに子犬が接触して怒られたりなどで、先住犬との触れ合い方を学びます。

そのため、犬同士の社会性は先輩犬に任せましょう。

散歩は別々で行く

散歩は別々で行く方が無難だといえるでしょう。

それぞれの散歩のペースは確実に違います。

飼い主さん一人で散歩だと、お互いのコードが絡み合ったり好きに動き回られて、飼い主さんは振り回されることが予想されます。

少なくとも新入り犬が落ち着いて散歩ができるようになるまでは、別々の散歩か、家族に片方のリードを持ってもらうといいでしょう。

子犬の散歩は外に出るのが嬉しくて、走りたがることが考えられます。

一緒に散歩をするのは、新入り犬が落ち着くまで待ちましょう。

犬同士の相性が悪い時の対策

新しく犬をお迎えしたにも関わらず、犬同士の仲が悪い場合にはどうしたらよいのでしょうか?

考えられる対策として次のようなものがあげられます。

・別の部屋で生活させる
・しつけ教室に通わせる

お迎えする前に、もしもの時の対策として知っておきましょう。

別の部屋で生活させる

仲が悪い場合、物理的に離すのは最も効率的でしょう。

サークルやケージをひとつずつ用意して、それぞれでくつろげるような準備が必要です。

部屋に余裕があればそれぞれ個室で生活するのが最も良い方法です。

難しい場合、サークルやケージをできるだけ離してお互いが視界に入らないようタオルなどで覆うのも一つの方法です。

飼い主さんは顔を合わせないよう気を遣うことが重要です。

しつけ教室に通わせる

一緒に生活させたい場合には、しつけ教室は有効な方法といえます。

ほかの犬に対しての攻撃性や無駄吠えの予防にもなるためおすすめです。

相性が合わない原因には2つ考えられます。

・片方(もしくは両方)の犬に問題がある
・飼い主さんがリーダーシップを取れていない

プロのトレーナーであれば、原因を理解するのに時間はかからないでしょう。

飼い主さんがリーダーシップを取れていないと判断されれば、トレーナーからの指導が行われます。

行動が変われば2匹の仲も変わる可能性があります。

犬を多頭飼いするならペット保険に入っておくのがおすすめ

犬を多頭飼いするならペット保険に入っておきましょう。

ペット保険に加入しておく大きなメリットには、次の2つがあります。

1.高額な治療費の負担が減る
2.早期発見、早期治療に役立つ

犬を新しくお迎えするということは、治療費も2倍かかるということです。

ペットの医療費は全額負担なため、高額になることが予想されます。

ペット保険に加入しておけば自己負担額が減るため、満足な治療を受けさせてあげられるでしょう。

さらに治療費が負担されることから、ちょっとした体調不良でも治療を受けやすく、重篤な病気の早期治療にも役立ちます。

このように、ペット保険はもしもの時にあると便利です。

とくに多頭飼いでは治療費が高額になりがちなので、ペット保険の加入を検討しておきましょう。

愛犬のかかりやすい病気が補償対象かを確認しよう

ペット保険には多くの会社があり、補償内容も違います。

加入するペット保険が、愛犬のかかりやすい病気が補償対象かをしっかり確認しておきましょう。

【犬種別かかりやすい病気の一例】

犬種 かかりやすい病気
トイプードル 膝蓋骨脱臼(パテラ)・外耳炎・気管虚脱 など
チワワ 水頭症・結膜炎・僧帽弁閉鎖不全症 など
柴犬 アトピー性皮膚炎・歯周病・白内障 など
ボーダーコリー 股関節形成不全・白内障 など
ゴールデンレトリバー 股関節形成不全・胃捻転・悪性腫瘍 など

中でも膝蓋骨脱臼股関節形成不全歯周病悪性腫瘍などは補償対象外になりがちな疾患です。

ペット保険をいざ使おうとして補償対象外だとがっかりしてしまいます。

ペット保険の加入前には愛犬がかかりやすい病気を調べて、補償対象かを確認しておくことが重要です。

多頭割引のあるペット保険もたくさん!

ペット保険によっては多頭割引のサービスがあります。

「多頭割引」とは、1人の契約者が複数のペットの契約を行う際に適用されるサービスです。

具体的な内容や適用条件は保険会社ごとに異なり、多くのペット保険では2頭目の契約で保険料から2~5%の割引がされます。

多頭割引があるペット保険の中でもアニコム損保は独特で、2頭目以降が600円の割引と同時に、鳥やウサギ、フェレットのどの組み合わせでも割引を受けることができます。

犬や猫の他に、鳥やウサギなども飼育している人ならお得ですね。

このようにペット保険によって異なるため、自分に合った保険を選ぶと良いでしょう。

よくある質問

犬を室内飼いするとき、ケージを置く場所とレイアウトはどんな感じがベストですか?

室内にケージを置く場合、人通りが少なく直射日光が当たらない部屋の隅っこなどがいいでしょう。周囲をタオルなどで覆ってあげて、「自分は身を隠しているけれども飼い主の姿は見えている」くらいがベストです。
中に柔らかいクッションやベッド、犬が好きなおもちゃなど入れてレイアウトづくりをすると、犬が過ごしやすい部屋の完成です。

噛む犬を手放したいです。

飼い犬が本気噛みをすると飼育に疲れるため手放したいと考えるでしょう。しかし本気噛みはしつけだけでなく、犬の遺伝の問題や、脳機能の問題、身体的な疾患など、飼い主さんでは対処できない問題の影響を受けているとも考えられています。
そのため本気噛みの犬を手放す判断ではなく、「これからできること」に目を向けてほしいと思います。
飼い主さんができる方法は2つあります。
1.ドッグトレーナーに相談
2.病院で治療
本気で噛むのは、生活環境に何か問題がある可能性があります。トレーナーと相談し、できるところは改善していきましょう。
また、体の一部に触ると本気で噛むなど「身体的な疾患」が関係している場合もあります。動物病院では心を落ち着かせるサプリメントなどの薬物療法もできるため、一度相談してもいいと考えられます。
一度飼い始めたのも何かの縁です。苦労して懐かれた時には、何物にも代えがたい絆が生まれるでしょう。
噛む原因を追究してできることを考えるのが重要です。

ペット保険は必要?

ペットには公的医療保険制度がありません。そのため診療費の自己負担額は100%です。

もしものときに、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

 

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

【犬の多頭飼いは何部屋必要?】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・犬を同じ部屋で多頭飼いする前に確認しておくこと
・犬を同じ部屋で多頭飼いする時の準備
・犬を同じ部屋で多頭飼いする時の注意点

について解説してきました。

犬を多頭飼いする前には、2頭を飼育する費用と時間に余裕があるかと同時に、新しく犬を迎えた時の先住犬の様子をイメージしましょう。

先住犬がドッグランで他の犬に接するときの態度や飼い主さんへのやきもち度などで、想像できます。

それらを考慮して、「2頭同時は難しいかな」と感じるようならやめておくべきです。

多頭飼いでも終生飼育を覚悟して、飼ってよかったと思える毎日を送ってくださいね。

ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。