この記事では
・待機期間の長さ
・待機期間なしのペット保険
「ペット保険の待機期間」とは
ペット保険の待機期間とは、保険に加入後から補償されない一定の期間を指します。待機期間中は、保険料の支払いはありますが、保険金の支払いはありません。待機期間が終わった後に発生したケガや病気の治療費に対して補償が開始されます。また、待機期間中に発症した病気は、待機期間が終了した後も補償対象外となります。
ほとんどのペット保険には待機期間(免責期間)がある
待機期間とは、保険開始日(契約日)から一定の期間、病気やケガをしても保険金が支払われない期間を指します。
保険会社によっては「免責期間」と呼ばれることもあり、ほとんどのペット保険に設けられています。
待機期間が設定されている理由
ペット保険への加入の条件に、ペットが健康であるという前提があります。
保険は、契約が開始された後にかかったケガや病気の診療費を補償するものです。
そのため、保険の加入前にかかっていた病気についての潜伏期間を考慮するために、待機期間が設定されています。
また、病気にかかっていることを隠して加入し、不正に保険金を受け取ることを防ぐ役割もあります。
保険会社は動物病院に直接、発症した日にちや病気の状況の確認ができるため、病気を隠しても不正は見抜かれ、補償は受けられません。
待機期間なしのペット保険でも即日補償されるわけではない
待機期間を設けているペット保険がほとんどですが、待機期間のないペット保険もあります。
ただし、待機期間がないからといって、申し込んだ後の当日や翌日など、即日で補償が始まるわけではありません。
補償開始日までには、審査や受付処理にかかる期間があり、早くて15日ほど、長ければ1ヶ月以上かかるケースもあります。
待機期間がない代わりに、審査期間が長めに設定されていることもあるので、申し込みの際にしっかり確認するようにしましょう。
待機期間の長さ
ペット保険の待機期間は、病気やケガによって期間が変わってきます。
保険会社によって待機期間は異なりますが、一般的なペット保険の待機期間は以下のとおりです。
・病気:30日間
・ガン:30〜120日間
ケガの場合は、潜伏期間がなく予想できるものではないため、待機期間が0日という場合も多いです。
病気の中でも特にガンの場合は、潜伏期間が存在し、加入時に疾病を発見できていない可能性があるため、長めの設定になっています。
待機期間の長さについては各保険会社によるので、加入前に確認するようにしましょう。
待機期間なしのペット保険
ペット保険の多くは待機期間を設けていますが、待機期間がないペット保険もあります。
ここでは、待機期間のないペット保険会社4社について紹介します。
アイペット損保
アイペット損害保険会社では、「うちの子」と「うちの子ライト」の2つのプランを取り扱っています。
「うちの子」プランは、補償割合50%と70%で、通院・入院・手術が補償範囲のフルカバー型。
一方、「うちの子ライト」は、保険料金が安く設定されているプランで、補償割合90%、通院に対する補償はなく、条件付きで入院・手術に対して補償されます。
また、「うちの子」には免責金額の設定はありませんが、「うちの子ライト」には免責金額が設定されていて、補償の対象となる費用が3万円に達しない場合は保険金の支払いはありません。
どちらのプランも待機期間はなく、申し込みした日から最短1ヶ月で補償が開始となります。
プラン名 | うちの子 | うちの子ライト |
補償割合 | 50%・70% | 90% |
補償範囲 | フルカバー型 | 入院(※)・手術 |
免責金額 | なし | 3万円 |
年間限度額 | 72.8万円・122.4万円 | 100万円 |
(※)手術を含む連続した入院のみが補償範囲になります。
当社保険は保険金のお支払いを理由として、契約の継続をお断りすることはございません。終身でご継続いただけます。
引用:アイペットHP よくある質問「保険金が支払われた場合に、契約が継続ができないことはありますか?」
PS保険
ペットメディカルサポート株式会社が取り扱う「PS保険」は、お手頃な保険料で年間総額110万円補償と手厚い内容となっています。
保険料と補償内容のバランスが良いペット保険で、免責期間がなく、保険開始日から補償を受けられます。
保険開始日までの受付処理期間は、申込みから1ヶ月程度になり、その期間に起こったケガや病気の治療費は補償対象外となるので注意してください。
PS保険のプランは、50%、70%、100%の補償割合の中から選べます。
保険料の引き上げは、3歳ごとに1回だけで12歳以降は保険料が一定となって上がることはありません。
補償割合 | 50%、70%、100% |
補償範囲 | フルカバー型 |
免責金額 | なし |
年間限度額 | 110万円 |
罹患した病気やケガにより保険の更新をお断りしたり、更新時の補償対象外にしたり、保険料を増額にすることはございません。(※保険料の改定などがあった場合、保険料は変わります。)
ケガ、病気の原因が生じた時が保険期間内であれば、皮膚病や外耳炎等の軽度の病気から、ガンや心臓病等の重大な病気まで補償の対象となります。
FPCペット保険
株式会社FPCのフリーペット保険は、シンプルで分かりやすい料金設定とお手頃な保険料が魅力のペット保険です。
待機期間がなく、契約した後に発行される証券に書かれた保証開始日の午後4時から、補償が開始されます。
フリーペット保険の補償割合は、50%と70%のどちらかを選べます。
小型犬と猫の場合は、保険料の上昇が2回(中型犬・大型犬は3回)と、高齢になっても無理なく継続できます。
補償割合 | 50%、70% |
補償範囲 | フルカバー型 |
免責金額 | なし |
年間限度額 | 85万円 |
保険金請求をしたことにより、契約を更新できないことはありません。
例えば入院・手術で多額の保険金請求が行われたためなど、個別の保険契約の保険金請求を受けたことを理由として、該当保険契約の更新をお断りしたり継続拒否したりすることはありません。原則終身でご継続いただけます。
引用:FPCHP よくある質問「保険金を請求したことによって、契約が更新できなかったりすることがありますか?」
リトルファミリー少額短期保険
リトルファミリー少額短期保険が取り扱う「わんデイズ・にゃんデイズ」も、待機期間が設けられていません。
申し込み日から30日後〜最大60日後の範囲の日付で、自由に補償開始日を指定できます。
審査が終わってクレジットカードの登録が完了し、選んだ日付から補償が開始となります。
補償割合は、50%と70%から選べ、補償範囲は通院・入院・手術のフルカバー型です。
支払い回数による制限はなく、年間の支払限度額まで何度も受け取れます。
年間の支払限度額は、通院30万円、入院60万円、手術30万円の合計120万円です。
補償割合 | 50%、70% |
補償範囲 | フルカバー型 |
免責金額 | なし |
年間限度額 | 120万円 |
すぐに補償を受けたい場合は待機期間不適用特約を利用しよう
ペット保険に加入するときは待機期間を確認しよう
これまでお伝えしてきたように、ペット保険の多くは待機期間が設定されています。
待機期間中に発生したケガや病気に関しては、待機期間が終了した後も補償を受けられません。
待機期間の長さは、傷病の種類(ケガ、病気、癌)に分別されていることが多いです。
また、保険会社によっても定められた日数は異なるので、ペット保険に加入するときは、待機期間について必ず確認するようにしましょう。
各保険会社の待機期間は以下のとおりです。
・アニコム損保:ケガ0日 / 病気30日
・SBIいきいき少短:ケガ0日 / 病気1ヶ月(翌月1日)
・楽天ペット保険:ケガ0日 / 病気30日
・チューリッヒ少短:病気による骨折、脱臼、ガン30日
・日本ペット少短:ケガ0日 / 病気30日 / ガン60日
・ペット&ファミリー損保:ケガ15日 / 病気30日 / ガン90日
よくある質問
ペット保険に加入するのにベストなタイミングは?
待機期間は更新時にもありますか?
ペット保険は必要?
ペットには公的医療保険制度がありません。そのため診療費の自己負担額は100%です。
もしものときに、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【ペット保険は即日で使える?待機期間がないペット保険について解説!】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・待機期間の長さとは
・待機期間なしのペット保険