この記事では
・ベンガルを飼うときに気を付けたいポイント
・ベンガルのかかりやすい病気
ベンガルの特徴
ベンガルがどのような猫なのか、さまざまな角度から解説していきます。
歴史
ベンガルは約50年前、白血病の研究のためにベンガルヤマネコとイエネコの間で交配されて誕生した猫種です。
白血病の研究はうまくいかなかったものの、交配で誕生した猫の美しい毛並みは、ペットとして普及すれば毛皮への需要が減るかもしれない、と考えたました。
その後、さまざまな短毛種の猫と掛け合わせることで、現在のベンガルの姿になったとされています。
性格
ヒョウのような毛並みを持ち、筋肉質でがっしりとした体格なので、凶暴で飼いにくいはないのか?とお考えの方もいるかもしれません。
しかし、ベンガルはとても温和で人懐っこく、おしゃべりで甘えん坊、社交性の高い性格をしています。
子どもや他のペットと仲良く暮らすことも可能です。
しかし、猫独特の気分屋の一面もあり、気分の乗らないときは必要以上に構われることを嫌います。
好奇心が強く、遊ぶことが大好きで、他の猫種に比べると視覚や聴覚が発達していることも大きな特徴の1つです。
また、猫の中では珍しく、水遊びを好む種類でもあります。
被毛
ベンガルの被毛は、ベルベットのように非常に触り心地が良いです。
毛色は以下の3色があります。
・スノー(白)
・シルバー(スモーク
・ロゼット…濃淡のある2色の斑点(形によってドーナツ・アローヘッド・ローズ・ジャガー・ワイルド等に分類される
・マーブル…渦巻き模様
トイガーやエジプシャンマウとの見分け方
ベンガルと似たような毛並みを持つ猫種に、「トイガー」と「エジプシャンマウ」がいます。
見た目もよく似ていてわかりにくいのですが、以下の方法で比較すれば見分けることができます。
・トイガーの大きな特徴はブレード状のトラのような縞模様です。また、ベンガルよりも野性味があり、あまりべたべた甘えてくることはありません。
・エジプシャンマウの被毛は斑点がちりばめられているスポット柄です。ベンガルよりも斑点が細かいという違いがあります。
大きさ
ベンガルの大きさは体長が約55~80㎝と、他の猫に比べて胴が長いです。
平均体重は雄が5~8㎏、雌が3~5㎏と、若干大きいサイズです。
筋肉質でがっしりとした体格をしています。
寿命
ベンガルの平均寿命は13~15歳とされています。
しかし、生活習慣や健康観察に気を配ることで、それ以上長生きさせることも可能です。
ベンガルを飼うときに気を付けたいポイント
ベンガルと一緒に生活するときに気を付けたいポイントを3つ解説します。
十分な運動量を確保する
ベンガルは運動することが大好きな猫種です。
特に高いところに登ったり、飛び移ったりすることが大好きなので、高さのあるキャットタワーを用意してあげるとよいでしょう。
また、普段過ごす場所はできるだけ広くスペースをとってあげてください。
ベンガルは飼い主の想像以上に動き回るので、ベンガルの過ごす場所に壊れると困るものや危険なものは置かないようにしましょう。
甘えん坊なベンガルは飼い主と遊ぶことも大好きです。
あまりかまってあげない状態が続くと、それがストレスにつながってしまうことも。
1日数十分程度はおもちゃなどを使って、一緒に遊んであげてください。
週に1回はブラッシングをする
ベンガルは短毛種でシングルコートのため、それほど抜け毛のある猫種ではありません。
多少の抜け毛を取り除くことと、コミュニケーションを兼ねて週に一度程度ブラッシングをしてあげましょう。
皮膚を傷めないようにラバーブラシを使ってあげてください。
また、同時に目や耳、口の状態もチェックすると健康管理につながります。
シャンプー
猫は自分でグルーミングをするので、基本的にシャンプーの必要はありません。
汚れやにおい、抜け毛が気になる時に洗ってあげてください。
シャンプーは必ず猫用のものを使いましょう。
デンタルケア
歯磨きをしてデンタルケアをしてあげるのも重要です。
できれば毎日歯磨きをしてあげてください。
猫は口の中を触られるのを好まないため、子猫のころから歯磨きのしつけをしておきましょう。
難しい場合は、デンタルケアのおもちゃなどを使ってあげてください。
爪切り
猫は自分で爪研ぎをしますが、それでも部屋の中で暮らすには少し長いです。
ベンガルは活発に動くため、爪が伸びているとカーペットやカーテンにひっかかり怪我の原因になってしまいます。
爪切りは1か月に1度程度行ってあげてください。
飼い主さんで爪切りするのが難しい場合は、獣医師やトリマーにお任せするのもよいでしょう。
水周りの事故に注意する
ベンガルは活発に動き回ることや水で遊ぶことが好きな猫種です。
そのため、キッチンやトイレ、お風呂などでいたずらする危険性があります。
特にお風呂には細心の注意が必要です。
浴槽にお湯をためたままにしておくと、誤って足を滑らせて落ちてしまい、溺れる危険性があります。
浴槽に水をためたままにするのであれば、浴槽に蓋をする、またはお風呂に侵入しないように対策を行いましょう。
ベンガルがかかりやすい病気
ベンガルは遺伝性の病気が少ないとされており、比較的丈夫な猫種だとされていますが、やはり気を付けたい病気は存在します。
ここではベンガルのかかりやすい病気をご紹介します。
ストレス性神経障害
ベンガルは活発で動くことが大好きなので、運動不足はストレスになってしまいます。
そのほかにも、飼い主さんとのコミュニケーション不足や環境の変化など、さまざまな事柄がストレスになります。
ベンガルは少し神経質な面があるので、ストレスが溜まっていないか様子をこまめに見てみましょう。
【ストレス性神経障害の症状】
・過剰な毛づくろいによる脱毛
・下痢
・便秘
・攻撃的になる 等
上記のような症状が見られたら、ベンガルが何にストレスを感じているのかを考えてみましょう。
症状を落ち着かせるためには、ストレスの原因を取り除くことが一番です。
ピルビン酸キナーゼ欠乏症
ピルビン酸キナーゼ欠乏症は、赤血球を保つ酵素・ピルビン酸キナーゼが少ないことで赤血球が壊れてしまい、貧血を起こす病気です。
この病気は遺伝性のものなので予防法がなく、効果的な治療法も確立されていません。
生後2~3ヶ月ごろから慢性的な貧血になりますが、慢性的な貧血に慣れていると無症状であることも多いです。
治療方法は、経過観察や対処療法がメインになります。
【ピルビン酸キナーゼ欠乏症】の症状
・口の中の色が青白い
・食欲がない
・元気がない
・運動をしたがらない
・呼吸が荒い
・赤茶色の尿をする 等
角膜炎
ベンガルは活発な猫種なので、動いているときに目にものが当たり角膜炎になりやすいです。
眼の外傷以外にも、ウイルス感染やアレルギーなどで角膜炎になることがあります。
角膜炎を発症すると目に痛みを伴うようになり、放置すると失明する可能性もあります。
・目を開けにくそうにしている
・涙の量が増える
・目ヤニが増える
・目をこする回数が多い 等
ベンガルを迎えるならペット保険への加入を検討しよう
ベンガルが病気やケガになって動物病院を受診すると、治療費は100%飼い主さん負担です。
重篤な病気やケガなどで手術や入院が必要になった場合や、慢性的な病気で長期の通院が必要になると、高額な治療費がかかってしまいます。
大切な家族ですから、適切な治療を受けて長生きをさせてあげたいものですが、高額な治療費は飼い主さんの大きな負担になってしまいます。
そうならないためにも、ベンガルを飼い始めたらすぐにペット保険の加入を検討しましょう。
ペット保険はシニア期(7~8歳)になると加入できないものが数多くありますし、加入できても補償内容が薄くなってしまうことがあります。
自分のベンガルにどのような補償が欲しいか、保険料はどの程度負担できるかをよく考え、条件に合ったペット保険を探してみましょう。
よくある質問
ベンガルをお迎えするにはどのような方法がありますか?
健康診断を受けたほうが良いと聞きましたが、どのくらいのペースで受ければよいですか?
ペット保険は必要?
ペットには公的医療保険制度がありません。そのため診療費の自己負担額は100%です。
もしものときに、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【ベンガルはどんな猫?特徴や飼い方、寿命などを解説!】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・ベンガルの飼い方
・ベンガルのかかりやすい病気