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入ってはいけないペット保険とは?ワースト4や最悪な選び方も解説!

ペット保険50%と70%どっちがおすすめ?メリット・デメリットも解説

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裏部 隆二
ペット保険アドバイザー 監修者
ペット保険アドバイザーの監修者。
実家は街の商店街でペット用品を販売する生活雑貨店で、たくさんの動物とふれあって育ちました。
損害保険募集人資格、少額短期保険募集人資格を所有。

「ペット保険の補償割合を50%と70%どっちがおすすめ?」

この質問は、ペット保険の加入を検討している多くの人がする質問です。

実際、50%補償と70%補償のそれぞれどちらにもメリット・デメリットがあり、おすすめできる保険は人によってそれぞれ違います。

ペット保険を選ぶ際、補償割合が50%か70%のどっちにするかで迷う人は多いのではないでしょうか?

2つの違いや特徴、メリット・デメリットは何なのでしょう。

この記事では

・ペット保険の補償割合とは
・50%補償と70%補償それぞれのメリットとデメリット
・50%補償と70%補償それぞれのおすすめな人
について解説します。
最後までお読みいただければ、「50%補償と70%補償それぞれのメリットとデメリット」「50%補償と70%補償それぞれにおすすめな人」がわかるようになっていますので、ぜひ参考にしてください。
目次

ペット保険の補償割合とは?

ペット保険の補償割合とは、補償対象となる動物病院でかかった治療費のうち何%が保険金として支払われるのかを示す数字となります。

したがって、補償割合が高ければ高いほど、保険金が多くなり自己負担する金額が少なくなります。

補償割合 70% 50%
自己負担の割合 30% 50%

補償割合の主な種類は50%・70%

補償割合は保険会社や商品によって異なりますが、主な種類は50%か70%補償です。

ここでは、50%と70%それぞれの補償プランについて解説します。

50%補償プラン

50%補償プランは、補償対象の治療費のうちの50%が保険金として支払われ、残りの50%が自己負担する金額です。

例えば治療費が10,000円だった場合、保険金は5,000円が支払われ、飼い主さんが自己負担する金額は5,000円となります。

また、補償と自己負担がちょうど半分ずつになるので計算しやすいという特徴もあります。

補償割合 治療費 保険金 自己負担金額
50% 10,000円 5,000円 5,000円

70%補償プラン

70%補償プランの場合、補償対象の治療費のうちの70%が保険金として支払われ、残りの30%が自己負担する金額です。

例えば治療費が10,000円だった場合、保険金として7,000円が支払われ、飼い主さんが自己負担する金額は3,000円となります。

70%補償は、人間の健康保険と同じ割合の自己負担率です。

補償割合 治療費 保険金 自己負担額
70% 10,000円 7,000円 3,000円

そのほかの補償割合

その他にも、保険会社によっては90%や100%の補償割合が高いプランを選択できる場合もあります。

100%補償の場合、自己負担額が0円となるケースも。

ただし、補償割合が高くなるほど保険料も高くなる傾向があるので注意が必要です。

補償割合 治療費 保険金 自己負担金額
90% 10,000円 9,000円 1,000円
100% 10,000円 10,000円 0円

50%補償プランのメリット・デメリット

50%補償プランのメリット・デメリットをチェックして自分に合っているプランかどうかを確認しましょう。

ここでは、50%補償プランのメリット・デメリットについて解説します。

50%補償プランのメリット

保険料を抑えられる

50%補償プランのメリットは、毎月支払う保険料が抑えられることです。

例えば、以下の表はアニコム損保「どうぶつ健保ふぁみりぃ」の犬Aクラスに分類される1〜5歳までの50%と70%の月額保険料を比較したものです。

※アニコム損保「どうぶつ健保ふぁみりぃ」は、犬の品種によってA〜Eに分類されていて、各保険料が異なります。

70%補償プラン 50%補償プラン 差額
1歳 3,110円 2,340円 770円
2歳 3,160円 2,370円 790円
3歳 3,360円 2,510円 850円
4歳 4,010円 2,980円 1,030円
5歳 4,340円 3,200円 1,140円

表を見ると、年齢が上がるほど差額も大きくなっていくことが分かります。

毎月の支払いをできるだけ抑えたい場合、補償割合が低くても今後の治療費の支払いに不安がなければ、50%補償プランを選ぶといいでしょう。

ペットの年齢が上がっても継続しやすい

ペット保険の多くは、ペットの年齢が上がるごとに保険料も値上がりしていきます。

先ほどの表でも確認したように、50%補償プランであればもともとの保険料が低めなので、ペットが高齢になって保険料が値上がりしても継続しやすいことがメリットとなります。

50%補償プランのデメリット

受け取れる保険金が少ない

50%補償プランでは、いざペットが病気やケガをした際に、受け取れる保険金が少ないことがデメリットとなります。

特に大きな手術になると費用は高額になりがちで、飼い主さんの負担する金額も高くなります。

ペットの年齢が若くて大きな病気をする確率が低い場合は、補償割合が低くても安心できるかもしれません。

しかし、高齢になって病気にかかりやすくなった時に、自分にとって安心できる補償割合かどうかをよく検討する必要があるでしょう。

70%補償プランのメリット・デメリット

70%補償プランは補償割合と保険料のバランスが良く、最も人気のあるプランです。

ここから、70%補償プランのメリット・デメリットについて解説します。

70%補償プランのメリット

高額な治療費に備えられる

70%補償プランのメリットは、高額な治療費にも備えられることです。

ペットには人間のような公的な保険がなく動物病院での治療費は自由診療なので、治療費が驚くような金額になることもあります。

何度も通院することになったり入院や手術が必要になれば、トータルでかかる金額はすぐに上がってしまいます。

補償割合の高い70%補償プランであれば、そのような高額な治療費にも備えられるのです。

治療の選択肢が広がる

高額な治療費が必要になった場合に、経済的な理由で治療を諦めてしまうケースもあるかもしれません。

70%補償が受けられることで治療の選択肢が広がり、ペットに十分な治療を受けさせてあげられるでしょう。

さらに、費用が高くなりがちな最先端の高度な治療も選びやすくなるというメリットがあります。

気軽に動物病院を受診できる

補償割合が高い70%プランなら、ペットに何かあった時も診療費を気にすることなく、いつでも気軽に動物病院を受診しやすくなります。

保険に入っていない場合、診療費を気にして動物病院へ行くのをためらってしまうこともあるかもしれません。

しかし70%補償プランの保険に加入していれば、費用の心配が減り、動物病院を受診するハードルが下がります。

気軽に動物病院を受診できるようになれば、病気を早めに見つけることにつながり症状が軽いうちに治療を開始できるでしょう。

その結果、ペットの健康を守ることにもつながります。

70%補償プランのデメリット

保険料が高くなる

70%補償プランは、50%補償プランと比べると受け取れる保険金が高くなる分、保険料が高くなる傾向があります。

保険料はずっと支払うもので、支払いが生活の負担になってしまっては意味がありません。

保険料をチェックして、自分の経済力に見合った無理のない範囲の保険を選ぶことが大切です。

50%補償プランと70%補償プランどちらのペット保険がおすすめ?

50%補償プランと70%補償プランの特徴やメリット・デメリットを見たうえで、どちらのペット保険がおすすめと言えるでしょうか。

それぞれのプランの特徴を踏まえて、おすすめな人について解説します。

50%補償プランがおすすめな人

50%補償プランは、毎月の保険料の支払いをできるだけ抑えたい人におすすめです。

保険料を抑えつつも、ペットが病気やケガをした時には半分の50%分をしっかり補償してもらえるバランスの良い内容となっています。

ただし、治療費が手術や入院などで高額になった場合、50%の補償があっても自己負担金額が経済的に負担になることも考えられます。

そのため、保険と一緒に将来かかるかもしれないペットの医療費として貯蓄をしておくと、より安心できるでしょう。

70%補償プランがおすすめな人

70%補償プランは、ペットの治療にかかった費用の自己負担金額をできるだけ減らしたい人におすすめです。

70%補償プランは50%補償プランより補償割合が高く、受け取れる保険金が高くなるため、自己負担額を抑えられます。

保険料が50%補償プランより多少高くなっても、より手厚い補償を受けたいという人は70%補償プランを選ぶとよいでしょう。

【ペット保険選び】補償割合の他に注目したいポイント

ペット保険を選ぶ際、補償割合の他にも注目したいポイントがいくつかあるので紹介します。

補償内容

ペット保険の補償内容は、通院・入院・手術の全てが補償対象となる「フルカバー型」と、通院の補償がなく入院・手術のみに限定した「特化型」の2種類あります。

フルカバー型は、毎回の通院でかかる治療費も補償してもらえるため、ペットにかかる医療費を減らすことができます。

通院1回の治療費は少額かもしれませんが、入院や手術に比べて頻度が高く、治療が長期にわたればトータルの治療費が高額になることも考えらます。

また、ペットの体調に変化があった時に、費用の心配なく気軽に動物病院を受診できることもメリットです。

一方、特化型は通院でかかった治療費は全額自己負担して、高額になりがちな手術と入院に備えることができます。

特化型はフルカバー型より保険料が安いので、保険料を抑えられるのが特徴です。

また、補償内容の部分では自分のペットのかかりやすい病気が補償の対象となっているかを確認することも重要です。

例えば、歯科治療や椎間板ヘルニア、膝蓋骨脱臼(パテラ)、先天性・遺伝性疾患などを補償対象外としていることもあるので、申し込み前に必ずチェックするようにしましょう。

シニア期の保険料

ほとんどのペット保険は、ペットの年齢が上がるごとに保険料も上がるように設定されています。

そのため、ペットの年齢が若いうちは保険料が低かったのに、高齢になるにつれて保険料が高額となり生活費の負担となってしまうケースがあります。

保険料の上がり方や金額は、保険会社によってさまざまです。

保険料の上がり方のパターンは以下のとおりです。

・1歳ごとに毎年値上がりする
・3歳ずつなど、一定の年齢ごとに値上がりする
・一定の年齢を超えるとシニアコースに移行して値上がりする

ペット保険に加入する際は加入時に支払う保険料だけでなく、ペットがシニアになった時の保険料も確認することが大切です。

更新時の条件

ペット保険は、1年ごとに契約の更新をするのが一般的です。

契約の更新時に、前年度かかった病気によって条件がついたり、更新を断られることもあるので注意が必要です。

例えば、アトピー性皮膚炎や糖尿病のような慢性疾患になると継続的な治療が必要になります。

そのような慢性疾患になった場合、罹患した疾患に関する治療費全般が対象外となるか、または更新を断られるケースがあります。

また、すでに補償額を使い切ってしまった場合や保険料を滞納してしまった場合にも更新ができなくなる理由になります。

条件付きでの更新になるか更新不可になるかの判断は、保険会社によって異なり、保険会社によっては病気になっても条件が付いたり更新不可になったりせず、そのまま自動継続できる場合もあります。

更新についての条件は、保険会社によって異なるので加入前にしっかりチェックするようにしましょう。

補償限度額

ペット保険には、補償限度額が設定されていることがほとんどです。

通院・入院・手術の区分ごとに1日または1回の限度額と、年間の最大限度額が設定されています。

保険会社によっては、1日または1回ごとの限度額はなく、年間限度額だけ設定されている場合もあります。

限度額が低い設定では、補償割合が高くても自己負担額が大きくなってしまうケースもあるので注意が必要です。

例えば、50%の補償割合で手術費用の補償限度額が1回100,000円に設定されていたとします。

手術費用が30万円だった場合、50%の補償割合で計算すると、保険金は15万円です。

しかし、1回100,000円の限度額があるため、支払われる保険金は、限度額の10万円となり、実際の自己負担額は20万円となります。

保険に加入する際は、限度額が低すぎる設定になっていないかをよく確認するようにしましょう。

利用回数

限度額に加え、通院・入院・手術それぞれに対して年間の保険の利用回数に制限が設定されていることがあります。

限度回数を超えた場合の費用は、自己負担となるので注意が必要です。

例えば、年間の通院回数が20回に設定されていて、通院が20回を超えるとそれ以降の治療費は補償対象外となります。

保険会社によっては利用回数に制限がなく無制限としている場合もあります。

ペットの病気や体質によっては定期的な通院が必要になることもあるので、保険の利用回数が十分ある保険を選んでおくと安心です。

免責金額

ペット保険には、免責金額の設定がある保険もあります。

免責金額の設定がある場合、設定された金額分は自己負担しなければなりません。

例えば、免責金額が5,000円に設定されていたとします。

70%補償プランに加入していて治療費が20,000円だった場合、以下のような計算になります。

20,000円(治療費)−5,000円(免責金額)=15,000円

免責金額を引いた15,000円が70%補償され、保険金として支払われる金額は10,500円になります。

(※治療費に補償割合を掛けてから、免責金額を差し引く計算方法を採用している保険会社もあります。)

免責金額が5,000円で、もし治療費が5,000円以下だった場合は、保険金の支払いはありません。

免責金額が設定されているプランは保険料が安いというメリットがありますが、診察料が低めの金額だった場合には、補償が適用されないというデメリットがあります。

設定の金額以上の治療費には補償が適用されるので、保険料を抑えつつ手術や入院などの高額な治療費に備えられます。

サポート

ペット保険に加入すると、動物病院でかかる治療費以外にもサポートしてもらえる特約があります。

特約は保険会社によって内容や条件が異なり、任意で付帯するものと自動的にプランの中に付帯されているものがあります。

自動的に付帯されているサポートについては無料ですが、任意で付帯する場合は有料になります。

特約には主に以下のようなものがあります。

・ペット賠償責任特約
・車椅子費用
・火葬費用

「ペット賠償責任特約」はペットが誤って他の人や動物にケガをさせてしまったり物を壊してしまったりした時に備えられるものです。

対象となる事故について、賠償金の支払いの補償や間に入って示談交渉をしてもらえるサービスです。

「車椅子費用」は、ペットが事故で歩行困難になった際に車椅子に関する費用を補償してもらえるものです

ただし、歩行困難となった原因が「事故による場合」や「障害による場合」など、保険会社によって条件は異なります。

「火葬費用」は、いつかペットが亡くなった時の火葬や棺、位牌などにかかる費用をサポートする特約です。

その他に、24時間いつでも無料で獣医師に電話やLINEで相談できるサポートが付帯されている保険会社も多いです。

ペットの健康に関する不安や気になることがある時にいつでも利用でき、飼い主さんの悩みを解消してもらえます。

保険会社によって利用できるサポートはさまざまなので、ペット保険を選ぶ際はどんな付帯サービスがあるのかをチェックしてみましょう。

ペット保険はペットと自分に合った補償割合を選ぼう

前述したとおり、50%補償プランと70%補償プランのどちらにもメリット・デメリットはあります。

どちらが良いかは一概には言えず、飼い主さんの家計の状況や考え方によっても違います。

基本的に、補償割合が高いほど保険料は高くなります。

できる限り保険料は抑えて同時にペット用の貯蓄をしたいという人は50%補償プランを、高額な医療に備えて手厚い補償を受けたいという人は70%プランを検討してみてください。

また、保険料や補償割合だけでなく、限度額や限度日数、免責金額、その他のサポートなども合わせて確認することも重要です。

ペット保険に加入する際は、プラン全体のメリットとデメリットを理解した上で、ペットにかかる診療費、保険料、保険金のバランスを見て選ぶようにしましょう。

よくある質問

ペット保険は途中で70%から50%にプランを変更できますか?

ペット保険のプランの変更は、ほとんどの保険会社で継続時のタイミングにできますが、年度の途中では変更できないのが一般的です。また、70%から50%の場合は特に審査はありませんが、50%から70%に変更の場合、審査があり審査結果によっては変更できないこともあります。

保険料は大型犬と小型犬で違いますか?

ペットの保険料は、犬の体重や犬種ごとに分かれているのが一般的です。保険料は傷病のリスクから算出されています。大型犬は小型犬よりも薬品の使用量が多く医療費が高くなりがちがなことや小型犬よりも平均寿命が短く病気になるリスクが高いことから、保険料も高くなる傾向があります。

ペット保険は必要?

ペットには公的医療保険制度がありません。そのため診療費の自己負担額は100%です。

もしものときに、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

 

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

【ペット保険50%と70%どっちがおすすめ?メリットやデメリットも解説!】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・ペット保険の補償割合とは
・50%補償と70%補償それぞれのメリットとデメリット
・50%補償と70%補償それぞれのおすすめな人
について解説してきました。

ペット保険は、突然ペットが病気やケガをして治療が必要になった時の助けになってくれます。

ペット保険には、さまざまなプランがあり、どれも内容は異なります。

補償割合だけに注目するのでなく、保険料や補償内容、その他の条件、サービスなどについてもしっかりチェックするようにしましょう。

ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。

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