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犬の外耳炎とは?症状や治療費、ペット保険の補償などについて解説!

2024年7月18日

病気・ケガ

 
犬の外耳炎とは?症状や治療費、ペット保険の補償などについて解説!サムネイル

外耳炎は犬がかかりやすい病気の1つです。

命に関わるような重篤な病気ではありませんが、一度完治しても再び発症する可能性もあります。

この記事では

・犬の外耳炎ってどんな病気?
・犬の外耳炎の治療法と治療費
・犬の外耳炎の予防法
について解説します。
最後までお読みいただければ、犬の外耳炎についてわかるようになっていますので、ぜひ参考にしてください。

犬の外耳炎ってどんな病気?

外耳とは、耳の入り口から鼓膜までの間の部分を指します。

外耳炎とは、外耳が何らかの原因により炎症を起こしてしまう病気です。

犬の保険金請求で2番目に多いのが外耳炎

アイペット損保の犬の保険金請求ランキング2021によると、外耳炎は保険金請求が2番目に多い疾患とされています。

順位 傷病名
1位 皮膚炎
2位 外耳炎
3位 胃腸炎
4位 下痢
5位 異物誤飲

その他の保険会社の保険金請求ランキングでも大抵5位以内に入っているほど、外耳炎は犬にとってはポピュラーと言える病気です。

犬の外耳炎の症状

外耳炎の症状は以下のようなものがあります。

・耳をかく回数が多い
・耳をこすりつけている
・耳の臭いがきつい
・耳垢が増える
・頭を振っている
・耳の穴の周辺が赤くなっている
・耳ダレが出ている
・耳を触られるのを嫌がる 等
この中で一番わかりやすい症状は、耳をかく行動が多くなることです。
よく耳をかいているようなしぐさが見られたら、耳の周辺を確認してみましょう。

犬の外耳炎の原因

外耳炎の原因にはさまざまな事柄が考えられます。

また、場合によっては複数の要因が合わさって外耳炎の原因になっていることもあります。

寄生虫

犬が外耳炎になる原因の中でもよく見られるのが寄生虫の感染です。

マダニやミミヒゼンダニ(耳ダニ)などの寄生虫が犬の耳について発症した外耳炎は、強いかゆみを伴います。

また、黒や茶褐色の耳垢がみられることがあります。

耳をかいて傷がつくと、そこから細菌や真菌などに感染することもあるので注意が必要です。

真菌や細菌

正常な犬の耳にも、少量の細菌や真菌が存在しています。

しかし、高温多湿などの原因により、細菌や真菌が異常繁殖することで外耳炎が発症します。

真菌や細菌の過剰増殖も犬の外耳炎でよくみられる原因の1つです。

アレルギー

アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなど、何らかのアレルギーを持っている犬は、アレルギー性外耳炎を発症しやすいです。

アレルギー反応が起こると皮膚のバリア機能が低下し、細菌や真菌が繁殖しやすくなってしまうことで外耳炎を発症します。

アレルギーを持っている犬の80%以上は外耳炎を併発する、というデータもあるのでアレルギー持ちの犬は注意が必要です。

異物

散歩中に草むらに顔を突っ込むなどして雑草の破片が耳に入り込む、水遊びなどで耳に水が入り込むなど、異物が耳に入り込んだことが原因で外耳炎になるケースもあります。

また、耳にできた腫瘍が原因で外耳炎になることもあります。

ケガによるもの

飼い主さんが行った耳掃除で耳に傷がついたことや、何らかの原因で耳の中に傷がつくと外耳炎になることがあります。

外耳炎にかかりやすい犬種と特徴

外耳炎はどんな品種の犬でも発症する可能性があります。

しかし、特に以下の特徴のある犬は注意が必要です。

垂れ耳

ダックスフンドやキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルなど、垂れた耳の犬種は外耳道の通気が悪いため、外耳炎になりやすいです。

また、耳の中を見るのに耳をめくる必要があるため、外耳炎の症状に飼い主さんが気づきにくいこともあげられます。

定期的に飼い主さんが耳の中を確認することが重要です。

皮膚が弱い

柴犬やフレンチ・ブルドッグなど皮膚が弱く皮膚炎やアレルギーになりやすい犬は、皮膚のバリア機能が低くなっています。

そのため細菌感染のリスクが高く、一度完治しても繰り返し発症することがあります。

被毛が多い

シー・ズーやトイ・プードルなどのふわふわした被毛を持つ犬種は、耳の中にも毛が生えています。

そのため、外耳道の通気性が悪くなりやすいので、外耳炎になりやすいです。

また、被毛がふわふわしているので、周辺に炎症が起きていても飼い主さんが気づきにくいのも原因の1つにあげられます。

脂漏症になりやすい

アメリカン・コッカー・スパニエルやゴールデン・レトリーバーなどの脂漏症になりやすい犬は、外耳道内の耳垢腺が多くなり、耳垢が脂でべたつきやすくなります。

べたついた耳垢は真菌や細菌を繁殖しやすくなるので、外耳炎になりやすくなります。

犬の外耳炎の検査方法

犬の外耳炎の原因はさまざまあるため、検査をしてなぜ外耳炎を発症したのかを診断する必要があります。

外耳炎の検査には以下のようなものがあります。

・耳鏡検査…耳鏡で外耳道と鼓膜の間の状態を確認します。
・耳垢検査…耳垢を採取して真菌や細菌の数、寄生虫の有無を確認します。
・細菌培養検査…細菌や真菌が認められた場合、どの菌が繁殖しているのか特定します。
・レントゲン検査…外耳円だけでなく、内耳炎や中耳炎が疑われる場合に行われます。場合によってはCTやMRIを行われることがあります。
・血液検査…外耳炎の原因になる病気の有無を確認します。

犬の外耳炎の治療方法

外耳炎の治療内容は、内科的治療を行うのが一般的です。

治療期間は症状や原因によって異なりますが、2~4週間程度かかることが多いです。

症状が悪化している場合や原因が腫瘍である場合は、外科的治療が行われることもあり、治療期間が長引くこともあります。

では、具体的にどのような治療を行うのかを解説していきます。

内科的治療

内科的治療は、動物病院に通院して獣医師に処置してもらうのではなく、飼い主さんが自宅で処置することもあります。

獣医師の説明をよく聞き、わからないことはきちんと相談しましょう。

耳洗浄

耳の中の汚れを取り除いてきれいにします。

外耳道の汚れを取り除くことで、点耳薬の効きをよくするのです。

耳の洗浄は、専用の液を使って行います。

しかし、間違った方法で洗浄液を使用するとかえって外耳炎を悪化させてしまうこともあるので、注意が必要です。

点耳薬

点耳薬は耳の中に入れる薬のことです。

点耳薬の種類は毎日投薬が必要なものと、一度投薬すれば一定期間効果を発揮するものがあります。

点耳薬は原因や症状により処方される内容が異なります。

・抗生剤
・抗真菌薬
・ステロイド剤  等
点耳薬には塗り薬と液状のものがありますので、獣医師とよく相談をして決めるようにしましょう。

注射

炎症がひどい、腫れがある場合などは、ステロイド剤や抗菌薬を注射投与します。

また、寄生虫が感染している場合は、耳以外の場所にも寄生していることが多いので、全身に駆虫薬が投与されます。

アレルギーの治療

外耳炎の治療がアレルギーの場合は、外耳炎の治療と並行してアレルギーに対する治療も行います。

犬の外耳炎の治療費

外耳炎の症状が軽度で、耳洗浄や点耳薬などの内科的治療を行う場合、通院1回の治療費の金額は3,000円程度です。

外耳炎の治療は何度か通院することになるので、完治までに合計で1~2万円前後の治療費用がかかるのが一般的です。

しかし、症状が重症化しているなどで外科手術や通院回数が増えれば、高額の治療費が必要になってしまいます。

外耳炎は放置しても自然治癒することはなく、悪化して炎症が広がり、中耳炎や内耳炎も発症する原因になります。

どんな病気であっても早期発見、早期治療はとても大切です。

愛犬の耳の様子がいつもと違うと感じたら、早めに動物病院を受診するようにしましょう。

犬の外耳炎の予防方法

犬の外耳炎は一度完治しても再び発症し、慢性化する可能性のある病気です。

完全に防ぐことは難しいですが、以下の予防法を実践することで外耳炎を発症する可能性を下げられるでしょう。

耳掃除

基本的に犬の耳掃除は必要ありません。

定期期に耳の周りをペット用のウエットティシュで軽く拭いてあげる程度のケアで大丈夫です。

しかし、外耳炎を繰り返し発症したり、免疫力も落ちたシニア犬の場合は定期的に耳掃除をするのがおすすめです。

耳掃除は専用のクリーナーをしみこませたコットンなどで耳を拭いてあげてください。

クリーナーの液を直接耳に入れる方法もありますが、間違った方法で行うと外耳炎の原因になることがあるので注意が必要です。

トリミング

店舗によりますが、トリミングのセットの中に耳掃除や耳毛のカットが含まれていることがあります。

耳の状態をきれいにするためにも、定期的に利用するとよいでしょう。

すでに外耳炎を発症している場合は、事前にトリマーさんに治療中であることを伝えてください。

耳の状態を観察する

見える範囲で構わないので、こまめに耳の様子をチェックしましょう。

・赤みや湿疹の有無
・耳垢の有無
・異臭の有無 等
また、動物病院で定期的に健康診断などの検診を受けることも重要です。
外耳炎が何度も再発してしまう場合は、定期的に動物病院で耳掃除をしてもらうのも良いでしょう。

犬の外耳炎はペット保険で補償される?

犬の外耳炎はほとんどのペット保険で補償対象となっています。

しかし、ペット保険に加入するときにすでに外耳炎になっている場合は、補償対象外になってしまいます。

ペット保険には補償対象外となる病気もあります。

ペット保険に加入前に、補償内容などをきちんと調べておきましょう。

外耳炎にかかりやすい犬は通院が補償されるペット保険に加入するのがおすすめ!

ペット保険には、通院と入院、手術がフルカバーで補償されているフルカバー型保険と、手術と入院のみなどピンポイントで補償する特化型保険があります。

フルカバー型保険よりも特化型保険のほうが保険料は高くなってしまいますが、外耳炎など通院がメインになる病気は数多くあります。

ペット保険に加入するときには、愛犬がなりやすい病気や、今後のことをよく考えながら検討するようにしてください。

よくある質問

外耳炎の治療中でもシャンプーして大丈夫?

外耳炎の犬をシャンプーすることは基本的に問題ありません。しかし、治療中の耳を洗っても大丈夫かどうかは状態や薬によって異なります。シャンプーをする前にかかりつけの獣医師に確認をとったほうが良いでしょう。

外耳炎の薬は市販薬でも大丈夫?

外耳炎を繰り返す犬を治療するためには何度も動物病院に通院する必要があります。現在ではインターネットなどで犬の外耳炎用の薬が販売されていますが、原因や症状によっては全く効果が出ず、かえって悪化させてしまうこともあります。適切な治療をするためにも、必ず動物病院で診察を受けるようにしましょう。

ペット保険は必要?

ペットには公的医療保険制度がありません。そのため診療費の自己負担額は100%です。

もしものときに、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

【犬の外耳炎とは?症状や治療費、ペット保険の補償などについて解説!】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・犬の外耳炎ってどんな病気?
・犬の外耳炎の治療法と治療費
・犬の外耳炎の予防法
について解説してきました。
外耳炎は年齢や犬種問わず、犬がかかりやすい病気の1つです。
犬の耳の状態やしぐさをよく確認し、おかしいと感じたらできるだけ早く動物病院を受診しましょう。
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。