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犬の脳震盪は回復する?症状・治療法・予防対策について解説!

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犬の脳震盪は、どの犬にも起こる可能性がある身近な脳の障害です。
いざという時に飼い主さんが慌てず適切な対応が取れるよう、犬の脳震盪について理解しておくようにしましょう。

この記事では

・犬の脳震盪の症状
・犬が脳震盪を引き起こす原因
・犬が脳震盪を起こした場合の治療法・治療費例
について解説します。
最後までお読みいただければ、「犬の脳震盪の症状」「犬が脳震盪を引き起こす原因」がわかるようになっていますので、ぜひ参考にしてください。
目次

犬の脳震盪とは?

犬の脳震盪とは、犬の頭部に何らかの強い衝撃が加わることで、脳が激しく揺り動かされて起こる脳障害のことです。脳は、頭蓋骨の中で「髄液」と呼ばれる液体の中に浮いています。軽度の衝撃であれば、髄液がクッションとなって中にある脳を守ってくれますが、頭に受けた衝撃があまりにも強いと、脳が急激に揺さぶられ、脳にひずみが生じることで意識障害などを引き起こすと考えられています。

数日後に症状が出る場合も

脳震盪は、数日後に症状が出ることがあるのが、特徴であり恐ろしいところでもあります。

頭を打つなどの衝撃があった直後はいつも通り元気だったのに、数日後に容態が急変するというケースも…。

その場合、一瞬にして麻痺や失神、昏睡状態などの危険な状態に陥ってしまいます。

頭を打った後すぐに症状が現れれば動物病院へ連れていって診察を受けることで対処ができますが、その場ではいつもと変わらず元気なことがあるので対処が遅れてしまうのです。

脳へ強い衝撃を受けると脳細胞にもダメージを受け、脳細胞が回復するまでに時間がかかります。

その回復するまでの間に遊びや運動などによって脳の活動が活発になると、脳細胞はさらにダメージを受け、脳震盪のような症状を引き起こすのです。

そのため、頭を打った後は愛犬がいつもと変わらず元気に過ごしていたとしても、放っておかずに早めに動物病院を受診しましょう。

犬の脳は人間と比べて小さく、些細な衝撃でも重大な症状を引き起こしかねないので十分注意することが重要です。

特に気を付けたい犬種

脳震盪はどの犬種にも起こることですが、特に子犬やチワワ、ポメラニアンのような小型犬は強い症状が出やすいので注意が必要です。

子犬の頭を触ると柔らかい穴のような部分があるのが分かります。

これは、頭蓋骨にある、「泉門(せんもん)」と呼ばれるものです。

泉門は成長期に成長する骨がぶつかり合わないようにある遊びのスペースで、通常は骨の成長に合わせて自然と閉じるようになっています。

しかし、チワワのようなドーム状の頭の形をしている犬や短頭種は、泉門が閉じずに開いたままのことがよく見られます。

つまり、柔らかい部分には骨がなく真下は脳ということです。

脳が揺さぶられやすい状態なので、頭部への衝撃は特に注意する必要があります。

犬の脳震盪の症状

脳は、全身の筋肉や内臓に指示を出す大事な役割を担っているため、脳震盪によって脳に障害が起きるとさまざまな症状を引き起こします。

脳震盪を起こしているか見分けるサイン

脳震盪を起こしている時のサインは、主に以下のようなものがあげられます。

・ふらつく
・嘔吐
・よだれ
・痙攣
・硬直
・麻痺
・失神

頭をぶつけた後にこれらの症状が見られたら、脳震盪を起こしている可能性があります。

危険な状態であるため、直ちに動物病院を受診してください。

また、脳震盪はすぐに症状が現れず、数日後に深刻な症状が出る場合もあります。

目に見える症状が現れていなくても、脳は大きなダメージを受けている可能性もあるので、頭部に衝撃があった場合は自己判断せずに動物病院で診てもらいましょう。

脳震盪と同時に、頭蓋骨内の出血や慢性硬膜下血腫などを起こすこともあります。

慢性硬膜下血腫は、血腫と呼ばれる血液の塊が時間をかけて脳のまわりに溜まって、脳を圧迫して機能を低下させます。

最悪の場合、昏睡状態に陥り最終的に死に至る恐ろしい病気です。

脳震盪の後遺症

脳細胞はダメージを受けた後、回復するために長い時間が必要です。

しかし、回復できずに壊死してしまうケースもあります。

脳は体全体の指令塔で、脳細胞の全てに役割があり、それぞれ管轄する体の部位があります。

もし脳細胞が壊死してしまったり、脳内の出血によって機能を果たせなくなったりすると、その細胞の管轄する部位に後遺症が残ることがあるのです。

後遺症はさまざまで、手足の麻痺、バランス感覚を失う、声が出なくなるなどの症状が代表例です。

犬が脳震盪を引き起こす原因

犬の脳震盪は、日常のあらゆる場面で起こる可能性があります。

ここでは、犬が脳震盪を引き起こす原因について解説します。

高いところから落ちて頭を打った

犬の脳震盪の原因で多いのが、人間が抱っこしている時に誤って落下させてしまうケースです。

人間が立ち上がった状態で犬を抱っこすると、地面から1メートル程の高さになります。

もし、犬の体高が20cmだとすれば体高の5倍の高さということです。

私たちが身長の5倍の高さから落下することを考えると、どんなに危険なことなのかが分かりますね。

特に子犬でまだ体幹がしっかりしていないと、抱えた時に体のバランスが取りくくて想定外の動きをすることがあるので注意しましょう。

そして、意外と多いのがトリミング中の落下事故です。

犬がトリミングに慣れていないと、恐怖や緊張のあまりトリミング台から飛び降りて頭を打ってしまうケースがあります。

トリミングサロンは必ず落下防止のためのトリミングアームを使用しているサロンで、信頼できるトリマーさんに頼むようにしましょう。

万が一落下事故が起きてしまった場合は、症状がなくても報告してもらい、早めに動物病院を受診してください。

転んで頭を打った

犬が転んで頭を打つケースは、年齢問わず起こり得ることです。

子犬は遊びや日常の動きを通して、自分の体格や特徴を学んでいます。

そのため、無理な段差を移動しようとして転んだり、よろけて転んだりする姿はよく見られます。

成犬の場合でも、公園やドッグランなどで勢いよく走り回っている時に足を滑らせて転んでしまうことがあります。

そして特に老犬は、足腰が弱って力が入らなくなったり、バランスが取れずに転倒したりが多いです。

飼い主さんが気付かないうちに、転んで頭を打ってしまうこともあるので注意が必要です。

犬が脳震盪を起こした場合の治療法・治療費例

犬が脳震盪を起こした場合、後遺症の原因となる脳の腫れや炎症を抑えるため、皮下点滴とステロイドや浸透圧利尿剤などの薬剤を投与する治療が一般的です。

徐脈の程度に応じて注射を加減します。

治療後も3〜4日は安静に過ごして、様子をよく観察するようにしましょう。

脳内での出血がなく打撲による脳震盪だけであれば、数時間または数日で回復してくるはずです。

もしCTやMRIなどによる精密な検査をする場合は、全身麻酔が必要になります。

機器が備えられている病院は限られるので、かかりつけの動物病院で紹介してもらうといいでしょう。

治療費は、動物病院や犬の大きさによっても異なりますが、診療費・点滴・薬剤などで5000円〜10,000円程度、 MRIで精密な検査をする場合は10万円程度になります。

愛犬が脳震盪を起こさないための対策法

犬が脳震盪を起こす可能性は、日常のさまざまな場所に潜んでいます。

愛犬が脳震盪を起こさないように日頃から気を付け、対策をしておくようにしましょう。

高い所に乗れないようにする

愛犬が自宅のソファやベッドのような高い所から落下して、脳震盪を起こすケースがあります。

そもそも高い場所には乗らないようにしつけるか、または登れないように対策をしておくことが大切です。

どうしても登ってしまう場合は、犬用のステップやスロープを設置するようにしましょう。

階段は自由に移動できないように、ゲートを設置しておくといいでしょう。

床にはマットやカーペットを敷くようにすると、万が一落下した際に、衝撃を緩和できます。

滑りにくいものを選ぶことで、室内で走り回った際の転倒防止にも役立ちます。

抱っこは低い姿勢や座った状態でする

できるだけ犬を抱っこをする時は座ったりするなど、低い位置でするようにしましょう。

ただ、散歩中や動物病院などで抱っこをする状況になることもあると思います。

犬を抱っこする時は、必ず両手を使って胸とお尻を支え、自分の体にしっかりとくっつけて抱えるようにしてください。

もし犬が暴れるようなら、すぐにしゃがんでおろすようにします。

スマートフォンを見たり電話をかけたりなど、何かをしながらの抱っこも大変危険です。

「慣れているから大丈夫」と思っていても、ふとした瞬間に手が緩み愛犬を落下させてしまう事故もあります。

抱っこをする時は、愛犬だけに集中するようにしましょう。

また、抱っこをした時に愛犬が興奮しないように、普段から抱っこに慣れさせておくことも大切です。

愛犬が脳震盪を起こしてしまった時の対処法

もし犬が頭を打って脳震盪を起こしてしまったら、まずは飼い主さんが落ち着いて愛犬の様子を確認してください。

外にいる場合は、愛犬を静かで安全な場所に移動させます。

移動をする際は、体をなるべく揺らさないように気を付けてください。

動物病院へ行く前に一度電話で連絡を入れて、愛犬の様子を伝えてておくと、その場での応急処置のアドバイスをもらえて診察もスムーズです。

動物病院へ連れて行く時も、なるべく動かさないように慎重に運びましょう。

獣医師には「何に頭を打ったのか」「どのような状況で頭を打ったのか」「頭を打った部位」「愛犬に見られる異変」などの情報を具体的に伝えることが大事です。

犬の脳震盪はペット保険の補償対象?

不慮の事故などで起きた犬の脳震盪は、ペット保険の補償対象となります。

犬の脳震盪は、重症であれば入院や精密検査が必要になって診療費が高くなることもあるので、万が一の時のためにペット保険に入っていると安心です。

ただし、後遺症が残って大替医療によるリハビリを行う場合は、一般的にペット保険の補償対象にはなりません。

大替医療には、温泉療法、免疫療法、酸素療法、アロマセラピーなどがあげられます。

治療のための針灸や漢方薬治療は保険が適用する保険会社もあり、保険会社によって条件が異なるので確認が必要です。

よくある質問

老犬がよく転ぶ時の対策は?

老犬になると、筋力・反射神経・バランス能力などあらゆることが衰え、頻繁に転ぶようになります。床材にはカーペットやマットを敷き、家具の角や柱など、タオルや梱包材のシートなどクッションになるものを巻くなどして対策をしましょう。また、爪や足裏の毛が伸びていると滑ったり転びやすくなります。定期的にチェックして、伸びていたらカットするようにしてください。

犬が頭を打った後、食欲もあり元気ですが病院へ行くべき?

犬が頭を打った後、症状がなくても念のため獣医師の診察を受けるようにしてください。また、元気があっても、運動やアクティブな遊びは控えて3日間は安静に過ごすようにしましょう。

ペット保険は必要?

ペットには公的医療保険制度がありません。そのため診療費の自己負担額は100%です。

もしものときに、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

 

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

【犬の脳震盪は回復する?症状や治療法、予防対策についても解説!】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・犬の脳震盪の症状
・犬が脳震盪を引き起こす原因
・犬が脳震盪を起こした場合の治療法・治療費例
について解説してきました。

犬の脳震盪は、犬種や年齢問わずどの犬にも起こり得ることですが、気を付けていれば防げることでもあります。

愛犬を抱っこする時は正しく安全に抱き、室内の環境を整えて万全な対策をとるようにしましょう。

もし、愛犬が何らかの事情で頭を打ってしまったら、まずは飼い主さんが落ち着いて愛犬の様子を確認することが大切です。

ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。

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