犬の保険は13歳でも入れる?注意点や長生きの秘訣について解説!
2024年8月26日
この記事では
・13歳以上のシニア犬がペット保険に入る時の注意点
・13歳以上のシニア犬に健康で長生きしてもらう秘訣
「13歳以上が入れるペット保険」とは
13歳以上が入れるペット保険は、現時点ではアニコム「どうぶつ健保しにあ」のみです。ペット保険の多くは、8〜10歳までに年齢制限が設けられていて、高齢になるほど入れる保険は限られてしまいます。アニコム「どうぶつ健保しにあ」は、シニアのための保険で、8歳以上から入れる日本で唯一の保険プランとなっています。
13歳以上のシニア犬にペット保険の加入をおすすめする理由
13歳以上のシニア犬こそ、ペット保険の加入がおすすめです。
ここでは、なぜ13歳以上のシニア犬にペット保険の加入がおすすめなのかを解説します。
高齢になるほど病気・ケガのリスクが高まるから
犬も人間と同じように高齢になるほど、免疫や体力が低下するため、病気やケガのリスクが高まります。
病気やケガがきっかけで、他の病気を併発したり、寝たきりになってしまったりすることも多いです。
若い頃は免疫力や体力があるため回復が早い傾向がありますが、高齢になって病気やケガをすると治療が長引き、中には命に関わるケースもあります。
通院回数が増えたり重大な病気にかかることによって医療費が高くなる傾向があるので、万が一の時のために備えておくことが大切です。
ペットの高齢化が進んでいるから
獣医療の発達や生活環境の向上などによって、ペットの高齢化が年々進んでいます。
2021年度の犬の平均寿命は、14.2歳でした。
2008年では13.2歳だったので、13年間で平均寿命はなんと1歳伸びていることになります。
犬の平均寿命は、今後もさらに伸びることが予想されるでしょう。
平均寿命が伸びることは、愛犬と一緒にいられる時間が増え、飼い主さんにとって嬉しいことですが、年齢が上がるにつれて病気やケガをするリスクも上がるため、医療費を備えておくようにしましょう。
高額になりがちな医療費の負担を抑えられるから
現在は獣医療の発達により、以前は治らなかったような病気も治療法が確立されつつあります。
一方、より最新で高度な医療を行うこととなれば、医療費も高額になり、経済的な負担も大きくなるでしょう。
アニコム家庭どうぶつ白書2023の「犬の年齢別の年間診察料」を見ると、1歳の犬の中央値は21,910円であるのに対し、13歳では150,486円という結果が出ています。
ペットには人間のように公的な医療保険がなく、全額自己負担となるため、治療費を備えておく必要があります。
万が一の時のために備えてペット保険に加入しておけば、高齢になって医療費がかかりやすくなっても経済的負担を軽減し、治療に専念できます。
また、ペット保険に入っておくことで、費用の心配をせずにちょっとしたことでも動物病院へ連れていきやすくなり、病気やケガの早期発見・早期治療に繋がります。
13歳以上のシニア犬は要注意!ペット保険に加入する前に新規加入年齢をチェック
一般的にペット保険には、新規加入の年齢制限が設けられています。
ペット保険の上限年齢は保険会社やプランによって違いますが、だいたい8歳〜10歳未満までに設定されていることが多いです。
そのため、ペットが高齢になっている場合は注意しましょう。
特に13歳以上を過ぎていると、入れる保険はかなり限られてしまいます。
まずはペット保険に加入する前に、愛犬の年齢で入れる保険かどうかをチェックすることが大事です。
13歳以上のシニア犬が入れるペット保険は1社だけ
13歳以上のシニア犬が入れる保険は、現在の時点でアニコム損保の「どうぶつ健保しにあ」1社のみです。
ここで、13歳以上のシニア犬が入れるペット保険「どうぶつ健保しにあ」について紹介します。
アニコム「どうぶつ健保しにあ」
アニコム「どうぶつ健保しにあ」は13歳以上でも新規で加入できる唯一のペット保険です。
シニア犬のための保険プランで、加入は8歳以上なら何歳でも入れます。
主な補償内容は以下のとおりです。
補償割合 | 70% | 50% |
補償範囲 | 特化型(入院・手術) | |
入院の支払限度額 | 1日14,000円まで/年間20日まで | 1日10,000円/年間20日まで |
手術の支払限度額 | 1日140,000円まで/年間2回まで | 1日100,000円まで/年間2回まで |
待機期間 | ケガ:なし 病気:30日 | |
請求 | 窓口精算(「どうぶつ健保」対応病院とそこからの紹介のみ) | |
特約 | ペット賠償責任特約(+140円) | |
割引 | 多頭割引 / 健康割増引制度 | |
サービス | どうぶつ健活 / どうぶつホットライン / 迷子捜索サービス |
「どうぶつ健保しにあ」の補償範囲は、入院・手術のみの特化型ですが、通院補償が付いている「どうぶつ健保ふぁみりぃ」へ移行できる可能性もあります。
「どうぶつ健保ふぁみりぃ」は、同じくアニコム損保のペット保険で、犬猫の上限年齢が7歳11ヶ月までの保険です。
条件は、毎年1回無料で受けられる「どうぶつ健活(腸内フローラ測定)」の結果が良好であることです。
もし結果が良好であれば、2年目以降の契約更新のタイミングで通院の補償がついた「どうぶつ健保ふぁみりぃ」への移行ができます。
また、「どうぶつ健保ふぁみりぃ」の保険料は犬種によって異なり、20歳になるまで値上がりしていき、20歳以降の保険料は、変わらず一定となります。
毎年の値上がり幅がゆるやかなので、無理なく安心して続けられる保険です。
【チワワの場合(月払)】
70%プラン | 50%プラン | |
8歳 | 3,000円 | 2,460円 |
12歳 | 3,480円 | 2,800円 |
16歳 | 3,510円 | 2,820円 |
弊社の商品の保険期間は1年間ですが、ご契約には「継続契約特約」を適用して引受をさせていただいておりますので、解約等のお申し出がない限り満期後は、原則ご契約は自動的に継続となり、終身ご継続いただけます。
※ご注意
・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
・自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、補償内容などが変更となる場合があります。
引用:重要事項説明書
ペット保険は遅くても10歳までに入っておくのがおすすめ
ペット保険は年齢面だけ見れば、8歳未満ならどのペット保険でも加入ができます。
一方、8歳を超えると加入できるペット保険は限られてきます。
10歳以上になるとさらに選択の幅が狭まり、入りたい内容の保険に入れないというケースも出てくるでしょう。
そのため、遅くても10歳までにはペット保険に入っておくのがおすすめです。
ペット保険の年齢制限一覧表(2024.7月現在)
以下の表は、各ペット保険の年齢制限の一覧表です。
保険会社名 | プラン名 | 新規加入年齢(上限) |
アニコム損保 | どうぶつ健保ふぁみりぃ・ぷち | 7歳11か月まで |
どうぶつ健保 しにあ | 8歳以上 上限なし | |
エイチ・エス損保 | 7歳11か月まで | |
ペット&ファミリー | げんきナンバーわんスリム | 7歳11か月まで |
SBIプリズム少短 | プリズムペット犬猫プラン | 7歳11か月まで |
アクサダイレクト損保 | 販売終了 アニコムと業務提携 | |
ペットメディカルサポート株式会社 | PS保険 | 8歳11か月まで |
株式会社エフ・ピー・シー | FPC | 8歳11か月まで |
リトルファミリー少短 | わんデイズ・にゃんデイズ | 8歳11か月まで |
イオンペット少短 | 9歳11か月まで | |
日本ペット少短 | いぬとねこの保険 ネクスト・ライト・ミニ |
10歳11か月まで |
au損保 | 10歳11か月まで | |
楽天損保 | スーパーペット保険 | 10歳11か月まで |
スーパーペット保険(手術・入院型) | ||
スーパーペット保険ねこ (手術・入院型・50%) |
||
イーペット少短 | 10歳11か月まで | |
チューリッヒ少短 | 犬のがん保険 | 10歳11か月まで |
つばき少額短期保険株式会社 | 10歳11か月まで | |
SBIいきいき少短 | 11歳11か月まで | |
アイペット損保 | うちの子 うちの子ライト |
12歳11か月まで |
上の表を見て分かるとおり、犬の年齢が11歳以上になると一気に入れる保険が減ることが分かります。
アニコム損保の「どうぶつ健保ふぁみりぃ」を含めて、11歳以上が3社、12歳以上が2社です。
13歳以上のシニア犬がペット保険に入るときの注意点
現在のところ、13歳以上のシニア犬はアニコム「どうぶつ健保しにあ」であれば加入ができます。
ただし、必ずしも加入ができるというわけではないので注意しましょう。
既往歴によっては加入できない
基本的に、ペット保険に加入する条件として「健康体であること」が前提となっています。
そのため、治療中の病気やケガがある場合、また既往歴がある場合にも加入を断られることがあります。
アニコム損保では、以下の病気に罹患している、または罹患している疑いがあると保険に加入することができません。
・慢性腎不全
・糖尿病・肝硬変
・副腎皮質機能低下症(アジソン病)
・副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
・甲状腺疾患
・免疫介在性結晶板減少症
・免疫介在性溶血性貧血
・巨大結腸症
・巨大食道症(食道拡張症)
・膵外分泌不全
条件付きでの加入になるケースもある
もし治療中の病気やケガがあっても、その病気・ケガを保険金の補償対象外とする条件付きで加入になるケースもあります。
既往歴がある場合も同様です。
既往歴とは、過去にかかった病気やケガのことで、現在は治療が終わっている病歴のことです。
高齢犬になると既往歴や持病を持っていることも多く、ペット保険に加入する際はそれらの病気が補償対象外となることも理解しておきましょう。
また、ペット保険に加入する際は、ペットの健康状態や既往歴などの告知をすることが義務となっています。
正しい告知をせずに契約を進めてしまうと発覚した時に保険金が支払われなかったり、契約が解除される可能性もあるので注意してください。
13歳以上のシニア犬がかかりやすい病気と治療費例
13歳以上のシニア犬になると、あらゆる身体機能が衰え、病気になるリスクが高まります。
ここでは、シニア犬がかかりやすい病気と治療費について解説します。
歯周病
歯周病は、歯垢の中の細菌によって口腔内で起こる炎症で、大きく「歯肉炎」と「歯周炎」の2つに分けられます。
歯肉炎は歯と歯茎に歯垢が付着することで歯茎に炎症が起きている状態で、この段階では治療すれば治る可能性が高いです。
歯周炎は、歯肉炎を放置したことで症状が悪化し、炎症が歯を支える歯周組織にまで及んでしまっている状態で、治療による完治は難しいです。
歯周病は犬に最も多い病気で、3歳以上の80%以上が歯周病に罹患していると言われています。
また、高齢になると唾液の分泌が減って歯垢が蓄積しやすくなり、免疫力も下がることから、シニア犬になるほど歯周病になりやすい傾向があります。
治療
軽度の場合、歯垢や歯石を取る治療を行います。
重度の場合は、グラグラしている歯を抜いたり炎症がひどい歯茎を切除することもあります。
歯石除去や抜歯は、必ず全身麻酔をかけて行います。
【治療費】
治療費は、進行具合や犬の大きさなどによっても異なりますが、軽度であれば30,000〜40,000円程度、中度で抜歯が必要になると70,000円〜80,000円程度。
重度になって抜歯の本数も増えれば、10万円程度かそれ以上になることもあります。
関節炎
犬の関節炎は、関節組織に炎症が起きている状態のことを言います。
炎症を起こしているため、痛みを伴い、足を引きずって歩いたり、足を上げたりかばうようにする仕草が見られます。
また、急に散歩に行きたがらなくなる、歩くスピードが遅くなる、段差を上れなくなるなども、犬が関節炎になった時に見られる症状です。
特に、加齢によって長年の疲労や負担が蓄積されることから、高齢の犬に多く見られます。
治療法
残念ながら壊れてしまった関節組織は元に戻すことはできないので、基本的に痛みをやわらげること、進行を遅らせることを目的として治療が行われます。
症状によっては炎症や痛みを抑える内服薬や注射を用います。
また、肥満の場合は食生活や適度な運動など、生活習慣の改善をすることも大切です。
重症の場合は、関節を固定したり人口関節を入れるなどの外科手術を行うこともあります。
治療費
治療費は、診察料、検査費用、鎮静処置が行われた場合の費用、薬代などが1度の診察でかかり5,000〜8,000円程度です。
ただし、1回の治療費が数千円だとしても、通院が必要となれば、総額して更に費用がかかることも頭に入れておきましょう。
また、外科手術を行う場合は、20〜30万円程度の費用が必要となります。
心臓病
犬の心臓病の種類はさまざまありますが、特に多いのが僧慢弁閉鎖不全症という病気です。
初期段階ではあまり症状がなく、検診の時などに心雑音が聴こえたことで偶然に発見されることも多いです。
僧慢弁閉鎖不全症は、左心房と左心室の間にある僧漫弁が閉じなくなってしまい、本来であれば左心房から左心室へと流れる血液が逆流してしまいます。
血液の逆流が起きると、本来は全身に送り出すはずだった血液が送れなくなり、心臓の中、とくに左心室に血液が過度に充満されてしまいます。
さらに進行し血液を心臓の中だけで処理できなくなると、肺にまで血液が充満。
それによって肺水腫を起こし、命に関わる状態となります。
チワワ、マルチーズ、シーズー、ポメラニアンなどの小型犬に多い病気で、特に高齢になるほど病気のリスクは高くなります。
治療法
多くの場合、強心剤や血管拡張剤、利尿剤などを組み合わせた投薬治療を行います。
初期の段階で投薬を始めれば、長期にわたって普段通りの生活を送ることが可能です。
投薬治療は、原因となっている弁の修復をするためではなく、いかに血液をうまく循環させるかという治療です。
場合によっては、完治を目指すための心臓手術を専門の病院で行うこともあります。
治療費
投薬治療を行う場合の治療費は、薬の数や種類によって幅があり、通院1回あたりの治療費は、3,000円〜8,000円程度が一般的です。
また、心臓病の投薬治療は一生涯続きます。
外科手術を行う場合は、入院費用や入院中の検査費用、薬剤費なども含めて150〜180万円程度と高額になります。
皮膚病
犬の皮膚は人間と比べ薄くてデリケートなため、皮膚トラブルを起こしやすいです。
犬が皮膚病になると脱毛、かさぶた、フケ、湿疹などの症状が見られ、かゆみによって引っ掻いたり噛んだりしてしまいます。
皮膚炎にはさまざまな種類があり、代表するものは膿皮症、アトピー性皮膚炎、マラセチア皮膚炎、疥癬、皮膚糸状菌症、甲状腺機能低下症などがあげられます。
その中でも特に老犬に多い皮膚病は、皮膚糸状菌症と甲状腺機能低下症です。
治療
治療は、皮膚病の種類によっても異なりますが、多くは薬剤の投与と専用の薬用シャンプーの併用です。
甲状腺機能低下症の場合は甲状腺ホルモン剤の投与を行います。
治療費
治療にかかる費用も皮膚病の原因によって差があります。
だいたいは通院1回につき、5,000円〜10,000円程度ですが、皮膚病は通院が必要で、治療が長引く傾向があり、年間にすると10万円以上になることも多いです。
悪性腫瘍
犬の高齢化が進み、犬も人と同様に悪性腫瘍(ガン)が死因として一番多くなっています。
犬に多いガンは、リンパ腫、肥満細胞腫、乳腺腫瘍、悪性黒色種(メラノーマ)などです。
ガンが発生する場所によって症状は異なりますが、皮膚にしこりや腫れ、炎症などを起こして気が付くケースが多いです。
また、全てのガンに共通する症状として元気・食欲の低下、体重の減少が起こります。
治療
ガンの治療法として代表的なものは、「外科治療」「放射線治療」「化学療法(抗がん剤)」の3つになります。
例えば肥満細胞腫やメラノーマ、乳腺腫瘍は、外科手術で切除を行う治療が基本です。
外科手術を行った後に抗がん剤治療を行うケースや、リンパ腫や部位によって切除が難しい場合は、抗がん剤治療や放射線治療が行われます。
治療費
治療費の目安は手術費用が10〜20万円程度、抗がん剤が1回につき2〜3万円程度、放射線治療は全体で50〜100万円程度(照射回数によって異なる)です。
もちろん費用は、病気の進行状態や手術を行う病院によって異なります。
認知症
犬の認知症は老化によって認知機能が低下することで、いくつかの特徴的な行動障害が見られる病態の総称です。
主な症状には徘徊や旋回、呼びかけに反応しなくなる、トイレの失敗、昼夜逆転、夜泣きなどがあります。
認知症は放っておくとどんどん進行してしまい、残念ながら現在の医学では治すことはできません。
ただ、毎日の生活にさまざまな刺激を与えることによって発症を予防したり、進行を遅らせることはある程度可能であると言われています。
例えば知育玩具を使ったり、普段のお散歩コースを少し変えてみるだけでも良い刺激となり、脳の活性化につながります。
昼夜逆転や夜泣きに対しては、日中にできるだけたくさん活動をすることで改善が期待できます。
同時に日光に浴びることで体内時計が整い、夜に眠りやすくなるという効果もあります。
また、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などを多く含むフードに変更したり、サプリメントで補ったりすることで、認知力や記憶力の向上が期待され、認知症の予防に役立つと言われています。
治療
上記のような対処を行ってもうまくいかない場合は、認知症治療薬や抗不安薬を使用します。
ただしこれらの薬は認知症を根本的に治すものではなく、老化の進行を遅らせることが目的としたものです。
認知症にかかる治療費は、診察、検査、薬代を含んで1回5,000円程度です。
13歳以上のシニア犬に健康で長生きしてもらう秘訣
愛犬にはいつまでも元気でいてもらいたいですよね。
ここから、13歳以上のシニア犬に健康で長生きしてもらう秘訣について解説します。
無理のない範囲で運動をさせる
犬も年をとると人間と同じように足腰が弱まります。
歩くペースが遅くなったり、散歩へ行きたがらなくなることも多くなるでしょう。
ただ、散歩を嫌がるからといって散歩へ行かなくなると、運動量が減って筋肉量が落ちてしまいます。
その結果、関節が弱くなり足腰はさらに弱まり老化が進みます。
体力・筋力を維持するためには、適度な運動をすることが大切です。
若い頃と同じ距離を散歩させる必要はありませんが、1回10分程度を目安に1日2〜3回に分けて連れて行くのがおすすめです。
愛犬の様子を見ながら無理のない範囲で行うようにしましょう。
日光浴をさせる
老犬にとって日光浴には、さまざまなメリットがあります。
そもそも太陽の光に当たると暖かくて気持ちが良く、リラックス効果があります。
また、日光に当たることで雑菌やカビ菌などの殺菌効果も期待できます。
さらに、セロトニンというホルモンが分泌され、精神が安定するとも言われています。
また、老犬になると眠る時間が増え、日中に寝すぎると昼夜が逆転し、生活のリズムが崩れてしまうことも多いです。
昼間に日光浴をすることで、体内時計が整えられて生活のリズムを元に戻しやすくなります。
ただし、老犬になると体温調節がうまくできなかったり、水を飲まなくなることが多いので、脱水が起こらないように注意する必要があります。
日光浴をさせる時は、飼い主さんは近くで様子を見守り、暑そうであれば場所を移動してあげるようにしましょう。
年齢や体質に合ったフードを与える
犬は一般的に、小型犬・中型犬は7歳頃、大型犬は5歳頃からシニア期と言われるようになります。
ただ、その頃はまだ見た目にそれほど変化はなくシニア犬には見えないかもしれませんが、体の機能や代謝量は徐々に低下しています。
シニア期になると消化吸収力が落ち、必要なエネルギー量が徐々に減ってくるため、成犬と同じ内容のドッグフードを与えていると、カロリーの過剰摂取となって体重が増加してしまう可能性があります。
そのため、シニア期に入ったら低脂肪・低カロリーのフードで体重管理を行うようにしましょう。
さらに年齢を重ねると、食べる量が減り、消化吸収の機能はさらに衰え、栄養の吸収率が低くなるので、少しの量でしっかり必要な栄養素とカロリーが補えるフードを与えるようにします。
消化が悪かったり、歯周病などで口腔内環境が悪ければ、フードをふやかして柔らかくしてあげると食べやすくなります。
もし愛犬に病気や何かの症状などがある場合は獣医師に相談して、愛犬の年齢や体質に適したフードを選ぶようにしましょう。
太らせない
老犬は代謝が低く、運動量が減少することで肥満になりやすい傾向があります。
太り過ぎは心臓への負担、関節への負担、また、糖尿病、尿路結石、呼吸器系などの病気のリスクが高まり、健康に影響を及ぼします。
単に食事量を減らすだけでは、愛犬にストレスが溜まってしまう他、栄養が不足してしまう場合があるので、愛犬の体調や体重を確認しながら調整する必要があります。
基本は、適度な運動と高タンパクで低カロリーの食事を適量与えることです。
前述したように老犬に激しい運動は必要ありませんが、適度な散歩は足腰の筋力維持にもつながるので、愛犬の様子を見ながら行くようにしましょう。
運動のためだけでなく外の空気に触れ、さまざまな音やにおいを感じることは良い刺激になり気分転換にもなります。
こまめに定期検診を受けさせる
愛犬がシニア期を超えたら半年に1度は定期検診を受けるようにしましょう。
犬の成長スピードはとても早く、1年で人間の4〜7歳相当の年をとっていくと考えられています。
そのため、病気の早期発見のためにはこまめな定期検診を受けることが大切です。
検査の内容は、「問診」「視診・触診・聴診」「血液検査」「レントゲン検査」「尿検査」「便検査」が一般的な項目です。
シニア期に入ったらレントゲン検査だけでは発見しにくい病気を見つけるため、「超音波検査」も追加することをおすすめします。
また、定期検診に加え愛犬とのスキンシップ・観察によって、飼い主さん自身が愛犬の健康チェックを日頃から行うようにしましょう。
よくある質問
窓口精算ができなかった場合はどうすればいいですか?
ペット保険で椎間板ヘルニアとパテラは補償対象ですか?
ペット保険は必要?
ペットには公的医療保険制度がありません。そのため診療費の自己負担額は100%です。
もしものときに、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【犬の保険は13歳でも入れる?注意点や長生きの秘訣について解説!】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・13歳以上のシニア犬がペット保険に入る時の注意点
・13歳以上のシニア犬に健康で長生きしてもらう秘訣