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猫が口呼吸をしているのは危険?原因・対処法・予防法を解説!

2024年9月18日

病気・ケガ

 
猫が口呼吸をしているのは危険?原因・対処法・予防法を解説!サムネイル
猫は通常、鼻で呼吸をします。
そのため、犬のように口を開けて呼吸をすることはほとんどありません。
猫が長時間口を開けて呼吸をしている場合、それは体に重大なことが起きているサインかもしれません。

この記事では

・猫が口呼吸をする原因
・猫が口呼吸に気づいたときの対処法
・猫の口呼吸を予防する方法
について解説します。
最後までお読みいただければ、猫の口呼吸についてわかるようになっていますので、ぜひ参考にしてください。

要注意!猫の口呼吸とは?

先にもご説明したように、猫は通常鼻で呼吸する動物です。

これは、猫は視力があまりよくないため嗅覚を使って周りを確認するためだとされています。

通常鼻で呼吸する猫は口で呼吸することがほとんどないため、口呼吸をすると呼吸が浅くなり酸素の量が少なくなってしまうのです。

そのため、口呼吸が長時間続くと命に関わることもあります。

通常の呼吸と口呼吸との見分け方

猫の正常な呼吸回数は1分間に20~40回程度とされています。

1分間に60回以上呼吸をしている場合は多呼吸状態と呼び、注意が必要です。

猫の呼吸はお腹の上下運動を確認することで測れます。

胸が上下に動いたら1回とカウントしてください。

睡眠時の猫の呼吸数は1分間に15~25回程度ですので注意しましょう。

異常な呼吸を見分けるポイント

猫が鼻呼吸をしている場合でも、鼻の穴が大きく広がっている場合は息苦しさを感じている状態です。

また、肩を上下に動かしているような激しい呼吸をしているときも、呼吸に異常が起きている可能性があります。

猫が口呼吸をする原因

猫が口呼吸をする原因となる病気の中で代表的なものは以下の3つです。

それぞれ詳しく解説していきます。

呼吸器系の問題

猫が口で呼吸をする原因の中で、最も多いのが呼吸器系の異常です。

呼吸器系の病気の中で代表的なものは以下の4つです。

猫風邪

猫風邪は以下のような人間の風邪に似たような症状が出る病気です。

・鼻水
・目やに
・くしゃみ
・発熱
・よだれ
・目の充血や腫れ
・食欲がない
・元気がない 等
猫風邪になると鼻水で鼻づまりになり、口呼吸になることがあります。
猫風邪はウイルス性で非常に感染力が強い病気です。
そのため、多頭飼いの場合は注意が必要です。

猫喘息

猫喘息は気管支に炎症が起きることで、気管支が徐々に狭くなる病気です。

猫喘息になる原因はアレルギーによるものとされています。

年齢が若いうちに発症すると重症化しやすいことが多いです。

猫喘息は発作的に呼吸困難が起きることがあるので注意が必要です。

気管支炎

猫の気管支炎は、気管に炎症が起きる病気です。

猫が気管支炎になる原因にはさまざまな事柄が考えられます。

・ウイルス
・細菌
・寄生虫
・異物
・刺激物
猫が気管支炎になると咳をするようになるため、呼吸がにしくくなります。
また、気管が狭くなることで呼吸困難になることがあります。
猫喘息や気管支炎などが慢性化すると、気管支の構造が変化してしまうことがあります。
気管支が変化してしまうと二度と戻らないので注意が必要です。

鼻腔内の異物

鼻腔内異物とは、異物が鼻に詰まることで呼吸ができなくなることを指します。

異物にはさまざまなものがあります。

・草の種などの植物
・吐しゃ物
・おもちゃ
・ポリープ
・腫瘍 等
鼻腔内に異物が詰まると呼吸がしにくくなったり、鼻水やくしゃみなどの症状がでます。
鼻腔内異物を取り除くことができれば、呼吸困難を改善することができます。

心臓の問題

猫が口呼吸をする原因の中で呼吸器系の異常の次に多いのが心臓の病気です。

その中でも多いのは以下の2つです。

肥大型心筋症

猫の心疾患のなかで多い病気が心筋症で、心筋症の中でも最も多い病気が心臓の筋肉が分厚くなる肥大型心筋症です。

猫の肥大型心筋症の初期はほとんど無症状で、悪化していくと徐々に呼吸が荒くなるなどの症状が出始めます。

肥大型心筋症は若年の猫でも発症することがあります。

初期はほとんど症状が出ないため、定期的な健康診断をして早期発見をすることが重要です。

血栓塞栓症

血栓塞栓症とは、血液内に血の塊ができて血栓となり血液を塞いでしまう症状です。

血栓ができると、以下のような症状が起きることがあります。

・足を引きずる
・足を動かさなくなる
・痛みを訴える
・呼吸困難になる
・足の先が冷たくなる
・肉球の色が白や紫になる
・体温が低くなる 等
血栓塞栓症は発症すると命に関わることがあるので、早期的な治療が必要です。

その他の原因

猫が口呼吸をするのはその他にも以下のような原因が考えられます。

熱中症

暑い場所に長時間滞在したり、飲み水が足りないなどの場合、熱中症になって口呼吸をしていることが考えられます。

熱中症になると、口呼吸以外に以下のような症状がみられます。

・顔や耳が暑い
・眼のふちや鼻が赤い
・ぐったりしている
・よだれ
・嘔吐
・下痢 等
上記のような症状が見られる場合は、早急に動物病院に連れて行き、適切な処置を受けてください。

ストレス

猫は強いストレスを感じたり興奮している場合は口呼吸することがあります。

猫はとてもデリケートな動物なので、ちょっとした環境の変化にとても敏感です。

愛猫が何が苦手でどんなことにストレスを感じるのかを、日々注意深く観察し、飼い主さんが把握できるようにしましょう。

運動後

激しい運動のあとに興奮して口呼吸をすることがあります。

これは若い年齢の猫が特に起こりやすい症状です。

基本的にはあまり心配するような症状ではなく、しばらく安静にしていれば時期に鼻呼吸に落ち着きます。

しかし、頻繁に口呼吸をしたり長時間口呼吸が続く場合は一度病院を受診することをおすすめします。

口を開けているだけの場合も

猫が口を開けていても、呼吸しているわけではない状態もあります。

猫がどこか一点をじっと見つめ、口を半開きにしている場合はフレーメン反応である可能性があります。

フレーメン反応とは、他の動物や人間のにおいをよく確認しようとしているときにする反応です。

猫によっては一瞬でやめたり、しばらくフレーメン反応状態のままでいることもあります。

これは何かの病気で起きているわけではないので、しばらく様子を見てあげてください。

もし、フレーメン反応のあとにくしゃみや頭を振っている場合は、猫にとって刺激が強すぎたということなので、そのにおいがしないように気をつけてあげてください。

猫の口呼吸に気づいたときの対処法

猫が口呼吸をしていることに気づいたら、まずは様子をよく観察しましょう。

短時間で鼻呼吸に戻る場合は、自宅で経過観察をしても問題ありません。

口呼吸が戻らなかったり頻繁に口呼吸を繰り返す場合は、できるだけ早く動物病院を受診してください。

また、口呼吸以外の症状がないか、ここ数日の様子を思い出し、獣医師に適切な症状を伝えることも大切です。

呼吸が苦しい状態の猫を動物病院に連れていく場合は、のどや胸を圧迫しないようにしましょう。

できるだけ広いキャリーケースを使ってあげると、猫の体の負担を減らすことができます。

猫の口呼吸を予防する方法

猫の口呼吸は、日々の生活環境を見直すことで防ぐことができる場合もあります。

とくに以下の3つの事柄に気を付けるようにしましょう。

日常の健康管理

口呼吸が起こる原因には病気が関係することもあります。

日頃から猫の体調や様子をよく確認し、少しでもおかしいところがあると感じた場合はできるだけ早く動物病院を受診しましょう。

また、猫の病気の中には発症しても最初のうちは症状があまり出ず、症状が進んでいくと呼吸困難になるものも数多くあります。

病気の中には早期発見し適切な治療をすれば完治できたり症状が抑えられるものも多いので、定期的に動物病院でわんにゃんドッグを受診することも重要です。

環境の整備

猫の口呼吸はアレルギーや熱中症など、飼い主さんが日頃から猫の環境に気を配ることで防げるものもあります。

猫が普段過ごす部屋はエアコンを使って熱中症にならないようにしてあげてください。

また、飲み水を切らさないようにすることも重要です。

猫の中にはあまり水を飲まない子もいます。

その場合は循環式の水飲みを使うと、動く水に興味を惹かれて水を飲むこともあるので試してみてください。

また、アレルゲンが原因で喘息になることもあるので、掃除や空気清浄機を使ってアレルギーができるだけ起きにくいようにしてあげることも重要です。

ストレス管理

猫はデリケートな動物なので、さまざまなことに不安を感じやすい生き物です。

猫の性格やストレスに感じることを把握し、できるだけ猫が快適にリラックスして過ごせる環境を整えてあげましょう。

よくある質問

猫の口呼吸の検査にはどのようなものがありますか?

猫の口呼吸の原因はさまざまあるため、血液検査やレントゲン、エコー検査など症状に合わせた検査が行われます。動物病院の受診時に呼吸困難により検査が難しそうな場合は、いったん病院でお預かりし、酸素室などで落ち着かせてから検査をすることもあります。逆に動物病院を受診したときにはすでに呼吸が落ち着いていることもあるため、可能であれば呼吸がおかしい様子を動画等に撮り、それを受診時に獣医師に見せることで、より適切な判断や治療法につながることもあります。

呼吸が早いけれど他の症状はありません。動物病院を受診した方がよいでしょうか?

呼吸が荒くても他に症状がないのであれば、しばらく様子を見てあげてください。様子が落ち着いて鼻呼吸に戻るようであれば問題ありません。しかし、長時間口呼吸が続いたり口呼吸を繰り返すようであれば、何らかの病気の可能性があるのでできるだけ早く動物病院を受診しましょう。

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【猫が口呼吸をしているのは危険?原因・対処法・予防法を解説!】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・猫が口呼吸をする原因
・猫が口呼吸に気づいたときの対処法
・猫の口呼吸を予防する方法
について解説してきました。
猫の口呼吸は何らかの病気である可能性が高いです。
できるだけ早めに動物病院を受診し、適切な診察と治療を受けましょう。
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。