うさぎがビニールを食べてしまった!そんな時、どう対応すべきか迷いますよね。
誤飲はうさぎにとって大きなリスクを伴い、重大な疾患につながることもあります。
この記事では
・うさぎがビニールを誤食した際の緊急対処法
・ビニールの誤食によるリスクと、動物病院に連れて行くタイミング
・ペット保険は適用される?おすすめのペット保険とは
・ビニールの誤食を防ぐための方法
について解説します。
うさぎさんの健康を守るための重要な情報をお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてください!
うさぎがビニールを誤食した!今すぐ飼い主さんが取るべき行動は?
うさぎがビニール袋などを誤食してしまったとき、飼い主さんは慌てがちですが、
まずは落ち着いて行動しましょう。
まずはうさぎの状態を確認
最初に、うさぎの状態をよく観察しましょう。
例えば
・呼吸は正常か
・元気はあるか
などです。
また、病院に正しい状況を伝えるために
・何をどの程度食べてしまったのか
・いつ食べてしまったのか
などもチェックしましょう。
落ち着いて現状を正確に把握することは、
うさぎのためであり、動物病院で適切な処置を受けるためにとても重要です。
動物病院に連絡する
うさぎがビニールを食べてしまった時に、「とりあえず元気そうだし大丈夫だろう」と決めつけることは非常に危険です。
うさぎがビニール袋などを誤食してしまった場合は、
早急に動物病院で処置を受ける必要があります。
動物病院に連れて行く際は、
連れていく前に『うさぎがビニール袋を誤食した』ということを伝えておきましょう。
そうすることで、病院側に緊急性が高いことを伝えることができ、早めの処置を受けることができます。
動物病院が診療時間外の場合は、夜間に診療してもらえる動物病院を受診しましょう。
万が一の時のために、日頃のかかりつけ病院以外にも夜間などの緊急時に受診できる動物病院を探しておくと安心です。
うさぎがビニールを食べてしまうとどうなる?
ビニールを誤食した場合、犬や猫とは異なり
うさぎは吐かせて対処することができません。
うさぎの胃は食べ物を吐き出せるようにできていないのです。
うさぎがビニールを誤って食べてしまうと、消化器官に大きな負担がかかり、適切な対処をしないと命に関わることがあります。
ビニールは体内で消化できない異物です。
腸内に詰まると『腸閉塞』という深刻な病気になることがあります。
腸閉塞(ちょうへいそく・イレウス)とは?
腸閉塞は、腸が詰まってしまい、食べ物や糞が通らなくなる病気です。
腸閉塞になってしまうと、
・食欲がなくなる
・うんちが小さくなる、
・うんちが出なくなる(1日を目安にしましょう)
・お腹が張る、または痛がる様子がある(歯ぎしりなど)
などの症状が見られます。
これらの症状が出たら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
腸閉塞はうさぎにとって非常に死亡率の高い病気です。
腸閉塞になってから異物を取り出しても、助からないことが多いとされています。
腸閉塞は自然に治ることはほとんどなく、手術が必要になることもあります。
ビニール誤食が引き起こす他の病気
ビニールを食べてしまうと、腸閉塞以外にも
・消化不良
・胃のトラブル
などが起こることがあります。
ビニールは消化されないため、胃や腸に詰まって消化不良を引き起こします。
これが長引くと、うさぎがさらに弱ってしまいます。
さらに、ビニールが排出されない場合、開腹手術が必要となることもあります。
この場合、手術費用は数万円から数十万円に及ぶことがあります。
動物病院での対応
動物病院では、レントゲンやエコー検査を使って、ビニールがどこに詰まっているか確認します。
自己判断ではわからないところまで確認してくれるので、すぐに獣医師に相談することが重要です。
特に、腸閉塞は早急な対応が必要な病気で、放置すると命にかかわることがあります。
ビニール誤食後に注意すべき症状と対処法
うさぎがビニールを誤食してしまった場合、早期に症状を見極めて正しい対応を取ることが大切です。
うさぎは不調を隠す傾向がある生き物なので、
中々気付けないこともあるかもしれません。
その為、よく見ていつもと少し違う行動を早めに発見することが大切です。
ここでは、具体的に注意すべき症状と、どう対処すべきかについて説明します。
誤食後に現れる症状
ビニールを誤食した場合、次のような症状が見られることが多いです。
①食欲の低下
うさぎが突然食べる量を減らしたり、まったく食べなくなる場合は、腸閉塞や消化不良が原因かもしれません。
特に、牧草やペレットを食べなくなったら、異物が腸に詰まっている可能性があります。
②うんちのサイズや量が変化する
うんちが小さくなる、または全く出なくなるのは、腸の問題を示していることが多いです。
特に、いつもよりうんちが少なくなる場合は消化不良や異物が原因となっている可能性が高いため、
すぐに動物病院に行きましょう。
③元気がなくなる、活動が減少する
・普段より動かない
・ぐったりしている
・目がうつろ
などの変化は、うさぎが体調を崩しているサインです。
また、うさぎは痛みを隠すことがあるため、
お腹を押すと痛がる、または歯ぎしりなどをしていたらすぐに対応が必要です。
動物病院に連れて行くタイミング
直後に行うべきこと
ビニール誤食が発覚したら、まずはうさぎの様子を観察しましょう。
普段通りに食欲があり、うんちも正常であれば様子を見つつ、
念のために動物病院に電話で相談しておくと安心です。
次のような症状が出たらすぐに連絡
次のような症状が見られたら、できるだけ早く動物病院へ行く必要があります。
①24時間以上食べない
ビニールを食べてしまった後、牧草やペレットを食べなくなった場合は危険信号です。
②うんちが全く出ない・または小さくなる
うさぎのうんちは健康のバロメーターです。
通常より小さくなったり、量が減ったりした場合は、腸に問題があるかもしれません。
③お腹が張っている、または触ると硬い
うさぎがお腹を触られるのを嫌がったり、張りが見られる場合、
腸閉塞の恐れがあるため、直ちに病院へ連れて行くべきです。
④元気がなく、活動量が極端に少ない
いつもより動きが鈍く、ぐったりしているようなら緊急性が高いです。
これらの症状は腸閉塞の可能性が高く、レントゲンやエコー検査で異物の位置を確認することが必要です。
自己判断で「大丈夫」と判断せず、少しでも異常を感じたら、
動物病院で早急に診察を受けることが大切です。
動物病院に連絡する際のポイント
動物病院に連絡する際には、次のような情報を準備しておくと獣医師が迅速に対応できる可能性が高まります。
・いつビニールを食べたのか(おおよその時間)
・どれくらいの量を食べたか(ビニールの大きさや種類)
・現在のうさぎの状態(食欲、うんちの量、動きの状態など)
・その他の異常な兆候(歯ぎしりや痛がる仕草)
早めの連絡が早期対応に繋がり、手遅れになる前に必要な治療を受けさせることができます。
また、獣医師の指示に従って適切な行動を取ることが、うさぎの健康を守るための一番の方法です。
うさぎが誤飲にかかる治療費は?
うさぎの誤食による治療は、場合によっては治療費が高額になることがあります。
ここでは、一般的な治療費の目安をお伝えします。
ビニールを誤食した際の治療費
初診料や診察料は動物病院によって異なりますが、初期費用として5,000円程度を想定しておきましょう。
誤食したビニールの位置や、腸や胃に異常がないかを確認するために検査が行われます。
費用は約1〜2万円が一般的です。
異物が体内で詰まり、うさぎが腸閉塞を引き起こした場合は開腹手術が必要になることがあります。
手術費用は病院の設備や場所により異なりますが、一般的に数万円から十数万円がかかることがあります。
ビニールの誤食は早期対応が非常に重要です。
軽症の場合は治療費が抑えられることもありますが、症状が悪化すると治療に伴うコストが急増します。
うさぎの誤飲による診察費はペット保険で補償される?
ほとんどのペット保険が、うさぎがビニールを食べた場合の治療費を補償してくれます。
ただし、加入している保険のプランによって補償範囲が異なるため詳細を確認しましょう。
緊急手術になると、数十万円の高い治療費がかかることが多く、ペット保険による補償はとても魅力的であると言えます。
今は若くてうさぎが病気やケガをあまりしていなくても、今後年齢を重ねていくことで病気やケガのリスクは高まってきます。
うさぎが加入できるペット保険は複数販売されているため、ペットに適切な治療を受けさせてあげるためにも、ペット保険に加入することをおすすめします。
ペット保険でカバーされる費用
多くのペット保険では、異物誤食や消化器系の病気が補償対象となっており、ビニール誤食のようなケースもカバーされます。
以下は、補償される費用の一例です。
①手術費用
手術が必要な場合、保険によっては50〜100%が補償されます。
プラン次第で自己負担額を抑えることができるので、加入前に必ず確認しましょう。
②検査費用
レントゲンやエコー検査などの誤食による異物の確認や腸閉塞の診断に必要な検査費用も、ほとんどのペット保険でカバーされています。
③入院費用
うさぎが手術後に入院する必要がある場合、保険によっては入院費用も補償されることがあります。
ペット保険が適用されないケースもある
ペット保険は、突然の事故や病気をカバーするのが主な目的のため、保険が適用されないこともあります。
ここでは、保険が適用されない代表的なケースを詳しく説明します。
①既往症や慢性病の治療
ペット保険は、既に発症している病気(既往症)や持病に対する治療をカバーしない場合がほとんどです。
例えば、うさぎがビニールを食べる前から腸や胃に異常が見つかっている場合、
その異常に関連する治療は保険適用外になります。
そのため、既往症や持病がある場合は
保険加入前にその疾患が補償対象となるか確認しておくことが重要です。
②保険加入前の事故や症状
保険加入前に発生した『事故』や『症状』についても、通常は補償されません。
ペット保険は、加入後に発生する新しい事故や病気に対して補償するため、
誤食のリスクが高いと感じたらできるだけ早く保険に加入することが推奨されます。
③定期的な健康管理や予防措置の費用
定期的な健康診断や予防接種など、日常的ケアの費用もペット保険の対象外となることが一般的です。
うさぎの健康管理として重要なブラッシングや歯のケアなど、
日常の予防治療にかかる費用は自己負担となります。
また、ビニール誤食後の観察期間中に行う
軽度の診察や経過観察の費用も保険適用外となるケースがあるため注意が必要です。
④特定の条件に基づく免責事項
いくつかのペット保険には、特定の条件下で保険が適用されない場合が記載されています。
例えば、年齢制限や保険加入時の健康状態によっては、一部の保険が補償対象外になることもあります。
また、ビニール誤食などの事故でも
軽度な場合や自己解決できるケースでは保険が適用されないことがあります。
これは、保険会社によって条件が異なるため、加入前に細かく確認しておきましょう。
誤飲にも対応しているおすすめのペット保険
うさぎの誤食事故に備えるために、以下の2つの保険が特におすすめです。
アニコム損保「どうぶつ健保ふぁみりぃ」
うさぎだけでなく、犬や猫にも対応している商品です。
日々の通院から入院費用、手術費用も補償される柔軟なプランのため、生涯の健康をサポートできます。。
もちろん、誤飲や誤食の治療にも対応しており、幅広い治療に少額から対応しています。
また、保険給付金は窓口精算が可能なだけでなく、LINEでも請求が可能なことから
支払いも気軽に行えるペット保険であるといえます。
弊社の商品の保険期間は1年間ですが、ご契約には「継続契約特約」を適用して引受をさせていただいておりますので、解約等のお申し出がない限り満期後は、原則ご契約は自動的に継続となり、終身ご継続いただけます。
※ご注意
・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
・自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、補償内容などが変更となる場合があります。
引用:重要事項説明書
SBIプリズム少短「プリズムペット」
通院、入院、手術全てに対応しており、補償が充実している「プレミアムプラン」と、バランス型の「バリュープラン」の2つのプランから選ぶことが可能です。
補償割合が100%で、年齢が上がっても保険料が変わらないことから、生涯安心して加入できる保険として検討できます。
保険契約の更新に際して、満期の2か月前までに保険料およびご契約内容を記載した更新通知書をお送りいたします。
満期日の1か月前までに特段の意思表示がなされない場合、ご案内の内容で更新する旨の意思表示がなされたものとして、更新手続きをいたしますので、ご連絡いただく必要はございません。
(更新契約特約に基づき自動的に更新されます)
前年と異なる内容のご契約を希望される場合は、満期日の1か月前までに書面にてお手続きが必要となりますので、カスタマーセンター(0120-39-1212 受付時間:9:00〜17:00、GW期間・年末年始を除く)までご連絡をいただきますようお願いします。
すべての品種において終身契約更新が可能です。
引用:SBIプリズム少短HP「契約更新について」
うさぎの誤飲を防止しよう!
うさぎはとても好奇心旺盛な動物で、身の回りにあるものをついかじってしまうことがあります。
しかし、飼い主さんがうさぎの行動やうさぎの行動範囲について十分気を配れば、誤食事故を防ぐことができます。
ここでは、うさぎが安全に過ごせるための具体的な方法を紹介します。
ケージやお部屋の安全対策
うさぎは
・歯触りが良い
・かじってて楽しい
と思ってしまうと、かじるだけでなく、そのまま飲み込んでしまう可能性があります。
うさぎが生活するケージや部屋を整え、誤食のリスクを減らしましょう。
具体的には、以下の対策がオススメです。
①ビニール袋や危険な物はうさぎの届かない場所に置く
一番簡単なのはうさぎの過ごすスペースに誤食しそうなものを置かないことです。
買い物袋を床に置きっぱなしにしないようにしたり、
コンセントをかじらないように配置しましょう。
餌の入ったビニール袋も棚などの高い場所にしまい、うさぎが触れないようにします。
②ペットシーツの管理を工夫する
ケージにペットシーツを敷く場合は、
うさぎが簡単にシーツを噛まないようしっかり固定するか、カバーをかけて対策します。
③安全なおもちゃを用意する
うさぎは本能的に物をかじるので、
かじっても安全な『おもちゃ』や『木のかじり木』をケージに入れてあげましょう。
特に、いつでもストレス発散できるように牧草以外にもかんで遊べるおもちゃを与えることで、
ビニールなど危険なものに興味を示さないようにすることができます。
画像引用:楽天市場charm
へやんぽ中の注意点
「へやんぽ」は、うさぎが部屋の中で自由に遊ぶ時間ですが、その間は誤飲事故が起きやすいです。
例えば、以下のようなポイントに注意してください。
①床の小さなゴミやビニールを片付ける
うさぎがへやんぽする前に、床に落ちているビニール片や小さなゴミをしっかり片付けましょう。
食品の包装など、うさぎがかじってしまう可能性のある物には特に注意が必要です。
②有害な植物を置かない
うさぎにとって有害な観葉植物がある場合、
うさぎが触れない場所に置くか、へやんぽ中は別の部屋に移動させましょう。
具体的には、以下の植物がうさぎにとって有害です。
・ユリ科の植物(ユリ、スズランなど) : 腎臓にダメージを与えます。
・アイビー(ヘデラ) : 呼吸困難や吐き気を引き起こします。
・フィカス(ベンジャミン、ゴムの木など) : 口内や消化器官の炎症を起こします。
・アジサイ : 下痢や呼吸困難などの中毒症状を引き起こします。
・アロエ : 下痢や嘔吐の原因になります。
・ポトス : 口や喉の炎症、消化器系の障害を引き起こします。
・シクラメン : 嘔吐や下痢の原因になります。
③電気コードをカバーする
うさぎは柔らかいものをかじる習性があるため、
電気コードやケーブルはカバーで覆うか、うさぎが届かないように隠しておきましょう。
【備考】換毛期のケアと毛玉対策
換毛期には、うさぎが自分の毛を飲み込むことがあります。
これが原因で腸閉塞になることもあるため、しっかりケアを行うことが大切です。
①毎日のブラッシング
換毛期には、毎日ブラッシングをして抜け毛をしっかり取り除くようにしましょう。
これにより、うさぎが自分の毛を飲み込むリスクを減らせます。
②毛玉ケアサプリメント
うさぎの毛玉を防ぐためのサプリメントも有効です。
例えば、「ラビット・ヘアボールリリーフ」は、毛玉の形成を防ぎ、うさぎの消化をサポートします。
画像引用:楽天市場Rakuten24
③換毛期用ペレット
換毛期のうさぎには、毛玉の排出を助けるペレットを与えるのも効果的です。
例えば、「バニーセレクション ヘアボールコントロールペレット」は、
毛の排出を促すために特別に配合されたペレットで毛玉を出すサポートをしてくれます。
画像引用:楽天市場Rakuten24
よくある質問
うさぎが誤食した場合、開腹手術以外の治療方法はありますか?
そのため、便として外に出せる可能性が低いと獣医師が判断した場合、開腹手術をするしかありません。
腸閉塞を発症してからだと、手術しても手遅れになるかもしれません。
うさぎが誤食しないようにしつけることは可能ですか?
また、うさぎが手近なものをかじってしまうのは本能に近い行動です。
そのため、誤食をしないようにしつけることは不可能でしょう。
飼い主さんがかじると危険なものをうさぎから遠ざけるよう注意しましょう。
ペット保険は必要?
ペットには公的医療保険制度がありません。そのため診療費の自己負担額は100%です。
もしものときに、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
無料で活用!ペット保険比較表や、豆知識コラム、LINE無料相談がおすすめ
大切なペットのために、まずはLINEで気軽に相談してみませんか?
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ペットの健康に関するお役立ち記事や、詳しい比較表もご用意していますので、ご家族に合った後悔しない保険選びにご活用ください!
まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・うさぎがビニールを誤食した際の緊急対処法
・ビニールの誤食によるリスクと、動物病院に連れて行くタイミング
・ペット保険は適用される?おすすめのペット保険とは
・ビニールの誤食を防ぐための方法
について解説してきました。
うさぎがビニールを食べてしまっても、すぐに動物病院で対応すれば大丈夫です。
少しでも不安な様子や食欲の変化があれば、早めに相談しましょう。
普段からビニールを避ける環境を整えて、安心して過ごせる工夫をすることが大切です。
飼い主として注意をしつつ、うさぎとの生活を楽しんでくださいね!