この記事では
・玉ねぎが猫にとって毒である理由
・猫が玉ねぎを食べてしまわないようにする対策方法
猫に玉ねぎは絶対NG!食べてしまったときの緊急対処法
猫が誤って玉ねぎを口にしてしまったら、吐かせることが重要です。
しかし、飼い主さんが無理やり吐かせようとすると、猫にかまれたり猫の体をかえって傷つけてしまうことが考えられます。
飼い主さんが自力で対処するのではなく、猫の口の中に玉ねぎが残っていれば取り出し、早急に動物病院を受診しましょう。
時間外診療であれば、夜間救急を受診してください。
かかりつけの動物病院が時間外診療の対応をしていない場合は、近くの夜間診療を事前に調べておき、万が一に備えておくとよいでしょう。
動物病院へ行くときのポイント
動物病院を受診するときは、玉ねぎを「いつ食べたのか」「どのくらいの量を食べたのか」を適切に伝えることが重要です。
動物病院を受診する前にメモを取っておきましょう。
もしも下痢や嘔吐などがあった場合は、持参することをおすすめします。
動物病院での治療方法
猫の玉ねぎ中毒に対する治療は、対処療法です。
そのため治療は体内から玉ねぎの毒素を抜くことを目的とし、主に以下のような処置が行われます。
玉ねぎを食べてから1時間以内
玉ねぎを食べてあまり時間がたっていない場合は催吐処置を行います。
薬を投与後、5~10分程度で胃の中のものを吐きだします。
催吐剤を使うと胃が荒れてしまうため、皮下点滴や胃薬の投与がされることもあります。
また、体内に残った玉ねぎの毒素をとるために、活性炭などの吸着材や下剤が使われる可能性も高いです。
玉ねぎを食べてから2~4時間以内
玉ねぎを食べてから時間が経過している場合は胃洗浄が行われます。
胃洗浄は全身麻酔をし、口から胃にチューブを入れて胃の内容物がきれいになるまで洗浄します。
この処置でほとんどの毒素を取り除くことが可能です。
すでに玉ねぎ中毒の症状が出ている場合
玉ねぎ中毒になると重度の貧血になるため、輸血や酸素吸入をすることがあります。
また、長時間の点滴を行う必要もあります。
猫にとって玉ねぎは毒!その理由とは?
猫が玉ねぎを食べると命に関わる中毒を起こすことがあります。
ここでは、なぜ猫にとって玉ねぎがとても危険なのか、その理由について解説します。
玉ねぎ中毒のメカニズム
玉ねぎ中毒になる原因は、玉ねぎに含まれている「有機チオ硫酸化合物」です。
有機チオ硫酸化合物は、体内の赤血球を酸化させます。
酸化した赤血球はもろくなったり壊されたりして、溶解性貧血になってしまうのです。
玉ねぎによる中毒は個体差があり、すぐに出ることもあれば数日後に出ることもあります。
玉ねぎ中毒の具体的な症状
玉ねぎ中毒には、以下のような症状があります。
・食欲低下
・嘔吐
・下痢 等
・赤や茶色の尿が出る
・脈や呼吸が速くなる
・呼吸困難
・意識を失う
猫が玉ねぎを食べてしまわないようにする対策方法
猫が玉ねぎを食べてしまうととても危険です。
猫が玉ねぎを誤食しないように飼い主さんが十分に気を付けることが重要です。
玉ねぎの保管場所を考える
玉ねぎは常温でも比較的長期間保管できる野菜です。
そのため、玉ねぎを猫が触りやすい場所に置いている方もいるかもしれません。
玉ねぎは絶対猫が触れない冷蔵庫の野菜室に保管するのがおすすめです。
もしくは戸棚の中や引き出しの中など、猫がいたずらできない場所で保管するようにしましょう。
調理中の猫の様子に気を配る
猫は高いところに飛び乗ることができるため、キッチンに入ってこないようにするのは難しいです。
調理中は猫の様子をよく観察し、キッチンのそばに来たときは十分に注意してください。
玉ねぎを床に落とした時はすぐに拾って猫が誤食しないようにしましょう。
玉ねぎ以外にも要注意!猫が中毒を引き起こす食材
猫にとって危険な食べ物は玉ねぎだけではありません。
猫にどのような食べ物が危険なのか、きちんと理解しておきましょう。
・生肉
・生卵
・ニンニク
・チョコレート
・カフェイン
・アルコール
・牛乳
・ブドウ
・レーズン
・イチジク
・パパイヤ
・マンゴー
・アボガド
・ゆり根
・キシリトール
・ナッツ類
・甲殻類
・貝類
・イカ
・タコ
・猫以外のフード 等
よくある質問
猫が玉ねぎを触った手をなめてきたのですが、大丈夫でしょうか?
猫が玉ねぎを切っているそばにいても大丈夫ですか?
ペット保険は必要?
ペットには公的医療保険制度がありません。そのため診療費の自己負担額は100%です。
もしものときに、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
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【猫が玉ねぎを食べると死ぬ?危険性と万一の時の対処法を詳しく解説】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・玉ねぎが猫にとって毒である理由
・猫が玉ねぎを食べてしまわないようにする対策方法