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犬が山椒を食べたら?食べてはいけない理由や対処法について解説!

2024年9月18日

犬の保険

 
犬が山椒を食べたら?食べてはいけない理由や対処法について解説!サムネイル

山椒は日本や東アジアが原産で、古くから香辛料として料理に使われてきました。

私たち日本人にとってはなじみ深く、さわやかな香りとピリッとした辛みが特徴で料理を引き立ててくれます。

しかし犬にとって山椒は刺激物で、与えてはいけない食べ物のひとつなので注意が必要です。

この記事では

・犬が山椒を食べてしまった時の緊急対処法
・犬が山椒を食べた時の症状
・犬が山椒を食べてしまうシチュエーションと予防法
について解説します。
最後までお読みいただければ、「犬が山椒を食べてしまった時の緊急対処法」「犬が山椒を食べてしまうシチュエーションと予防法」がわかるようになっていますので、ぜひ参考にしてください。

犬に山椒はNG!食べてしまったときの緊急対処法

山椒は犬に与えてはいけない食材のひとつです。

ここでは、愛犬が山椒を食べてしまった時の対処法について解説します。

様子を見る

愛犬が誤って山椒を口にして食べてしまった時、少量であれば様子見でも大丈夫です。

食べた後に嘔吐や下痢などの症状が見られなければ、自然と便と一緒に排出されるので心配ないでしょう。

もし嘔吐や下痢をしていたり、明らかに体調不良であれば、動物病院へ連れていってください。

動物病院へ行く場合、嘔吐物や排泄物を持参すると診断に役立つことがあります。

診察の際に、山椒を食べた時間やどのくらい食べたのかを、できるだけ正確に獣医師に申告してください。

時間が経過してから、夜中や朝方に症状が現れる場合もあるので、様子を見る場合は念のため夜間も診療している救急病院を前もって調べておくようにしましょう。

また、数日後に症状が現れることもあるので、食べた後すぐに異変がなくても数日間は愛犬のことを注意して観察するようにしましょう。

たくさん食べた場合は動物病院へ行く

愛犬が山椒をたくさん食べてしまった場合は、早めに動物病院へ連れていき、診察を受けてください。

獣医師には「摂取量」と「摂取した時間」を伝えるようにしましょう。

焦っていると間違えたり忘れてしまうこともあります。

正確な情報を伝えるために「食べた量」「時間」などをあらかじめメモしておくとスムーズです。

時間が経ってから症状が現れることもあるので、「大丈夫そうだから」と自己判断で放っておかないようにしましょう。

食べた量が曖昧だったり判断に迷ったりした場合は、まず動物病院に電話して相談するようにしてください。

また、喉元に指を入れて無理やり吐かせるようなことは、かえって危険なので絶対にしてはいけません。

犬が山椒を食べたらどうなる?

実際に犬が山椒を食べてしまったらどのような症状を起こすのでしょう。

ここからは、「山椒の成分」と「犬が山椒を食べた時の症状」について解説します。

山椒の成分

山椒は、日本原産のミカン科サンショウ属の植物です。

果実の部分は佃煮、花の部分は「花山椒」、果皮は粉末にして香味料などで楽しめます。

うなぎの薬味としてもなじみ深い山椒は、人間にとって体に良い食材と言われていて、漢方としても使われている植物です。

山椒の実に含まれる「サンショオール」と呼ばれる成分は、基礎代謝の向上や内蔵器官の働きを活発にしたり、体を温め胃腸の働きを整える効果があります。

また、山椒には「キサントシン」というしびれを感じる成分が含まれます。

ピリッとしびれるのは、このキサントシンが入っているためで、特に魚類にとっては強い痙攣を発症させます。

動物への毒性はそれほど高いものではありませんが、犬にとっては刺激が強すぎるので、与えないようにしましょう。

人間でも山椒のピリッとした辛味が苦手という人もいるくらいなので、犬にとったらそれ以上の刺激となり、体調を崩す原因となってしまいます。

山椒だけに限らず、わさびや唐辛子も犬にとっては強い刺激物になるので、山椒と同様、与えないようにしてください。

犬山椒について

ちなみに山椒の中には「犬山椒(イヌザンショウ)」と呼ばれる種類のものがあります。

山椒に見た目は似ていますが、枝につく互い違いのトゲによって簡単に見分けられます。

山椒はトゲが対になってついています。

また、犬山椒は山椒に比べて香りが劣るため、香辛料として使うことはできません。

この、香りが悪く役に立たないことが「犬山椒」という名前の由来となっています。

犬山椒の「イヌ」は、実は動物の犬とは関係なく、実際の植物とは似ていても「否(いな)、異(似て異なる)」という言葉が音を変えて「イヌ」となったと言われています。

犬が山椒を食べたときの症状

前述したとおり、山椒は犬に中毒症状を起こさせる毒性はないものの、犬にとっては刺激が強すぎる食材です。

ひと口舐めただけでも山椒のピリッとした辛みや痺れは、犬にとって強い刺激となり、口の中で痛みを感じます。

特に辛味成分の「キサントシン」は、犬の胃腸に大きな負担をかけます。

そのため、犬が山椒を食べてしまうと消化器官に影響して胃炎を起こしたり、嘔吐や下痢の症状が現れるおそれがあります。

人間にとって体に良いものでも、犬にとって害となるものはたくさんあり、山椒もその中のひとつです。

よほど大量に山椒を食べなければ、犬が重篤な症状を起こすことはないと言っても、山椒はできるだけ愛犬が口にしないように注意したい食材です。

犬が山椒を食べてしまうシチュエーションと予防法

ここでは、犬が山椒を食べてしまうシチュエーションと予防法について解説します。

犬が山椒を口にするシチュエーション

犬が山椒を大量に口にするシチュエーションはそれほどないかもしれませんが、地域によっては山椒の木から実が落ちていて、犬が散歩中に食べてしまうことが考えられます。

また、山椒はうなぎ料理についてくるものや、佃煮、煮物、焼き物などに木の実が使われたり、七味唐辛子の中に含まれているなど、日本の食卓にはさまざまな形で登場します。

食事中や料理中にうっかり落として犬が食べてしまうなどのシチュエーションが想定できます。

犬が山椒を食べないように飼い主さんができること

散歩中に愛犬が拾い食いをしないように普段から気を配るようにしましょう。

山椒に限らず、犬にとって毒性のあるものや腐敗したものが道に落ちていて、それを食べてしまうと食中毒を起こすおそれがあります

散歩中の拾い食いを防ぐためには、犬の意識が「地面」ではなく「飼い主さん」になるようにトレーニングを行うようにしましょう。

「脚側行進」と呼ばれるもので、人間の左側についてリードを引っ張ったりせず落ち着いて歩くようにすることを目的とし、引っ張りグセや無駄吠え、拾い食いの防止にも効果的です。

また、普段から「マテ」「ストップ」などの指示で行動をストップできる訓練や、飼い主さんの指示によって口の中のものを出す訓練もしておくようにしましょう。

ただし、拾い食いは犬の本能でもあり完全にやめさせることはとても難しく、根気のいるトレーニングでもあります。

散歩中は、飼い主さんが路面に落ちているものに注意を払って、犬が拾い食いしそうなものがある場合は避けて通るようにしてください。

室内では、山椒のような犬が食べると危険な食べ物を使用する場合、ペットゲートなどで愛犬をキッチンに入れないように対策を取りましょう。

食事中は、愛犬をハウスやケージの中に入れるように習慣づけると、飼い主さんや家族が落としてしまった食べ物の誤飲を防げます。

山椒以外にも要注意!犬にとって危険な食材

山椒の他にも犬にとって危険な食材はたくさんあります。

以下の食材は、犬に与えると中毒症状を起こす食材の代表例です。

・ネギ類(玉ねぎ、ニラ、ニンニクなど)
・チョコレート
・キシリトール
・ぶどう
・アルコール 等

ネギ類

ネギ類に含まれる香味成分「アリルプロピルジスルフィド」が、赤血球を壊すことによって、貧血や嘔吐、呼吸困難などの症状を引き起こします。

生はもちろん、加熱したものでも毒性は消えないため、ネギ類が入っているハンバーグや餃子、スープなども与えないでください。

チョコレート

チョコレートとココアの原料になるカカオに含まれる「テオブロミン」と呼ばれる成分が、下痢や嘔吐などの中毒症状を引き起こします。

最悪の場合、ショック状態となって死に至ることもあります。

カカオ含有量が高くなる程、危険なので注意してください。

キシリトール

キシリトールは人工甘味料で、ガムや歯磨き粉の他、お菓子などに含まれていることもあるので注意が必要です。

犬がキシリトールを食べると、低血糖や嘔吐、下痢などの中毒症状を起こす可能性があり、最悪の場合、ぐったりして歩行困難、痙攣などの症状が現れ、昏睡状態にまで陥ることもあります。

特に体の小さな犬では、キシリトールガム1粒でも重篤な状態に陥る可能性が高いです。

ぶどう

犬がぶどうを食べると、嘔吐や下痢などの中毒症状や腎障害を引き起こし、命に関わることもあります。

干しブドウ(レーズン)も同じで、パンやお菓子に使われていることも多いため注意してください。

アルコール

犬はアルコールに含まれる「エタノール」を分解する酵素がないため、アルコールを口にすると嘔吐や下痢、ふらつき、昏睡などの中毒症状を起こします。

アルコール飲料だけでなく、アルコールを含む除菌用のウェットティッシュやスプレーなどにも十分気を付けましょう。

よくある質問

犬が誤飲したら、どのくらいで中毒症状が現れますか?

犬にとって中毒となるものを口にした場合、通常24時間以内に中毒症状が現れます。犬の体質や接種した物質によっても異なり、直後や数時間後、数日後に現れる場合もあります。例えばチョコレートやココアは多くの場合6〜12時間以内か、早ければ1〜2時間後に発症することもあります。キシリトールやアルコールは発症までの時間が短く30〜1時間以内、反対にネギ類は、発症までの時間が長く1〜5日経ってから症状が現れることが多いです。

催吐処置とはどんな治療ですか?費用はどれくらいですか?

催吐処置は、吐き気を誘発する薬剤を犬に投与し、誤飲したものを吐き出させる処置です。誤飲してから1〜2時間以内であれば胃に留まっている可能性があり、吐き出させることができます。薬剤は「トラネキサム酸」を使うことが多く、静脈に投与して嘔吐を誘発させます。1度の投与では吐かないこともあり、その場合10分おきくらいに2〜3回行います。費用は一般的に3,000円〜5,000円程度です。

ペット保険は必要?

ペットには公的医療保険制度がありません。そのため診療費自己負担額は100%です。

もしものときに、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

 

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

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【犬が山椒を食べたら?食べてはいけない理由や対処法について解説!】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・犬が山椒を食べてしまった時の緊急対処法
・犬が山椒を食べた時の症状
・犬が山椒を食べてしまうシチュエーションと予防法
について解説してきました。
人にとって体に良いとされる食べ物でも、犬にとっては害となるものはたくさんあり、山椒もその一つです。
大切な愛犬の命を守るためにも、飼い主さんがしっかり確認して安全で健康的な食生活を送れるようにしましょう。
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。