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白米を犬に食べさせても大丈夫?与え方や注意点についても解説!

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ご飯を食べている時、ワンちゃんがそばに寄ってきて欲しそうに見ていると、ふと思うことはありませんか?

「犬にご飯(白米)を食べさせてるのってどうなんだろう?」と。

この記事では

・白米を犬に食べさせても大丈夫か
・白米に含まれる栄養素
・白米を与える場合の注意点
について解説します。
最後までお読みいただければ「白米を犬に与えるときに注意すべき点や与える量」「白米以外の米製品を与えてもよいのか」などもわかるようになっていますので、ぜひ参考にしてください。
目次

犬にお米はOK!ただし生のお米は要注意

犬は肉食性が強い雑食動物です。

その先祖はオオカミで、遺伝子的にも近く、食性も似ています。

オオカミは主に草食動物を獲物とし、ほぼ肉食ですが、犬は家畜として人間と暮らす中で炭水化物を消化吸収できるようになったと考えられています。

日本人の主食である「お米」は、エネルギー源となる炭水化物をはじめ、体に必要な栄養素を多く含んだ食材です。

もちろん、犬が白米を食べても大丈夫です!

炭水化物(糖質)は、健康に欠かせない重要な栄養素のひとつであり、生き物はすべて糖質を分解してエネルギーを得ています。

ただし、エネルギー源となるのは糖質だけではありません。

犬は人間と違い、「糖新生」という体内で糖を作り出す能力が高いため、良質なたんぱく質を十分に摂取していれば、糖質をそれほど多く摂らなくてもエネルギーをしっかり得ることができます。

そのため、通常は良質なドッグフード(総合栄養食)を食べていれば、他の栄養を補う必要はありません

お米は犬にとってもメリットのある食材ですが、与える際にはいくつか注意が必要です。

白米を与える際のポイント
・柔らかく炊いて消化しやすくする
・生米はNG

生米を口にする犬もいますが、生米は人間でも消化するのが難しいほど硬く、犬に与えると消化不良を起こしてしまいます

下痢や便秘、嘔吐することもあるので、与えないのはもちろん、犬が食べないように管理しましょう。

目立った症状が出なくても、生米は消化されず原形のまま便に混じって出てきます。

犬がお米を食べたらどうなる?

米の主成分である炭水化物は、動物が消化できる「糖質」と、消化できない「食物繊維」に分けられます。

人間の唾液には糖質の消化を助ける消化酵素(アミラーゼ)が含まれており、噛むことによって食べ物と混ざり合って炭水化物(デンプン)を糖(麦芽糖)へと分解してくれます。

しかし、犬の唾液にはこのアミラーゼが含まれていません。

そのため、犬の場合デンプンは膵臓や小腸から分泌されるアミラーゼによって消化され、ブドウ糖などに分解されて体内に吸収されます。

「α化」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

これは、米や小麦に含まれるデンプンが水と熱を加えることで、その構造が崩れて消化しやすくなる現象です。

犬も、α化されたデンプンであれば問題なく消化できます。

ただ、子犬や老犬など消化器官が弱い犬は、通常の炊き方のお米では消化不良を引き起こすことがあります。

その場合は、水分を多めにしてお粥にしたり、炊いたお米をさらにスープ状に煮込んで与えると、消化がしやすくなるでしょう。

米に含まれる成分

米に含まれる栄養は以下のとおりです(参考:農林水産省

精白米100gあたりの含有量

炭水化物 77.6g 炭水化物は体内で消化されるとブドウ糖となり、エネルギーを生み出します。ブドウ糖を唯一のエネルギー源とする、脳や神経機能の活動も支えています
食物繊維 腸内環境を整え、血糖値の上昇を抑制、コレステロール値を下げるなどの働きがあります
たんぱく質 6.1g 筋肉、消化管、内臓、血液、被毛や皮膚など、体の組織をつくっているだけでなく、各種ホルモンや酵素、抗体となって体を維持・調節し、体を動かすエネルギーにもなります
脂質 0.9g エネルギーを生み出し、細胞膜・ホルモンの材料となります
水分 14.9g
ビタミン
ミネラル等
0.5g 体の調子を整える働きをします

※これらは犬にとっても必要な栄養素ですが、人と犬では消化吸収のメカニズムも異なるため同じ効果が期待できるとは限りません

犬が米を食べたときのメリット・デメリット

ここでは、犬が米を食べたときのメリット・デメリットを紹介します。

メリット1:米に含まれる糖質がエネルギー源になる

お米に多く含まれている糖質は、体内で効率良くエネルギーに変わる栄養素です。

米に含まれる植物性たんぱく質は、特にエネルギーを必要とする妊娠中や授乳中の犬が重宝する栄養素です。

また、痩せすぎが心配な犬には白米がゆを与えることもあります。

メリット2:皮膚や粘膜を健康的に保つ

お米に含まれるビタミンB群(ビタミンB1・B2)は、糖質や脂質の代謝の補酵素としての役割があり、犬の健康にとっても重要な栄養素です。

ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるサポートをします。

エネルギーに変換されない糖質は疲労の元である乳酸として体内に溜まってしまうため、ビタミンB1の働きはとても重要です。

ビタミンB2は主に脂質の代謝に関与すると同時に皮膚や粘膜、被毛、爪などの細胞の再生に関与しています。

メリット3:食物繊維の便通促進効果

食物繊維は腸内環境を整えて排便を促す効果があります。

ただし、摂取量を誤ると下痢につながることもある点には注意が必要です。

デメリット1:糖質は与えすぎると肥満になる恐れがある

お米100gあたり、77gの糖質が含まれています。

白米を食べて得られた糖質は

体内で直接エネルギー源として利用される
・体脂肪として脂肪組織に蓄積される
・グリコーゲンとして肝臓に蓄えられる

という経緯を経るため、カロリーオーバーになると糖質は脂肪として蓄積されることになります。

ちなみに犬に必要なカロリーは(避妊・去勢をしていない場合)

・体重2㎏の犬 ⇒ 234キロカロリー
・体重4㎏の犬 ⇒ 342キロカロリー
・体重10㎏の犬  ⇒ は666キロカロリー

です。
ごはん60gが100キロカロリーということを考えると、おやつやトッピングとして与える場合、その量によって主食をどれくらい減らすかの目安になるでしょう。

デメリット2:米アレルギーを起こすことがある

希に米アレルギーを起こす子がいます。

米は穀物アレルギーを起こしにくい食品ですが、与える場合、最初は少しずつ様子を見ながら与えましょう。

犬に米を与えるときの適量や注意点

ここでは、犬に米を与えるときに必ず守っていただきたい注意点について説明します。

適量は犬の大きさによって異なる

米は、カロリーが高い食べ物です。

当然、適量は犬の大きさによって異なります。

主食であるドッグフードの代わりとして白米を与えるときの1日あたりの目安は「体重1kgあたり白米60g」と言われていますが、手作りご飯の場合は他の栄養素も必要になり、栄養バランスへの配慮が必要になります。

カロリー計算も難しくなるので、犬の主食として白米を使用することはおすすめできません。

一般的には主食のドッグフードにトッピングしたり、間食として与える場合が多いと思いますが、最大でも1割程度にとどめておきましょう。

基本的にドッグフードを食べている健康な子であれば、プラスしてお米を与える必要はありません。

※米は糖質を多く含んでいるため、糖質制限を受けている犬(糖尿病など)、血糖値の高い犬、肥満気味の犬には与えないようにしましょう。

米は柔らかく炊いて冷ましてから与えよう

普通に炊いたお米は、健康な犬であれば消化についてそれほど心配しなくてもよいでしょう。

しかし、芯が残っているごはんなどは下痢や消化不良の原因になります。

犬が好きな食べ物の温度は38~40度で熱いものは苦手です。

必ず手で触って温度を確認しましょう。

また、犬の好みとは別の問題になりますが、熱すぎるやけどをする危険性もあります。

犬は熱いものが苦手なので口にすることはめったにないと思いますが、それでも口内をやけどすることも考えられます。

熱いものを口にした場合、舌炎をおこします。いわゆる舌の火傷です。

・舌が赤くなって腫れ、炎症を起こしている
・白い潰瘍がある、白く爛れている
・口臭がひどく、ヨダレが多い
・普段より食欲が落ちている、違う食べ方をする
・口の周辺を引っ掻く

このような症状が見られたら一度動物病院で診てもらいましょう。

アレルギーや中毒を引き起こす可能性もあるのではじめは少量から与えよう

市販のドッグフードやおやつの中には、原材料に白米や玄米を使用した商品もたくさんあります。

お米はアレルゲンとなりにくい食材ですが、愛犬の体質によってアレルギー症状が出る可能性も否定できません。

初めてお米を与える時は、少しずつ与えて様子をみましょう。

もし体調の変化があったら与えるのを止め、それでも症状が続くようであれば動物病院を受診しましょう。

【米アレルギーがある場合の症状】
・下痢や嘔吐
・痒みを伴う皮膚炎
・目の充血 など

下痢や軟便は代表的な犬のアレルギー反応のひとつで、放っておくと重症化する恐れもあります。

アレルギーの症状がみられた場合は動物病院で検査を受けて、米以外の要因も含めてその原因を特定しておくことが重要です。

検査の前に「何をどのくらい食べて、どの程度の症状であったか」をきちんと記録しておきましょう。

味付けはしない

犬は甘みの感度が高く、好んで食べる味です。

ただし人間とは違い、砂糖のように強い甘味を好むわけではありません。

犬が好むのは、肉・魚・野菜などに含まれている自然でほのかな甘味です。

また、犬にも塩分は必要ですが人とは必要量が全く異なります。

人間の感覚で「お米だけで食べさせると味がしなくてかわいそうだから」と調味料による味付けをするのはNGです。

肥満や高血圧、腎臓などの病気を招くリスクが高くなります。

特に塩味は禁物です。

コンビニのおにぎりなどもお米に塩で味付けしてあることがほとんどなので、おすそ分けは絶対にやめましょう。

犬に玄米や雑穀米はOK?

犬が玄米や雑穀米を食べても全く問題はありません。ただし、消化のよい状態でないと消化不良を起こします。

玄米

玄米を精米したのが白米です。糠や胚芽が付いた状態の玄米は、白米に比べ、マグネシウムやカルシウムが多く含まれています。

栄養的には優れていますが、白米よりも消化が悪いため、胃腸の弱い犬にはおすすめできません。

柔らかくするためには、飼い主さん用に炊いたご飯をさらに取り分けて粥状になるまで炊くと消化しやすくなります。

また、子犬や高齢犬など消化器官が弱い犬に対しては、フードプロセッサーなどで細かくしてから与えるとよいでしょう。

雑穀米

雑穀米には黒豆やひえ、粟、キヌアなど様々な穀類が含まれており、ビタミンやミネラルなどの栄養素は豊富ですが、消化が難しい食物繊維も多く含まれています。

十分に加熱調理してから与えましょう。

米麹

栄養価が高く、犬の健康維持にも有効です。

米麹で作った甘酒も与えて問題ありませんが、砂糖が入っていないものを選びましょう。

もともと米麹は糖度が高いので、肥満のリスクを避けるためにも与え過ぎには注意が必要です。

また、人間用の甘酒には酒粕を使用したものもあるので注意しましょう。

犬に与える甘酒は「無糖・ノンアルコール・無添加」のものを選んでください。犬用の甘酒も市販されています。

米ぬか

口にしても問題ありません。

米ぬかには、胚芽部分に抗酸化作用のあるビタミン類やミネラルが含まれていますが、ほとんどが食物繊維なので基本的に消化酵素で分解されません

米粉

米粉はお米と同じ成分なので、犬に摂らせることに問題はありません。

ただし、与える際はそのままではなく、水分を加えて加熱して、柔らかくしてから与えましょう。

お餅

基本的に、犬は人のような咀嚼はしません。

これは、犬の歯は獲物を仕留めるためのもので、咀嚼には適さないためです。

犬に餅を与えると丸呑みしてしまい窒息する危険性があるので与えないようにしましょう。

手作り食にお米を使う場合、どれくらいの割合で入れたらよいのでしょうか?

目安量はタンパク質、野菜、炭水化物の割合が1:1:0.5~1くらいです。タンパク質は高たんぱく・低脂肪・低カロリーの鶏肉(ササミ)やマグロ・サーモン・カツオなどの魚、青身魚(イワシ・サンマ・サバなど)もおすすめの食材です。野菜はニンジン、キャベツ、白菜、大根などが無難でしょう。おじやや雑炊、豆乳やスープで煮込むのは消化しやすい調理方法と言えます。

胃腸が弱い犬の療法食にお米は適切ですか?

胃腸が弱い子向けの市販のドッグフードはグレインフリー(グレインは穀物を意味し、主に米、麦、トウモロコシ、キビの種子など)のものを多く見かけますが、主成分として肉とともに玄米が含まれているものもあります。きちんと消化しやすい形になっていれば十分に効果的な食材ともいえるでしょう。ただ、栄養バランスの面などを考慮すると手作りよりも良質な市販の療法食を与えた方が良いでしょう。

ペット保険は必要?

ペットには公的医療保険制度がありません。そのため診療費の自己負担額は100%です。

もしものときに、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

犬が白米を食べても問題はありません。ただ、やわらかく炊いて人肌程度に冷まし、適量を与えることは大切です。白米はカロリーの高い食材なので、糖尿病や肥満気味の犬には与えないようにしましょう。

 

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

【白米を犬にに食べさせても大丈夫?与え方や注意点についても解説!】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・白米を犬に食べさせても大丈夫か
・白米に含まれる栄養素
・白米を与える場合の注意点
について解説してきました。
私たちの主食である白米を犬に与えても問題ありませんが、与える場合には十分に加熱し、冷ましてから与えましょう。
適切な量であれば、犬にとっても栄養面でのメリットもあります。
いつもはドッグフードを与えていても、たまには手作りごはんにトライしてみるのも楽しいでしょう。

COOKPAD(料理投稿サイト)で「犬 白ごはん レシピ」で検索すると手作りご飯のレシピがたくさん投稿されていますので、参考にして作ってみても楽しいと思います。

ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。

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