エキゾチックアニマルの中でもモルモットはとても人気の高い動物です。
一言にモルモットと言っても、被毛の長さや毛質などで多くの種類に分かれています。
この記事では
- モルモットの種類と性格
- モルモットの上手な飼育方法
について解説します。
最後までお読みいただければ、モルモットの種類や飼育方法についてわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。
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モルモットの種類と性格
モルモットは希少種などを含め、現在では17種類いるとされています。
ペットショップで販売されているモルモットには、異なる品種同士から生まれたミックスであることも多く、その個体に近い品種名を付けて販売していることがあります。
どうしても純血種のモルモットを飼育したい場合は、純血種のみを扱っているペットショップやブリーダーから購入しましょう。
ここでは、日本で有名な7種類のモルモットについてご紹介します。
アビシニアン
アビシニアンは「ロゼット」と呼ばれる巻き毛が特徴的なモルモットです。
ロゼットが体のさまざまな箇所にあり、その数が左右非対称であると美しいとされています。
また、毛質はノーマルタイプと艶のあるサテンタイプがいます。
被毛の長さは4~5㎝で、モルモットの中では中間的な被毛の長さです。
そのため、定期的にブラッシングをしてあげる必要があります。
被毛の色はブラック、グレー、オレンジ、ブラウンなどさまざまあり、個体によって柄の作りも大きく違います。
アビシニアンの性格
アビシニアンはなれない環境に対して警戒心が高く、臆病になることが多いです。
飼い始めは怖がってしまうことが多いので、刺激しないように少しずつコミュニケーションをとるようにしましょう。
そうすれば、それほど時間がかからずに環境に慣れてくれます。
アビシニアンは環境や人に慣れてくると、人懐っこく温厚な性格になります。
飼い主さんを見ると「キューキュー」と鳴いて呼んでみたり、手をなめたり甘噛みするようになる子が多いです。
好奇心が旺盛なので中には飼い主さんによじ登ってくる子もいます。
イングリッシュ
イングリッシュは、モルモットと言われて多くの人が思い浮かべる、一般的によく知られたモルモットです。
短毛種のモルモットなので、ペットショップなどでは「ショートモルモット」という名前で販売されていることもあります。
アメリカでは「アメリカンモルモット」と呼ばれています。
野性には存在していない品種のモルモットで、もともとは家畜個体であったのではないかとされています。
毛質はノーマルタイプと艶のあるサテンタイプがいます。
毛色はバリエーションが豊かで、個体によって異なります。
唯一無二の見た目を持っているのも、イングリッシュモルモットの大きな特長です。
イングリッシュの性格
環境に慣れない最初のうちは警戒心を持ち、臆病になるものの、比較的早く環境の変化に順応できるモルモットです。
慣れてくれば「ピューピュー」と鳴いて飼い主さんを呼ぶようになります。
なかなか飼い主さんからはなれないほど甘えん坊な個体もいます。
好奇心が旺盛なので、飼い主さんと一緒に遊ぶなど、こまめにスキンシップをとってあげるとよいでしょう。
クレステッド
クレステッドはペット用に品種改良されて誕生したモルモットです。
頭の「ロゼット」と呼ばれる巻き毛が特徴的なモルモットで、体は短毛になっています。
ロゼット部分が白く体に白い部分がないものは「アメリカ系」、それ以外は「ヨーロッパ系」とされています。
カラーバリエーションが豊富であることも大きな特長の1つです。
クレステッドの性格
クレステッドは小さなグループを作って生活する習性があるため、多頭買いに適しているモルモットです。
物音に敏感で警戒心が強いですが、環境に慣れてくれば温厚で攻撃性のない、好奇心旺盛な性格になります。
ただし、個体によっては物音に神経質になる子もいるので、ケージなどモルモットの成果うスペースには人の出入りの激しいドアの付近や窓際に置かないようにしましょう。
おびえているときには端の方に固まってじっとしていることが多いです。
テディ
テディはアメリカで突然変異で誕生したことが派遣されたモルモットで、野生では生息していません。
短毛種と中毛種がおり、さまざまなカラーバリエーションがあります。
テディという名前が示す通り、テディベアのようにくるくるした毛質であることがポイントです。
テディモルモットには「アメリカン系」と「アビシニアン系」の2種類があり、以下のような違いがあります。
アメリカン系 | 毛質…柔らかい 毛艶…ノーマル |
アビシニアン系 | 毛質…ごわごわしていて少し硬い 毛艶…光沢のあるサテン |
テディの性格
テディは警戒心が高くとても臆病な性格なので、飼い主さんになれるまで時間がかかります。
まずはケージの外から話しかけることから始めて、少しずつ警戒心を解くようにしましょう。
ストレスを感じやすく、ストレスにより体調を崩すこともあるので、適度なコミュニケーションを図るようにしましょう。
シェルティ
シェルティは長くてさらさらした長毛が特徴的なモルモットです。
人気のあるモルモットで、ペットショップなどで多く扱われている品種でもあります。
長くて絹のような手触りの被毛を持っていますが、つむじは無く、被毛は体に沿っています。
毛色はブラウンやブラック、グレー、ホワイトなどさまざまです。
きれいな長毛を維持するためにも、定期的なブラッシングが必要です。
シェルティの性格
飼育当初は臆病で神経質な面を見せるものの、生活環境に慣れてくると温厚で人懐っこい性格を見せます。
飼い主さんとのコミュニケーションを好むので、定期的に部屋んぽしたり飼い主さんと一緒に遊んであげるとよいでしょう。
ただ、メスはどちらかというと1人を好む傾向が強く、オスは甘えん坊な面が強いなど、性別で性格の違いが出ることがあります。
ペルビアン
ペルビアンは別名「アンゴラモルモット」とも呼ばれるモルモットで、柔らかく長い被毛が特徴的なモルモットです。
野生では存在しておらず、イングリッシュ種をフランスでペット用に品種改良して作り出された品種だとされています。
ペルビアンの長い被毛はストレートだけでなく巻き毛の個体もいます。
長い被毛は10㎝以上ありますが、個体によっては30㎝以上になることもあるとされています。
そのため、被毛の1日1~2回のお手入れは必須です。
また、長い被毛は汚れやすいので、ペット用のボディタオルでこまめに拭いてあげてください。
きちんとケアをしないと、長い被毛にゴミやほこりが絡まってしまいます。
ペルビアンの性格
はじめのうちは神経質で臆病ですが、慣れてくると飼い主さんに忠実になります。
飼い主さんとのコミュニケーションを好むので、ブラッシングの他にも飼い主さんと一緒に遊んであげるなどするとよいでしょう。
スキニーギニアピッグ
スキニーギニアピッグは、被毛の無いモルモットです。
無毛種ではありますが、なかには手足や背中の一部に毛のある個体もいます。
カラーバリエーションは、ブラウンやブラックの単色のものや、ぶち模様の個体などさまざま存在します。
被毛がない分気温の変化に弱く、飼育場所の室温の調整に注意が必要です。
皮膚を清潔に保つため、ペットシートでこまめに拭いてあげるとよいでしょう。
ペットとして流通しているのは主にオスで、メスはほとんど流通していません。
スキニーギニアピッグの性格
スキニーギニアピッグは人に慣れやすいモルモットです。
最初は警戒心が高く神経質で臆病ですが、飼い主がこまめに声をかけるなど適切な距離でコミュニケーションをとっていれば、比較的早く慣れてくれます。
モルモットの上手な飼育方法
モルモットはペットとして人気のある動物ですが、飼育するには注意点を事前に理解しておくことが重要です。
ここではモルモットを飼育するうえで理解しておきたい基本的な知識をご紹介します。
モルモットの基本的な飼育方法
モルモットを飼育する前に、以下のものを準備しておきましょう
- ケージ…通気が良く、高さ30㎝程度、幅60㎝程度のもの
- エサ入れ…主食の牧草入れと副菜のペレット入れが必要
- 給水機…ケージに着けられるボトル式がおすすめ
- 床材…木材チップや牧草などがおすすめ。数日ごとに取り換えるので管理しやすいものを選ぶ
- 巣箱…中に入って寝られるものを選ぶ。巣箱をかじるので食べても安全なものを選ぶ
- かじり…ケージの中でかじれるもの
- キャリーケース…ケージの掃除のときや病院に連れて行くときに入れられるもの
モルモットは気温の変化に弱いので、17~24度程度で室温を保ってあげてください。
寒すぎたり暑すぎたりすると体調を壊してしまいます。
モルモットとコミュニケーションを取る
モルモットは警戒心が強く臆病な動物ですが、慣れてもらうためにもコミュニケーションをとることが重要です。
最初は怖がらせないように、ケージの外から優しく声を掛けましょう。
触りたい気持ちがあるかもしれませんが、手を出さないようにしてください。
慣れてくれば次第に飼い主さんが声をかけると興味を示すようにあります。
そうなってからケージを開け、手を差し出してみてください。
恐怖心が取れているのであれば、モルモットの方から寄ってきてくれます。
そこからはお部屋に出してあげて部屋んぽさせてあげたり、一緒に遊んであげてください。
お互いに適切な距離でコミュニケーションをとることで、信頼関係が深まります。
モルモットがかかりやすい病気を知っておく
モルモットが発症する病気は色々ありますが、特に注意しておきたいのは以下の3つです。
ビタミンC欠乏症
モルモットは体内でビタミンCを作ることができません。
体内のビタミンCが欠乏してしまうと、以下のような症状が出ることがあります。
- 食欲不振
- 毛並みの悪化
- 歯肉からの出血
- 結膜炎 等
ビタミンC欠乏症は最悪の場合命に関わることもあります。
ビタミンCの多く含まれる果物や野菜などを食事に加えてあげるようにしましょう。
うっ滞
うっ滞は消化器の運動が悪くなってしまい、消化管の中のものが流れずに止まってしまうことです。
うっ滞になる原因は以下のものがあります。
- 食事の繊維質が少ない
- 毛づくろいのしすぎ
- 誤飲誤食
- ストレス
- 病気によるもの 等
うっ滞は症状が重くなると命に関わることもあります。
普段の食事には繊維質の多いものにしたり、ストレスを感じないような飼育環境を保つようにしましょう。
また、こまめにブラッシングをして毛を飲み込まないようにすることも重要です。
不正咬合
不正咬合とは上下の歯が伸びすぎることでかみ合わなくなる状態になることです。
モルモットの歯は伸び続けるので、牧草をこまめに食べれるようにし、自然に歯が削れるようにしましょう。
牧草は歯を左右に動かすので、不正咬合を防ぐことができます。
不正咬合になると、全身麻酔をして病院で切除してもらう必要があります。
もしものときに備えてペット保険の加入を検討する
犬や猫ほどではありませんが、モルモットにもペット保険が販売されています。
ペットが動物病院を受診すると高額な治療費になることがあります。
ペットが元気に長生きするためにも、万が一の時に適切な治療を受けられるようにしてあげることが重要です。
ペット保険の補償内容をよく確認し、自分のモルモットに合うペット保険を選ぶようにしましょう。
よくある質問
- 仕事で日中は家族が不在ですが、モルモットを飼育することはできますか?
-
モルモットは夜行性の生き物です。日中は寝ていることが多いため、飼い主さんたちが昼間は出かけていても特に問題はありません。ただし、モルモットの過ごす部屋の室温を保つために、部屋のエアコンはつけっぱなしにする必要があります。
- モルモットが過ごすケージの掃除はどれくらいの頻度で行えばいいですか?
-
できれば毎日トイレと床材を変えてあげてください。最低でも2~3日に1回は必要です。モルモットは排せつ物が多いので、掃除をしないと体に排せつ物が付いたり、ダニやノミ、寄生虫などに感染したり、皮膚病にかかることがあります。
ペット保険は必要?
ペットには公的医療保険制度がありません。
そのため診療費の自己負担額は100%です。
もしものときにお金を気にせずペットの治療に専念できるよう、ペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペットが元気なうちに加入を検討しましょう。
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【モルモットにはどのくらいの種類がある?性格や飼い方を解説!】まとめ
この記事では
- モルモットの種類と性格
- モルモットの上手な飼育方法
について解説しました。
モルモットは人に慣れてくるととても愛らしい動物です。
また、飼育費用がそれほど高額にならず、飼いやすい動物なので、ペット初心者におすすめです。
繊細な動物なので、適切な距離感を保ってコミュニケーションをとるようにしましょう。
ペット保険比較アドバイザーでは、ペット保険に関する記事も掲載しております。
併せて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
ぜひご活用ください!