猫も人間と同様にくしゃみをします。
猫がくしゃみをする姿はとても愛らしいですが、もしかしたら病気でくしゃみをしているかもしれません。
この記事では
- 猫がくしゃみをするのはどんなとき?
- くしゃみが伴う猫の病気
- 猫のくしゃみは予防できる?
について解説します。
最後までお読みいただければ、猫のくしゃみについてわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。
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猫がくしゃみをするのはどんなとき?
猫がくしゃみをする原因は大きく2つあります。
鼻に異物が入ったとき
ホコリやトイレの猫砂などが猫の鼻の穴に入ることで鼻の粘膜が刺激され、くしゃみをする生理現象でくしゃみが出ます。
猫は鼻で呼吸する生き物ですので、鼻にちょっとした異物を吸い込んでしまうことがよくあります。
上記以外にも以下のことでくしゃみをすることがあります。
- 芳香剤など強い香り
- タバコやお香などの煙
- 冷たい空気 等
生理現象のくしゃみは一時的なもので、鼻に入ってきたものが排除されればすぐに止まります。
くしゃみと共に鼻水が出ることがありますが、この場合は透明でさらっとしていてすぐに止まります。
感染症にかかったとき
くしゃみが毎日続いたり、くしゃみを連発してなかなか止まらない場合は、感染症やアレルギーなどの病気が原因である可能性があります。
鼻の粘膜にウイルスや細菌が付き、それが炎症を起こすことでくしゃみが出ます。
くしゃみが伴う猫の病気
くしゃみが出る猫の病気は大きく以下の7つがあります。
上部気道感染症(猫風邪)
猫風邪は人間の風邪に似た症状が出る病気で、「猫クラミジア感染症」「猫ヘルペスウイルス感染症」「猫クラミジア感染症」の総称です。
猫風邪と一言で言っても、どのウイルスや細菌に感染したかによって症状にも違いが出ます。
また、感染症なので他の猫に移ってしまうことがあるため、多頭飼いの場合は注意が必要です。
いずれも基本的にはワクチンで防ぐことができる病気です。
猫カリシウイルス感染症
猫カリシウイルスは感染すると鼻やのど、結膜、気管支、関節などに広がり、くしゃみ以外にも以下のような症状が出ます。
- 発熱
- 食欲不振
- 関節炎
- 結膜炎
- 鼻炎
- 気管支炎
- 肺炎
- 口内炎 等
口内炎になると食事を摂るのがつらくなってしまうため、病気の治りが遅くなる場合があります。
また、猫カリシウイルスは一度症状が落ち着いても1か月近く体からウイルスが排出される特徴があります。
そのため、発症後完治したとしても他の猫に会わせるときには注意が必要です。
猫ヘルペスウイルス感染症
猫ヘルペスウイルスは非常に感染力の強い感染症です。
発症すると目や鼻、のどなどに広がり、くしゃみ以外にも以下のような症状が出ます。
- 発熱
- 結膜炎
- 鼻炎
- 気管支炎
- 肺炎 等
猫ヘルペスウイルスは感染してしまうと、完治しても体内にウイルスが残ります。
そのため、季節の変わり目など何らかのタイミングで再発することがあります。
抵抗力が弱まると発症しやすいので注意しましょう。
猫クラミジア感染症
猫クラミジア感染症は目の結膜に感染する病気です。
そのため発症するとくしゃみ以外にも結膜炎を発症します。
特に抵抗力の弱い子猫が発症しやすく、重症化することがよくあります。
体調の変化があったときには、早めに適切な治療を受けることが重要です。
副鼻腔炎
鼻の穴の奥、眼球に近い部分に副鼻腔があります。
この副鼻腔に炎症が起きていると副鼻腔炎を発症します。
副鼻腔は鼻の奥にあるため、副鼻腔炎になる前に鼻炎を発症していることが多いです。
鼻炎を治療せず放置していたり、治療していてもなかなか治らない状態が続くと副鼻腔炎になってしまいます。
副鼻腔炎になる鼻炎の原因は以下のようなものがあります。
- 猫風邪などの感染症
- アレルギー性鼻炎
- 異物混入
- ケガ
- 腫瘍 等
副鼻腔炎は一度完治しても再発することがあります。
副鼻腔は蓄膿症にまで悪化してしまうと治療自体も長期間に渡ることが多いです。
まだ症状の軽い鼻炎の状態でしっかり治療をしておくことが重要です。
クリプトコッカス症
クリプトコッカスは環境中に広く存在しているカビ(真菌)です。
そのため体の抵抗力が強ければ発症することはありませんが、体の抵抗力が弱くなっていると発症します。
クリプトコッカス症は人畜共通感染症のため、人や他の動物発症することもあるので注意が必要です。
しかし、人や他の動物も猫と同様に、体の抵抗力が強ければ発症することはありません。
クリプトコッカス症を発症すると、くしゃみ以外にも以下のような症状が出ます。
- 鼻炎
- 皮膚炎
- 麻痺
- 痙攣
- リンパ節や関節の腫れ 等
猫のクリプトコッカス症には特に予防方法がありません。
ハトを介して感染することが多いので、ハトやハトの糞に接触させないようにしたり、できるだけ室内から出さない完全室内飼いで飼育するとよいでしょう。
アレルギー性鼻炎
アレルギーは体に異物が入ろうとするのを免疫が過剰反応して発症します。
アレルギーが起こるとくしゃみや鼻炎以外にも以下の症状が出ることがあります。
- 嘔吐
- 下痢
- 脱毛
- 皮膚炎 等
このようにアレルギー症状はさまざまなものが出るため、動物病院でも判断しにくいことがあります。
猫がアレルギーを起こす原因は以下のものがあります。
- 食べ物
- ハウスダスト
- 花粉
- ノミ 等
アレルゲンを特定したら、できるだけそれに近づけないようにすることが重要です。
腫瘍
症状としてくしゃみが出る腫瘍には、鼻腔内腫瘍があります。
腫瘍には悪性と良性がありますが、鼻腔内腫瘍は悪性であることが多いです。
鼻腔内腫瘍になる原因はわかっていませんが、発症すると鼻血を出したり顔の形が変形することがあります。
鼻腔内腫瘍は、外科手術で摘出したり放射線療法をするのが一般的です。
くしゃみ以外にも鼻血などの症状がある場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
歯周病
一見歯周病はくしゃみとは関係ないように見えますが、歯周病が悪化すると鼻の粘膜にまで炎症を起こすことがあります。
歯周病を防ぐためには毎日歯磨きをするなどのデンタルケアをするようにしたり、ドライフードをあげるとよいでしょう。
また、定期的なデンタルチェックを受けるのもおすすめです。
歯茎の腫れや出血、口臭、よだれなど口の周りの状態がおかしい場合は、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。
高血圧
猫の高血圧の多くは慢性腎臓病が原因で発症しますが、高齢の猫は老化により高血圧になることがあります。
猫の高血圧は珍しい症例ではなく、シニアの猫だと約20%が高血圧になるとされています。
高血圧になると鼻から微量の出血をすることがあり、それが原因でくしゃみをします。
猫の高血圧はさまざまな臓器に負担をかけます。
定期的に健康診断を受け、体に異常がないかをチェックしましょう。
猫のくしゃみは予防できる?
猫のくしゃみは事前に防ぐことができる場合もあります。
そのためには、飼い主さんがきちんとした対応をしてあげることが重要です。
健康診断・ワクチン接種を受ける
現在では多くの動物病院でわんにゃんドックといった健康診断を受けることができます。
猫の病気は見た目だけでは判断できないものも多く、初期症状がほとんどないものもあります。
くしゃみの予防だけでなく、愛猫に元気に長生きしてもらうためにも、定期的に健康診断を受けることは重要です。
また、猫風邪のようにワクチンで防ぐことができる病気も多いです。
ワクチンで防げる病気は発症してもペット保険を利用できないことがあります。
必ず定期的にワクチン接種を行いましょう。
また、猫を完全室内飼いにし、他の猫や動物と極力接触しないようにすることも病気を予防する1つの方法です。
生活環境を整える
先にも解説した通り、猫は強い香りや煙を吸い込むことでもくしゃみをすることがあります。
猫の過ごす部屋ではお香やたばこなどの煙を出さないようにし、アロマなど強い香りを出すものも控えるようにしましょう。
また、ほこりなどを吸い込んでくしゃみをすることもあります。
部屋の掃除はこまめに行い、ほこりなどくしゃみの原因になるものを取り除くようにしましょう。
空気清浄機を設置するのもおすすめです。
また、猫はストレスにより体の免疫力が落ちることがあります。
猫がストレスを感じないように、猫の状態を確認しつつ、過ごしやすい環境にしてあげることが大切です。
猫は毛づくろいをこまめにするので、被毛についているほこりや花粉などを吸い込み、アレルギーを発症することもあります。
そのため、ブラッシングもくしゃみを予防する1つの方法です。
猫のくしゃみで病院を受診するタイミングとは
猫がくしゃみをしていてもすぐに止まり、食欲や元気がある場合は様子をみても大丈夫かもしれません。
しかし、くしゃみ以外の症状が見られたり、くしゃみがなかなか止まらない、くしゃみが何日も続くようであれば早めに動物病院を受診するようにしましょう。
早めに動物病院を受診し適切な治療を受けることは、早期に症状を落ち着かせてあげられることにもつながります。
よくある質問
- 動物病院を受診するときに気を付けた方が良いことはありますか?
-
猫がくしゃみをしている動画を撮っておいたり、普段の症状をメモしたりしておくと、獣医師が原因を特定しやすくなります。また、生活環境を正確に伝えることも重要です。
- くしゃみで動物病院を受診するとどの程度の費用がかかりますか?
-
猫のくしゃみにはさまざまな原因が考えられるため、一概に治療費がいくらかかるかをお伝えすることはできません。症状によっては数千円で済むこともありますし、数万円かかることもあります。猫が動物病院を受診すると人間よりも治療費が高額になることが多いため、あらかじめペット保険に加入しておくことをおすすめします。
ペット保険は必要?
ペットには公的医療保険制度がありません。
そのため診療費の自己負担額は100%です。
もしものときにお金を気にせずペットの治療に専念できるよう、ペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペットが元気なうちに加入を検討しましょう。
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ペット保険アドバイザーでは、あなたのペットにぴったりの保険選びをサポートします。
ペットの健康に関するお役立ち記事や、詳しい比較表もご用意していますので、ご家族に合った後悔しない保険選びにご活用ください!
【猫のくしゃみは病気?症状と病院を受診するポイントを解説!】まとめ
この記事では
- 猫がくしゃみをするのはどんなとき?
- くしゃみが伴う猫の病気
- 猫のくしゃみは予防できる?
について解説しました。
猫のくしゃみには生理現象で起こる問題のないものと、病気が原因で起きていることがあります。
猫の辛い症状が続かないように、猫の調子がおかしいと思ったら、早めに動物病院を受診するようにしましょう。
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