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犬の子宮蓄膿症とは~未避妊・中高齢・出産経験のない女の子は要注意

犬の子宮蓄膿症とは~未避妊・中高齢・出産経験のない女の子は要注意サムネイル
犬の子宮蓄膿症の治療費のうち手術自体の費用は5万円程度が多いようですが、検査や治療費全般を合わせると13~20万円程度かかります。ほとんどのペット保険で補償の対象です。
犬に多い子宮蓄膿症という病気をご存知ですか?
女の子を迎えておられる方は心配ですよね。
実際にどんな病気なのか、どうすれば予防できるのかお伝えします。

この記事では

・犬の子宮蓄膿症の原因と症状
・犬の子宮蓄膿症の検査と治療法・治療費費用
・犬の子宮蓄膿症の予防法
について解説します。
最後までお読みいただければ、子宮蓄膿症がどんな病気か、原因から予防法までがわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。


犬の子宮蓄膿症(パイオメトラ)とは

子宮蓄膿症は、子宮に膿が多量に溜まる緊急性を要する病気です。中・高齢の未避妊のワンちゃんで出産経験のない犬に多く見られます。

手術によって子宮を摘出するのが治療の主流です。発見が遅れると合併症をおこし、死亡する例は珍しくありません。

女の子を迎えた時には、繁殖を希望しないなら早期に避妊手術を受けることが推奨されています。

犬の子宮蓄膿症の症状は?

では、実際には子宮蓄膿症はどのような病気なのか説明します。

子宮蓄膿症の背景

かつては子宮蓄膿症はフィラリアと並び、犬の寿命を縮める大きな要因でした。現在ではどちらも予防できるようになってきています。

フィラリアは予防薬が浸透し、子宮蓄膿症は子供を望まないワンちゃんの避妊手術が多く行われるようになったからです。

しかし、今でも子宮蓄膿症は高齢の雌犬死因の上位に挙げられます。子宮蓄膿症の自然発生率は0.6%程度ですが、9歳以上の未避妊メス犬で出産経験のない場合は66%以上という報告もあります。

子宮蓄膿症の種類

開放型:子宮頸管(子宮の出口)が開いており、溜まった膿が流れ出すタイプ
閉鎖型:子宮頸管が閉じており、膿が子宮内に溜まるタイプ(15~30%)

特に重篤な症状になりやすいのが閉鎖型です。発見が遅れると子宮の穿孔や子宮破裂を起こし手遅れになる険性があります。解放型に比べ飼い主さんが気づきにくいのも特長です。

子宮蓄膿症の症状

子宮蓄膿症では初期症状はほとんど外見的にはわかりません。

なんとなく元気がない? 食欲が落ちている? 

年のせいと考えがちですが、発症しているサインかもしれません。

症状にはばらつきがありますが、ほとんどの犬に見られる症状見られない場合もある)は

・ 多飲 多尿

・ 発熱

子宮蓄膿症は細菌による感染症の一つなので発熱します。また、細菌が出す毒素が脳からの命令(抗利尿ホルモン)を妨げるため水を多く飲むようになります。必然的に尿量も増えます。

一つ覚えておいてほしいのは、様子を見ていて自然に治ったり、何とかなる病気ではないということ。様子をみているとどんどん悪化していきます

多飲・多尿というけれど、どれくらいの水を飲むのか・・・それは犬によって異なると思いますが、

実は筆者もかつて12年共に暮らしていたワンちゃんをこの病気で亡くした経験があります。「体重あたり〇〇ml以上飲めば異常」というような数字もありますが、飲水量はその域を大きく超えていました。

8キロくらいの雑種でしたが、洗面器の水を一気に飲み干します。そして当然飲んだ分は尿になり、びっくりするくらいのおしっこをしていました。結局手術はうまくいったのですが、腎障害をおこして亡くなってしまいました。

その他の症状

・なんとなく元気がない
・食べなくなった 吐き気がある
・お腹がぽっこりしている 膨らみが気になる
・陰部の腫れている
・気にして陰部を舐める
・陰部から膿のようなものが出ている
・震えている 腹痛のために背中を丸めている 等

膿の性状は「赤褐色」「黄緑色」「乳白色」ですが、その中でも赤褐色のものが多くみられます。生理が終ったのにまた出血?と思った時には要注意です。

ちなみに避妊手術済み(卵巣摘出術)の場合は子宮が温存されていても子宮蓄膿症にはなりません。

このような症状が発情出血後、2ヶ月以内に見られれば要注意です

 

犬の子宮蓄膿症が進行すると?

最も危険度の高いのは

・子宮内の膿が腹腔内に流れだすこと(子宮穿孔・子宮破裂

膿が子宮外に流れ出すと

・腹膜炎を併発
・血液中に細菌が入り込み全身を巡り敗血症ショック
・腎増や肝臓などが正常に働かなることによる多臓器不全
・播種(はしゅ)性血管内症候群(DIC)を誘発

※DICとは「小さな血栓が全身の血管のあちこちにできて、細い血管を詰まらせる病気」。血栓に対抗するために出血の抑制に必要な血小板と凝固因子を使い果たしてしまい、過度の出血を引き起こします。

 

犬の子宮蓄膿症の原因は?

原因は

大腸菌 ブドウ球菌  などによる感染

原因は特別な病原菌ではなく、肛門や陰部に付着している常在菌が感染源です。

一般的には細菌が子宮内に入ると免疫の力で撃退されるのですが、体の免疫防御が子宮内の細菌増殖にまけてしまうと感染状態が成立し、炎症がおき、膿が溜まります。

犬は発情期に入って排卵すると黄体期に入り、免疫機能も低下します。このタイミングで子宮蓄膿症が発症します。

 

犬の子宮蓄膿症を発症しやすい犬の特徴は?

子宮蓄膿症は以下の条件がそろえば発症のリスクが上がります。

・おおよそ6歳以上
・避妊手術を受けていない
・出産経験がない
・お産経験があっても最後の出産から年数がたっている
・発情出血後2ヶ月以内

子宮蓄膿症は発情周期が関連しており、発症しやすい時期があります。

雌犬の発情生理と子宮蓄膿症の関係

犬は年に二回くらいの割合で定期的に発情期が来します。このとき外陰部からの出血が見られるのが発情出血(犬の生理)です。

犬の生理は人間とは異なり、発情出血の最中に排卵が起こります。排卵後に卵巣には黄体という物質が生じ、黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されるようになります(黄体期)。黄体期になると発情期に緩んでいた子宮頸管も閉ざされます。

黄体ホルモンは赤ちゃんが子宮内で育ちやすい環境(子宮内膜の増殖免疫機能の低下など)を作ります。これは菌が繁殖しやすい環境でもあります。

犬は黄体期を経験するたびに着床性増殖した子宮内膜は厚みが増していき、菌が潜り込みやすい状態になります。免疫機能が低下している黄体期は感染の条件が整います。犬の妊娠期間である約2カ月はこの状態が続き、感染した菌も繁殖しやすい環境の中で増殖できるわけです。

このような理由で子宮蓄膿症は黄体期(発情出血後2カ月くらい)で発症が多くみられます。

犬は人間と異なり「閉経」はありません。高齢になっても身体機能が低下しない限り発情を繰り返すため黄体期を繰り返し経験します。18歳になって子宮蓄膿症を発症した犬もいるそうです。

 

犬の子宮蓄膿症の診断方法は?どんな検査をするの?

子宮蓄膿症の診断にはいくつかの有益な検査があります。他の疾患との区別をしながら慎重に行います。

血液検査  感染症であるため白血球数・CRP(炎症反応)の値・内臓の機能など
画像診断(エコー)  膿が溜まっていれば白っぽく写る
レントゲン検査    拡張した子宮の確認

 

犬の子宮蓄膿症の治療法は?

次に治療法について説明します。

 

外科手術

治療の第一選択肢は開腹手術です。

卵巣・子宮全摘出術 : 女性ホルモンを分泌する卵巣と膿が溜まる子宮を切除するのが一般的

犬の子宮は双角子宮と言い、子宮が二つに分かれています。つまり「Y」字型をしています。この上の二つの子宮に膿が溜まります。例えばチワワの場合、子宮の太さは小指くらいの太さですが、子宮蓄膿症で手術してみると3~4倍になるくらいびっしりと膿が入っていることもあります。

実際の子宮蓄膿症症例をご紹介します(モネペットクリニック院長ブログ)。手術写真も掲載してあるのでわかりやすいでしょう。
院長はかつて60㎏のセントバーナードで8㎏の子宮を摘出した経験があるそうです。

手術費用はどれくらい?

・大手ペット保険会社アニコムの統計によると(家庭どうぶつ白書2019

子宮蓄膿症は犬の手術理由の6位  中央値:138456円  平均値:155,240円となっています。

・また治療費を公表している動物病院の場合:(銀座ペットクリニック)162,800円

・実際の治療費例:トイプードル8歳の場合 

検査費用(血液検査 レントゲン エコー):25,850円
治療費(8日入院):213,950円
合計:239,800円

子宮蓄膿症の手術自体の金額は5万円程度が多いようですが、検査や治療費全般を合わせると13~20万円程度が相場です。

内科治療

手術を行う場合は全身麻酔が必要であり、それに伴うリスクを考慮しなくてはなりません。全身状態が悪い場合など手術ができない場合もあります。が、悪までも緊急避難的な対処法になります。

治療法としては

・抗生剤の投与
・子宮頚管を開く注射を行い、膿を出す
・黄体ホルモンを抑える薬の使用

などがあります。可能であれば内科治療のあと、次回の発情前に、状態をみて手術をすることが推奨されます。

子宮蓄膿症は一時は状態が改善しても再発の可能性が非常に高い病気です。治癒したように見えても発情の度にくり返すことも珍しくありません。よって、内科的治療では多少の延命効果はありますが、完治は難しいようです。

費用も外科治療ほどはかかりませんが、発情の度に治療を繰り返しているとかなり高額になってきます。

近年、日本では未承認の海外の薬を使用して成果を出している動物病院もあるようですが、値段はかなり高くなります。

 

犬の子宮蓄膿症の予防法は?

犬の子宮蓄膿症の唯一の予防法は避妊手術です。

 

避妊手術の方法と費用は?

子どもを望まないワンちゃんには早期の避妊手術が推奨されています。

避妊手術子宮の病気のみならず乳腺腫瘍を予防することもできます。避妊手術を受けていない雌犬は4頭に1頭の割合で乳腺腫瘍を発症します。そのうちの50%は良性ですが、25%は手術だけでは治らないと言われています。最初の発情前に避妊手術を受けると乳腺腫瘍のリスクは0.5%と予防効果が極めて高いことが分かっています。(参考:北海道動物医療センター)

近年、飼い主さんの意識も変化してきており、早期に避妊手術を受けるワンちゃんが増えてきました。

避妊手術の方法は子宮卵巣全摘出術が主流ですが、卵巣摘出術、子宮摘出術などが用いられることがあります。

【犬の避妊手術の費用はどれくらい?】

手術費用に関しては、犬の大きさや状態・動物病院・地域性・実施する術式などによって大きく異なります。多くの動物病院でもHPで治療費を公表しているので参考にしてください。

ただ、表示してある治療費が 診察費・術前検査費用・手術費用・麻酔料金・抗生剤や鎮痛剤投与・入院・抜糸などの料金がどこまで含まれているか、税込み価格かどうかによっても異なります。

「手術のみの料金(麻酔や検査代含まない)」「治療費用全般を含むが検査費用が含まれない」などのケースがありますので総合的に判断しましょう。

東京都のいくつかの動物病院の費用を見ると以下が標準的な治療費(すべて含む)です。

・小型犬 : 4~6万円
・中型犬 : 5~7万円
・大型犬 : 6~8万円

 

避妊手術をしない場合にできる予防法はある?

子宮蓄膿症の直接的な予防法は避妊手術以外にはありません。

しかし、飼い主さんが注意深く観察することで、比較的軽度のうちに気づけることはあります。

・発情の時期を把握しておく

・次の発情までの間隔をしる

・発情の期間を知る

・出血の状態

これらを把握しておき、発症の危険性のある時期に体調を崩していないか、症状はないか気をつけることが大切です。

 

よくある質問

犬の子宮蓄膿症はペット保険で補償されますか?

はい、ほとんどのペット保険で補償されます。ただし、予防のための避妊手術は補償の対象外になります。

愛犬のお腹が大きいのですが、いつも陰部を舐めています。出産の兆候かと思ったのですが、なかなか生まれません。

妊娠が確定していないのなら、子宮蓄膿症かもしれません。元気がない、食欲がない、多飲・多尿などの症状はありませんか?早急に動物病院を受診しましょう。

ペット保険は必要?

ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。

もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

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【犬の子宮蓄膿症とは~未避妊・中高齢・出産経験のない女の子は要注意】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・犬の子宮蓄膿症の原因と症状
・犬の子宮蓄膿症の検査と治療法・治療費費用
・犬の子宮蓄膿症の予防法
について解説してきました。
他の病気も同じですが、愛犬を救うためには「早期発見・早期治療」が必要になります。
女の子を迎えて、子供を望まないのであれば、避妊手術を受けることで予防できます。飼い主さんが正しい知識をもって対処することが大切ですね。
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。