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【犬の子宮蓄膿症】手術後に気をつけることは?手術以外の選択肢もある?

2023年8月21日

犬の保険

 
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犬の子宮蓄膿症の手術後に気を付けることは、術後1週間程度はゆったりと過ごすことです。傷口を舐めないように気をつけましょう。併せて食欲や元気、痛みの状態などにも気配りが必要です。

犬の子宮蓄膿症という病気をご存知ですか?

文字通り、子宮に膿が溜まる病気です。

特に避妊手術を受けていない、出産経験のないメス犬が中高齢になるとよく見かける病気の一つです。

この記事では
・犬の子宮蓄膿症の原因と症状
・犬の子宮蓄膿症の診断や治療
・子宮蓄膿症の手術後に気を付けること
・犬の子宮蓄膿症の予防法
について解説します。
最後までお読みいただければ、犬の子宮蓄膿症の原因から予防までがわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。

犬の子宮蓄膿症とは?

犬の子宮が細菌感染して、その結果として子宮に膿が溜まる病気です。

早急な治療が必要な場合が多く、自然治癒することはほとんど期待できません。

発見が遅れると、手遅れになり、命が危険にさらされる病気の一つです。

 

犬の子宮蓄膿症の症状は?

子宮蓄膿症は細菌が子宮内に侵入しておこる感染症です。

普段は子宮内はほぼ無菌状態ですが、細菌が子宮内に侵入すると子宮内膜が炎症をおこします(子宮内膜炎)

この段階では外見的な症状はなく、気づきにくいでしょう。

つまり、初期症状としては目立ったものはありません。

進行すると炎症がひどくなり子宮内に膿が溜まり、この状態が子宮蓄膿症です。

子宮蓄膿症には二つのタイプがあります。

・開放性子宮蓄膿症
・閉鎖性子宮蓄膿症

開放性では子宮頸管(子宮の入り口)が開いているため、子宮内の膿が陰部から外に流れ出します。

一方、閉鎖性子宮蓄膿症(全体の15~30%)では子宮頚管が閉じており、膿が外に出ないで子宮内にどんどん溜まっていきます。そのため気づいた時にはかなり進行しているケースが多く見かけられます。

【子宮内膜症の症状】

・多飲多尿
・発熱
・食欲不振
・吐き気や嘔吐
・元気がない
・陰部から膿が出る(開放性)
・お腹がふくらむ(閉鎖性)
・腹痛のため背中を丸める
・立てない
・震える

主には上記のような症状が挙げられますが、発症の危険性のある時期には犬の様子を注意深く観察しましょう。

開放性子宮蓄膿症の場合、子宮内に溜まった膿(赤褐色・白っぽい・ピンクがかったおりもの)が流れ出すため、犬が気にして舐める場合が多く見受けられます。

「よく陰部を舐めている」「陰部や足の付け根あたりの被毛が汚れている」「なんとなく元気がない・食欲ない」「水をがぶ飲みする」などの症状が気づきのポイントとなります。

 

犬の子宮蓄膿症が進行すると…?

子宮蓄膿症で最も危惧されるのは感染により細菌が毒素を作り出して全身に影響を及ぼすことと、子宮内の膿が腹腔内に流れ出る(子宮穿孔・子宮破裂)ことです。

これらが原因となり生じる合併症としては

・敗血症
・エンドトキシン中毒
・急性腎不全
・DIC(播種性血管内凝固)
・細菌性腹膜炎など
これらの合併症は多臓器不全・ショック状態を引き起こし、命を落とす危険性が高くなります。
子宮蓄膿症の手術が成功しても、助からない場合があります。

 

犬の子宮蓄膿症の原因は?

犬の子宮蓄膿症の原因は「子宮内膜の感染」です。どこにでもいる常在菌(大腸菌・ブドウ球菌など)が子宮内に入り込み感染症を引き起こします。

若い犬であれば免疫力が強く、子宮内に細菌が侵入しても排除することができます。犬の状態によっては若くても感染することもあり得ます。

 

犬の子宮蓄膿症には発生しやすいタイミングがある

そのタイミングとは「発情期」です

犬が発情期を迎えると発情初期に出血(犬の生理~子宮内膜が充血して出血)し、出血をしている間に排卵をします。

その後、出産までの約2カ月間が黄体期(黄体ホルモンが分泌される)になります。黄体期は妊娠の有無にかかわらず継続します。

黄体ホルモンが分泌されると

・子宮内膜の増殖
・子宮頸管が閉じる
・免疫力が下がる

これらは本来は受精卵が着床しやすく、妊娠を継続させる条件を整えるものですが、この時期に子宮に入り込んだ細菌にとっては繁殖に好条件となります。

 

犬の子宮蓄膿症は発情期がある限り発症の危険性がある

犬には閉経がありません。犬と人間では生理の意味が少し異なります。

犬の生理出血は子宮内膜が充血しておこるもので、妊娠の準備ができたサインです。

人間の生理は排卵後に妊娠できなかったサインで、子宮内膜がはがれて排出されるものです。

犬の場合、健康であれば年に1~2回発情期が訪れ、そのたびに黄体ホルモンが分泌される黄体期が訪れます。細菌にとっては子宮内で繁殖しやすい条件が整うことになります。

発情期がある限り、子宮蓄膿症の危険性は続きます。

 

子宮蓄膿症を発症しやすい犬の特徴は?

上記のような理由から、子宮蓄膿症の発症しやすい犬には特徴があります。

・繁殖適齢期以降(おおよそ6歳ころから)
・避妊手術をしていない
・出産経験がない、もしくは回数が少ない
・最後の出産から期間があいている

このような犬は発情出血後に感染を起こしやすくなります。

感染した場合、症状が出るのはおおよそ発情出血後1~2カ月後になるでしょう。

高齢になると、ホルモンバランスが崩れやすくなり、さらに免疫機能も低下しがちです。また黄体ホルモンの影響を受け子宮が肥厚する経験を何度も繰り返しているなどの理由で中・高齢になると発症リスクが高くなります。

 

犬の子宮蓄膿症の診断方法は?どんな検査をするの?

犬の子宮蓄膿症は検査や症状によって、比較的簡単に診断できる病気です。

【子宮蓄膿症の検査】

・血液検査
・画像診断(レントゲン エコー)

血液検査においては、子宮蓄膿症は感染症であるため、白血球の上昇やCRP(炎症反応マーカー)の上昇が見られます。また全身状態のチェックにも有益です。

画像診断では子宮の大きさや、子宮の中の様子が確認できます。

 

犬の子宮蓄膿症の治療法は?

子宮蓄膿症の治療法としては、基本的に手術が最も有効ですが、手術ができない場合や外科治療の補助療法として内科的治療が行われます。

 

外科手術

卵巣と膿の溜まった子宮を摘出する方法がとられます(子宮卵巣全摘術)。

犬の子宮は双角子宮と言い、子宮が二つに分かれて[Y」字型をしています。

わかりやすいイラストがあるので「しょう動物病院」のHPをご覧ください。

チワワなどの小型犬では子宮の太さは小指くらいですが、膿が溜まると3~4倍くらいに膨らむこともあります。

手術方法は避妊手術と同じですが、膿が溜まり子宮がもろくなっているので注意が必要です。

一般的には手術後入院期間は3~5日、輸液・抗生剤・鎮痛剤などを投与しながら経過観察を行います。血液検査で炎症反応や白血球数が元にもどり、食欲や元気が回復すれば退院の運びとなります。治療費は順調にいけば数万円程度となるでしょう。

抜糸は術後7~10日後に行われます。

 

外科手術後に気をつけること

手術後は状態により異なりますが数日で退院の運びとなるでしょう。

ご家庭に帰ってきた犬の生活上で気を付けることは

・傷口をきちんと保護する(抜糸まで)
・術後1週間はゆっくり過ごす
・過度の運動を控える
・食欲や元気かどうかを観察する
・処方された薬はきちんと服用する
・痛みがあるようならば主治医に報告

犬は傷めた場所を舐める習性があるため、エリザベスカラーやエリザベスウエアを着用して傷口を舐めないようにしておくことが大切です。

ご家庭の慣れた環境の中でなるべくストレスなくゆっくりと過ごしましょう。

なお、術後は性ホルモンが分泌されなくなるため、活動量や基礎代謝が下がってきます。術後落ち着いたら、食事の管理も必要になります。肥満にならないように注意しましょう。

 

内科治療

内科的治療(子宮収縮剤治療)は解放性子宮蓄膿症に対してのみ有効です。

内科的治療を選択する場合は

① 膿の量が少なく、元気で全身状態がよく飼い主さんが手術を望まない場合
② 逆に全身状態が悪く(心不全、腎不全など)麻酔がかけられない場合

内科的治療

・子宮収縮剤
・抗生物質

欧米では黄体ホルモンをブロックする薬(アリジン ビルバックなど)を使用して効果が出ているようですが、日本では未認可です。

内科療法のデメリット

・時間がかかる
・再発の危険性がある
・状態が急に悪化することがある
・繁殖を希望しても不可のこともある

 

犬の子宮蓄膿症の予防法は?

犬の子宮蓄膿症の唯一の予防法は避妊手術です。繁殖の望まない犬には、早期の避妊手術が推奨されています。

 

避妊手術の方法と費用は?

避妊手術の方法

・卵巣摘出術
・卵巣子宮摘出術

いずれの方法を選択するかは獣医師医よって異なるため、希望があれば事前に相談しましょう。

避妊手術の時期

避妊手術は子宮の病気や乳腺腫瘍のリスクを回避することができます。

初回の発情前に避妊手術を行えば、乳腺腫瘍をほぼ完全に予防することができます。

手術の時期は初回の発情前に行うことをお勧めします。

初回発情(個体差あり)

小型犬 6~8か月
大型犬 10~12ヶ月

一般的には生後6カ月くらいに行われています。

犬の乳腺腫瘍の手術費用はいくら?相場や検査費用等の治療費も解説!

 

避妊手術の料金 目安

動物病院や犬の大きさ、手術方法によって異なります。

・小型犬 2~5万円
・中型犬 5~7万円
・大型犬 6~8万円

 

避妊手術をしない場合にできる予防法はある?

犬の子宮蓄膿症における直接的な予防法は手術以外にはありません。

ただし、他の疾患同様、早期発見早期治療が確実な治療のためには重要です。

普段から愛犬の状態を把握しておき、異常の早期発見に努めましょう。

・発情の時期の把握
・次の発情期までの間隔
・発情の期間
・出血の量
・食用や元気

これらの把握をしたうえで、発症の危険性のある時期に体調を崩していないか、犬が陰部を気にして舐めていないかなど気をつけましょう。

 

よくある質問

避妊手術済みの犬なのですが、陰部から膿のようなおりものが出ており心配です。

避妊手術をしているのなら、おそらく膣炎でしょう。膣が細菌感染を起こし、排膿している危険性があります。重篤な状態にはなりにくい疾患ですが、動物病院を受診することをお勧めします。

犬のお腹が少しポッコリしてきています。腹水と子宮蓄膿症の見分け方を教えてください。

腹水は腹腔内に水が溜まった状態なので触ると流動性があります。一方、子宮蓄膿症は子宮の中に膿が溜まっている状態なので子宮が硬くなっており流動性はありません。いずれにしろ、重篤な状態なので早急に動物病院を受診しましょう。

ペット保険は必要?

ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。

もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

 

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

 

【犬の子宮蓄膿症~手術後に気をつけることは?手術以外の選択肢もある?】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・犬の子宮蓄膿症の原因と症状
・犬の子宮蓄膿症の診断や治療
・子宮蓄膿症の手術後に気を付けること
・犬の子宮蓄膿症の予防法
について解説してきました。
犬の子宮蓄膿症は未避妊で出産経験のない犬では、中・高齢期に入ったら注意が必要な疾患の一つです。繁殖を希望しないなら、早めに避妊手術をすることで、子宮蓄膿症などの膿瘍や乳腺腫瘍を予防することもできます。
女の子を家族に迎えたら将来子供を産ませるかどうかを含めて検討してみましょう。
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。