ペット保険乗り換えに最適なタイミングは?切り替えの注意点等も解説
2024年5月22日
ペット保険の乗り換えの一番良いタイミングは更新時で、二重に保険料を支払うこともなくおすすめです。乗り換えの際には既往症次第で補償の対象外項目が増える事もあるので注意が必要です。
この記事では
・ペット保険を乗り換える最適なタイミング
・ペット保険を乗り換える注意点
ペット保険の乗り換えで考えるべき5つの見直しポイントとは?
ペット保険を見直す際のポイントは
② 保険料
③ 保険金の請求方法
④ 加入条件
⑤ 補償限度額
です。
これらのバランスが良い保険を選びましょう。
ただし慌てて乗り換えてしまうと無保険期間で補償が受けられないなどのトラブルも起こりうるので、計画的に行うことが重要です。
①補償される病気・ケガが充実しているかどうか
保険会社によって補償される病気やケガの種類は異なります。
そのため
で乗り換えを検討すると良いでしょう。
現在加入している保険がかかりやすい病気やケガが補償されていないようであれば、保険を見直すチャンスです。例えば犬猫に共通で多い歯周病や、トイプードルに多いパテラ(膝蓋骨脱臼)を補償の対象外にしているペット保険もあります。
補償割合や回数制限にも注目
十分な補償が受けたければ補償割合や回数制限にも注目しましょう。
補償割合のプランの多くは50%や70%です。中には
といったものもあり、補償を充実させたい人にはおすすめです。
ただし補償割合が高くなればなるほど保険料も上がるため、家計の負担にならないようバランスが重要です。
また、保険によっては
場合もあります。
回数に関して無制限の保険もありますが、補償される金額制限などデメリットもあります。
- 細かい診察でも保険を使いたい人は「無制限」
- 手術や入院など高額な治療の手助けが欲しい人は「制限付き」
など、利用目的や補償してもらいたい内容に合わせて検討しましょう。
②保険料が安い・お手頃かどうか
毎月支払う保険料は補償内容によって異なります。ペットのことを考えて手厚くするのは良いのですが、負担になってしまうようでは検討しなおすべきです。
現在加入している保険が他のペット保険と比べて保険料は安いかどうか
してみましょう。
ペットショップなどで購入時に勧められるまま保険に加入してそれっきりの場合には、現在加入している保険がお手頃なのかを知っておく必要があります。
保険料を下げたいときには?
もう少し保険料を下げたい場合には
- 補償割合
- 補償内容(通院・手術・入院)
- 特約の有無
- 免責金額の有無や金額
などについて見直してみましょう。
ほかにも受けられる補償を絞ると保険料を安くすることができます。
・通院のみの保険プラン
など補償を限定すると保険料が抑えられるので、候補のひとつとして検討してみてください。
③保険金の請求方法が簡単になるかどうか
保険金の請求方法は保険会社によって異なります。
基本的には
・窓口清算型
ただし窓口精算対応のペット保険会社は現在2社しかなく、動物病院によっても窓口清算に対応していない場合があります。
また窓口清算型だと立て替え型と比べて保険料が高額になる傾向があります。
それぞれの請求方法のメリットやデメリットを知って検討することが重要です。
【立て替え型】
一度動物病院で全額支払って、後日保険会社の定める方法で保険金請求を行う方法です。
請求方法は保険会社によって異なり
・LINE含むオンライン上で完結
などで請求します。
保険金を請求してから振り込まれるまで段階が多く振り込まれるまで数日かかるため、少し手間を感じるでしょう。
数件の請求をまとめて行うことも可能ですが、請求を忘れたり領収書の紛失などのトラブルもあるため、少々面倒な請求方法だといえます。
【窓口清算型】
窓口精算型は、動物病院の窓口で治療費に保険金の精算が行われます。
そのため、
を支払います。動物病院での支払い額が安くなるため、「足りないかも」と不安にならずに済みます。
後日生産の必要もなく、
- 手間をかけたくない
- 請求を忘れる可能性がある
といった人にはおすすめな方法です。
ただし窓口清算できない動物病院もあるため、かかりつけの動物病院が対応しているか調べてから加入しましょう。
④年間・1回あたりの補償限度額はどれくらいか
ペット保険には回数制限や補償限度額があるものがほとんどです。同じ保険会社でもプランによって年間や1回あたりの補償限度額が異なる場合があります。
・病気になった時に手厚い補償が欲しいなら「補償限度額が高い保険やプラン」
など、どのような場合に補償を受けたいかで決めましょう。
大きな病気や通院が必要なケガや病気になった時、1回あたりの補償限度額や年間補償限度額が低いと負担を軽減できません。
保険を使う目的を明確にすることが重要です。
・日数無制限だと補償限度額が低い
・補償限度額が高いと回数や日数制限がある
など、デメリットも存在します。メリットとデメリットをきちんと知って検討しましょう。
⑤既往症や年齢等、加入条件はどうなっているか
ペット保険を乗り換える際、
場合があります。会社によって違うため、新しいペット保険の新規加入条件はしっかりと確認しておきましょう。
新規で加入できても既往症によっては補償の対象外となる場合もあります。持病がある場合は保険会社に確認してから乗り換えるようにしてください。
補償の対象外項目が増えてしまうようであれば乗り換えせず、現在加入しているペット保険を継続するのがおすすめです。
またほとんどのペット保険には加入上限年齢があり、その年齢に達していると新規の加入が不可となります。
保険会社によってはシニア用のプランを準備しているので、シニアでの乗り換えを検討しているのであれば対応したものを探してみましょう。
補足:高齢な場合、既往症がある場合は乗り換えはおすすめしない
高齢と既往歴や持病がある場合はデメリットが多いため、よほどのことがない限り切り替えや解約をしないほうが良いといえるでしょう。
基本的なペット保険の加入条件は
・加入不可となる傷病の罹患歴がない
・上限年齢に達していない
です。
これらは各社共通で
- 経過観察中の傷病
- 投薬中など治療中の病気
がある場合は、新規加入できないことがほとんどです。
高齢になると傷病によって治療が必要となるリスクが高くなるため、新規加入できる保険が限られてしまいます。
そのため既往歴や持病があったり高齢の場合には、乗り換えをしないほうが良いといえます。
長く保険に加入しておくためにも保険加入時には
- 更新できる年齢の上限
- 更新できない病気の種類
- シニア向けのプラン
などを確認しておくことが大切です。
ペット保険はいつ乗り換える?乗り換えの最適なタイミングとは
ペット保険の乗り換えの最適なタイミングは
です。
途中解約での乗り換えもできますが、月払いで保険料を支払っていると解約返戻金はありません。
年払いだと保険会社の規定に基づいて払い戻しされます。ただし会社によっては支払った金額よりも少なく返金される場合があります。
また契約期間中に解約して乗り換えると「二重加入」の状態がひと月だけ発生します。
そうなると
と考えられます。
一方更新時だと二重に保険料を支払うこともなく、家計に負担もかかりません。
ペット保険は1年の掛け捨てなため、見直しのチャンスが多く乗り換えしやすい保険です。よほどの理由が無ければ、現在の保険期間が終了するまで待って乗り換えるのがおすすめです。
決められた期日までに更新停止を告知しなければ自動更新となる保険もあるので注意してください。
年払いで加入している場合も、同じように「満期の○ヶ月前までに告知」といった期限がある場合があります。
7~8歳が乗り換えのタイミング!シニア期に向けての備え
シニア期の備えとして7~8歳ごろで保険を見直してみましょう。シニアになると老化に伴う病気のリスクも増え、場合によっては入院や手術で高額な治療費がかかります。
シニアがかかりやすい病気やケガとして
・腎不全
・歯周病
・糖尿病
・腫瘍
・白内障
・骨折
などがあげられますが、どれも治療費が高額になるものばかりです。そのため高額な治療費の補償を手厚くするのも検討内容のひとつといえます。
また白内障や歯の治療は保険会社によって補償の対象にならないケースがあります。
シニアがかかりやすく、補償対象外になりがちな病気の補償が受けられる保険も検討しておくと安心です。
特に完治が難しく、治療費が増える上記の慢性疾患は補償の対象外にされる可能性があるため注意が必要です。
もちろん「更新時に条件をつけることはしない」と明言しているペット保険もありますので、シニアのペットにはこういったペット保険がおすすめです。
保険期間中でも乗り換えられるが、解約返戻金には注意が必要
保険の契約期間中でも乗り換えは可能です。月払いの場合には払い戻しはありませんが、年払いだと返戻金があります。
ただし注意したいのは、
第16条(保険料の返還または請求)
(1)⑥(自社が定める)短期料率によって計算した保険料を差し引いて、その残額を返還します。
参考:アイペット損保「ペット保険約款」より引用
とされています。
【アイペットの短期料率】
既経過期間 | 短期料率 |
---|---|
1カ月まで | 30% |
2カ月まで | 37% |
3カ月まで | 43% |
4カ月まで | 49% |
5カ月まで | 56% |
6カ月まで | 62% |
7カ月まで | 68% |
8カ月まで | 75% |
9カ月まで | 81% |
10カ月まで | 87% |
11カ月まで | 94% |
1年まで | 100% |
契約期間が短いほど払戻金額は少なくなることが分かります。途中解約にはこのようなデメリットがあるというのは知っておかなければいけません。
ただし保険会社によって解約時の対応は異なるため、現在加入中の保険会社に確認しましょう。
アイペットでも「(ペットが亡くなった際の払戻金は)未経過期間に対し日割りをもって計算した保険料を返還します。」としています。
ペット保険の乗り換えの際の注意点は?4つのポイントを解説!
ペット保険の乗り換えの注意点は
② 待機期間等で補償の空白期間が発生しないかどうか
③ 補償が重複している・二重加入の期間はないか
④ 現在治療中の病気・ケガは乗り換え先の保険で補償されない
中でも待機期間は見落としやすいため、「空白期間に病気になって補償が受けられなかった」とならないように注意しましょう。
①年齢や既往症等、加入条件を満たせているか
乗り換えの際、加入条件に引っかからないように下調べをしておきましょう。
加入条件で主に気を付けたいのが
- 年齢の上限
- 既往症
です。
保険会社によって新規加入の制限年齢は違うものの、多くは
と設定されています。
保険の中には12歳まで新規加入が可能なものもありますが、基本的には「特定の傷病の罹患歴が無いこと」が条件です。「特定の傷病」も会社によって違います。
年齢に限らず、既往症によっては
- 加入できない
- 補償の制限
などのケースがあるので注意しましょう。
加入前にしっかり確認をしておき、持病がある場合には保険会社に問い合わせるなどしておくことが重要です。
②待機期間等で補償の空白期間が発生しないかどうか
案外見落としがちなのが待期期間です。
待期期間とは加入したペットが本当に健康かどうかを保険会社が確認するために設けられており、
となります。
この待期期間は保険会社によってまちまちですが、多くは15日〜30日程度発生し、病気は補償しないがケガに対しては補償が適用されるケースが多いです。
乗り換えたペット保険の補償が始まる前に現在加入している保険を解約してしまうと、15日〜30日程度の無保険期間が発生してしまうというわけです。
待機期間や補償開始日についてよく確認し、その間は現在の保険で補償されるように計算して乗り換える必要があります。
③補償が重複している・二重加入の期間はないか
現在加入しているペット保険を解約する前に乗り換えると二重加入となり、2つの保険会社の保険料を支払わなければいけなくなる期間が出てきます。
ただし
・手厚い補償が希望
といった場合には、保険料の重複を覚悟のうえでペット保険の二重契約を行うことができます。
注意したいのは、「合計の補償額が請求額を超えてしまうと超過分は支払われない」ということです。
また補償を受けた際にはどちらの保険会社にも告知の義務があります。
告知の手間や保険料の負担を考えると、無保険期間を作らないように計算して乗り換えるのがおすすめです。
④現在治療中の病気・ケガは乗り換え先の保険で補償されない
現在治療中の病気やケガは、新規のペット保険では補償されないため注意が必要です。
そのため
加入が断られる代表的な疾患として
- 悪性腫瘍
- 慢性腎不全
- 糖尿病
- 肝硬変
- 甲状腺疾患
- 猫伝染性腹膜炎
- 猫白血病ウイルス感染症
などがあげられます。主に継続的な通院が必要だったり、完治が難しい疾患です。
一方で病気の詳細は保険会社によって異なるため、ある保険会社で加入を断られてもほかの保険会社では加入可能なケースがあります。
持病がある子はよほどのことがなければ乗り換えをおすすめしませんが、新規でペット保険を探す場合、保険会社を数件ピックアップして加入可能か確認してみてください。
補足:ペット保険に不満がある場合は、クーリングオフもおすすめ
ペット保険には「クーリングオフ制度」があります。
加入後に「不満が出てきた」や「ほかにいい保険を見つけた」などがあれば、思い切ってクーリングオフを使いましょう。
クーリングオフは
でなければ利用できません。できるだけ早い手続きが必要です。
【クーリングオフの方法】
クーリングオフは保険会社にはがきや書面を郵送するだけで完了します。
記載する内容は
2. 契約者の氏名・住所・電話番号
3. プラン名や契約金額
4. 契約申し込み日
5. クーリングオフする旨
です。
期限内に記載漏れがないよう注意して郵送しましょう。
よくある質問
ペット保険の乗り換え方法について、注意点は何ですか?
・加入条件
・待期期間
・二重加入
・持病の補償
があげられます。詳しくは記事内の「ペット保険の乗り換えの際の注意点は?4つのポイントを解説!」を参考にしてください。
高齢でも入れる犬の保険はありますか?
最近ではシニア向けのペット保険もあり、8歳以上のペット全てが加入対象になっているプランもあります。
犬の高齢化が進み、各社シニアを対象にした商品を数多くだしています。
ペットが高齢だから保険に加入できないとあきらめないでください。必ず愛犬が加入できるペット保険が見つかりますよ。
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
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従来の比較表だけではわかりづらいペット保険の補償内容の範囲や充実度を踏まえたうえで、保険の募集人資格 を持った、ペット保険のプロが提案させていただきます。
【ペット保険の乗り換えに最適なタイミングは?注意点や方法も解説】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・ペット保険を乗り換える最適なタイミング
・ペット保険を乗り換える注意点