この記事では
・先住犬のリアクションによる対応
・新しく迎える犬が成犬の場合の注意点
・先住犬と新しい子犬の性別・年齢の相性
・多頭飼いを始める際の心構え
子犬と先住犬との出会わせ方
子犬と先住犬は、出会わせ方を間違えるとお互い第一印象が最悪になってしまうため慎重に。
子犬と先住犬、お互いにいい印象を持てるよう、飼い主がリードして2匹を出会わせましょう。
子犬を初めて家に迎え入れる時は、先住犬が散歩に出かけている間に、子犬をケージに入れたまま室内に置きます。
先住犬が散歩から帰ってきて、子犬に興味を示すようだったらそのまま好きなようにさせてあげましょう。
先住犬にリードをつけてもいいですが、首が締まる感覚でかえって緊張させてしまうこともあるため要注意です。
また、子犬は先住犬の縄張りに入れないように注意しましょう。
先住犬のリアクションで対応を変えよう
子犬と先住犬を出会わせた時、先住犬の反応によって対応を変えましょう。
ここでは、先住犬がポジティブな反応を示した時の対応と、ネガティブな反応を示した時の対応をそれぞれ紹介していきます。
先住犬の反応:ポジティブ
子犬と先住犬を出会わせた時、先住犬が尻尾を振りながら子犬の匂いを嗅いでいたり、遊びに誘う素振りをしたりしていたら相性がいいと考えられます。
その場合は、子犬から先住犬を離し、一旦落ち着かせましょう。
気持ちが落ち着いたら、また子犬のケージに先住犬を近づけます。
これを何度も繰り返し、子犬と先住犬の対面1日目を終えましょう。
先住犬の反応:ネガティブ
先住犬が子犬を見て唸る、毛を逆立てる、噛みつこうとするなどの反応を見せた場合は、その時点での相性はあまり良くないと考えます。
一旦先住犬を子犬のいる部屋から出し、気持ちを落ち着かせてあげてください
無理に子犬と触れ合わせようとすると、お互いストレスになるだけでなく子犬がケガをすることもあるので絶対やめましょう。
子犬がいる部屋と先住犬のスペースを作などで区切っておくと、子犬の気配だけ感じ取れるので受け入れやすくなります。
【ステップアップ】子犬をフリーの状態で先住犬と出会わせよう
子犬に新しい環境に慣れてもらうために、迎えてから2週間ほどは専用のスペースを作ってそこで飼いましょう。
子犬しか立ち入らない部屋を作り、落ち着いて過ごせる環境作りが大切です。
子犬専用の部屋を作れない場合は、大きめのケージやサークルなどで専用スペースを確保してあげてください。
子犬を専用スペースで過ごさせている間、先住犬とは今まで通り普通に接しましょう。
2週間ほどして先住犬が子犬の存在に慣れてきたら、子犬を専用スペースから出して2匹をフリーな環境で出会わせます。
あまり狭い空間で2匹を出会わせると窮屈に感じて緊張してしまう可能性があるため、部屋は掃除して狭さを感じさせないようにするのがおすすめです。
2匹を出会わせる空間に、おもちゃやおやつなどが落ちていると争いの原因になるため、あらかじめ片付けておきましょう。
2匹が同じ空間にフリーでいるときは、飼い主が2匹の様子をよく観察し、「ちょっと危ないかな?」という時はおもちゃやおやつなどで先住犬を呼び寄せて喧嘩に発展しないよう気をつけましょう。
子犬と先住犬を一緒に散歩させる方法
子犬と先住犬が慣れてきたら、お次は散歩です。
まずは子犬を外に慣れさせるために、1匹で外に出す時間を作りましょう。
子犬が外に慣れたら、次は散歩の練習です。
まずは子犬だけでけで散歩して、スムーズに歩く練習をします。
子犬がスムーズに歩けるようになってきたら、いよいよ2匹での散歩にチャレンジしましょう。
2匹で歩いていると、いつもと違う環境下ということもあり、興奮してじゃれ合うこともあります。
2匹が興奮した場合は、号令をかけたり一旦立ち止まってクールダウンさせましょう。
最初のうちは2匹が自由に動き回り、うまく進めないかもしれません。
焦らず時間をかけて、毎日少しずつ距離を伸ばしていくのがおすすめです。
多頭飼いの散歩のコツ
2匹以上での散歩は、予想以上に大変です。
最初はそれぞれの犬が好きなところに行こうとしたり、カラスや車などに反応したり、なかなかスムーズに歩けないかもしれません。
2匹の息が合わずリードが絡まる場合は、多頭用のリードを使うのがおすすめです。
多頭用リードはY字のリードで、飼い主の持ち手部分が1つになっています。
2匹の間隔が狭まるので、あちこち歩き回るのを防いでくれますよ。
また、「1匹はまっすぐ歩くけど、もう1匹は動き回る」場合は、カラビナを使うのもおすすめです。
カラビナを飼い主のズボンのベルトを通す部分に引っ掛けて、そこにリードを繋げば、片方の手がフリーになります。
ただ、力の強い犬や大型犬は、引っ張った際にベルトを通す部分が破けてしまうこともあるので要注意です。
新しく迎える犬が成犬の場合の注意点
新しく家族に迎えるのが成犬の場合も、先住犬と出会わせ方は基本的に一緒です。
後輩犬を先住犬のスペースに入れないようにして、2週間ほどお互いを別の空間で過ごさせましょう。
後輩犬も先住犬もお互いの存在に慣れてきたら、フリーな状態で出会わせます。
初対面の際、口を舐める、あくびをするなどのサインがどちらかに見られた場合はストレスを感じているということなので、一旦2匹を引き離し、それぞれにおやつを与えましょう。
おやつを食べなかった場合はまだ緊張が収まっていないため、その日はそれで終了にしてあげてください。
先住犬と新しい子犬の性別・年齢の相性
犬同士の相性は、性別や年齢によっても異なるとされています。
例えば、先住犬が成犬(メス)の場合、子犬をすんなりと受け入れてくれる可能性が高いようです。
先住犬が成犬(オス)の場合は、子犬がメスなら受け入れやすいですが、オスなら縄張り意識から不仲になってしまう可能性もあります。
性別に関係なく、先住犬も後輩犬も1歳未満の子犬なら、大きな問題は怒らないでしょう。
犬同士の相性は、性別や年齢も関係していますが、その犬の性格によるところが大きいです。
先住犬がやきもち焼きなら、後輩犬の年齢や性別に関係なく、最初は「飼い主を取られた」と思って嫉妬するかもしれません。
先住犬が引っ込み思案で臆病な場合は、恐怖から後輩犬に対して高圧的な態度を取ることもあります。
先住犬の性格を考慮し、飼い主が臨機応変に対応してあげると2匹の距離が縮まるスピードも早まるでしょう。
多頭飼いを始める際の心構え
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犬の多頭飼いは、犬同士の相性によって今後の生活の大変さが変わります。
相性がいい犬同士なら共同生活が楽しいものになりますが、相性があまり良くない場合はなれるまで少々大変かもしれません。
犬は家族ですので、相性が悪いからといってどちらかの犬を手放すこともできませんよね。
新しい犬を迎える時は、犬同士の相性が悪くても、根気よく向き合う必要があるということを心に決めておきましょう。
犬同士のもともとの相性はもちろんありますが、飼い主の行動次第でみんなが仲良く暮らせる可能性が上がります。
新しい犬を迎える前に、先住犬との信頼関係をしっかりと構築しておけば、新しい犬が来ても先住犬が問題行動を起こすことは少ないはずです。
「飼い主は自分のことを信頼してくれている、しっかり見てくれている」と先住犬に思わせられたら、犬同士が争うことは少なくなるでしょう。
後輩犬とも同様に信頼関係をしっかりと構築し、家の中でのリーダーを明確にしておきましょう。
犬は、自分の中で家族に順位付けをしており、自分より順位が下だと見なした人・犬には高圧的な態度を取ることもあります。
まずは飼い主が先住犬・後輩犬それぞれとの信頼関係を育て、次に先住犬、後輩犬という順位になるようにしましょう。
おやつをあげる時や家に入るときは、必ず先住犬を優先してあげると、順位が明確になりやすいです。
よくある質問
新しい子犬を飼うか迷っています。二匹目を迎えるベストなタイミングっていつですか?
保護犬を新しく家族に迎えましたが、8歳の先住犬との相性が微妙です。どうしたらいいでしょうか?
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
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また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【先住犬が子犬を受け入れるには】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・先住犬のリアクションによる対応
・新しく迎える犬が成犬の場合の注意点
・先住犬と新しい子犬の性別・年齢の相性
・多頭飼いを始める際の心構え