愛犬が最近急激に痩せてき、うんちが白いなどの症状がある場合は「膵外分泌不全」かもしれません。
膵外分泌不全は、きちんと治療をすれば症状が改善されていく病気です。
この記事では
・犬の膵外分泌不全の原因
・犬の膵外分泌不全の検査方法
・犬の膵外分泌不全の予防方法
・犬の膵外分泌不全の治療法
犬の膵外分泌不全とは
犬の膵外分泌不全(すいがいぶんぴつふぜん)とは、本来膵臓から分泌される消化酵素が膵臓の機能不全等、なんらかの原因により不足し、食べた物をうまく消化吸収できなくなる病気です。
消化吸収がうまくいかなくなることで、急激な体重減少や下痢などを引き起こします。
犬の膵外分泌不全の症状
犬が膵外分泌不全になると、症状の症状が見られます。
・下痢
・白っぽい軟便
・毛質の低下
犬の膵外分泌不全の原因
犬の膵外分泌不全の主な原因は遺伝性ですが、慢性肝炎が原因となっているケースもあります。
膵外分泌不全は通常5歳以上の犬に見られる病気です。
0~5歳でなる膵外分泌不全は、原因不明な場合がほとんどです。
遺伝性
ジャーマンシェパードは、遺伝性の膵外分泌不全を引き起こしやすい犬種とされています。
また、大型犬全般も遺伝性の膵外分泌不全を引き起こしやすいとされています。
5歳以下の大型犬やジャーマンシェパードが膵外分泌不全になった場合は、遺伝性である可能性が高いです。
慢性膵炎
慢性膵炎が、膵外分泌不全の原因になる場合もあります。
慢性膵炎によって、膵臓の消化酵素を分泌する細胞が破壊され、膵外分泌不全を引き起こします。
また、高齢の犬の場合は膵酵素を分泌する細胞の萎縮が起こることによって、膵外分泌不全になるケースもあります。
細胞が萎縮する原因は不明です。
犬の膵外分泌不全の検査方法
犬の膵外分泌不全が疑われる場合は、糞便検査や血液検査、症状などを考慮して診断を確定します。
それぞれのやり方について紹介していきます。
糞便検査
膵外分泌不全が疑われる場合、まずは糞便検査をします。
糞便検査とは、その名の通り犬のうんちを検査する方法です。
うんちのにおいや形、色などを確認し、特殊な染色液で未消化の脂肪がないかどうかを確認します。
また、うんちの中に寄生虫がいないかも糞便検査でわかります。
血液検査
血液検査では膵臓に関わる数値を測定します。
膵臓にある蛋白分解酵素「イヌトリプシン様反応物質(c-TLI)」の数値を調べて、数値が低ければ膵外分泌不全の可能性が高いです。
犬の膵外分泌不全の予防方法
犬の膵外分泌不全は原因が不明なことも多いため、残念ながらこれといった予防法が確率されていません。
予防法がないため、できるだけ早く病気に気づいて早期治療をするのが大切です。
愛犬に体重減少や下痢などの症状が見られた場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
犬の膵外分泌不全の治療法
犬が膵外分泌不全になった場合は、投薬での治療が基本です。
バランスの取れた食事に、消化酵素製剤(パンクレアチン)を混ぜて与えます。
小腸内細菌過剰増殖症を併発している犬には抗菌剤を、腸内細菌バランスの乱れでビタミンが不足している犬にはビタミンB12製剤を添付して与える場合もあります。
よくある質問
まだ年齢の若い愛犬が膵外分泌不全と診断されました。今まで通りフードやおやつはあたえていいのでしょうか?
膵外分泌不全にかかった場合の寿命はどれくらいですか?治る病気なのでしょうか?
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
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【犬の膵外分泌不全の治療】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・犬の膵外分泌不全の原因
・犬の膵外分泌不全の検査方法
・犬の膵外分泌不全の予防方法
・犬の膵外分泌不全の治療法