犬が夜寝ないでウロウロするのはなぜ?原因や対処法について解説!
2024年1月26日
この記事では
・犬が寝ない原因
・犬が寝ない時の対処法
犬の睡眠について
睡眠は、人間と同じように犬にとっても生きる上で大切な役割があります。
睡眠をしっかり取ることによって、体の機能を健康に保つことができるのです。
ここでは、犬の睡眠について解説します。
睡眠不足が引き起こす犬の体への影響
人間も犬も、睡眠をしっかり取ることで、疲れた体を回復させることができます。
寝ている間は、体の中でメンテナンスが行われていて、脳や内臓、自律神経などのさまざまな部分を整えているのです。
睡眠が足りていないと、意識がもうろうとして正常な判断ができなかったり、元気がなくなって食欲不振につながります。
さらに、精神状態にも影響を及ぼし、怒りやすくなったり、逆にボーっとしていることが増えて鬱のような状態になってしまう場合も。
体や精神状態の悪影響によって、免疫力の低下や病気につながることもあるので、睡眠は犬の健康を守るために必要不可欠なのです。
犬に必要な1日の睡眠時間
犬に必要な1日の睡眠時間は、成犬で平均12~15時間と言われています。
子犬や老犬はそれ以上で19時間以上と言われていて、1日のほとんどの時間を寝て過ごします。
また、小型犬や中型犬よりも、体格の大きい大型犬の方がたくさんのエネルギーと回復する時間が必要になるため、睡眠時間が多めです。
ただ、犬にとって必要な睡眠時間は人間の倍になりますが、人間のようにまとめて寝ることは少ないです。
犬も人間と同じように浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠を繰り返しています。
しかし犬が熟睡している時間は短く、寝ている時間の大半は外部の音や動きにすぐに反応できるように、浅い眠りであることがほとんどです。
犬が寝ないでウロウロしている時の原因は?
犬が寝ないでウロウロやそわそわしている時、犬のライフステージによっても原因が異なります。
例えば、子犬と老犬では体力や抱える問題が全く違うことは一目瞭然でしょう。
ここでは、犬のライフステージごとに、なぜ犬が寝ないでうろうろするのか、考えられる原因について解説していきます。
子犬が寝ない時の原因
子犬が夜寝ない原因にはまず、体力が有り余っているため夜眠れなくなっていることが考えられます。
もしかしたら日中の運動時間や遊ぶ時間が不足しているかもしれません。
ただし、子犬の睡眠時間は成犬よりも長いことも頭に入れておきましょう。
日中に寝る時間もしっかり確保してあげないと、疲れて体調を崩してしまう可能性があります。
遊ぶ時間と寝る時間を決めて、飼い主さんが上手に管理をしてあげましょう。
成犬が寝ない時の原因
成犬が寝ない時の原因は、子犬と同じで日中の運動が足りていなくて、元気があり余っている可能性が考えられます。
適切な散歩時間は、犬種やその犬自身によっても違います。
愛犬の散歩時間や運動が十分足りているか、見直してみるようにしましょう。
また、健康な成犬の場合、空腹を感じていて眠れなかったり、夜中に起きるということもあります。
その場合、食事の回数や時間を変えることが必要です。
その他の理由には、寝る場所の環境や居心地に原因が隠れていることもあります。
例えば、犬は人間よりも聴覚が優れているので、騒音の多い場所では気になって眠れないことが多いです。
また、犬は体温調整が苦手なため気温や湿度にも敏感です。
犬の寝床が暑すぎたり寒すぎたりしていないか、しっかりチェックしましょう。
老犬が寝ない時の原因
老犬が寝ない時の原因のひとつにまず挙げられるのが「認知症」です。
また、老犬になるとあらゆる病気にかかるリスクが高まります。
愛犬が寝ないだけでなく、食欲や元気がない場合、何か体に異常が起こっている可能性がります。
特に、呼吸が苦しそうだったり、嘔吐や下痢などの他の症状も見られ、様子がおかしい時は、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。
犬が寝ない原因とは?
犬がなかなか寝てくれないのには、さまざまな理由が考えられます。
睡眠不足は愛犬の健康を害することにもつながるので、原因を探って改善するようにしましょう。
不安・恐怖・興奮などの精神的なストレス
人間は、不安や恐怖、興奮などの精神的なストレスによって寝つきが悪くなることがありますが、犬も同じように精神状態が不安定になっていると、よく寝れないことがあります。
例えば、ペットホテルや知人の家などで預かってもらう時、飼い主さんが不在でいつもと違う環境だと、落ち着かず眠れなくなることがあります。
この場合、飼い主さんと離れることによって不安が高くなる精神疾患で、「分離不安」を抱えていることもあるので注意が必要です。
また、引っ越しや旅行などで、普段と違う環境や新しい経験をしたときに、夜になっても興奮状態が冷めず、落ち着いて眠れないこともあります。
できるだけ静かな場所で落ち着いて過ごせるように環境を整えてあげましょう。
いつもと違う場所に行くときは、普段から愛用しているタオルやブランケットを使ってあげると落ち着きやすくなります。
飼い主さんと離れる必要がある時は、飼い主さんの匂いがついたものを一緒に持たせてあげるといいでしょう。
ケガの痛みや病気による体調不良
精神的な問題とは別に、病気やケガによる体調不良が原因で眠れていない可能性もあります。
愛犬が夜寝れていないだけでなく、食欲や元気がない場合は早めに動物病院で診てもらいましょう。
何かの病気やケガが隠れている可能性があります。
寝床の環境やベッドを変えるなど、いろいろ試してみても改善されない場合も動物病院で相談してみてください。
逆に、夜寝ないという症状が何日も続くわけでなく、食欲も元気もあるようであれば、一過性のことで心配のいらない場合がほとんどでしょう。
犬が寝ない時の注意点
犬が寝ない時、病気やケガなどの体の異変によることが原因のこともあるので、注意が必要です。
夜寝ない以外にも普段と変わった様子がないか、愛犬の様子をよく観察するようにしましょう。
早期に受診すべき危険な症状ではないか確認する
早めに動物病院を受診するべき症状は、以下のようなことが挙げられます。
・体に触ると嫌がったりキャンと鳴く
・激しく震えている
ハァハァと荒い呼吸をしている場合、肺炎や心臓病、呼吸器疾患の可能性が考えられます。
呼吸をするのが辛そうな様子が見られたら、すぐに動物病院で診てもらってください。
また、体に触られるのを嫌がったり、触った瞬間にキャンと鳴いたら、もしかしたらケガをしているのかもしれません。
ケガ以外にも、椎間板ヘルニアのような神経痛や、内臓の病気からくる痛みであることも考えられます。
その時は、無理に触ったりせずに、早めに動物病院へ連れて行きましょう。
激しく震えている時は、さまざまな病気の可能性があり、中毒や低血糖、または脳腫瘍やてんかん発作も考えられます。
脳障害による震えの場合、震えに続いて痙攣を起こすことがあります。
痙攣中は、無理に動きを止めようとせず、痙攣が落ち着いてから動物病院を受診しましょう。
これらの症状以外にも、元気や食欲がないなど、普段と違う様子が見られたら、動物病院で診てもらうことが大切です。
老犬の場合は認知症の兆候ではないか疑う
老犬が寝ないでウロウロしていたら、認知症の症状が出ている可能性があります。
犬の認知症の症状には以下のようなことが挙げられます。
・同じ場所をグルグル歩き回る
・飼い主の声に反応しなくなる
認知症になると、昼夜が逆転してしまい、夜寝ないで徘徊するようになったり、夜鳴きをするようになることもあります。
犬が認知症になって夜寝ない生活が続くと、愛犬だけでなく飼い主さんも睡眠が取れなくなり、飼い主さんの負担も大きくなります。
なるべく昼夜逆転の生活にならないように、日中に活動させるようにしましょう。
老犬になって体力が衰えたからと言って、ずっと家の中に引きこもりっぱなしの生活では、老化を早めてしまいます。
日中に太陽の光を浴びることによって、体内時計のリズムを保つ効果があるので、足腰が弱って散歩に行けなくても、抱っこやカートに乗せて外へ連れ出してあげましょう。
認知症の疑いがあれば、「年だから仕方ない」と放置せずに、動物病院で相談してみてることも大切です。
犬が寝ない時の対処法
犬が夜になっても寝てくれないと、飼い主さんも気になって眠れなくなってしまいますよね。
ここから、犬が寝ない時の対処法を紹介するので、愛犬が夜眠れない時にぜひ試してみてください。
犬が安心できる睡眠環境になるよう見直す
犬は、不安やストレスを感じていると、安心して眠ることができません。
まずは、愛犬が落ち着いて眠れる環境を整えてあげましょう。
犬にとって安心して眠れる環境とは、暗くて狭い空間です。
寝るときは、ケージやクレートにブランケットなどをかけて暗くしてあげるといいでしょう。
人の行き来が多いと落ち着かないので、人通りの少ない静かな場所で、エアコンの風や直射日光が当たらないように注意し、愛犬の寝床を設置してあげましょう。
運動の仕方や食事のタイミングを変更する
夜になっても元気に動き回っていてなかなか眠らない場合は、運動不足が原因と考えられます。
運動不足で眠れない時は、散歩時間や運動時間を増やすことで解消されます。
適切な運動量は、犬種や体格、その犬の健康状態などによっても異なるので、愛犬の様子を見て判断することが大切です。
散歩は、運動不足の解消だけでなく、外の音や匂い、他の犬との出会いなど、さまざまな刺激に触れることができます。
また、夜中にお腹がすいてそわそわして寝ないなら、夜の食事を少し遅らせることで解決できます。
もし食事の回数が1回であれば、1日の食事の量は変えずに、2回に増やすようにしましょう。
サプリメントや睡眠薬を使って眠れるように改善する
老犬の介護で、サプリメントや睡眠薬を用いて睡眠を安定させる方法を取ることがあります。
犬の睡眠薬は、犬の健康状態や体重、年齢などによって用量が異なります。
必ずかかりつけの獣医師に相談した上で与えるようにしてください。
薬を飲ませることに抵抗がある方もいるかもしれませんが、睡眠不足は愛犬の体にさまざまな悪影響を及ぼします。
夜中の徘徊や夜鳴きが始まって寝てくれないと、愛犬だけでなく飼い主さんも眠れず、心身ともに疲れ果ててしまうでしょう。
お互いの健康を守るために、睡眠薬の使用を検討するのは悪いことではありません。
最初は、効果が弱めの薬から始めることが一般的です。
どうしても睡眠薬を飲ませることに抵抗がある場合、サプリメントや漢方などもあるので、まずは病院で相談してみるといいでしょう。
よくある質問
夜中に愛犬が覚醒して吠える時の解決策はありますか?
老犬が散歩を嫌がります。行かなくてもいいですか?
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【犬が夜寝ないでウロウロするのはなぜ?原因や対処法について解説!】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・犬が寝ない原因
・犬が寝ない時の対処法