この記事では
・年老いた猫のために飼い主さんができること
猫のシニア期は何歳から?
猫は人間とは違い、高齢化するのがとても早いです。
以下の表で、猫の年齢と人間の年齢を比べてみましょう。
猫 | 人間 |
1歳 | 17歳 |
2歳 | 23歳 |
3歳 | 28歳 |
4歳 | 32歳 |
5歳 | 36歳 |
6歳 | 40歳 |
7歳 | 44歳 |
8歳 | 48歳 |
9歳 | 52歳 |
10歳 | 56歳 |
11歳 | 60歳 |
12歳 | 64歳 |
13歳 | 68歳 |
14歳 | 72歳 |
15歳 | 76歳 |
16歳 | 80歳 |
17歳 | 84歳 |
18歳 | 88歳 |
19歳 | 92歳 |
20歳 | 96歳 |
猫は1歳までで人間だと17歳程度まで年を取り、以降1歳ごとに人間にすると4歳ずつ年を取ります。
猫のシニア期は一般的に7歳からとされています。
猫の7歳は人間でいうと44歳なので、まだ若いと思われる方もいるかもしれませんが、この頃から少しずつ運動量が減ったり、寝ている時間が増えるなど、それまでの生活から少しずつ変化するようになります。
飼い主さんは猫の変化を見極め、適切に対応していくことが重要です。
猫の6つのライフステージ
猫には6つのライフステージがあるとされています。
猫のライフステージがどのようになっているのか、以下の表で確認してみましょう。
子猫期 | 0~11ヶ月 |
青年期 | 1~2歳 |
成猫期 | 3~6歳 |
壮年期 | 7~10歳 |
中年期 | 11~14歳 |
老猫期 | 15歳~ |
猫社会のルールを学んだり、人間からしつけを学んだりします。
また、体の成長期でもあるため、食事量の調節が重要です。
そのため、おやつの量や食事量を調節し肥満を防ぐことが大切です。
また、警戒心がつくようになるので、安心して休める場所を作ってあげましょう。
生活も落ち着いてきて、ルーティンや縄張りもしっかり確立されています。
このころから定期的な検診が重要になってきます。
気になることや普段と違う行動が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
体の動きが鈍くなることがあるので、猫が生活しやすいようにトイレやご飯の位置などを工夫してあげてください。
高いところにジャンプして登れなくなったり、寝てばかりいることが多くなってきます。
栄養が取れて肥満になりにくいシニア用の食事を用意してあげるなど、肥満対策は十分に行ってください。
健康診断を定期的にして、体調の変化がないかを日々確認しましょう。
このように猫は年齢によって行動や体質が異なります。
飼い主さんは猫の行動や体の状態をよく観察し、段差が低いキャットタワーを用意するなど、猫に合わせた環境を作ってあげることが重要です。
【猫のシニア期は何歳から?】老化のサインの特徴
では、猫がシニア期に入るとどのような変化が出てくるのかを1つずつ確認してみましょう。
睡眠時間が長くなる
猫はもともとよく眠る動物です。
成猫であれば1日15時間ほど眠っているのは普通のことです。
しかし、シニア期になってくるとどんどんと睡眠時間が増えてゆき、老猫期に近くなると20時間ほど眠るようになります。
睡眠時間が長いのは、体力の衰えやエネルギーの温存のためなので、ほかに体調の変化が見られない場合はゆっくり寝かせておいてあげましょう。
毛艶がなくなる
猫はよく自分の体を毛づくろいするため、シャンプーしなくても毛艶が保たれています。
しかし、猫が年をとると体を起用に動かすことができなくなったり、体の代謝がおちてくるため、毛づくろいの回数が減ってきます。
毛がボサボサになってきているときは、飼い主さんがブラッシングをしてあげましょう。
放置していると、毛玉ができて皮膚病の原因になる可能性があります。
口臭が強くなる
今まではあまり気にならなかったのに、年を取ると口が臭いと感じる猫は結構多いです。
その理由には、以下の3つが原因と考えられます。
・消火器系の病気
・その他の病気
口腔内の病気
口腔内の病気で考えられるものは大きく2つあります。
・口内炎
消化器系の病気
胃腸炎になると口臭が強くなることがあります。
また、口臭以外にも、以下の症状が出ることがありますので注意してみてください。
・嘔吐
・下痢 など
上記のような症状がある場合は、なるべく早く動物病院を受診してください。
その他の病気
口臭を伴う病気には以下のものが考えられます。
・糖尿病 など
・尿の量が増える
・尿の量が極端に減る
・食欲低下
・食欲はあるのに痩せていく など
目やにが増える
猫も生理現象の1つとして、目やにがつくことがあります。
それまで目やにがあまり気にならなかったのは、日々のグルーミングをしっかりしていたためです。
老猫になるとグルーミングの回数が減ってきたため、目やにが目立つことがあります。
しかし、目やには生理的なことだけでなく、病気が原因で付くこともあるので注意が必要です。
・目やにの量が左右で違う
・目やにの色が白や緑色をしている
・目やにが膿っぽい
・目やにに血が混じっている
・目やに以外に気になる症状がある など
食欲がなくなる(体重減少)
高齢猫は運動量が減り、寝る時間が増えていくため、若い時よりも食欲が落ち、今までの食事量を食べられなくなります。
また、口が渇きやすくなるため、それまで食べていたカリカリなどの餌を食べなくなることも。
その場合は、ウェットフードや食べやすい食べ物を用意してあげてください。
食事量が大幅に減っている場合は病気の可能性があるため、早急に動物病院を受診しましょう。
【猫のシニア期は何歳から?】老猫のために飼い主さんができること
猫が年配になり、おじいちゃん猫やおばあちゃん猫になったとしても、いつまでもかわいい家族であることには変わりありません。
寿命の終わる最期の時まで、できるだけ元気に過ごしてほしいものです。
ここでは、猫が元気に長生きしてもらうために飼い主さんにできることを解説します。
毎日の健康チェック
病気は早期発見ができれば治せるものも数多くあります。
猫の体調がいつもと違うところはないか、毎日の健康チェックを行ってください。
日ごろからスキンシップの1つとして、体のどこでも触っても問題ないような習慣をつけておくとよいでしょう。
過ごしやすい環境を作る
猫が高齢になると、体が若いころのように動かなくなることがあります。
例えば、おしっこを漏らしてしまうなどトイレを失敗したり、いままでできていたことができない状態になることもあるでしょう。
猫の過ごす環境を見直し、猫が過ごしやすい状況にしてあげてください。
愛情を持ってお世話をする
猫の体が病気で弱る、認知症になって鳴きわめくなど、お世話が大変になる場合もたくさんあるかもしれません。
それでも飼い主さんである限り、どんな状態であっても最後まで愛情をもって面倒を見てあげてください。
愛情をもって猫に接していれば、その分猫も幸せな気分で生きることができるはずです。
ペット保険でもしものときに備える
年を取るということは、さまざまな病気にかかりやすくなることでもあります。
少しでも長く元気に生きてもらうためには、適切な治療を受けさせてあげることが一番です。
しかし、動物の治療費は人間とは異なり、健康保険がないので治療費が高額になってしまいます。
愛猫に適切な治療を受けさせてあげるために、ペット保険に加入しておきましょう。
ペット保険は高齢になると入りにくいものがたくさんあるため、若いときからペット保険に加入しておくことをおすすめします。
よくある質問
猫の健康診断はどのくらいのペースで受けた方がいいですか?
高齢の猫はペット保険に加入できませんか?
ペット保険は必要?
ペットには公的医療保険制度がありません。そのため診療費の自己負担額は100%です。
もしものときに、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【猫のシニアは何歳から?老化のサインやお世話の方法をチェック!】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・年老いた猫のために飼い主さんができること