この記事では
・考えられる病気
・犬が痩せてしまった時の対処法
犬が痩せる原因とは?
太ってから痩せるのは大変なことですが、痩せてしまった体を健康的な体型に戻すことは難しいものです。
そのため犬が痩せてしまう時には原因を知ることが大切です。
ここでは「犬が痩せる原因」についてご紹介します。
食欲がないから痩せる
犬は食欲がないために痩せてしまいます。
食欲がない場合飼い主さんも気が付きやすいため比較的対処もしやすいです。
食欲が落ちるという症状は多くの病気の初期症状でみられる病気なので「元気の有無」「排泄の状態」「他の症状」も一緒にみていきましょう。
犬の食欲がないときは
・柔らかいフードを与える
などしてあげることがおすすめです。
ドライフードを与えている場合はドライフードにお湯を加えてふやかし人肌まで冷ましてから与えてみましょう。
ふやかすことで水分補給ができ香りがたつため食欲が増します。
食欲があるのに痩せる
たくさん餌も食べるのにも関わらず痩せてしまうこともあります。
食欲があるのに痩せる時は
・ご飯の量が足りていない
などが考えられます。元気で食欲旺盛なのに痩せていく状態です。
運動量が摂取カロリーを超えてしまうとたくさん食べても痩せてしまうため運動量には注意しましょう。
さらにご飯の量が足りていない場合もあるため、定期的に体重を測定し摂取量があっているかどうか確かめることがおすすめです。
ストレス
ご飯をしっかり食べていてもストレスで体重が減少することもあります。
栄養価の高い食事、適切な運動量、規則正しい生活を送ることができているか確認しましょう。
季節要因が痩せる原因の場合も
季節要因が原因で痩せてしまうこともあります。
朝と夜で寒暖差が激しい時や暑さが厳しい夏の時期などは特に体調を崩しやすいため注意が必要です。夏バテで痩せてしまうことも多くあります。
犬が快適に過ごせるように室温を調節してあげましょう。
犬が快適に過ごせる環境は
湿度:40~60%
発情期(ヒート)に痩せることも
発情期が原因で痩せることもあります。
発情期中は落ち着きがなくなるだけでなく食欲が落ちることもあるため体重が減ります。
基本的に発情期が終わったあと体重はもとに戻りますが、戻らない場合は動物病院を受診しましょう。
老化に伴う筋肉量の低下で痩せてしまう
老化により高齢になると共に痩せることもあります。
歳を重ね、加齢するにつれ筋肉量が徐々に減少していくため、体重も少しずつ減っていきます。
ちなみに犬のシニア期は一般的に7歳くらいからと言われています。
犬が痩せる原因として考えられる病気とは?
犬が痩せる原因は胃や腸の病気だけではありません。
そのため痩せたからといって原因は食事だけではありません。
ここでは「犬が痩せる原因として考えられる病気」についてご紹介します。珍しいですが、脱毛していたり、毛が抜ける等の症状を伴っていて痩せてた場合、甲状腺機能亢進症の可能性があります。
口内炎や歯周病など口の中の病気
口内炎や歯周病などの病気が原因となることがあります。
・歯周病
口内炎は口内のできものでご飯を食べる時に痛みが見られます。
歯周病も歯石の付着や歯茎の炎症などがみられるためご飯を食べにくくなり痛みが生じます。
口腔内疾患は飼い主さんが気が付きにくいため症状が進行しやすいです。
定期的に歯磨きをするなどして口の中の状態を確認しましょう。
腫瘍
腫瘍が原因となることもあります。
・悪性腫瘍
腫瘍は口内にできる腫瘍だけでなく悪性腫瘍も発症すると食欲が落ちてしまいます。
悪性腫瘍は癌と同じで全身で発症する可能性があります。特に肝臓や肺に腫瘍ができており、痩せた状態に既になっていたとしたらかなり症状が進行しています。
悪性腫瘍は治療が遅れると命に関わることがあるため、できるだけ早めに動物病院を受診しましょう。
治療を開始しても抗がん剤投薬により体重が減少することもあります。
かかりつけの獣医師さんと相談し治療方針を決めていきましょう。
糖尿病
糖尿病が原因となることがあります。
糖尿病はインスリンの働きが低下することにより引き起こされます。
ご飯をたくさん食べるのにも関わらず痩せてしまいます。
糖尿病の初期症状として体重減少、食欲不振などの症状がみられます。
糖尿病は長期的な治療が必要な病気で定期的に検査が必要となります。
消化器疾患
消化器疾患が原因となることがあります。
消化器の機能が低下することで栄養が吸収できないため痩せてしまいます。また吐くなどの症状がみられることもあります。
ご飯をしっかり与えても意味がない状態となります。
動物病院でしっかり治療を行うことが大切です。
寄生虫感染
寄生虫感染症が原因となることがあります。
寄生虫が腸などの消化器官に感染している場合食事の栄養を吸収できなくなってしまいます。下痢や貧血を伴うこともあります。
寄生虫を駆虫させることが大切です。
腎臓病
腎臓病が原因となることがあります。
腎臓病の症状が進行すると体重が減り痩せてしまいます。
食事を食べていても脱水などにより見た目もどんどん痩せ細っていきます。
動物病院でしっかり相談し治療を行っていきましょう。
犬が痩せてきて、こんな症状ならすぐ病院へ
人にとっては「0.5kgぐらい痩せただけでは大したことはない」と感じるかもしれませんが、犬にとってはかなりの体重減少となります。
そのため痩せただけといっても動物病院に行くのか迷うこともあるかもしれません。
ここでは「動物病院に行くタイミング」についてご紹介します。
心配のいらない場合
基本的に犬が痩せてしまっている場合は動物病院を受診することが望ましいです。
ただ元気であり痩せてしまっている原因がわかっている時は様子を見てもいい場合があります。
しかし痩せてしまっている原因がわからない場合は様子を見ずに動物病院を受診しましょう。
受診を強く勧める場合
受診を強く勧める場合はいくつかあります。
・肋などが浮き出るほど痩せてしまっている
・ご飯の量を増やしたのにもかかわらず痩せてしまう
・下痢や嘔吐がみられる
・飲水量や尿量が増える
痩せてしまうだけでなく他にも症状がみられる場合はすぐに動物病院を受診しましょう。
特に下痢や嘔吐は健康的な体でも体調を崩してしまいます。
そのためできるだけ早く動物病院を受診し診察を受けることが望ましいです。
犬が痩せてきた場合の対処法
一度落ちてしまった体重は適切な体重まで戻してあげましょう。
犬が痩せてきた時は自宅でもサポートしてあげることが大切です。
ここでは「犬が痩せてきた場合の対処法」についてご紹介します。
食事量や食事回数を増やす。栄養を考え食べやすさを工夫しよう
犬が痩せてしまった時は食事量や食事回数を増やすことをおすすめします。
食事量は標準体重より少し多めの量を与え回数も増やしてあげましょう。
さらに、ご飯の種類もカロリーの高いものに変えてあげるのも方法の一つです。
補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患や既に発症している病気や疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
よくある質問
愛犬がご飯を食べない時はどうしたらいい?
愛犬が痩せているか確かめる方法とは?
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に入ることをおススメします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【愛犬が痩せるのはなぜ?原因や対処法】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・考えられる病気
・犬が痩せてしまった時の対処法