この記事では
・ノルウェージャンフォレストキャットがかかりやすい病気の症状や治療法
ノルウェージャンフォレストキャットがかかりやすい病気や遺伝性疾患は?
ノルウェージャンフォレストキャットがかかりやすい病気や遺伝性疾患を紹介します。
糖尿病
糖尿病は、血糖値を下げるホルモンの「インスリン」が低下し、血糖値の高い状態が続いてしまう病気です。
症状は多飲多尿、食欲増進など、肥満や長期的なストレス、遺伝的疾患などが原因とされています。
ノルウェージャンフォレストキャットは、筋肉質な体質を維持するために高カロリーな食事を摂りがちなため肥満になりやすいので要注意です。
糖尿病は、腎不全や肝硬変などの命にかかわる合併症を引き起こす可能性があります。
基本的な治療方はインスリン投与と食事管理です。
糖尿病は適正体重の維持によって予防できます。日頃から食事管理を徹底し、適度に運動させストレスを発散させてあげましょう。
毛球症
毛球症は、飲み込んだ毛がうまく消化できず胃や腸の中で毛が球状になっている状態のことです。
ノルウェージャンフォレストキャットは毛が長いため、毛づくろいで体内に取り込む毛量が多く毛球症になりやすいのでしょう。
毛玉が大きくなると排便や嘔吐での排出が難しくなり、何度も吐く、吐こうとしても吐けない、食欲不振、便秘などの症状が現れます。
毛玉を自然に吐き出せられればよいですが、なかなか吐き出せない場合は内視鏡や開腹手術で毛玉を摘出する場合があります。
予防法としては、体内に取り込む毛量を減らすために、日頃からブラッシングをこまめに行うのがおすすめです。
熱中症
長毛種のノルウェージャンフォレストキャットは、熱中症にもなりやすいです。
熱中症は、暑さで体温調節ができなくなる機能障害で、夏は室内にいても熱中症にかかる場合があります。
予防法としては、エアコンを27~28℃程度に設定する、こまめな水分補給、ブラッシングで冬毛を除去するなどが有効です。
熱中症になると、元気がない、ヨダレが出る、口を開けて呼吸をするなどの症状が見られ、対処が遅れると命を落とすケースも珍しくありません。
もしノルウェージャンフォレストキャットが熱中症になった場合は、応急処置として濡れたタオルで体を拭いたり、頭と動脈のある部分を冷やしたりして体温を下げてあげましょう。
そして応急処置をしている間に動物病院へ連れていき、獣医師に診察してもらってください。
グリコーゲン貯蔵症(糖原病)
グリコーゲン貯蔵症は、ノルウェージャンフォレストキャットがかかりやすいとされる遺伝性疾患です。
通用グリコーゲンは体内で分解されて血液中に放出されますが、グリコーゲン貯蔵症になると糖がうまくコントロールできず体に溜まってしまいます。
糖が体に溜まると、低血糖、肝臓の腫大などが起こります。
グリコーゲン貯蔵症は発症例が少ないため、現段階では明確な治療法や予防法が確率されていません。
眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)
眼瞼内反症は、まぶたの縁が眼球側に入ってしまう病気です。
原因は先天性と外傷による後天性の2つがあります。
眼瞼内反症になると眼球にたくさんの毛が当たることで結膜炎や角膜炎を引き起こし、それが原因で目やにの増加や目の充血などの症状がみられます。
ノルウェージャンフォレストキャットが目を気にしていたら、早めに動物病院へ連れていきましょう。
症状が軽い場合は目に入っている部分の毛を剃り、結膜炎や角膜炎を引き起こしている場合はそちらも同時に治療するのが一般的です。
症状がひどい場合は、眼球側に入り込んでいるまぶたを手術で切除する場合もあります。
眼瞼内反症の予防法はありません。
尿路結石症
尿路結石は、膀胱や尿道の中に結石ができる病気です。
結石ができると膀胱や尿道が傷つき、詰まる場合もあります。
主な症状は、トイレの回数は増えたけど量は減った、排尿時に痛みで鳴く、トイレ砂がキラキラしているなどです。
尿路結石症は水を飲む量は少なかったり、尿のpHバランスが崩れることでかかりやすくなるため、日頃からこまめに水分補給をさせましょう。
治療法は、投薬+食事管理か手術の2つです。
ノルウェージャンフォレストキャットにおすすめの保険は?
ここでは猫及びノルウェージャンフォレストキャットに合ったおすすめのペット保険、比較・選び方について解説します。
全てのペット保険で補償の対象外である去勢の費用等の項目は除き、あくまで保険会社・プランで差別化になるポイントに絞って解説します。
他サイトのようなランキング形式ではなく、あくまで猫目線で解説していきます。
猫のペット保険加入の選び方のポイント
・歯科治療(歯周病等)②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも通院は他社と比較しても手厚いか
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
①猫のなりやすい病気が補償されるか確認
ペット保険は保険会社によって補償する病気や、補償の対象外となる項目が異なります。
中には猫がなりやすい、歯周病を含む一切の歯科治療を補償の対象外としているペット保険も存在します。例えば「プリズムコール」では一切の歯科治療が補償の対象外です。
また、「日本ペット少額短期保険:いぬとねこの保険」では「歯肉に触れる治療は補償されるが、歯に触れる治療は補償の対象外」といった細かい制限があります。
特に歯科治療は保険会社によって補償されるかが異なりますので、必ず保険約款や重要事項説明書を確認することをおすすめします。
また公式HPでも「保険金のお支払いできない事例」の中に記載されていることがほとんどですので必ず確認しましょう。
補足になりますが、予防目的の歯石除去等は全てのペット保険で補償の対象外なので注意しましょう。
猫がなりやすい病気で補償の対象外か確認すべき病気
②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか
全てのペット保険で加入前に発症している先天性、遺伝性疾患は基本的には補償の対象外となってしまいますが、加入後に発症した先天性、遺伝性疾患を補償するかどうかは保険会社によって異なります。
ノルウェージャンフォレストキャットは「眼瞼内反症」という遺伝病にかかりやすいです。
こちらも併せて公式HP内の「保険金をお支払いできない事例」や保険約款・重要事項説明書を確認し、加入後に発症した先天性疾患が補償されるかしっかり確認しましょう。
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも通院補償の手厚さを重視するのがおすすめ
ノルウェージャンフォレストキャットがなりやすい病気である「腎臓病」や「膀胱炎」は長期もしくは複数回の治療が必要になる疾患です。また「尿結石」は症状が重い場合、外科手術を伴う高額治療が必要になる傷病です。
そのため、ノルウェージャンフォレストキャットには「通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険」に加入することがおすすめです。
しかし、猫は腎臓病等の慢性疾患になりやすいのに対し、そこまで手術の可能性は高くありません。そのため猫にはフルカバー型の中でも通院補償が他社より手厚いペット保険に加入することをおすすめします。
【通院治療費】
・年間平均診療費 : 272,598円
・平均診療単価 : 9,329円
・年間平均通院回数 : 15.2回
参考:アニコム損保「家庭どうぶつ白書2019」
参考:猫との暮らしとお金「猫が慢性腎臓病になったときにかかる費用はどれくらい?」
(あくまでも統計による平均なので一つの参考資料として見てください)
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
ほとんどのペット保険が一年契約となっており、契約を毎年更新していくことで終身の補償となっています。
つまり、ペット保険に加入すると毎年契約更新の審査があります。
中には「前年度にかかった傷病や慢性疾患」等の、特に治る見込みが少ない、再発の可能性が高い慢性疾患を、更新の際に「来年度から補償の対象外とします。」と条件を付け加えてくる保険会社があります。
もちろん中には「更新の際に条件を付け加えることはありません」といった記載をしているペット保険もあります。
猫がなりやすい「腎臓病」や「膀胱炎」は慢性疾患のためかかってしまったら一生の付き合いが必要な病気です。
加入を検討しているペット保険会社の「更新時の対応」についても必ず確認することをおすすめします。
また、ペット保険比較アドバイザーではそういった情報も一つの記事内でまとめていますのでぜひ一度ご確認ください。
ノルウェージャンフォレストキャットにおすすめのペット保険をご紹介!
最後に、今回ペット保険比較アドバイザーではノルウェージャンフォレストキャットにおすすめのペット保険をご紹介します。
おすすめの理由としては上記で説明したノルウェージャンフォレストキャットのペット保険の選び方、ポイントや条件をすべて満たしているからです。
また、アニコムに関しては「腸内フローラ測定」を年一で行えるため、猫の死因ランキング1位である腎不全の予防までできる他、外出しずらい猫には有効な健康チェックです。
測定結果によっては血液検査も無料で受けることができます。
ただし、細かい補償内容や金額についてはもちろん違いがありますので必ず重要事項説明書や保険約款、パンフレットや公式HPを確認してください。
あくまで参考ですが、そもそも病気にさせたくないと考える飼い主様にはアニコムがおすすめです。
メリット | デメリット | |
![]() |
・歯科治療も補償 ・「腸内フローラ測定」等の予防型サービスも付帯 ・手術は一回当たり最大14万円まで保障(補償割合70%プラン) |
保険料が高い |

2年目以降のご契約継続について
弊社の商品の保険期間は1年間ですが、ご契約には「継続契約特約」を適用して引受をさせていただいておりますので、解約等のお申し出がない限り満期後は、原則ご契約は自動的に継続となり、終身ご継続いただけます。
※ご注意
・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
・自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、補償内容などが変更となる場合があります。
引用:重要事項説明書
補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。しかし保険料も高くなり、補償内容のグレードも普通のプランより下がってしまいます。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【ノルウェージャンフォレストキャットのかかりやすい病気】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・ノルウェージャンフォレストキャットがかかりやすい病気の症状や治療法