猫のケージ飼いを考えているけれど、猫を閉じ込めてしまうのはかわいそう。できれば自由にさせてあげたいと、飼い主なら考えてしまうのではないでしょうか?猫のケージ飼いはストレスに気をつければメリットも多く、飼い主も猫も安心して暮らせます。
この記事では
- ・猫のケージ飼いのメリットと必要性
・猫のケージ飼いの注意点
・猫のケージ飼いのストレス
2023年9月19日
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猫のケージ飼いを考えているけれど、猫を閉じ込めてしまうのはかわいそう。できれば自由にさせてあげたいと、飼い主なら考えてしまうのではないでしょうか?猫のケージ飼いはストレスに気をつければメリットも多く、飼い主も猫も安心して暮らせます。
この記事では
猫は自由奔放で気ままな生き物。ケージに閉じ込めてしまうのはかわいそうな気がします。ケージに閉じ込めて何時間も過ごさせる、しかもそれが毎日となれば猫のストレスになるでしょう。
しかし、子猫のころからケージで飼うなどケージに慣れてしまえばストレスもなく、ケージは快適な猫の住居になります。猫のケージは猫を閉じ込めておくための「檻」ではなく、猫が安心して暮らせる「家」です。
ちなみに2019年のペットフード協会の調査によると、室内飼いと外飼いの猫の平均寿命は約2歳程度異なり、室内外の猫のほうが長生きしています。
理由としては交通事故や他の猫からの感染症のリスクを回避できる点が大きい要因です。
猫のケージ飼いについて知り、ぜひ猫のケージ飼いを猫との生活に取り入れ役立ててください。
猫のケージ飼いは猫を閉じ込めてストレスになるから可哀そうだと、自由にさせている飼い主は多いかと思います。しかし、時と場合によってケージ飼いが必要なときもあります。普段からケージに慣れさせておけば、いざケージ飼いをするときでも猫がストレスなく過ごせます。
以下ではケージ飼いのメリットと必要性について解説します。これから猫を飼う方も、すでに飼っている方もぜひ参考にしてください。
猫のケージ飼いには
ケージで猫を飼うことによって猫の安全を確保でき、事故を未然に防ぐことができます。
仕事や用事で家を数時間開けなければならないとき、飼い主は猫のことが心配で仕方ないでしょう。また家の中がイタズラなどで荒らされないかも、心配になります。
特に共働きの家庭であれば、猫のためにもケージは必須となります。
家の中には、猫にとって多くの危険が潜んでいます。
猫にとって危険なものは
など、思いつくだけでも数多くあります。
代表的なものだとチョコレートや、ネギやニンニクなどのユリ科の植物は食べると中毒症状を起こします。ビニールは窒息のおそれ、電気のコード類は感電、人間の薬や不凍液などは誤飲のおそれなど様々です。外出時など猫から目を離すときにケージを利用すれば、これらの事故を防げます。
また災害時は家具が倒れてくるなどの事態が想定されますが、ケージの中にいれば下敷きにならずに済みます。飼い主の目が届かない場合は、猫にケージで過ごしてもらえば安心です。
ワンルームなどスペースを猫と共有している場合、猫に危険な家事(例えばアイロンがけ)をするときも、猫がケージにいてくれると安心です。
子猫のときからケージに慣れていれば、ケージで過ごすことにストレスを感じることもありません。また多頭飼いで1匹に感染症の疑いがある場合、普段どおり過ごせば感染が広がるため隔離しなければなりません。
感染症以外でも、体調が悪い猫を隔離する場合もあるでしょう。ケージに慣れさせるトレーニングをすることで、ケージで過ごすことがストレスではなくなったり、病気のときに隔離してケージで過ごせるようになったりします。
家のドアや窓を開けなければならないときなど、猫にケージで過ごしてもらえば猫の脱走を防げます。
猫のケージ飼いでのメリットを紹介しましたが、実際どのような場面でケージ飼いが必要にるのか以下で具体的に解説します。
保護活動や友人から新しく生まれた子猫を預かる、または家族に迎えるなど子猫を迎え入れるときにはケージが必要になります。
猫は環境変化に非常に弱く、緊張や不安から狭い場所に隠れてしまい出てこなくなる可能性があります。特に迎え入れたばかりの子猫は注意が必要です。
ケージを用意してひとまずはそこが「安全な場所」だと覚えてもらいましょう。慣れてくればケージ内で、リラックスして過ごせます。
いつまでケージ飼い?といった質問がよくありますが、生後3ヶ月くらいまでの子猫にはケージが必須となります。
新しい猫を家族として迎えるときにも、ケージが活躍します。
新入り猫をそのまま先住猫に合わせると、縄張り争いなどのトラブルに発展します。先住猫にとっても新入り猫にとっても、お互いが「よく知らないヤツ」同士だからです。
まずは先住猫と新入り猫が直に接触しないようにし、先住猫が新入り猫に慣れるのを待ちます。また新入り猫にとっても新しい環境に慣れてもらうためにも、しばらくはケージ内で過ごしてもらいます。目安は3~4週間ほどです。
とはいえケージの中にずっと閉じ込めてはおけないので、先住猫とは別の部屋で自由にさせる時間も作ってください。
猫は普段と違う環境に敏感です。来客などがあると「いつもと違う!」「知らない人が来た!」と警戒してしまいます。また環境変化に驚きパニックになり、客人に対して粗相をしたりケガをさせたりしてもいけません。
猫のためにも人間のためにも、ケージでしばらく過ごしてもらうのがよいでしょう。
猫が避妊・去勢手術を受けた術後やケガの処置の後、体調不良時はケージでしばらく安静に過ごす必要があります。運動を控えなければならない場合もあり、猫が自由に動き回らないようケージで過ごしてもらいます。
メリットでもお伝えしましたが、例えば大きな荷物を運び入れるときや、空気の入れ替えをしたいときなど、脱走防止の対策はしていても万が一がないとは限りません。このような場合に少しの間ケージにいてもらえば、猫の脱走防止になります。
猫を多頭飼いする場合もケージが必要です。「先住猫と新入り猫の対面時」や、「ケガや体調不良、術後などで安静が必要なとき」など個別に隔離する必要があるためです。またお互い慣れてきた猫同士でも、各々自由に「自分のスペース」で過ごしたいのも猫の習性です。
繰り返しになりますが猫は環境の変化に弱いため、引っ越しなどで新しい環境になったとき以前の住居で使っていたケージがあれば猫も安心してケージで過ごせます。
万が一地震などに見舞われた際、猫がケージ内にいれば家具の下敷きにならずに済みます。また普段からケージが安心して過ごせるスペースであれば、猫が「危険だ」と判断して避難するシェルターの役割も。また避難先では、ケージが猫の居住スペースになります。
猫のケージ飼いのメリットや必要性について解説してきましたが、具体的にはどのようなケージを選べばよいのでしょう?
以下ではケージの選び方について解説します。
猫のケージ飼いで1番気をつけたいのは「高さ」になります。具体的には120cm以上のものがよいでしょう。以下では具体的にどんなケージを選べばよいのか解説します。
猫のケージを設置するのにまず必要なのは、スペースです。猫のためとはいえ、部屋を圧迫するケージでは飼い主が生活しづらくなります。
また間取りの関係で扉が開かなかったり、移動できなかったりすることも考えられます。必ず部屋に合うサイズのものを選びましょう。
※「ケージの扉の位置や大きさ、開き方」
部屋のスペースに余裕がない場合は「開き戸」よりも「引き戸」を選びましょう。またお世話でいろいろなものを出し入れするため、扉が大きく位置も下段だけではなく上段にもついていると便利です。
猫のケージには1段~3段のものがあり、ケージを選ぶときには猫の年齢に合わせて選びましょう。成猫であれば運動量が多く上下運動が必要ため3段のものをおすすめします。
また子猫やシニア猫では1段でも十分でしょう。ただし子猫のケージは脱走防止のため柵の幅が狭いものが良いです。
広さはトイレが入る大きさのものを選ぶと掃除が楽になります。またケージにキャスターがついていればケージを動かして掃除ができます。
例えば子猫から迎えて最後までお世話をするなら、ケージの柵の幅が狭く3段でキャスター付きのものを用意し、最初は1段だけ使用し、成長とともに2段、3段と増やします。
シニアになったらまた1段に戻すこともできますし、無駄にケージを買うコストと手間が省けます。ケージは決して安い買い物ではないため、購入の際は慎重に選びましょう。
ケージの素材も様々で
のものがあります。
お部屋の雰囲気を壊したくない人向けです。ただし木製は重量が気になります。また、水分や臭いに弱く噛み癖のある子には注意が必要です。
特徴は何といってもその軽さでしょう。また組み立ても簡単です。お手入れも簡単で清潔に保てます。ワンルームなどで猫と過ごす人におすすめです。
金属製はスチールや鉄でできていて頑丈です。しかし錆びやすいため、手入れに気をつけてください。
ケージ内のレイアウトですが3段のケージの場合、1番下にトイレを設置、2段目にはフードや水、3段目には安心して過ごせるドーム型のベッドやハンモックなどを設置しましょう。
また爪とぎも設置し猫がストレスを発散できるようにしてあげてください。
猫がいつも過ごす、なるべく静かな部屋の角に設置しましょう。窓から外の景色が見えるといいですが、直射日光が当たらないようにしましょう。
またエアコンの風が直接当たる場所もよくありません。部屋の温度は一定に保つようにし、寒い場合はケージをタオルや毛布でくるむと暗くなるため猫も過ごしやすくなります。
猫をいきなり慣れないケージに閉じ込めてしまうと猫がストレスを感じるばかりか、それがトラウマになりケージに近寄らなくなります。ケージに少しずつ慣らすようにしましょう。
猫がケージを嫌がるのであれば無理やり入れる事だけはしないでください。
はじめてケージを設置したら、そのまま放っておいてみましょう。猫は新しいものへの興味から、ケージ内やケージの周りを探索しはじめるでしょう。猫が自由に出入りできるよう扉は開けたままにします。
ケージそのものに慣れてきたら
もちろん猫をケージに慣らせるケージトレーニングの途中でも、猫が嫌がったり出たがったりしたらすぐに出してあげてください。また長時間ケージに閉じ込めることはしないように。
猫のケージ飼いは、猫を閉じ込める飼い方のことではありません。あくまでも飼い主が対応できないときに猫に自主的にかつ安全に過ごしてもらうことが目的です。
猫が留守番の時にトイレをしたり、水を飲んだりご飯を食べたりすると思いますが、何かの拍子にフードや水がこぼれてしまったり汚れたトイレをそのまま放置したりすると猫のストレスになります。
トイレやフード、水は外出から帰ったらチェックして汚れていたらすぐ片づけるようにしましょう。
事故防止のため、なるべく首輪はつけないほうがよいでしょう。首輪が猫のケージの柵に挟まる事故もおきています。
猫のケージ飼いをするときには、猫のストレスをケアする必要があります。猫はどのようなときにストレスを感じるのでしょうか?猫のストレスについて理解すれば、ケージ飼いでのストレスに対応できます。
以下では具体的な原因や症状、対策などを解説します。
猫がケージ飼いの際感じるストレスとして
猫は慣れない環境に弱く、新しく設置したケージにいきなり入れてしまうと大きなストレスになります。まずはケージ自体の存在に慣れてもらうことが大切です。
猫は運動不足になるとストレスから、問題行動を起こすようになります。猫が運動不足にならないよう、3段の上下運動ができるケージを用意してあげましょう。高さは120cm以上のケージが目安になります。
猫はさみしさを感じるとストレスになります。長時間の留守番や、かまってあげないことが原因です。外出から帰ったらケージを開放し、できれば一緒に遊んであげてください。遊ばなくても、一緒に過ごしてあげるだけでも大丈夫です。
猫はきれい好きな動物です。トイレが汚れていたり、水にフードが混ざってしまったり、そんな状況にストレスを感じます。トイレの掃除や水やフード、お皿の交換などケージ内は常に清潔を保ちましょう。
猫はストレスを感じると
などの症状を見せます。これらのサインに気が付いたら、原因を探り心当たりをつぶしていきましょう。
ストレスが溜まりすぎると
など様々な病気につながります。
飼い主がストレスチェックを行い早い段階で対処できれば、病気のリスクも減ります。
まずは猫のストレスのサインに飼い主が気づいてあげることです。猫はストレスが溜まって不満があっても、口で伝えることができません。サインを見逃すと重大な病気になることは先ほども解説しました。
大好きな猫とずっと一緒に暮らすためにも、猫のストレスケアは大切です。遊ぶ時間や一緒に過ごす時間を増やし、ケージ内の衛生面にも気を配りましょう。
猫と遊ぶときは1回10分~20分、1日3回が目安です。忙しい方は、たとえ1日5分でも遊んであげてください。
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患や、既に発症している病気や疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」また「年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
今回、ペット保険比較アドバイザーでは