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犬の膀胱炎の治療費は保険の対象?検査や手術はいくらかかるの?

 
犬の膀胱炎の治療費は保険の対象?検査や手術はいくらかかるの?サムネイル
犬の膀胱炎の治療費は症状と治療内容によって変わります。場合によっては手術が必要なこともあり、料金が高額になるケースもあります。万が一の費用を考えて保険に加入しておくことが重要です
猫に多くみられる膀胱炎は犬もかかる疾患です。
犬の膀胱炎の治療費は、内科療法であれば手術ほど高額にはなりません。
ただし治療を自己判断でやめてしまうと再発しやすいため、最後までしっかりと治療することが重要です。

この記事では

・犬の膀胱炎の症状や原因
・犬の膀胱炎の治療方法
・犬の膀胱炎の治療費
について解説します。
最後までお読みいただければ、「膀胱炎になりやすい犬種や年齢」「犬の膀胱炎の予防方法」もわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。

犬の膀胱炎とは?膀胱が炎症を起こしてしまう病気

犬の膀胱炎は「膀胱が炎症を起こしてしまう病気」です。猫ほどではありませんが、犬もかかります。

犬では

水を飲む量が減る冬場に頻発する

といわれていますが一方で、「”犬は寒いから動かない”という動物ではない」との意見もあります。季節に関係なく注意が必要です。

 

犬の膀胱炎の症状

犬の膀胱炎の症状は

・何度もトイレに行く(頻尿)
・ちょっとしか尿が出ない
・尿に血が混じる(血尿)
・長時間排尿ポーズをしている
・排尿時に痛くて鳴く
・いろんな場所でおしっこをしてしまう
・臭いおしっこをする

があげられます。中でも多いのは「頻尿」と「血尿」です。

早期発見のためにも愛犬のおしっこをチェックして異常がないか確認しましょう。

ちなみに子犬は頻尿の子が多いです。
膀胱が小さいから」と「おしっこをするとご褒美がもらえるから」などが理由として考えられます。

 

犬の膀胱炎の原因

犬の膀胱炎の原因には

・細菌感染
・膀胱結石
・ストレス

があります。

原因① 細菌感染

犬の膀胱炎の原因として一番多いのが「細菌感染」です。細菌が感染して膀胱が炎症を起こすことで症状が現れます。

犬の14%が細菌感染が原因の膀胱炎になる

と言われるほど多くみられます。

基本的に膀胱は細菌に対する防御力がありますが、水分不足などを理由にして膀胱で感染症をおこします。

【水分不足で膀胱炎になるのはなぜ?】
犬の給水量が下がるとなかなかおしっこに行かず、その分細菌が膀胱内にとどまる時間も長くなります。
細菌が増殖する時間を与える結果となり、膀胱が抑えることができなくなります。
そのため寒い冬場でもこまめに排尿させたり、定期的な散歩でおしっこをさせることが重要です。

また人でも身体的な特徴から女性の方が膀胱炎にかかりやすいといわれているのと同様、犬でも陰部と肛門が近いメスのほうがなりやすいといわれています。

細菌性膀胱炎の感染経路は、便に含まれる大腸菌やブドウ菌が排便の際に尿道から侵入することです。そのため細菌性膀胱炎はメスのほうがかかりやすいです。

 

原因② 膀胱結石

膀胱でできた結石結晶が原因で膀胱炎になってしまう事も多くあります。これらの結石が

膀胱の粘膜を傷つけて炎症を起こしてしまう

のです。

また膀胱結石を放置すると尿道へ結石が転がり尿道結石となります。結石の大きさによっては尿道を塞いで「尿道閉塞」を起こすことがあります。

尿道閉塞になると尿が体外へ排出されず尿毒症やほかの疾患を引き起こすため、緊急の処置が必要です。

膀胱に結石が発生する理由ははっきりと解明されていませんが多くは

・体質
・あまり水を飲まない
・尿を我慢する
・感染症
・食事
・肥満
・他の病気に続発

などで、これらが複雑に絡み合って発症します。

犬の尿結石の種類は

・ストルバイト
・シュウ酸カルシウム

が多く、全結石の約9割を占めています。

傾向としては
・若齢ではストルバイト
・高齢ではシュウ酸カルシウム
が多くみられます。

 

原因③ ストレス

ストレスでも膀胱炎になることがあります。猫と比べると犬はストレスでの膀胱炎は少ないです。

多くはトイレに関すること給水量の低下が理由です。

【トイレに関する膀胱炎の理由】
・トイレが汚かったり、何かしら怖くて我慢している
・屋外でしかトイレをできない
・トイレをすると嫌な思い出がある

 

注射や抗生物質を使う?犬の膀胱炎の治療法

犬の膀胱炎の治療法は主に

・抗生物質の投与
・食事療法
・手術(膀胱結石の場合)

があげられます。

犬の膀胱炎は進行すると「腎盂腎炎」になることがあります。腎盂腎炎は悪化すると腎不全になり、最悪命を落とします。

腎盂腎炎とは
腎盂とは腎臓と尿管の接続部にあたり、腎盂腎炎は腎盂や腎臓の一部が炎症を起こしている状態。

そのため早期に発見して治療を行うことが重要です。

 

細菌感染が原因の治療法
細菌感染が原因の場合には抗生物質での治療が中心となります。

 

膀胱結石が原因の治療法
結石では多くが療法食の処方です。療法食で溶けないタイプやサイズが大きな結石だと手術で摘出することもあります。
また
・結石が尿道を通るくらい小さなものであれば膀胱洗浄
・皮下補液(皮膚の下に行う点滴)で水分を摂り排尿促進
を行うケースもあります。皮下点滴の多くは通院で行います。

 

犬の膀胱炎は再発しやすい

犬の膀胱炎は再発や慢性化しやすい病気として知られています。理由として

治療を途中でやめてしまった

ことが多くあげられます。

膀胱炎に限らず、症状が治まったからと処方された内服薬や療法食を途中でやめてしまう飼い主さんが少なからずいます。

特に抗生物質は自己判断で服用をやめてしまうと

・細菌が体内に残り再発のリスクが上がる
・抗生物質が効かない薬剤耐性を持つ細菌(耐性菌)が発生する恐れ

があり再発や慢性化につながります。

そのため副作用がひどいなどどうしても飲めない理由がない限りは、処方された量を最後まで飲ませることが重要です。

 

ドッグフードなどの食事で予防できる?犬の膀胱炎の予防法

犬の膀胱炎の予防法には

・こまめな水分補給
・おしっこの確認
・食事に気を付ける

があります。

たくさん水を飲ませることとおしっこのチェックを基本に、結石ができやすい体質の子であれば食事にも注意が必要です。

【ストルバイト結石で避けるべき食事】
・高タンパク
・リンやマグネシウムを多く含む食事

【シュウ酸カルシウム結石で避けるべき食事】
・高タンパク、高カルシウム、高マグネシウム
・ビタミンCやビタミンDを多く含む食事

ほかにも
・室外だけでなく室外でもおしっこができるようにしておく
・何度も散歩に連れ出しておしっこをさせる
など、おしっこを我慢させないような工夫で膀胱炎を防止することができます。

 

膀胱炎になりやすい犬種・年齢は?

犬の膀胱炎はオスよりメスのほうがなりやすいといわれています。理由は身体的特徴によるものです。

膀胱炎の原因の多くは細菌性で、便に含まれる大腸菌やブドウ菌などが尿道口から侵入することが侵入経路になります。

メスの体はオスと比べて肛門と尿道口が近いため、感染リスクが上がる

のです。特に下痢などの場合は尿道口が汚れやすくなることから、排便後は清潔に拭きとるなど注意が必要です。

ほかにも

・膀胱炎になりやすい犬種
・膀胱炎になりやすい年齢

を解説します。

 

膀胱炎になりやすい犬種

一般的には

・ミニチュア・シュナウザー
・トイ・プードル
・シー・ズー
・ミニチュア・ダックスフンド
・ラブラドールレトリーバー
が膀胱炎にかかりやすい犬種としてあげられます。
特にミニチュア・シュナウザーは「尿石症」の好発犬種であるため、結石が原因の膀胱炎にかかりやすいといわれています。
とはいえすべての犬種に可能性がある疾患なため、対象の犬種でなくても注意しておきましょう。
中でも長毛種は便が毛に付着しやすいため、尿道口から細菌感染しやすいです。
・汚れた時には拭いてあげる
・肛門バリカンで汚れやすい場所の毛を刈っておく
などのお世話が大切です。

 

膀胱炎になりやすい年齢

犬の場合、「〇〇歳になったから膀胱炎になりやすい」というのはありません。

ただし加齢に伴いかかるリスクが上がるのはどの病気も同じです。そのため膀胱炎もシニアになるとかかりやすくなります。

【シニアが膀胱炎になりやすい理由】
・免疫力が低下して細菌に感染しやすくなる
・水を飲まなくなる子が多い

高齢になると

・筋力が衰える
・のどの渇きに気づかない

などで水を飲まなくなる子が多くなります。水を飲まなくなると膀胱内を洗浄する力が弱まり、膀胱炎にかかりやすくなります。

また給水量が減ることでおしっこの濃度が濃くなってしまいます。濃いおしっこは結石ができやすくなるので注意が必要です。

 

犬の膀胱炎の治療費はどのくらい?ペット保険で補償される?

愛犬が膀胱炎になった時には十分な治療を受けさせたいですよね。一方で治療費がいくらかかるか気になります。

治療費は動物病院と症状ごとで違い、治療内容は検査によって決まります。

犬のおしっこが理由であれば尿検査が主になります。尿道口に管を入れ、その場で採尿します。

【尿検査で調べること】
・試験紙を用いて尿のpH
・特殊な装置を用いて尿比重(尿の濃度) など

尿検査を行うことで膀胱の中の状態を推測できます。

また

・元気や食欲がなかったり嘔吐などの症状が見られる場合には血液検査
・尿検査で膀胱結石が疑われる場合にはエコー検査で膀胱の内部を検査

など症状によっては尿検査以外の検査が行われることがあります。

このように様々な検査を行った後、治療方針が決まります。

次の項目では膀胱炎の治療費の例を挙げて解説していきます。

【検査費用は…】
尿検査にかかる費用は病院によって異なりますが、およそ1000円~2000円程度だと考えられます。
血液検査で5000円~8000円程度、エコー検査だと3000円~5000円程度です。
上記に診察料(初診料)1000円程度、採尿処置料2000円程度がプラスされます。

 

犬の膀胱炎の治療費の例

アニコム損保「家庭どうぶつ白書2022」によると膀胱炎の治療費は

・ミニチュアシュナウザーで治療費平均が28,048円
・ラブラドールレトリーバーで治療費平均が32,128円

という報告があります。

膀胱結石が原因の場合には手術が必要なケースもあります。

膀胱結石の手術費用の相場はおよそ15万円~20万円です。
アニコム損保「家庭どうぶつ白書2022」では、ミニチュアシュナウザーの膀胱結石の平均治療費は66,202円と高額でした。
手術の金額が含まれているため費用が上がったと考えられます。

このように犬の膀胱炎は症状や原因によってかかる値段が大きく変わります。

また治療前には検査も必要なことから、思いがけない料金を支払う可能性がある疾患です。

 

ほとんどのペット保険で補償される

犬の膀胱炎はほとんどのペット保険で補償されます。

補償対象になっているペット保険に加入していれば補償を受けることができますが、注意すべきは

治療前にペット保険の加入を済ませておくこと

です。

ペット保険は「健康な固体であること」が加入条件です。そのため膀胱炎を発症してからの加入だと多くは補償されません

そのため健康なうちに加入しておくことが重要です。

 

犬が膀胱炎になってもペット保険に加入できる?

犬が膀胱炎になってペット保険に加入できるかどうかは保険会社によって違います。多くの保険会社では「加入または更新ができない疾患」が定められており、保険会社によって違いがあります。

Q.現在病気で通院中ですが、今からでも申込みはできますか?
A.以下の病気に罹患している、または罹患している疑いがある場合には保険のお引受自体ができかねます。

(1)悪性腫瘍 (2)慢性腎不全 (3)糖尿病 (4)肝硬変(肝線維症)
(5)副腎皮質機能低下症(アジソン病)
(6)副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)(7)甲状腺疾患
(8)免疫介在性血小板減少症(9)免疫介在性溶血性貧血
(10)巨大結腸症 (11)巨大食道症(食道拡張症) (12)膵外分泌不全
(13)猫伝染性腹膜炎 (14)猫白血病ウイルス感染症
引用:アニコム損害保険株式会社「よくある質問

アニコム損保では「膀胱炎」の項目がないため加入はできますが、膀胱炎は補償から外れる可能性が高くなります。

一方で膀胱炎が進行して慢性腎不全になってしまったら少なくともアニコム損保には加入ができません

さらに保険会社によっては、膀胱炎の原因でもある「尿石症」が加入できない疾患とされていることがあるため注意が必要です。

詳しくは対象の保険会社の約款や重要注意事項を確認してみましょう。

 

よくある質問

犬の膀胱炎の治療費は高額ですか?

犬の膀胱炎の治療費は、手術が必要な場合だと高額になると考えられます。
手術をしなくても定期的な通院や食事療法で管理しなければいけないことがあるため、もしもの時のために備えておくことが重要です。

犬の膀胱炎は完治しますか?

犬の膀胱炎は正しい治療で完治する病気ですが、自己判断で治療をやめてしまうと再発しやすい疾患であるため最後まで治療することが重要です。
また結石ができやすい子だと普段の食事にも気を付けておく必要があります。
食事療法は再発防止の効果もあるため、獣医師と相談のうえ療法食を処方してもらいましょう。

ペット保険は必要?

ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。

もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

 

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【犬の膀胱炎の治療費は保険の対象?検査や手術はいくらかかるの?】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・犬の膀胱炎の症状や原因
・犬の膀胱炎の治療方法
・犬の膀胱炎の治療費
について解説してきました。
犬の膀胱炎は初期であれば費用が高額になりにくい疾患です。さらに予防方法も水を飲ませることが有効です。
早期発見、早期治療で重症化と治療費が高額になるのを防ぐことができます。
飲み水とおしっこの量は常にチェックしておき、いつもと違う様子があれば早めに動物病院を受診しましょう。
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。