丸い頭にまんまるのおめめが可愛いチワワですが、泉門開存(ペコ)という病気にかかりやすい犬種でもあります。
泉門開存は水頭症を発症するリスクもあるので、飼い主が早く気づいて適切な対処をしなくてはいけません。
この記事では
・合併症のリスク
・泉門開存の原因
・泉門開存の治療法や治療費
「泉門開存」とは
泉門開存(読み方:せんもんかいぞん)は、頭のてっぺんにある骨のない部分・泉門が、成犬になっても開いたままの病気です。
通常、泉門は生後1年までに塞がりますが、泉門開存の場合は成犬になっても穴が空いたままで、そのままにしておくと水頭症になるリスクが高まるとされています。
泉門開存の症状
アップルヘッドといわれる丸い形を持つチワワは、泉門開存にかかりやすい犬種です。
泉門は空いていても特に問題はないため、これといった症状はみられません。
しかし、泉門が開いているということは脳の一部が骨に守られていない状況のため、泉門の部分に鋭利なものが当たったり、頭を強く打ち付けたりすると下記の症状があらわれる場合があります。
・食欲不振
・嘔吐
・ふらつき
泉門開存の合併症のリスク
通常、多くの犬は生まれてきた段階で泉門が閉じていますが、チワワの場合は生まれてきた段階では泉門が空いており、生後1年までに閉じていきます。
頭蓋内圧を上昇させないために頭蓋骨は発育し、脳の発達が収まれば泉門も閉じるのが一般的です。
しかし、脳と頭蓋骨の発育期に頭蓋内圧の上昇をきたす水頭症を発症した場合、常に頭蓋内圧が高い状態となるため、泉門は閉じることができずに発育期間を終えます。
ネット上では「泉門開存は水頭症の発症リスクを上げる可能性がある」としている記事もありますが、必ずしも泉門開存が水頭症の発病を予告するものではありません。
泉門開存の原因
泉門開存の原因ははっきりとわかっていませんが、遺伝的に起こりやすいとされています。
そのため確立した予防法がありません。
チワワをこれから家族に迎えようとしている人は、血縁に泉門開存のチワワがいないかを確認すると良いでしょう。
泉門開存の治療法や治療費
愛犬が泉門開存により体調不良となった場合は、レントゲンやCTなどで頭部や体を検査し、場合によっては入院で様子見となるケースがあります。
その場合の治療費は下記の通りです。
・診察・検査…30,000円
・入院(1日)…15,000円
・薬…5,000円
また、泉門開存が原因で水頭症となった場合は、ホルモン剤を投与する投薬治療か、外科手術をする方法もあります。
ただし、水頭症の手術は高度な技術を要するため、手術できる病院が限られているのが現状です。
水頭症となり手術をすることになった場合の治療費は下記の通りです。
・診察・検査…50,000円
・手術…400,000円
・入院(7日)…105,000円
・薬…5,000円
よくある質問
愛犬のチワワが健康診断で泉門開存症と診断されました。何か気をつけるべきことはありますか?
子犬の段階で泉門が開いていても、成犬になったら閉じるのでしょうか?
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
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【泉門開存】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・合併症のリスク
・泉門開存の原因
・泉門開存の治療法や治療費
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