この記事では
・メイン・クーンの飼育ポイント
・メイン・クーンのかかりやすい病気やケガ
メイン・クーンの特徴
メイン・クーンはアメリカ原産の猫種です。
外見も特徴的なので他の猫と間違えることも少ない猫種であり人気もとても高いです。
ここでは「メイン・クーンの歴史・容姿・性格」について解説していきます。
メイン・クーンの歴史
メイン・クーンの歴史はアメリカのニューイングランド地方メイン州から始まります。
中東からアンゴラ、イギリスから連れてきた猫などと交配して生まれました。
厳しい気候で生まれたため体が大きく丈夫でありアメリカで初めて誕生した猫種です。
1960年にスタンダードが制定され、その後CFAとFIFeに認定されました。
メイン州公認の州猫としても認定されており、多くの方に愛されています。
メイン・クーンの容姿は?
・大きな目
・前足がやや短め後ろ足がやや長い
・フサフサの被毛
・耳に生えたフサフサの被毛
メイン・クーンは体が大きく特徴的な容姿をしています。
厳しい寒さでも対応できるように体だけでなく耳や足などもしっかり被毛で覆われています。
毛色は
・単色
・三毛
・シルバーパターン
メイン・クーンの性格
・穏やかで優しい
・活動的で好奇心旺盛
メイン・クーンの飼育ポイント
メイン・クーンはおとなしい性格をしていますが体が大きいため飼育する時にはポイントをしっかり踏まえておくことが大切です。
ここでは「メイン・クーンの飼育ポイント」について解説します。
一緒に遊ぶ
メイン・クーンの飼育ポイントとして一緒に遊ぶことが大切です。
メイン・クーンは飼い主さんに構ってほしいとアピールすることは少ないですが、猫にとって飼い主さんと遊ぶ時間はストレス解消効果も期待できます。
猫を知るためにもいい機会となるため時間がある時には一緒に遊んであげましょう。
十分な運動量
メイン・クーンの飼育ポイントとして十分な運動量が必要です。
体が大きいため1日に必要となる運動量も他の猫に比べて多くなります。
キャットタワーで上下運動を取り入れるだけでなく他にもおもちゃを用意してしっかり体を動かすことができるようにしてあげましょう。
広めの飼育スペース
メイン・クーンの飼育ポイントとして広めの飼育スペースが必要です。
体が大きいため他の猫より広めのケージやベッド、キャットタワーなどを用意してあげましょう。
体より小さいサイズでは猫が快適に過ごすことができなくなってしまうため、体のサイズに合わせて購入することが望ましいです。
ブラッシング
メイン・クーンの飼育ポイントとしてこまめなブラッシングが必要です。
被毛が長いため毎日ブラッシングをして毛玉ができないようにしましょう。
猫は自分自身で毛づくろいをしますが、その時に抜け毛などを飲み込んでしまい胃に詰まってしまうこともあります。
ブラッシングはそれを防ぐだけでなくマッサージ効果、皮膚の健康維持などの効果も期待できます。
メイン・クーンのかかりやすい病気・ケガ
メイン・クーンは頑丈だと言われていますが病気にかかることもあります。
ここでは「メイン・クーンのなりやすい病気・ケガ」について年齢別に解説します。
若齢~成猫
股関節形成不全
股関節形成不全とは股関節の異常により骨盤と大腿骨がしっかりはまらなくなることで炎症が起こる病気です。
犬でいうと大型犬によくみられる病気です。
遺伝や成長期の骨の発育などが原因で引き起こされ、「立ち上がる時の痛み」「歩行時に腰が左右に揺れる」「運動を嫌がる」などの症状がみられます。
治療法としては軽度の場合体重管理や運動制限をすることにより痛みを緩和させますが、重度の場合は外科手術になる可能性もあります。
股関節形成不全の外科手術は難易度も高いため重度でも治療を行えない場合もあるため、かかりつけの獣医師さんとしっかり相談することが望ましいです。
痛みを伴うこともあるため何らかの異常がみられたときは動物病院を受診することをおすすめします。
尿石症
尿石症とは「腎臓」「尿管」「膀胱」「尿道」などの泌尿器官に結石や結晶がみられる病気です。
軽度であれば特に症状もなく生活することもありますが、進行すると排泄時に痛みが見られることや血尿が出ることもあります。
結石の種類はストルバイトとシュウ酸カルシウムがあり、結石の種類により治療法も異なります。
尿石症は「頻尿」「トイレに行く回数の増加」「排泄痛」「血尿」などの症状がみられます。
治療法は軽度であれば食事療法や内服療法で様子を見て症状が改善するかみていきます。
しかし閉塞している場合や大きな結石がある場合は手術により取り除くケースもあります。
尿石症は再発しやすい病気なので再発しないように予防をしていくことが大切です。
「食事内容の改善」や「たくさん水を飲むようにする」「適度な運動」や「肥満防止」「トイレを清潔に保つ」など対策していきましょう。
成猫~
肥大型心筋症
肥大型心筋症とは心筋が肥大していく病気です。
心臓が肥大することにより血流異常が起こりますが、初期では症状はあまり見られません。
病状が進行することにより「運動を嫌がる」「呼吸状態の悪化」「食欲や元気がなくなる」「咳」などの症状がみられます。
重度まで進行すると突然発作を起こしそのまま亡くなることや体に麻痺してしまうケースもあります。
肥大型心筋症の治療法は今はまだ見つかっていません。
そのため、いまでている症状に対して治療を行っていく方法がメインとなります。
慢性腎不全
慢性腎不全とは腎機能が徐々に低下していく病気です。
腎臓は沈黙の臓器と呼ばれるほど進行してからでないと症状がみられることがない臓器です。
そのため、症状がみられた時にはもう手の施しようがないというケースもあります。
「多飲多尿」「食欲がなくなる」などの症状から進行すると「体重減少」「嘔吐」「けいれん発作」などを引き起こします。
最終的には腎臓が機能しなくなり死に至ります。
腎臓の機能は一度機能しなくなると再生することはありません。
そのため治療法として今機能している腎機能に負担をかけないようにしていくことがメインとなります。
老廃物の排出を促すための食事療法や内服療法、点滴などを行なっていきます。
メイン・クーンの実際の治療費事例
病気になると高額な治療費がかかるというイメージですが実際どれくらいの金額がかかるのでしょうか。
ここでは「メイン・クーンの実際の治療費事例」について解説していきます。
慢性腎臓病の場合
慢性腎臓病(腎不全)の治療費例(猫・10歳)
再診料 | 1,000円 | ||
入院料・3日 | 9,000円 | ||
点滴 | 11,500円 | ||
注射 | 500円 | ||
血液検査・2回 | 11,800円 | ||
合計 | 33,800円 |
慢性腎不全で3日間入院した時にかかる費用は35,000円程度です。
腎不全では「点滴」をしつつ「血液検査」を行い腎機能はどれだけ機能しているか調べていきます。
治療費は病状が悪化している場合これ以上かかることもあるため注意しましょう。
詳しくは下記の記事で詳細に解説しております。
尿石症の場合
尿検査:尿一般性状+尿沈渣検査 | 1650円 (自宅採尿が困難であれば、採尿料+550円) |
膀胱超音波検査 | 1100円 |
レントゲン検査 | 4400円 (レントゲン検査は継続検査の場合 3300円) |
血液検査:採血料+検査代
(完全血球計算+血糖値・アルブミン・肝臓・ |
7480円 |
尿道閉塞解除 | 4400円 (鎮静処置が必要な場合、+5500円〜) (尿道閉塞はとっても痛いので、鎮静が必要になる事が多くあります) |
入院+静脈点滴: 入院(1泊) | 3300円〜 (体重別) |
静脈留置針設置 | 1650円 |
静脈点滴 | 3300円/日 |
専用食(処方食) | 猫 2kg 4510円〜 |
膀胱切開術 | 33000円 (手術費用のみ) |
3泊入院(仮)として 合計 |
73,480円~ |
尿結石の治療費事例はありませんでしたが検査・入院などのおよその目安となります。
尿石症にかかる費用は猫の症状により異なりますが手術が必要になると7万円以上はかかります。
「尿検査」「レントゲン」「血液検査」「点滴」は必要な検査・処置となるため数万円かかってしまうことを頭に入れておきましょう。
さらに病状が進行してしまうとこれ以上かかる可能性もあるため病気にしっかり備えておくことが必要です。
メイン・クーンにおすすめの保険は?
ここでは猫及びメインクーンに合ったおすすめのペット保険、比較・選び方について解説します。
全てのペット保険で補償の対象外である去勢の費用等の項目は除き、あくまで保険会社・プランで差別化になるポイントに絞って解説します。
他サイトのようなランキング形式ではなく、あくまで猫目線で解説していきます。
猫のペット保険加入の選び方のポイント
・歯科治療(歯周病等)
・股関節系背不全②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも通院は他社と比較しても手厚いか
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
①猫・メインクーンがなりやすい病気が補償されるか確認
ペット保険は保険会社によって補償する病気や、補償の対象外となる項目が異なります。
中にはメインクーンがなりやすい、歯周病を含む一切の歯科治療、股関節形成不全を補償の対象外としているペット保険も存在します。例えば「プリズムコール」では一切の歯科治療、股関節形成不全どちらも補償の対象外です。
また、「日本ペット少額短期保険:いぬとねこの保険」では「歯肉に触れる治療は補償されるが、歯に触れる治療は補償の対象外」といった細かい制限があります。
特に歯科治療は保険会社によって補償されるかが異なりますので、必ず保険約款や重要事項説明書を確認することをおすすめします。
また公式HPでも「保険金のお支払いできない事例」の中に記載されていることがほとんどですので必ず確認しましょう。
補足になりますが、予防目的の歯石除去等は全てのペット保険で補償の対象外なので注意しましょう。
メインクーンがなりやすい病気で補償の対象外か確認すべき病気
・股関節形成不全
②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか
全てのペット保険で加入前に発症している先天性、遺伝性疾患は基本的には補償の対象外となってしまいますが、加入後に発症した先天性、遺伝性疾患を補償するかどうかは保険会社によって異なります。
メインクーンがなりやすい股関節形成不全、肥大心筋症は遺伝的な要素もある傷病です。
こちらも併せて公式HP内の「保険金をお支払いできない事例」や保険約款・重要事項説明書を確認し、加入後に発症した先天性疾患が補償されるかしっかり確認しましょう。
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも通院補償の手厚さを重視するのがおすすめ
メインクーンがなりやすい病気である「腎臓病」や「膀胱炎」は長期もしくは複数回の治療が必要になる疾患です。また「尿結石」は症状が重い場合、外科手術を伴う高額治療が必要になる傷病です。
そのため、メインクーンには「通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険」に加入することがおすすめです。
しかし、猫は腎臓病等の慢性疾患になりやすいのに対し、そこまで手術の可能性は高くありません。そのため猫にはフルカバー型の中でも通院補償が他社より手厚いペット保険に加入することをおすすめします。
【通院治療費】
・年間平均診療費 : 272,598円
・平均診療単価 : 9,329円
・年間平均通院回数 : 15.2回
参考:アニコム損保「家庭どうぶつ白書2019」
参考:猫との暮らしとお金「猫が慢性腎臓病になったときにかかる費用はどれくらい?」
(あくまでも統計による平均なので一つの参考資料として見てください)
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
ほとんどのペット保険が一年契約となっており、契約を毎年更新していくことで終身の補償となっています。
つまり、ペット保険に加入すると毎年契約更新の審査があります。
中には「前年度にかかった傷病や慢性疾患」等の、特に治る見込みが少ない、再発の可能性が高い慢性疾患を、更新の際に「来年度から補償の対象外とします。」と条件を付け加えてくる保険会社があります。
もちろん中には「更新の際に条件を付け加えることはありません」といった記載をしているペット保険もあります。
メインクーンがなりやすい「慢性腎不全」や「肥大心筋症」は慢性疾患のため、かかってしまったら一生の付き合いが必要な病気です。
加入を検討しているペット保険会社の「更新時の対応」についても必ず確認することをおすすめします。
また、ペット保険比較アドバイザーではそういった情報も一つの記事内でまとめていますのでぜひ一度ご確認ください。
メインクーンにおすすめのペット保険をご紹介!
最後に、今回ペット保険比較アドバイザーでは猫におすすめのペット保険をご紹介します。
おすすめの理由としては上記で説明した猫のペット保険の選び方、ポイントや条件をすべて満たしているからです。
また、アニコムに関しては「腸内フローラ測定」を年一で行えるため、猫の死因ランキング1位である腎不全の予防までできる他、家内で完結するため外出しずらい猫には有効な健康チェックです。
測定結果によっては血液検査も無料で受けることができます。
ただし、細かい補償内容や金額についてはもちろん違いがありますので必ず重要事項説明書や保険約款、パンフレットや公式HPを確認してください。
あくまで参考ですが、そもそも病気にさせたくないと考える飼い主様にはアニコムがおすすめです。
メリット | デメリット | |
・歯科治療も補償 ・股関節形成不全も補償 ・「腸内フローラ測定」等の予防型サービスも付帯 ・手術は一回当たり最大14万円まで保障(補償割合70%プラン) |
保険料が高い
※健康割増引制度により保険の利用状況によって割増引の適応【可】 |
2年目以降のご契約継続について
弊社の商品の保険期間は1年間ですが、ご契約には「継続契約特約」を適用して引受をさせていただいておりますので、解約等のお申し出がない限り満期後は、原則ご契約は自動的に継続となり、終身ご継続いただけます。
※ご注意
・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
・自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、補償内容などが変更となる場合があります。
引用:重要事項説明書
補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。しかし保険料も高くなり、補償内容のグレードも普通のプランより下がってしまいます。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
よくある質問
メインクーンの子猫の値段の相場は?
保護猫にメイン・クーンはいる?
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【メイン・クーンのなりやすい病気は?性格や治療費についても解説!】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・メイン・クーンの飼育ポイント
・メイン・クーンのかかりやすい病気やケガ