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犬の門脈シャントの手術費用はいくら?保険適用の注意点まで解説!

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門脈シャントの手術費用は確定診断までの検査費用に約10万円、手術に40~60万円が必要になります。先天性疾患であることが多く、保険適用されないこともあるので注意が必要です。
突然ですが「門脈シャント」という病気をご存じですか?
「なんだか元気がないみたい」
「食事して少し経ったら調子が悪くなるみたいだけど」
飼い主さんのこんな気づきが診断のヒントになります。命に関わる大変な病気ですが治る可能性はあります。
この記事では
・門脈シャントとは
・門脈シャントの症状について
・門脈シャントの検査と費用について
・門脈シャントの手術と手術費用について
上記について解説します。
最後までお読みいただければ、「門脈シャントがどんな病気か」「門脈シャントの検査や治療法及び関連費用」がわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。


犬の門脈体循環シャント(PSS)とは?

通常、消化管で吸収された栄養や毒素は門脈を通って肝臓へ運ばれ、肝臓で体に悪い物質は解毒されます。

PSSでは血液が門脈の途中で枝分かれしている異常な血管(シャント)に流れ込み、血液が肝臓を通ることなく、そのまま体循環に合流します。

そのため消化管からの血液は有害物質が肝臓で解毒されないまま全身を巡り、様々な症状を引き起こします。

 

門脈体循環シャント(PSS)の仕組みは?

PSSはPortosystemic Shunt(門脈体循環シャント)の略語です。またこの病気は門脈シャントとも呼ばれています(以下、門脈シャントと表記します)。

門脈とは聞きなれない言葉かもしれませんが

門脈とは脾臓や膵臓などの臓器からの血液や、胃腸で吸収した栄養分・腸の細菌が作ったアンモニア等の毒素を肝臓に運ぶための専用の静脈です。

正常な血液の流れは

門脈 ⇒ 肝臓 ⇒ 全身を巡る血液循環(体循環)に合流します。

肝臓の働きにはいろいろありますが、門脈シャントで特に関連する主なものは次の通りです。

・有害物質の解毒と分解
・栄養の貯蔵(特に糖質はグリコーゲンとして肝臓に貯蔵される)

門脈シャントでは生まれつき 門脈の途中から枝分かれした血管 ⇒ (肝臓を通らないで) 体内を巡る血管に直接流入します。

 

門脈の血液がなぜ枝分かれしたシャント血管に流れ込むのでしょうか?

それは肝臓の血管はフィルターのように細かくなっているので、流れやすいシャント血管の方に流れ込むという仕組みになっています。

※門脈シャントの状態は図やイラスト、画像などがたくさんネット上に出ています。「犬・門脈シャント」で検索してみてください。

 

先天性と後天性

門脈シャントは次のような種類があります。

先天性肝内シャント(主に小型犬)全体の8割を占める 手術適用
肝外シャント(主に大型犬)症例は少ない 手術適用 難易度高い
後天性肝臓の入り口にできた多発性シャントが後大静脈に流れ込む 手術適用外

後天性の門脈シャントでは腫瘍や肝硬変、重度の肝炎などが原因で門脈圧が亢進すると元々あった門脈と後大静脈の間の毛細血管が拡張して、大小いくつものシャント血管が生じてきます

術適用ではないため内科的治療が行われます。先天性の場合(遺伝性疾患)でも肝臓の血管が未熟な場合や、時間が長く経過して病状の進行している場合などで手術できない例では内科的治療の対象になることがあります。

内科的治療は対症療法が中心になります。食餌療法薬物の使用(ラクツロース等)で「アンモニアの発生・吸収を抑え」「腹水のコントロール」を行います。

犬の門脈シャントで最も多いのは「小型犬の先天的門脈シャント」で、手術の予後も良好な場合が多いです。

門脈シャントになりやすい犬種

門脈シャントは主に小型犬がかかりやすいと言われていますが、大型犬や猫でもかかる場合があります。

かかりやすい犬種 小型犬 肝外シャント(単一性)が主

ヨークシャーテリア
マルチーズ
トイ・プードル
ミニチュア・シュナウザー
チワワ
ポメラニアン
ミニチュア・ダックスフンド
ビション・フリーゼ など

 

かかりやすい犬種 大型犬 肝臓の中で門脈と静脈間にシャント血管ができている肝内シャントが多い 症例は少ない

レトリーバー
オーストラリアン・シェパード
バニーズ・マウンテンドッグ
アイリッシュ・ピンシャー
サモエド など

 

門脈体循環シャント(PSS)の主な症状

症状はシャント血管の場所・大きさ等によって異なります。

 

【消化器症状】 まず、初期症状として消化器症状が目に留まります。

・嘔吐
・便がゆるくなる
・食欲不振 (食がほそく疲れやすい ぐったりしている)

 

【肝性脳症】血液が肝臓で解毒されないため有害物質が脳に悪影響を起こし肝性脳症を発症し神経症状を呈します。

運動失調
流涎
昏迷
脱力
円運動
徘徊
昏睡
痙攣
ヘッドプレス(頭を固い床や壁にこすりつける・痛みを紛らわすため)
視力障害 など

子犬の時に症状が出ることが多く、肝性脳症の症状は水頭症との見分けが必用です。

 

【泌尿器科症状】 アンモニアと尿酸が多量に腎から排泄されるため尿酸アンモニウム結石ができやすい状態です。約50%で認められ、血尿や頻尿など膀胱炎症状で気づくことが多いです。

尿酸アンモニア結晶・結石 レントゲンでは映りにくくエコーで確認できる。

【その他の症状】

・発育不全(肝臓に栄養が蓄えられない)
・黄疸(白目の部分が黄色くなる)
・小肝症(肝臓に栄養がいきわたらないので肝臓が発育しない)
・低血糖(肝臓での糖の分解や合成が滞るため。元気がない、沈鬱)
・食後2時間くらい(食べ物が消化されたころ)で調子が悪くなることが多い

動物病院を受診した時に医師に伝えるポイントを観察しておきましょう。

・食後数時間で(2時間くらいがめやす)症状が出る(元気がなくなる・嘔吐するなど)
・食べ物の好みの変化(高蛋白の食事は悪化することが多く、野菜などを好む場合がある)
・子犬の時から食が細い、元気がない等の症状があった

 

門脈体循環シャント(PSS)の検査費用

実際に門脈シャントの治療を受けた人の例をみると、確定診断までに複数のクリニックを回ったり、原因が判明しないまま入退院を繰り返したりという例もあります。

手術は大学病院など二次診療施設となり、検査が重複する場合もあります。

 

門脈シャントの検査手順

診断のための検査は次のような手順で行われることが一般的です。

・血液検査 一般的な検査
・血液検査 追加検査
・レントゲン検査
・エコー検査
・CT検査

以上が基本的な検査の流れになります。

 

血液検査と費用の目安

門脈シャントの場合、採血によるスクリーニング検査において【肝臓の数値が高い尿素窒素(BUN)アルブミン(Alb)コレステロール(Tch)の値が低い血糖値が低い軽度の貧血】などの血液検査の結果が見られます。

追加検査として血中アンモニア総胆汁酸(TBA)の検査を行います。

胆汁酸とはわかりやすく言うと胆汁の成分です。胆汁は肝臓と腸の間で循環する性質があり(腸肝循環)血液中に出ることはほとんどありません。そのため肝臓の異常を知る上での大切な検査です。門脈シャントでは血中アンモニアやTBAが高値を示します。これらは術後の回復の指標としても使用されます。

【血液検査の費用の目安】

・血液一般(血球・生化学9項目) 5,500円
・血中アンモニア測定       1,000円
・総胆汁酸(TBA) 食前・後   4,000円

 

画像診断と費用の目安

血液検査と併せて行われるのがレントゲン検査です ⇒ 小肝症の確認

【レントゲン検査費用の目安】

レントゲン検査(一方向)4,000円

超音波検査(エコー) ⇒ 小肝症の確認 門脈の発達の程度がわかります。

 

【超音波検査費用の目安】

超音波検査(エコー) 4,000円

以上の検査で門脈シャントの可能性が強いと判断された場合、確定診断と正確な位置を知るために全身麻酔下で造影CT検査を実施します。

ただし、全身麻酔をかけることは内臓機能の低下・肝機能の低下・血圧の低下などのリスクがあり麻酔薬の量の調整等を慎重に行います。

 

【造影CT検査費用の目安】

造影CT検査 35,000円

※ 検査費用については悪までも目安です。料金に関しては各医療機関が独自の料金設定をしています。同じ検査でも検査料金は異なります。

 

門脈シャントの手術費用と手術後の注意点

門脈シャントの手術費用に関しては手術を受ける施設、シャント血管の状態などにより大きく異なります。

ここでは、手術方法や費用について解説します。

 

門脈シャントの手術法と手術費用

門脈シャントの中でも最も多いのは小型犬に先天的に見られる「単一性肝外シャント(肝臓の外にシャント血管が一本だけある)で、成功の確率は高く2歳までに手術すると95%回復が期待できると言われています。

しかし、シャント血管を一度に結紮すると門脈圧が上昇して耐えられない場合など、一度に結紮することが危険と判断された場合複数回の手術になるケースもあります。

【術式】

・シャント血管結紮法 ⇒ シャント血管を結紮して正常な血流を回復する(最も一般的な術式)
その他
・セロファンバンド
・アメロイドリング
・コイル塞栓術 などがあります。

これらの方法を状態に合わせて行いますが、主流はシャント血管結紮法です。

 

手術関連費用目安を大まかにまとめると次のようになります。

・発症から手術を受けるまでの検査費用(血液検査・造影CTなど) ⇒ 10万円

手術費用 ⇒ 40~60万円

合併症を起こすと治療費はさらに高くなる
手術は1回ですむかどうかは分からない
退院後のフォローや検査が必用 約5万円

問題なく手術、術後を経過することができれば2週間で通常の生活にもどれるでしょう。一応の治療終了の目安は約2か月です。

ここで実際に「手術の説明を受けた」「手術を受けた」人の体験者の例をみてみましょう。

 

体験者の話その① 医師から手術費用について説明を受けた例

医師よりの説明~手術費用は35~40万円
合併症を起こしたら入院費(治療費)が1日5万円
という説明を受けた。

 

体験者の話② 避妊手術の術前検査で病気が発覚した例

避妊手術の術前検査で門脈シャントが見つかった。大学病院を紹介され再度検査、手術を受け入院4泊5日。大学病院に支払った治療費は342,210円(内避妊手術費用36,750円)の支払い。その後の抜糸やフォロー検査で約4万円かかっている。大学病院に移るまでにかかりつけ医で支払った検査料金が約3万円。
※実質門脈シャントの治療費は約375,460円ということになります。

体験者の話③ 確定診断までに時間を要し、症状が悪化していった例

消化器症状から始まり神経症状も出現。原因がなかなかわからず、確定診断までに入退院をくりかえす生活が4か月続く。この間の治療費は約100万円かかっている。手術を受け退院までの治療費が約70万円。その内手術費用は40万円。

※この時点で治療費は約170万円ということになります。
Dr.よりの事前説明で「発作が出たら追加で60万円程度が必用。手術は1回で終わるとは限らない」と言われた。

このように様々なケースがあります。早期発見・早期治療がよい結果につながることは言うまでもないでしょう。
また、高額な治療費に備えてペット保険へ加入しておくことがおすすめです。LINEからの相談であれば、難しい比較は一切なしで、ペット保険のプロによる個別相談が受けられます。

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術後に最も気を付けなければならないのが結紮後発作症候群です。

シャント血管を閉ざした後、生じる難治性・原因不明のてんかん様発作です。

術後72時間以内に起こることが多く、約10%(犬では5~18%、ねこ8~22%)にこの発作が起きると言われています。発作が起きた場合約60%は死亡します。高齢犬ほど発作確率は高くなります。

原因解明されていませんが、予防的に術前後に抗痙攣剤を使用するなど様々な試みが行われています。

手術を実施した施設においても発作の出現率が変わってくるようです。

 

犬の門脈シャントにおすすめの保険は?

犬の門脈シャントの治療費はペット保険でも基本的には補償されますが、中には補償の対象外としているペット保険もあります。必ず保険約款や重要事項を確認するようにしましょう。

また上述したとおり犬の門脈シャントの、手術費用含めた治療費は40万~100万程度かかることもあり、高額になりがちです。

内訳には検査費用等も大きな割合を占めるので、しっかり補償してほしいと考えるのであれば、「通院・手術・入院を補償するフルカバー型」のペット保険がおすすめです。

その中でも

ペット保険比較アドバイザーでは、犬の門脈シャントにおすすめのペット保険を2社ご紹介します。

おすすめの理由としては、

の3点があります。

特に「加入後に発症した先天性疾患が補償されるか」が重要です。犬の門脈シャントは先天性であることが多く、上記のような保険を選んでいないとせっかく加入したのに保険適用されないという事態が起きてしまう可能性があります。

一部PS保険は手術の補償金額が1回あたり最大10万円だったり不安な点はありますが、先天性疾患や更新時の対応が他社より優れています。

ただし、細かい補償内容や金額についてはもちろん違いがありますので必ず重要事項説明書や保険約款、パンフレットや公式HPを確認してください。

あくまで参考ですが、保険料重視であればPS保険、補償内容重視であればアニコム(ふぁみりぃ)に加入することをおすすめします。

 

メリットデメリット
・複数回通院にも強い
・手術は一回当たり最大14万円まで補償(補償割合70%プラン)
保険料が高い

※健康割増引制度により保険の利用状況によって割増引の適応【可】

保険料が安い・1つの病気に対しての限度額・回数があり
(更新時にリセットされない)
・手術は一回当たり最大10万円まで
PS保険
PS保険のロゴ

罹患した病気やケガにより保険の更新をお断りしたり、更新時の補償対象外にしたり、保険料を増額にすることはございません。(※保険料の改定などがあった場合、保険料は変わります。)
ケガ、病気の原因が生じた時が保険期間内であれば、皮膚病や外耳炎等の軽度の病気から、ガンや心臓病等の重大な病気まで補償の対象となります。

引用:PS保険
引用:よくあるご質問

※補償内容や保険料について必ず重要事項説明書・保険約款もご確認ください

補償内容やそれぞれのデメリット等がより気になる場合は下記の記事を参考にしてください。

補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう

ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患や既に発症している病気や疾患は補償の対象外となります。

そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。

また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。

また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。

「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。

補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。

高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。

よくある質問

門脈シャントを放置すると余命はどれくらいでしょうか?

一口に門脈シャントと言ってもさまざまなケースがあります。症状の出ないまま長生きする場合もありますが、おおむね寿命としては2か月から2年と言われています。

門脈シャントの治療はペット保険で補償されますか?

先天性疾患のため保険適用外としている保険会社と補償期間に入ってから症状が出た場合は補償対象としている保険会社に分かれます。詳しくは各保険会社の「重要事項説明書」「約款」をご確認下さい。

ペット保険は必要?

ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。

もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

 

 

【犬の門脈体循環シャントにかかる費用】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・犬の門脈シャントとは
・犬の門脈シャントの症状
・犬の門脈シャントの検査や治療・及び費用
について解説してきました。
門脈シャントは命に関わる大変な病気です。しかし治療方法はあります。ありふれた病気ではありませんが、飼い主さんの「早い気づき」がその命を救うことができます。
定期的な健康診断で見つかることもあり、日ごろからペットの健康に対して目を向けることが大切です。
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。