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犬が肝硬変になった時の寿命は?肝臓病の症状や対処についても解説!

 
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犬の肝硬変は肝臓病の末期症状で、残された寿命も少ないです。既に完治が難しい状態で、治療は主に症状を和らげる処置になります。肝臓の異常は健康診断での早期発見がとても重要です。

犬の肝硬変は、長い年月をかけて肝臓にダメージを受けたことで起こります。
肝臓病が進行した末期の状態なので、肝硬変になる前の段階で病気に気付いて治療することがとても重要の記事では
・犬が肝臓病になった時の症状
・犬に多い肝臓病の病気について
・犬が肝臓病になった時の対処法
について解説します。
最後までお読みいただければ、「犬に多い肝臓病の病気について」「犬が肝臓病になった時の対処法」がわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。


「肝硬変について」とは

犬の肝硬変は、慢性肝炎が進行して肝臓全体の構造が変化し硬くなってしまった状態のことを指します。

肝臓が硬くなるのは、壊死した肝細胞が線維化してしまうことが原因です。

肝硬変の段階までくると、肝臓が長い期間ダメージを受け続けているため、肝臓の大部分の機能を失ってしまいます。

基本的に回復することは難しく、残された寿命はもしかしたらもう長くはないかもしれません。

 

犬が肝臓病になっても症状が出ない

肝臓は、非常に高い再生能力を持つ臓器で、肝臓病を患っていても明らかな症状が出ないまま進行してしまいます。

異変が現れる頃には、すでに肝機能の約75%が機能しなくなっているため、「沈黙の臓器」とも呼ばれています。

予防対策として、血液検査の数値によって異常が発見できるので、定期的な健康診断を受けることがとても大切です。

また、肝臓病の初期段階では特徴的な症状が現れないですが、中期に入ると食欲不振、嘔吐、下痢などの症状が現れてくるので、できるたけ早い段階で気付いて動物病院を受診することも重要です。

末期症状には、血液の流れが滞ることによって、腹水や黄疸、肝性脳症の神経障害などが引き起こされます。

これらの症状が現れる頃は、末期の肝臓病で、残念ながら余命はもう短いと考えられるでしょう。

 

犬の肝臓病は原因の特定が難しい

犬の肝臓病には、慢性肝炎、急性肝炎、腫瘍、胆嚢・胆管の病気、腫瘍(肝臓ガン)などがあります。

肝臓とつながっている胆嚢や胆管の病気は、まとめて「肝・胆道系疾患」とも呼ばれます。

肝臓病の中でも慢性肝炎が7割で、一番多くの割合を占めています。

肝臓病を引き起こす原因は、人の場合はアルコールや肝炎ウイルスがほとんどですが、犬の場合は明らかになっていなく特定することが難しいです。

肝臓病は、健康診断による血液検査で肝酵素(AST、ALP)の数値をチェックすることによって早期発見ができます。

もし異常があれば、超音波検査や生検検査を行います。

 

犬に多い肝臓の病気(1)慢性肝炎

慢性肝炎は、犬の肝臓の病気の中で一番多く見られる病気で、原因を特定する事は難しく特発性で起こることがほとんどです。

犬伝染性肝炎などのウイルス感染や抗てんかん薬などの薬剤の長期使用が引き金となることもあります。

ウイルス感染に関しては、混合ワクチンによって予防ができるので、年に1回のワクチン接種を忘れないようにしましょう。

遺伝的に慢性肝炎になりやすい犬種は、アメリカン・コッカ―スパニエル、ベトリントン・テリア、ウエスト・ハイランド・ホワイトテリアなどです。

これらの犬種は、銅を排出する機能が欠けているため、肝臓に銅が蓄積して慢性肝炎を引き起こしやすくなります。

慢性肝炎の症状

初期:特徴的な症状は見られない
中期:食欲不振、元気喪失、嘔吐、下痢など
末期:腹水、黄疸、肝性脳炎など
最初は目立った症状が出ていなく、健康診断やフィラリア検査による血液検査で、肝酵素値の上昇が見られ、慢性肝炎の可能性を指摘されることが多いです。
数ヶ月かけて徐々に食欲不振や嘔吐、下痢などの症状が見られるようになります。
さらに進行すると、黄疸、腹水、肝性脳症などの重篤な症状が現れます。
肝性脳症は、肝機能が低下して毒素となるアンモニアの分解ができなくなることで、血液中のアンモニア濃度が高まり、脳にダメージを与えてしまって起こることです。
症状が悪化すると、痴呆症のようになったり、鬱っぽくなるなど、さまざまな異常行動が現れるようになります。
慢性肝炎の治療
・ステロイド剤
・免疫抑制剤
・抗菌薬
・食事療法 
・サプリメント など

慢性肝炎の治療は、主に炎症と肝機能の低下を抑えることです。

炎症を抑えるために、ステロイド剤または免疫抑制剤、肝機能の低下には、胆汁うっ滞の改善薬や抗菌剤を用います。

その他、腹水や肝性脳症などの症状がある場合は、それらの症状に対する治療を行います。

また、投薬と同時に食事の改善が勧められます。

良質な低たんぱく質、低脂肪、低塩分の食事へ切り替えることも大切な治療のひとつです。

 

犬に多い肝臓の病気(2)胆嚢粘液嚢腫

胆嚢粘液脳腫は、胆嚢内にドロドロの粘液が溜まって、胆汁が正常に排出できなくなる病状のことです。

胆汁は、脂肪の消化に欠かせない重要な消化液で、肝臓で分泌され、胆管を通って胆嚢に一時貯蔵されます。

通常は食事をすることで胆嚢が収縮し、それに伴い胆汁が総胆管を通って十二指腸に送り出されます。

しかし胆汁がうまく流れないと、胆嚢炎、胆道の壊死、胆嚢破裂などの深刻な状態を引き起こします。

胆嚢粘液脳腫は、特に高齢犬で高脂血症を起こしやすい犬に発症することが多い病気です。

遺伝的に発症しやすい犬種は、シェットランド・シープドッグ、ミニチュア・シュナウザー、アメリカン・コッカ―・スパニエルなどです。

遺伝以外の原因は明らかになっていませんが、細菌感染や炎症による胆嚢内の環境の変化によって、粘液が過剰に分泌されることが原因になると考えられています。

症状 

初期:特に目立った症状はない
中期:食欲不振、元気がない、下痢、嘔吐など
末期:腹水、黄疸、発熱、腹痛など

症状は慢性肝炎と同じで、初期の頃は特に目立った特徴がありません。

中期になると食事を食べない、嘔吐するなどの症状が現れます。

粘液によりゼリー状となった胆汁が蓄積することによって胆嚢炎になってしまったり、胆汁の出口が詰まってしまい、黄疸、吐き気、食欲の低下、肝機能不全を引き起こします。

さらに重症化すると、胆嚢が破裂してしまうことに伴い腹膜炎を起こし、命に関わる緊急性の高い状態となります。

また、胆汁が腹腔内に漏れ出すことで、発熱、腹痛、腹水、全身の虚脱などが見られます。

治療

・点滴や抗生剤投与などの内科治療
・食事療法
・外科手術による胆嚢の摘出

治療方法も慢性肝炎と同じく内科治療と食事療法、中期以降になると、胆嚢を摘出する外科手術を行います。

胆嚢が破裂して重篤な状態になる前に手術を検討する必要があります。

胆嚢破裂した後の手術では、手術を行っても40~60%の確率で死亡するとも言われています。

定期的に超音波検査で状態を見て、手術時期について獣医師とよく相談してください。

犬に多い肝臓の病気(3)急性肝炎

犬の急性肝炎とは、肝臓に急性の炎症が起きている状態です。

急性肝炎は、毒物の摂取、細菌などの病原体感染によるもの、外傷が出来た時に化膿して発症するものがあります。

犬にとって有毒となるものには、キシリトールガム、ブドウ、チョコレートなど、家庭によくある食べ物が多いので十分に注意してください。

急性肝炎の症状

軽度:一時的な食欲不振などのわずかな症状
中度:食欲不振、元気喪失、嘔吐、下痢
重度:腹水、黄疸、血便、吐血など

軽度の場合、一時的な食欲不振などのわずかな症状しか見られず、そのまま自然治癒することもあります。

症状は、特に下痢や嘔吐などの消化器症状が見られます。

重度の場合、黄疸、腹水、吐血、血便、神経症状などの症状が現れ、昏睡状態に陥ることもあり緊急性が高いです。

急性症状を乗り越えた後に、慢性肝炎に移行し長期的な治療が必要になるケースもあります。

急性肝炎の治療

・点滴治療
・抗生剤
・制吐剤
・利尿剤
・解毒剤 など

急性肝炎の治療は、中毒が原因であることがほとんどで、主に体の回復と原因の除去を行います。

下痢や嘔吐による体液の損失を補うための点滴治療、吐き気止めの制吐剤、感染予防のための抗菌薬、排泄を促すための利尿剤などを症状に応じて用います。

医薬品などの化学物質が原因の場合は、解毒剤を使用します。

 

肝臓病の犬の亡くなり方

犬の肝臓病は進行するにつれて、肝臓・胆嚢・胆管の機能が低下していきます。

生きるために大切な機能が働かず、体内で有毒な物質がたまってしまうため、不快な状態が続き元気がなく、食事を食べなくなり体重が減少していきます。

慢性肝炎の場合は、老衰に近い最期で、特に腫瘍がなければ、痛みに苦しんだりすることはないでしょう。

胆嚢粘液脳腫も基本的には慢性肝炎と同じような状態となりますが、もし胆嚢破裂を起こした場合、腹膜炎を伴い激しい痛みがあります。

急性肝炎で亡くなる時は、症状が急激に進み一気に重篤な状態となり死に至るので、犬は意識がはっきりしていない状態でつらさは少ないと考えられます。

 

肝臓病になったら目の前の犬を見て必要な対処を

犬の肝臓病は、犬の体調や症状に応じて治療を行います。

愛犬が肝臓病になってしまったら、動物病院での治療はもちろん、家庭でのケアも大切です。

肝臓病は安静が大事と言われますが、過度の安静は運動不足により体力・筋力の低下、肥満を引き起こします。

急性肝炎などによって症状が重い時は安静にしている必要がありますが、慢性的な肝臓病で症状が落ち着いている時は、疲れないようにゆっくり散歩するなど、軽い運動を行うといいでしょう。

散歩は体力維持だけのためでなく、良い気分転換になりストレス解消にもつながります。

ただし、病状によって安静・運動の程度は違うので、まずは獣医師に相談するようにしてください。

自宅では、目の前にいる愛犬のことをよく見て必要な対処をとることが大切です。

もしいつもと何か違う異変があれば、すぐに動物病院を受診しましょう。

 

よくある質問

犬の肝臓に良くない食べ物は?
人間用に調理された食べ物や人間用のソーセージ、ハム、ベーコンなどの加工食品は、犬にとって塩分が多く肝臓病のリスクを高めます。反対に肝臓に良いと言われている食材はキャベツ、ニンジン、レバー、納豆、ゴマなどです。
犬の肝臓の数値はどこで見ますか?

肝臓に関連する数値は主に4つあります。GPT(ALT)、GOT(AST)、ALP、GGTの項目でこれらはどれも肝酵素と呼ばれる物質です。他にも黄疸の症状が出ている時はビリルビン値(TBIL)が高くなります。

ペット保険は必要?

ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。

もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

【犬が肝硬変になった時の寿命は?肝臓病の症状や対処についても解説!】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

犬が肝臓病になった時の症状
・犬に多い肝臓病の病気について
・犬が肝臓病になった時の対処法
について解説してきました。
肝臓病は症状がなかなか現れず、気づかないうちに進行してしまうという恐ろしい病気です。
ただ、血液検査によって早期発見ができる病気でもあるので、定期的な健康診断を忘れずに受けるようにしましょう。
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。