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ペット保険でパテラは補償の対象外?手術費用や必要な補償内容も解説

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多くのペット保険でパテラ(膝蓋骨脱臼)は補償の対象ですが、補償の対象外にしている保険もあります。補償の対象としているペット保険や治療費も紹介していますので参考にして下さい。
パテラと呼ばれる病気をご存知ですか?
後ろ脚にある膝のお皿が外れる状態を言い、特に小型犬の幼齢期に多く見かけられます。
重度になると手術も必要になり、高額な費用がかかります。
この記事では
・パテラを補償対象にしているペット保険会社
・パテラの治療法と医療費
・パテラの予防法
について解説します。
最後までお読みいただければ、パテラを補償対象としているペット保険や治療費用もわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。


 

「パテラ(膝蓋骨脱臼)」とは

犬の膝は大腿骨にある滑車溝という窪みに膝蓋骨(膝のお皿)がはまっており、この二つが合わさってスライドすることで膝がスムーズに動きます。

パテラは膝蓋骨が滑車溝から外れた状態を言い、幼齢期の小型犬に多くみられる症状です。

初期では簡単に元の位置に戻り無症状ですが、悪化すると骨や靭帯にも影響が及び、完治するには手術が必要です。

 

パテラ(膝蓋骨脱臼)はペット保険の補償対象?

ペット保険のアニコム損害保険株式会社と、理化学研究所の共同研究チームが、日本における人気が高い9犬種を対象に行ったパテラの発症率調査(0歳の子犬、合計2048頭を対象)によると、トイプードルが最も多く14.1%、実に7頭に1頭が膝蓋骨脱臼を発症していることが分かっています。

【パテラの発症率】 0歳の場合

・トイプードル      14.4%
・ポメラニアン      11.2%
・柴犬          11.1%
・ヨークシャテリア     8.3%
・ゴールデンレトリーバ  5.7%

ちなみに、犬全体(犬種年齢不問)の発症率は1.14%です。パテラの発症率は0歳が最も多く、年齢とともに減少傾向にあります。

多くの子犬たちが発症リスクを伴っていますが、パテラは遺伝的要因が強いという理由で補償の対象から外されているペット保険もあります。

発症リスクの高い犬種を迎えるときには「パテラが補償対象になっているかどうか」は、保険選びの大きなポイントです。

 

多くのペット保険は対象となっている

【パテラを補償対象としているペット保険】

・アニコム損保
・アイペット損保
・FPC
・ペット&ファミリー損保
・楽天ペット保険
・PS保険(ペットメディカルサポート)
・au損保
・eペット少短
等があります。

【パテラを補償対象としていないペット保険】

・いぬとねこの保険(日本ペット少短)
・SBIプリズムコール
・SBIいきいき小短
・ペッツベスト
・アクサダイレクト
等があります。

 

ペット保険によって補償内容が異なる点に注意

ペット保険の補償内容は各保険会社によって異なることを知っておきましょう。

① 補償対象外となる疾患が保険会社によって異なる。

保険会社によって補償対象になるか否かが異なる主な傷病としては

歯周病 鼠径ヘルニア パテラ てんかん 股関節形成不全 レッグペルテス チェリーアイ 気管虚脱 椎間板ヘルニア など
ペット保険に加入していても、必要な治療費が補償されないのでは意味がありません。
② 年間の手術が可能な回数・1回あたりの手術の支払い限度額が異なる

パテラや骨折などで手術が必要になると、高額な治療費がかかる場合が多くなります。ペット保険では各保険会社によって契約期間(1年間)に補償される手術の回数や補償の上限額が異なります。

パテラ(膝蓋骨脱臼)とはどんな病気?

パテラ(patellar luxation)は日本名では「膝蓋骨脱臼」と表記さらますが、一般劇にはパテラ(膝蓋骨の意味)と呼ばれます。

パテラ(膝蓋骨脱臼)は特に小型犬によくみられる整形外科の病気ですが、全犬種に発症する可能性はあります。

膝蓋骨(膝のお皿)は大腿骨にある滑車溝(膝の前面中央)という窪みの中に靭帯と腱に連結した形ではまっています。曲げ伸ばしする際には滑車溝の中をなめらかに上下します。

脱臼すると、関節をうまく動かすことができなくなってしまいます。放置しておく骨や靭帯が変形して歩行に影響が出てくる場合があります。また高齢になった時に関節炎に悩まされることになります。

内側に外れる内方脱臼はトイプードル、ヨークシャーテリア、ポメラニアン、チワワ、シーズーなどの小型犬に多く、外側に外れる外方脱臼はゴールデンレトリーバーなどの大型犬にまれにみられます

 

パテラ(膝蓋骨脱臼)の症状

初期には全く無症状ですぐに元の位置に戻る場合もあります。何もしないのに外れ、何もしないのに勝手に治っている場合、飼い主さんも気づきにくいでしょう。
【パテラの症状】
・後足を浮かせて、けんけんやスキップするような歩き方をする
・片方の後足を伸ばすようなしぐさをする
・運動やジャンプを嫌がる、階段を上がるのを躊躇する
・不自然な歩き方をしていると感じる
・足の骨が曲がっているのではないかと感じる(O脚やX脚)

このように「犬の後ろ足がおかしい」と感じたらパテラの疑いがあります。獣医師に相談してみましょう。

パテラ(膝蓋骨脱臼)はその程度によって1~4のグレードに分類され治療法も異なってきます。

 

パテラ(膝蓋骨脱臼)のグレード

【グレード1】

普段は膝蓋骨が滑車溝におさまっている。
まれに外れ、「キャン」と鳴いて後ろ足を上げて歩いたり、スキップ様の歩き方をする。
脱臼は自然に治る、または手で戻すことができる

【グレード2】

膝蓋骨は普段は正常。後ろ足を曲げた時に頻繁に脱臼
後ろ足を伸ばすことで、元に戻る。手で戻すこともできる。

【グレード3】

常に脱臼した状態。手で戻すことはできるが、すぐに脱臼する。
骨の変形も認められる。
後ろ足を曲げ、腰を落として歩くなど、歩行の異常が認められる。

【グレード4】

常に脱臼した状態。手で押しても戻らない。
膝の関節が伸ばせない。後ろ足を曲げてうずくまるような姿勢で歩く

パテラ(膝蓋骨脱臼)の原因

【先天的な原因】

パテラを発症する犬は、先天的に膝関節やその周辺に異常があると言われています。

成長期に骨や靭帯、筋肉の形成異常が生じることで、脱臼が起こりやすくなります。

・滑車溝の溝が浅い
・膝蓋骨を支える靭帯が弱い
・膝廻りの筋肉のバランスが悪い

中でも大腿骨下部の溝が浅すぎて膝蓋骨がしっかりとはまらないケースが最も多く見られます。

 

【後天的な原因】

・ 事故
・ 高い場所からの転落や飛び降り
・ 滑りやすい環境での生活
・ 肥満 など

事故や高い所から転落したり飛び降りるなど、外から強い力が加わることで発症することがあります。

また滑りやすい環境での生活や、肥満で慢性的に膝に負荷がかかっていると発症しやすくなります。抱っこしていた犬が何かに驚いて急に暴れて下に落ちることも発症原因になります。

先天的な原因と違って、生活環境の改善や見直しによってある程度未然に防ぐことができます。

 

パテラ(膝蓋骨脱臼)の治療方法と治療費

パテラの治療法は大きく「内科的治療(保存療法)」と「外科的治療」に分けられます。

治療法は「歩行等の身体検査」「触診」「レントゲン」などの検査結果をふまえ、犬の状態や年齢を加味して決定します。

 

内科的治療

完治はしませんが、治療と併せて環境に配慮した生活を送ります。生活の質を落とさず、状態を悪化させないことが目的になります。関節炎などの症状がひどい時には安静が必要なこともありますが、獣医師の許可が出れば適度な運動は欠かせません。

【内科的治療の適応ケース】

・グレードが低い
・臨床症状を伴わない
・麻酔のリスクが高く手術できない

【内科的治療】

・消炎鎮痛剤
・レーザー治療
・サプリメント
・サポーターの使用

など

サポーターは膝の軟骨組織が安定して歩きやすく膝の負担を軽減することができます。ただし使用法を間違えるとかえって悪化することもあるので、使用の際には獣医師に相談しましょう。

また、レーザー療法(近赤外線レーザー療法・半導体レーザー)も効果がありますが、導入している動物病院は限られています。

【レーザー治療の効果】

沈痛消炎 血行促進 自然治癒力を引き出す

 

次に実際の治療ケースと治療費例を紹介します。

【治療事例】ミックス犬・2歳6カ月・外傷性膝蓋骨脱臼
【治療期間】通院2日
【治療総額】6,804円

治療事例】ポメラニアン・1歳4カ月・右膝膝蓋骨完全脱臼
【治療期間】通院4日
【治療総額】32,343円

 

外科的治療

完治するためには手術が必要

① 靭帯の向きの修正
② 内側・外側に引っ張る強さの調整
③ 大腿骨の溝を深くする
④ 周囲の筋肉のバランスを調整する

滑車溝を深くすることで膝蓋骨を正常な位置に配置し、安定した歩行を可能にします。 重度の内方脱臼の場合は脛骨粗面転移を実施することもあります。 ただし、外方脱臼の場合や、関節面が変形するような進行した脱臼の場合は手術をしても良い結果が得られないこともあります。

 

【治療事例】トイプードル・11カ月・右膝蓋骨脱臼
【治療期間】通院4日・手術・入院3日
(右膝蓋骨内方脱臼修復・造溝術・脛骨粗面転移術)
【治療総額】229,711円

 

また、別の事例になりますが、費用の内訳をご紹介します。手術の費用は犬の状態や術式、また動物病院によっても異なるため参考程度に見てください。

(1歳 トイプードル 膝蓋骨脱臼 手術 入院6日)

診察料800円点滴14,400円
入院費(5泊6日)15,000円処置10,500円
検査25,000円注射6,000円
全身麻酔15,000円2,300円
手術165,000円合計254,000円

このように膝蓋骨脱臼の手術には高額な治療費がかかることになります。

パテラの手術費用を公開しているA動物病院の場合:片足の手術で28万円~、両足では38万円~となっています。

両側に発症する確率は20~25%程度です。

 

パテラ(膝蓋骨脱臼)の予防方法

愛犬をパテラから守るために飼い主さんのできる予防法を紹介します。

適切に体重管理する

ワンちゃんも人間と同様に、体重が増えるとそれだけ関節に負担がかかってきます。適正体重を保つことが大切です。

体重管理のポイント

・体重の変化を見ながら食事の量を決める(おやつも含めて)
・必要な栄養はしっかりと確保
・運動は欠かさない

ドッグフードの袋に印字してあ給餌量はあくまでも目安です。犬の個体差もあり、同じ量を食べても太る子とそうでない子がいます。食事の量と体重を見ながらその子にとってベストな量を探しましょう。ただ、量を減らすのみでなく、しっかりとした栄養をとることは大切でペットフード選びも大切です。

犬は1歳で大体成長もとまり大人になります。この1歳の時の体重がその子にとっての理想体重です。

肥満を見た目で判断するBCS(Body Condition  Score)という判定方法もあります。理想体型は「適度な脂肪がついていて、肋骨がうすい皮下脂肪の層の下に触れる体型」が目安です。

詳しくは飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~(環境省)をご覧ください。

肥満は関節だけでなく様々な病気のリスクとなります。フードの見直しや散歩量を増やし理想体型を維持することを心がけましょう。

 

滑りにくい環境を整える

床をすべりにくくしましょう。フローリングやタイルなどは滑りやすいのでマットを敷くなど配慮が必要です。

床でふんばったり、急な方向転換などは膝に大きな負担がかかります。

同時に高いところに上り下りできないように家具の配置など、家の中の環境整備も欠かせません。

 

サプリメントを与える

不足しがちな栄養を効率よく摂取できるのがサプリメントの特徴です。犬用のサプリメントを動物病院で勧められることがあり、一般的な予防方法です。

コラーゲンやグルコサミン、コンドロイチンなどは関節の健康をサポートする代表的な成分です。サプリメントと聞くと錠剤のイメージがありますが、液体タイプのものやおやつ型のものもあります。一度動物病院で相談してみましょう。

 

定期的に足裏の毛をカットする

足の裏の毛が伸びると滑りやすくなってしまいます。爪と肉球の間の毛が伸びた状態になっていると、踏ん張りがきかず滑りやすくなってしまいます。 定期的にチェックし、ケアすることも大切な予防の一環です。

 

後ろあしの筋肉を鍛える

運動は膝の周りの筋肉を鍛えるためには欠かせません。運動と聞くと何を?と思われるかもしれませんが、日常的に行えるのは散歩です。

散歩のコースはできればゆるい上り坂を利用するとよいでしょう。上り坂では自然と後ろ足に体重がかかります。

また「オスワリ」を何回も繰り返しながらの散歩も効果的です。ワンちゃんが嫌にならないように、できたらしっかりとほめてあげ、コミュニケーションを取りながら楽しく散歩しましょう。

アニコムでは2016年12月に、アニコムの保険に加入したワンちゃん939頭に対し「ある対策」の啓発をおこないました。その後、2年間にわたり、保険金請求データを用いてパテラの発生状況を調査したところ、「対策なし」のワンちゃんの発症率が1.14%であったのに対し、「対策あり」では、0.85%と低くなっていることがわかりました。

「ある対策」とは、後ろ足の屈伸と太もものマッサージです。方法についてはアニコム パテラ撲滅キャンペーンのパンフレットをご覧ください。

対策なし対策あり
発症率1.14%0.85%
パテラの診療費が5万円以上かかった26%0%

この結果は、適切な環境と運動でパテラを予防できる可能性を示唆しています。

太腿の筋肉を鍛えると膝関節を支える力が強くなります。太腿の筋肉のマッサージは筋肉のコリをほぐし血行促進に役立ちます。

パテラ予防のための動画を獣医師さんたちが挙げていますので、参考にするとよいでしょう。

 

パテラになりやすい小型犬におすすめのペット保険は?

最後に犬のパテラ(膝蓋骨脱臼)が心配な飼い主様におすすめのペット保険2社を紹介します。下記の2社は保険の更新時に条件をつけることもありません。生涯終身で加入することができます。

ペット&ファミリーは日額制限が無いタイプのペット保険で、手術費用含めた治療費が高額になりがちなパテラであっても、比較的補償がされやすいです。

一方アイペットに関しては日額制限がありますが、日額制限がある他社よりも手術の補償金額が高く、こちらも手術費用の備えとして高い補償内容を兼ね備えています。

あくまで参考ですが、保険料を安くしたい場合はペット&ファミリー、補償内容や窓口精算等の付帯サービスを重視するのであればアイペットをおすすめします。

ペット&ファミリー(げんきナンバーわんスリム)

契約後の病気や怪我を理由にした補償内容の変更は一切なし。
安心して終身継続いただけます。
※保険期間は1年間です。1年毎の自動継続により、終身加入できます。継続の手続き方法の詳細は、「重要事項説明書」等をご覧ください。
引用:ペット&ファミリー

※補償内容や保険料について必ず重要事項説明書・保険約款もご確認ください
アイペット損保(12歳まで新規加入可能)

当社保険は保険金のお支払いを理由として、契約の継続をお断りすることはございません。終身でご継続いただけます。

引用:アイペットHP よくある質問「保険金が支払われた場合に、契約が継続ができないことはありますか?」

※補償内容や保険料について必ず重要事項説明書保険約款もご確認ください

 

補足:パテラ(膝蓋骨脱臼)にかかっていてもペット保険に加入できる?

パテラは「健康を害する重篤な病気」ではないので、発症していてもペット保険には加入できる場合がほとんどですが、関節が緩い等の疑いや既に既往歴がある場合「特定傷病除外特約(特定の傷病に対する補償をしないという条件付き)」をつけてペット保険に加入することになります。

そうなると保険には加入できるのですが、パテラの治療費自体は補償されないということになります。

 

注意すべきは「パテラ」を補償対象としている保険会社も、「補償されるのは加入時には発症していない」ことが条件で、加入時にすでに発症している場合は補償の対象外となってしまいます。

ペットの保険加入はペットの体にさまざまなトラブルが発症していないうちに加入することがおすすめです。

 

よくある質問

パテラになりやすい犬種や年齢を教えてください。

ペット保険会社アニコムの統計によると、犬全体の発症率(犬種・年齢を問わず)は1.14%であるのに対して0歳のポメラニアンでは14.4%となっています。年齢でいうなら0歳が最も多く、犬種ではトイプードル、ポメラニアン、柴の順になっています。

動物病院でサプリメントを処方されました。ペット保険の補償対象にならないのでしょうか?

結論から言うと医薬品ではないので補償されません。パテラの場合でも、関節を強くする効果があるとサプリメントを処方される場合がありますが、サプリメントの成分は直接原因に作用して病気を治すものではなく、必要な栄養素を含んだ栄養補助食品と呼ばれる健康食品のひとつという扱いになります。よってペット保険の補償対象にはなりません。

ペット保険は必要?

ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。

もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

【ペット保険でパテラを補償対象としているのはどこ?治療事例も紹介!】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・パテラを補償対象にしているペット保険
・パテラの治療法と医療費
・パテラの予防法
について解説してきました。
ペット保険に加入する際には、ご家庭のワンちゃんが罹りやすい病気を補償している保険会社を選ぶことが大切です。
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。