猫のお迎え初日は楽しみですが、その前の準備はしっかりする必要があります。トイレや夜鳴き等、近所の動物病院も必ず確認しましょう。お迎え初日は構い過ぎずストレスにも注意しましょう。
この記事では
・猫のお迎えから1週間で注意すること
猫をお迎えする日
お迎えした初日の猫は、初めての場所でとても緊張しています。ストレスも強く、体調を崩しかねません。
飼い主さんはこれらを理解して、初日のスケジュールを立てましょう。
① 子猫の連れ帰り方
移動時は専用のキャリーで連れて帰りましょう。自家用車、公共交通機関限らずキャリーを使用すると、猫も人も安心です。
キャリーには念のためペットシーツを敷いておくと良いでしょう。
② お迎え初日の注意点
・お迎えは動物病院の診療時間に合わせる
お迎え初日の猫はストレスが強くかかり体調を崩す恐れがあります。
理想としては
- 猫の様子を常に見ていられる人がいる
- 丸一日在宅できる日をお迎え日に選ぶ
ことです。丸一日が難しいようならせめて午前中だけでも構いません。
加えて近所の動物病院を見つけておき診察時間に合わせて猫のお迎えの日を決めておくと、もしもの時にも対応できるでしょう。
猫をお迎えする前に…引き取り先に確認すること
猫をお迎えする前には、まず引き取り先に確認しておかなければいけないことがあります。
・食事内容、頻度、時間
・ワクチンや検査の有無
・去勢/避妊手術の有無
・マイクロチップがついているか
・お気に入りのおもちゃ
・トイレの環境
・においのついた毛布や猫砂をもらえそうか
確認しておかなければいけないことはメモに取って、聞き忘れがないようにしましょう。
確認:1. 食事内容、頻度、時間
中には環境が変わり餌を食べなくなる子もいます。そのようなことを防ぐためにも、もともと食べ慣れていた餌を確認しておきましょう。
フードの変更も
ようにしてください。
フードの種類と一緒に
- 量
- 回数
- 時間
も聞いておくと良いでしょう。
確認:2. ワクチンや検査の有無
お迎えする際にはワクチン証明書を忘れずに受け取りましょう。次回はいつ頃予防接種するといいかも聞いておくと安心です。
・3種混合 3,000円~5,000円程度
・5種混合 5,000~10,000円程度
ワクチンは重篤な病気を防ぐためには必要です。必ず接種しましょう。
また、寄生虫検査の有無の確認も重要です。
お迎えするのが元野良だと、
なります。
もし未検査なら、お迎え後検査を受けると良いでしょう。同時に健康診断を受けておくのもおすすめです。
確認:3. 去勢/避妊手術の有無
猫は生後6ヶ月を過ぎると繁殖可能になります。そのためその月齢の猫をお迎えする際には、去勢や避妊手術を済ませているか確認しておきましょう。
一方「さくら猫」と呼ばれる、耳の先の端を桜の花びらのようにV字にカットされた猫がいます。これらの猫は去勢や避妊手術済なので、確認の必要はありません。
手術を受けておくと将来生殖器疾患にかかるリスクがなくなり、愛猫と長く一緒にいることができます。
確認:4. マイクロチップがついているか
猫にマイクロチップが付いているかを確認しましょう。
マイクロチップはショップやブリーダーなどの販売業者にとっては義務ですが、それ以外は努力義務(法的制裁を受けないこと)です。
マイクロチップを装着するのは
・盗難の際の身分証明
などのメリットがあります。
猫は脱走するケースも多いため、もしマイクロチップを装着していないのであれば、検討してもいいでしょう。
確認:5. お気に入りのおもちゃ
お気に入りのおもちゃがあるようなら、同じものを準備しておきましょう。
初めての場所で緊張している中でも、大好きなおもちゃがあると忘れて遊びます。
一度遊べると慣れるのも早いでしょう。
確認:6. トイレの環境
トイレ用品は前のものと同じ
・猫砂
を準備しましょう。
猫のトイレの形状には
- フルオープン
- ハーフカバー
- フルカバー
など様々なので、確認してみてください。
猫は本能から比較的早くトイレを覚えますが、同じ環境を整えるほうが断然早いです。
全く違うものを用意すると粗相をする場合もあるので、同じにしてあげることが重要です。
確認:7. においのついた毛布や猫砂をもらえそうか
使っていた毛布や猫砂を譲ってもらえるか確認しましょう。
自分や母猫のにおいが付いた毛布があれば、
を軽減できます。
移動時にキャリーの中に入れると、猫は安心できるでしょう。
また自分のにおいが付いた猫砂をトイレに少量入れるだけで、トイレを早く覚えます。
猫をお迎えするための事前準備
猫をお迎えする事前準備は
・グッズ
それぞれ解説していきます。
猫がリラックスできる環境づくり
まずは猫がリラックスできる環境を作ることが先決です。最初に猫がいる部屋はエアコンや暖房などで室温を調節しておきましょう。
猫の適温は
です。被毛があるからといって、特に夏場は部屋を冷やしすぎないよう注意しましょう。
そのほかにも飼い主さんができる環境づくりを解説します。
- ケージ内の環境作り
猫をお迎えしたら、ケージを猫の部屋にするのをおすすめします。
その中に
・フードボウル
・水ボウル
・トイレ
・寝床用のクッション
を入れて生活環境を整えましょう。子猫の時には下段のみを使用し、成長とともに2段目や3段目のステップを付けて高さを出してください。
食事を2段目や寝床を3段目など、生活空間が広々と取れるようになります。
ケージは
・病気や来客など隔離が必要なときに対応できる
・猫の脱走防止になる
などメリットがたくさんあります。早めに慣らしておくと役に立ちますよ。
子猫をお迎えした時の一時しのぎとして、半畳程度の大きさで段ボールや柵などで囲って猫の部屋を作る方法もあります。
ただし成長すると飛び越えて脱走できるようになるため、あくまで短期間の間だけだと考えてください。
その間にケージを準備しておくと良いでしょう。
- 誤飲の原因になりそうなものは片付ける
猫はいろいろなものに興味を持ち、口に入れます。子猫期だけでなく成猫になっても油断できません。
猫の異物誤飲・誤食の事故は多いため、その原因になりそうなものは片づけましょう。
猫が誤食しやすいものとして
・ラップ、布製品
・小さなネズミのおもちゃ
などがあげられます。
猫が誤食してしまうと腸閉塞の恐れがあり、死に至るため注意が必要です。
- 寝床(ベッド)はくつろげる場所を選ぶ
寝床は
・成猫 少し高さのある場所や窓のそば
だとくつろげるでしょう。前の飼い主さんや保護主さんなどに猫自身のニオイのついた布類をもらえれば、寝床に入れておくと猫は安心できます。
子猫の寝床は、市販のベッドでもキャリーケースに毛布を入れたものでもOKです。またはダンボール箱でも代用できます。
成猫になると行動範囲が広がります。猫は高さのある場所や窓際が好きなので、そのあたりにクッションなどを設置しておくとくつろいでくれる可能性が高まります。
猫のトイレの教え方
猫は比較早くトイレを覚えるとはいえ、一度はトイレを教えなければいけません。
子猫がそわそわし始めたらトイレの中まで連れて行ってあげましょう。失敗しても何度か繰り返すと、自分で行けるようになります。
と、さらに早く覚えられます。
他にも
- 粗相をしたらその尿を拭きとったトイレットペーパーをトイレに入れておく
- 排泄した場所にトイレを設置
などでもトイレの成功率が上がるでしょう。
猫の行動範囲が広いときには
と、間に合わない場合の失敗を防げます。
さらに多頭飼育では、猫の頭数+1の数のトイレを設置しましょう。
トイレは常に掃除をして清潔にしておき、きれい好きな猫が粗相をしないように配慮してあげてくださいね。
あると便利なグッズ
必ず必要ではないものの、あると便利なグッズは
・爪とぎ
・キャットタワー など
です。
おもちゃはお迎えから少し時間が経ったあたりで遊んであげると、心の距離が縮まります。
一緒に遊ぶことを意識しておもちゃを選んでおくと良いでしょう。
また爪とぎは猫がリラックスするために行います。緊張をほぐすのにもちょうどいいでしょう。
加えてキャットタワーがあることで
- 上下運動ができる
- 上に行き安心できる
などの効果があります。
キャットタワーは登れるくらい成長しないと役には立ちませんが、お迎えするのがある程度成長した猫だとあれば便利です。
多くのキャットタワーは爪とぎも兼ねているので、設置しておくと猫のストレス発散になるでしょう。
猫をお迎えした初日の接し方
猫をお迎えしてすぐは、準備していたケージに入れましょう。まずは雰囲気に慣れるところからです。
早く慣れてもらいたいからと
- 狭いところに入り込んで動かない
- 広すぎて逆に怖がる
- 粗相の原因になる
ケースがあるからです。
人通りの少ない静かな場所に置いたケージに入れてそっと見守りましょう。
初日は我慢!構いすぎないようにしよう
猫はお迎え当日、不安で仕方ありません。小さな体をぷるぷる震わせる子もいて、思わず構いたくなる気持ちもわかります。
しかし、初日はぐっと我慢です。そっと見守ってあげましょう。
下記のポイントに注意して、猫を観察してください。
・トイレを認識しているか
とにかく
- 見守る
- 構いすぎない
- よく観察する
ことが大切です。ケージから無理に出そうとするのもいけません。
また、猫が下痢など体調を崩したなら動物病院へ連れていきましょう。特に子猫は下痢でも脱水症状を起こす場合があり、処置が遅れると死に至ります。
これらに注意して見守ることが重要です。
慣れてきたら、遊んでみよう
猫の性格にもよりますが、数時間で慣れるような子もいれば、翌日になっても動かないような子もいます。
子猫だと好奇心が盛んなため、遊びたい様子が見られたら一緒に遊んでみましょう。遊べれば、そのあとに部屋の探索ができるくらいリラックスできています。
ただし体力がない子猫は、
猫をお迎えした初日の食事
猫をお迎えした初日の食事は、引き取り先であげていたものと同じ食事を用意しましょう。
猫は環境の変化に弱いため、同じものを準備してもご飯を食べない場合があります。多くは1 日 目だけで、落ち着くと食べるようになるでしょう。
元気があれば問題ありません。慌てずに対策をしてください。
・ウェットフードをドライフードに混ぜる
・ふりかけなどトッピングを試してみる
翌日も食べないようなら、体調不良の可能性があります。動物病院で診てもらいましょう。
安心できる環境
猫の初日の食事の環境は
・トイレから遠い
猫をお迎えした初日の夜
お迎えした初日の夜のポイントは下記のとおりです。
・夜鳴きに応じない
・静かな場所に寝床を作る
猫用ベッドには
- ドーム型
- クッションタイプ
など様々な形がありますが、猫によっては使わないケースもあります。
そのような場合には、毛布やタオル、そのほかの愛猫が好むものを寝床に使いましょう。
ケージで寝かせる
一緒に寝たい気持ちもありますが、猫はできればケージで寝かせましょう。
もし一緒に寝ようと自由にしてしまうと、飼い主さんが気づかないうちに
猫自身も、ケージの中に猫用ベッドもしくは毛布やタオルなどをセットして寝かせたほうが安心して寝ることができると考えられます。
夜鳴きに応じない
初日の夜は母猫と離れた寂しさや環境が変わった不安で、夜に鳴くいわゆる「夜鳴き」がみられる場合があります。
夜中に鳴き始めても、心苦しいのですが放置しましょう。
夜鳴きに応じると
場合があります。あきらめると鳴き止むため、それまでぐっと我慢です。
猫は適応能力もあるため、飼い主の生活リズムに合わせてもらうためにも夜鳴きは応じないようにしましょう。
静かな場所に寝床を作る
野性の猫は岩穴などの暗くて静かな場所で睡眠をとり、狩りに備えていました。
このことから猫がゆっくり睡眠がとれるのは
寝床として良いのは
- 人の通りを避けたドアから離れた場所
- ソファの下や家具同士の間などの薄暗い場所
- 部屋の隅
などです。
猫が眠っているときには近くで走り回らないようにするなど、静かにしてあげましょう。
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よくある質問
猫がお迎え初日に隅っこで動かないのですが大丈夫でしょうか?
安心させるためにも、ケージにそっと布などをかけて薄暗くするのも方法のひとつです。
そのうち慣れてくれると考えられますが、下痢などの体調不良がみられたら動物病院へ連れて行ってください。
子猫を飼い始めたら、不安で鳴きだしました。構ってもいいでしょうか?
初日は構わないほうが良いと先述していますが、人慣れしているような子だと構う方が不安を紛らわせられるケースもあります。
猫の性格によって対応の仕方が変わってくるため、臨機応変な対応が重要です。
猫を思う気持ちに間違いなどないので、自信をもって飼育してくださいね。
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【猫のお迎え初日にできること。】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・猫のお迎えから1週間で注意すること