この記事では
・注意するべき犬の生あくびとは?
・犬が生あくびをした時に考えられる病気
「犬の生あくびとは?」とは
犬も人間と同じようにあくびをします。
なぜあくびが出るのかその原因は諸説ありますが、詳しくはわかっていません。
犬のあくびには心配しなくてよいあくびと、注意するべき生あくびがあります。
心配しなくてもいい犬のあくび
犬があくびをする原因はさまざまあります。
その中でもとくに心配のいらないあくびの種類には、以下のものがあります。
・人間のあくびがうつった
それでは1つずつ詳しく解説していきます。
眠たい時、リラックしている時の生理現象
犬も人間と同様に、眠い時にあくびをします。
あくびが長くて大きい場合は、眠いだけの可能性が高いので安心してください。
気持ちよさそうな顔であくびをすることが多いので、それを見た飼い主さんも幸せな気持ちになって眠くなるかもしれませんね。
人間のあくびがうつった
他の人があくびをしているのを見ていたら、なぜか自分もあくびが出た、という体験をした方は多いのではないでしょうか。
犬も同じように、飼い主さんがあくびをしているのを見てあくびが出ることがあります。
人間のあくびが犬にうつるのは、「犬が飼い主さんの気持ちに共感するため」という研究結果が出ています。
犬に近しい人のあくびのほうがつりやすいという実験結果も出ているので、犬にあくびがうつった場合は、犬が大好きだと思っている証拠なのかもしれません。
注意が必要な犬の生あくび
犬のあくびはただのあくびではなく、注意するべき症状であることもあります。
・体調不良
自分や相手を落ち着かせるため(カーミングシグナル)
犬がストレスや緊張を感じた時、カーミングシグナルとして生あくびをすることがあります。
とくに以下のようなシーンに出くわした時に、カーミングシグナルを出す場合が多いです。
・飼い主がイライラしている時
・初めての場所や苦手な場所に行った時
・シャンプーなど苦手なことをしている時
・初対面の人や苦手な人に触られたり抱っこされた時
・他の犬に吠えられた時 など
体調不良
犬は体調が悪い時にも生あくびすることがあります。
ただのあくびだと思っていたものが、実は体調不良のサインであることを見逃している飼い主さんも多いかもしれません。
犬が普段と違う様子をしていないかどうか、注意深く観察することが重要です。
すぐに動物病院でみてもらうべき犬の生あくび
では犬がどのようなあくびをした時に、動物病院へ行けばよいのでしょうか。
飼い主さんが犬の状態を見極めるためにも、以下のチェックポイントを覚えておきましょう。
・口を大きく開けられない
・他の症状もみられる
回数が多い
心疾患や呼吸器疾患を患っている場合、低酸素状態になります。
そのため、酸素を多く取り込もうとし、あくびを数多くすることがあります。
また、多大なストレスを感じている場合も、あくびの回数が増えることがあるので注意が必要です。
口を大きく開けられない
あくびをしているのに口を大きく開けられない場合、口の中に痛みを伴っている可能性があります。
痛みがひどい場合、あくびをする時に悲鳴のような鳴き声をあげるケースもあります。
その場合、歯周病や歯肉炎など口腔内や歯に異常が起きていることがあるので、できるだけ早く動物病院を受診し、適切な処置をしてあげてください。
他の症状もみられる
あくびの症状だけで犬の状態を見極めるのは少し難しい、と感じる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
犬が体調不良で生あくびをしている場合、以下の点もチェックしましょう。
・尿やうんちなど排泄物の状態(色や量、回数など)
・食欲の有無
・歩き方の変化
・元気があるかどうか 等
上記のように普段と違うような様子がある場合は、出来るだけ早く動物病院を受診するようにしてください。
犬の生あくびから考えられる病気
犬が生あくびをする場合、以下の病気を患っている可能性があります。
・てんかん
・うつ病
・貧血
どのような病気なのかを1つずつ詳しく解説してきます。
低血糖症
脳は、血液中の糖分をエネルギー源としています。
そのため、血液中の糖分が減ると脳の活動が低下してしまい、行動など見た目に不調が出るのです。
犬が低血糖になると、以下のような症状が出ます。
低血糖の初期症状は、元気がなくなったり食欲がなくなるといった、他の病気を患った時にもよくみられる症状が現れます。
中には歩き方がおかしい、下痢、嘔吐などの症状がみられるケースもあります。
【低血糖が進行した時に出る症状】
低血糖が悪化すると神経系に異常が起き、けいれんや昏睡状態となってしまい場合があります。このような症状が出た場合、一刻も早く動物病院を受診し、適切な治療を受けることが必要です。
【低血糖になる原因】
・糖分の摂取が足りない
・大量に糖分を消費してしまう
・上記2つの両方
犬の低血糖症の多くは1歳未満の子犬が発症することが多いのですが、成犬で発症することもあります。
子犬の場合は、食事の間隔や回数、ストレス、感染症などが原因で低血糖症になることがあります。
てんかん
てんかんは、脳の細胞の活動バランスに異常が起きることで発作が起きる症状のことです。
てんかん発作には全身が大きく痙攣するものから、体の一部のみに発作が起きるもの、一見発作とは気づかない小さなものまでさまざまあります。
発作が起きる前には飼い主のそばから離れない、安全な場所から動きたがらない、などの行動を起こすこともあります。
てんかんが起きたら犬の安全を確保し、衝撃から守るようにしてあげましょう。
余裕がある場合は発作の状態を動画撮影したり、発作の時間を図っておいたりすると、動物病院を受診した時に正確な情報を伝えられます。
てんかんは完治が難しい病気ですが、処方された内服薬を適切に摂ることで発作を抑えられます。
てんかんは繰り返し発作をおこしてしまうと脳に後遺症が残ることがあるため、発作を起こさないことが重要です。
うつ病
犬も人間と同様にうつ病になることがあります。
犬がうつ病になると、以下のような症状を起こすことがあります。
・食欲がなくなる
・寝ている時間が増える
・無気力
・足をなめ続ける
・人目を避けるようになる
・体重が減る
・クンクン鳴き続けるようになる
【うつ病の原因】
・家族や同居していたペットとの別れ
・新しく家族やペットが増えた
・家族の生活スタイルの変化
・引っ越し など
貧血
貧血は、赤血球の数や赤血球内のヘモグロビンが減少することで起こります。
赤血球の数が少ないと体が酸素不足を起こすようになり、以下の症状が起きるようになります。
・元気がない
・食欲がない
・疲れやすい
・運動をしたがらない
上記の症状は貧血の初期症状で、悪化してくると歯茎の色が白くなったり、呼吸が荒くなってきます。
貧血は進行すると昏睡状態になり命の危険もあるので、早期に適切な治療を受けることがとても重要です。
貧血が起きる原因は大きく3つあります。
・生産される赤血球が少なくなる
・赤血球が活動を終える前に壊れてしまう
・出血
犬の生あくびによる通院はペット保険の補償対象
犬の生あくびの原因となる病気の通院や入院などは、ペット保険の補償対象です。
ペット保険には通院・入院・手術が補償されるものと、手術・入院のみが補償されるものがあり、補償割合もさまざまです。
ペット保険に加入する時には、プランや保険料などをよく見極めたうえで、飼い主さんやペットにあった保険を選ぶようにしましょう。
よくある質問
犬があくびをする時に声を出す時と出さない時があります。違いはなんですか?
犬が散歩中にあくびをよくするのは病気だからでしょうか?退屈なだけですか?
散歩中に繰り返しあくびをする場合は、普段よく通るコースを歩く、おやつやおもちゃで気をそらすなどして緊張をほぐしてあげましょう。
ペット保険は必要?
ペットには公的医療保険制度がありません。そのため診療費の自己負担額は100%です。
もしものときに、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【犬が生あくびをする原因とは?病院に行くべき症状をご紹介!】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・注意するべき犬の生あくびとは?
・犬が生あくびをした時に考えられる病気